暗殺教室 鶴久紅の事件ファイル   作:残月

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夏の時間②

 

 

 

 

 

 

殺せんせーの作成したプールは皆に大好評。殺す対象だけど殺しにくくなるな、こんな事されるとさ。

 

 

「楽しいけどちょっと憂鬱、泳ぎは苦手だし……水着は体のラインがはっきり出るし…」

 

 

茅野は殺せんせーの顔そっくりのビーチボールを持ち、浮き輪で浮いていた。

女子は気にしなきゃいけない事が多くて大変なんだな。

 

 

 

「そう言うなよ、茅野。スタイルも人によって良し悪しがあるんだからよ」

 

 

岡島がヤケに立派なカメラを持ちながら言う。いや、普通に駄目だろ、それ。

 

 

「心配すんな防水仕様だ」

 

 

俺が言いたいのは其処じゃないんだがな。

 

 

でも、まあ……水の中は冷たくて気持ちいいからツッコミを入れる気も薄れる。

 

 

ピピーッ!

 

 

 

そんな気持ちを掻き消すかの様に殺せんせーが笛を鳴らした。

 

 

「木村君!プールサイドを走っちゃいけません!」

「あ、す、すんません」

 

 

木村がプールサイドを走ったのを注意したらしい。まあ、危ないから当然か。

 

 

「不破さんに中村さん、潜水遊びは程々に!長く潜ってると溺れたかと心配になります!岡島君のカメラも没収!狭間さんも本ばかり読んでないで泳ぎなさい!」

 

 

潜水も長くやってると危ないからな。岡島のカメラも盗撮だから駄目だよな。狭間、プールに来たんだから泳がなきゃ。

 

 

「前原君、女子をチラチラ見ない!奥田さん、眼鏡をしたままプールに入らない!無くしたら大変ですよ!」

 

 

ガン見も駄目だけどチラ見も駄目だよな-。奥田、プールとかで眼鏡を無くすと大変だから気を付けないと。

 

 

 

「鶴久、ツッコミをサボるなよ!」

「鶴久君がツッコミ入れないから、殺せんせーが調子に乗って小うるさいよ!」

 

 

杉野や岡野が俺に色々言ってくるがツッコミは別に俺の仕事じゃ無い。今は静かに水に流されたい。俺は背泳ぎの状態で水に浮かんでいた。

 

 

 

「駄目だ、完全にリラックスしてる」

「鶴久君、プール好きだったんだね」

 

 

千葉と神崎の声が聞こえる。ああ、もうどうでも良い。

 

 

「堅い事言わないで一緒に遊ぼうよ、殺せんせー!」

 

 

倉橋が笑顔で水を殺せんせーに掛ける。

 

 

「きゃん!!」

 

 

なんかエラく可愛い悲鳴を上げた殺せんせー。この後、カルマが殺せんせーの座ってた椅子をグラグラと揺らすと明らかに動揺してた。

 

 

あ、もしかして新しい殺せんせーの弱点発見かな。

水に漂いながらそんな事を思っていた俺の頭に、もの凄く柔らかい感触が。

 

 

ふと視線を上げると其処には顔を赤くしている矢田。その隣には冷たい目をした速水。

どうやら漂ってる間に俺は矢田の胸に流れ着いたらしい。

そして速水は右腕をスッと上げて俺を睨んでる。

 

 

 

あ、このパターンは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「茅野が溺れてるぞ!」

「身体に脂肪が無いからだろ!」

 

「つーか、鶴久も水の底に沈みに行ってるぞ!?」

「アレ、意識無いんじゃないのか!?」

 

 

 

 

 

 

後から聞いた話になるのだが俺は速水の強力な一撃を腹に食らい、意識を失って水の底に落ちていったらしい。

この時、茅野も溺れていたらしく片岡が助けたとか。

 

殺せんせーはそんな時でも水に入らずにオロオロしていたらしい。

 

今後のテーマが決まった『水殺』

片岡がリーダーになって動くらしい。

 

 

 

俺?気が付けば保健室で寝てました。

千葉や前原達が助けてくれたらしい。

 

 

速水は放課後に謝りに来てくれました。

矢田は顔を赤くしながら速水と一緒に来てた。

流石に今回のは効いたわ………色んな意味で。

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