暗殺教室 鶴久紅の事件ファイル   作:残月

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女子バスケ特訓の時間

 

 

 

球技大会が近付き、男子は野球。女子はバスケ。

それぞれの種目に皆が張り切って練習に励んでいたのだが……

 

 

 

「鶴久君、次は何をするの?」

「鶴久ー、次の練習はー?」

 

 

 

女子一同が聞きに来る。なんで俺は女子に混ざってバスケしてるんだろう。

 

事の経緯は昨日だ。殺せんせー改め、殺監督は野球の練習プログラムを作ったは良いのだが、女子の方まで手が回らなくなっていたと言うより、烏間先生に頼むつもりだったらしい。女子バスケに関しては練習次第でなんとかなりそうだったからだ。

しかし、此処で誤算が起きた。烏間先生は少しの間、出張で日本から離れていたのだ。当然のことだがバスケを教える時間なんて無い。

姉さんは運動は出来るが、ぶっちゃけクラスの女子の方が運動能力高いので意味が無い。

 

そこで何故か俺が女子のバスケコーチに任命されたのだ。殺監督に苦情を付けたら

 

 

「殺監督は選手育英に忙しいのですよ。鶴久君は進藤君の球を打てるみたいですし、一先ず女子のコーチをお願いします。勿論、後ほど鶴久君も殺監督のトレーニングを受けて貰いますが」

 

 

と言われてしまう。確かに男子の方が強敵だけど、だからって俺が教えて大丈夫かな?

 

 

「鶴久君は妹さんにバスケを教えているでしょう?その要領です。それに教えると言うのは自分が学ぶ為でもあります。是非、様々なことを学んでください」

 

 

その言葉に俺は女子バスケのコーチを引き受けた。引き受けたのだが、殺監督の顔は表情は真面目な顔付きだが皮膚がピンクなのが腹が立つ。

とりあえず殺監督を殺ってみようとナイフを振るったが全部避けられた。

 

そんなこんなで練習に励むのだが特別なことはしてない。

体育館を走ったり、ドリブルをひたすらしたり、パスの効率の上げ方を教えたりと普通の部活でやる内容と同じだ。

 

 

「う~ん、鶴久君。何か、必殺技的なのは無いかな?」

「必殺技ねぇ……」

 

 

不破の言葉に俺は腕を組み悩む。

 

 

「無敵のレイアップとか?」

「それ、ジャンプじゃなくてマガジンだよね?」

 

 

俺の言葉に即座にツッコミを入れる不破。

 

 

「んじゃスカイラブハリケーン」

「それサッカーだよ」

 

 

次の必殺技を告げると茅野がツッコミを入れてきた。

 

 

「バスケの必殺技だってば」

「さっきからズレ過ぎだよ」

 

 

不破と茅野はブーブー文句を言ってくるが無理だっつーの。

 

 

「んじゃ殺監督に頼むか?イグナイトパスとかフンフンディフェンスとか要求してくるぞ」

「「ごめんなさい」」

 

 

 

俺の言葉に不破と茅野は頭を下げる。殺監督は人間に出来ない事を平然と要求してくるからなぁマジで。

 

 

 

「でも鶴久はこっちで良いの?野球の方もレギュラーに入ってんでしょ?」

「俺は一応、進藤の球なら打てるから特訓は後合流でもなんとかなりそーなんだよ。ある程度、女子にバスケ教えたら俺も野球組に合流すっから。後のことは姉さんが監督するから」

 

 

気になっていたのか中村が聞いてくるが俺はズッとこっち側じゃないんだよ。野球もレギュラーだから。

 

 

「野球の方もレギュラーって大丈夫なの?」

「野球は杉野がメインだからな。俺は交代要員的な感じだ。ピッチャーの二番手を予定してる」

 

 

片岡が心配そうに尋ねるが問題は無い。

 

 

「そう、俺の魔球『スーパーバイオレンスマグナムボール1号 ~そしてトシ子は今~』なら問題無い」

「それ、最終的に宇宙に行っちゃうよね!?」

 

 

俺の知る限り最高に笑える魔球だ。岡野からツッコミが入ると周囲も笑い出す。

ピリピリしたムードで練習よりもこの方が性に合う。

優奈とバスケしてる時も、いつもこうだしな。

 

 

「いい?男子が疲れてたら、さり気なくタオルや飲み物を差し出すの。そうすればイチコロよ」

「ふむふむ」

「…………なるほど」

 

 

 

気が付けば体育館の片隅で姉さんが授業をしていた。何故か設置されているホワイトボードには『スポーツ選手を落とすやり方』と書かれていた。

先程から会話に参加してなかった女子が姉さんの話に聴き入ってる。

 

速水と矢田も熱心に姉さんの話を聞いていた。頼むからバスケしようぜ?

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