暗殺教室 鶴久紅の事件ファイル   作:残月

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球技大会の時間

 

 

 

 

イトナとシロの襲撃から数日経過し、梅雨が開け、もうすぐ夏本番に入ろうとしている。

この時期、この学校では球技大会が行われる。

 

 

「いつものだな」

「ああ、いつもどーりだと」

 

 

俺と千葉はE組校舎への道を辿りながら簡易な話方をする。『いつも通り』とは、この学校特有の行事が行われるって事だ。それ即ち。

 

 

 

「クラス対抗球技大会ですか、でも、なんでE組がないんですか?」

「E組は一チーム余るって素敵な理由で本戦にはエントリーされないんだ。代わりに、大会のシメのエキシビジョンに参加しないといけないんだよ。簡単に言えば、見せ物だな」

 

 

殺せんせーの疑問に三村が答える。ま、確かに見せしめな感じなのは否定できない。

 

 

「なるほど………いつものやつですか」

「心配しないでも大丈夫よ、殺せんせー、いい試合して、全校生徒を盛り下げよう!」

 

 

殺せんせーは納得して頷く。片岡はそんな空気を吹き飛ばすかの様に発破を掛けて女子がそれに賛同し『おー!』と応える。

 

 

律もやる気を出してボディからアーム出してるけどコートに出るには四角すぎるとツッコミを食らっていた。

 

 

「俺達、晒し者とかカンベンだわ、お前たちで適当にやってといてくれや」

 

 

寺坂、吉田、村松はそういい残し、教室から出て行く。

 

 

「オメーもかよ村松」

「わりぃーな鶴久。晒し者はかっこ悪いからよ」

 

 

俺に謝ってから出て行く村松。謝るくらいなせめて見学でもいいから残れよ。

 

 

「野球となりゃ頼れんのは杉野だけどなんか勝つ秘策ねーの?」

 

 

出て行った奴等の事は仕方ないと前原は杉野に問いかけるが、杉野は俯いてしまう。

 

 

「無理だよ。俺とアイツ等じゃ経験の差がありすぎて勝負にならねー。特に今の主将の進藤は豪速球で高校からも注目されてんだ」

「確かにアイツの球速かったな。打ったけど」

 

 

杉野の発言に思い出した事を言ってしまう俺。杉野は目を見開いて俺を見ていた。

 

 

「鶴久……進藤の球打ったのかよ!?」

「俺がA組に居た頃にな。確かに速かったけど打てない程じゃねーな」

 

 

そう言えば、その頃から進藤って凄い練習に励んでたな。多分、更に球速上がってんだろうな。

 

 

「そっか……でもさ勉強もスポーツも一流とか不公平だよな人間って………でも勝ちたいんだ殺せんせー。E組のコイツ等とチーム組んで勝ちたい!」

 

 

そう言って殺せんせーを見る杉野だったが、殺せんせーは楽しそうに野球のユニフォームを着ていた。

いや、でも野球盤は関係ないだろ明らかに。

 

 

「先生、こういうスポ根ものの監督とかに憧れていたんです。暴力は出来ないので、代わりにちゃぶ台返しで代用します」

「用意良すぎだろ!」

 

 

殺せんせーの色々と万全な状態に杉野のツッコミが炸裂する。しかもちゃぶ台返しのテーブルに乗ってるのはレストランとかに置いてある食品サンプルだった。

 

 

「食べ物を粗末にするとPTAが五月蠅いですからね」

「どんだけ気を遣ってんだよ殺せんせー。んで、そこまで用意周到なら今後の特訓の道具も用意済みって事?」

 

 

体面を気にする面倒臭い殺せんせーを流すと特訓の概要を聞いてみる。すると殺せんせーはニヤリと笑った。

 

 

 

「では皆さん!特訓開始と行きましょう!男子は野球、女子はバスケ。殺監督が勝てるトレーニングをして上げましょう」

 

 

触手全てにバットとボールが備え付けられている。こりゃ、やる気だな。

でもま、今回は俺もやる気出していこうかね。

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