俺が入院することになってから数日が経過した。
学校では今頃、期末テストに向けての猛勉強が行われてる筈だが俺は病院のベッドで寝ているのは少々情け無いと思う。
そもそも俺は暗殺教室において碌な戦果を残していない。
大抵が怪我をしていたり、何もしないまま事が済んでいたりと出番が少ない気がする。
そして今回はE組で唯一の重傷者となってしまった。
実際の所は怪我は浅いのだが大事を取って入院となっている。退院した次の日はテスト。
酷いスケジュールだ。しかしテストを受けない訳にはいかない。
なんと今回の期末テストは殺せんせー暗殺のビッグチャンスらしいのだ。一教科に付き誰かが学年一位を取れば殺せんせーの触手を破壊する権利を得るのだと言う。
つまり上手く行けば殺せんせーの動きを鈍らせた上に集団的に暗殺に望めるのだ。
とは言っても入院明けに学年一位なんて無理だから呑気にマイペース自習をしていた。
因みにだが俺が入院してから速水、矢田、千葉、姉さんは毎日お見舞いに来てる。嬉しい限りだ。
寺坂?俺が入院してから数日後に頭を下げに来た。とりあえず一発殴って置いた。
そんなこんなである意味で入院生活をしていた俺だが当然、退院の日も来る。
先ほど述べたとおり俺は退院明けに期末テストとなった。
結果は当然、ボロボロだったが元々得意教科と苦手教科は対極的に差が出るんだ。今更気にしない。
テスト結果と言えば寺坂、村松、吉田、狭間が殺せんせーの裏を掻いて『家庭科』で学年一位を取っていた。
これで殺せんせーの想定外だった触手を更に破壊できる。
そして殺せんせーが打ち拉がれているのを後目に終業式。
いつも校長や生徒会がE組弄りをするのだがハッキリ言って笑えない。何故なら今回のE組はかなり成績優秀になっていたから「E組の様にならない様に気を付けてね」等と言おう物ならそれ以下のテメー等はどうなんだ?って話になる。
何処ぞの愉悦神父ではないが、かなり気分が良くなったわ。
そして終業式が終わり、E組校舎に戻ると殺せんせーが夏休みのしおりを渡してきた。
前回の修学旅行の時は辞書並みの厚さだったが今回は辞書どころかアコーディオンみたいになってる。
「さて、これより夏休みに入るわけですが、皆さんにはメインイベントがありますねぇ」
殺せんせーが口にしたメインイベント。俺は知らない事だったのだが渚達がA組が揉めた際に勝負としてと賭けをしたらしくその賭けで奪った物。
本来なら成績優秀クラスのA組に与えられる物で椚ヶ丘中学校特別夏期講習 沖縄離島リゾート二泊三日だ。
「君たちの希望では、触手七本の破壊の権利はこの離島の合宿中に行使するということでしたね。触手七本のハンデにも満足せず、四方を先生の苦手な水で囲まれた島も使う。正直に認めましょう。君たちは侮れない生徒になった」
その言葉に皆が喜びの表情を浮かべる。
「親御さんに見せる通知表は先程渡しました。これはターゲットからアサシンへの通知表です!」
その瞬間、教室中に紙に大きく書かれた二重丸がばら撒かれた。
「一学期で培った基礎を存分に活かし、夏休みも沢山遊び沢山学び、沢山殺しましょう」
こうしてE組の一学期は終わり、皆が校舎から出ると殺せんせーは校舎の上から声を上げた。
「暗殺教室!基礎の一学期!これにて終業!」
さぁて、明日から夏休みだ。