暗殺教室 鶴久紅の事件ファイル   作:残月

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氷の女王の悩みの時間

 

 

 

 

「えぐり混む様に打つべし!打つべし!」

「鶴久君、お疲れ様」

 

 

邪念を振り払うべく俺はサンドバッグを殴り続けた。このままフリッカージャブでも体得しようかどうか悩んでいると矢田が俺の所に歩いてきた。

 

 

「凄い練習してるね」

「殺せんせー相手じゃ使えないかもだけどな」

 

 

俺はこれが最後とサンドバッグに右ストレートを放つと殴るのを止めて矢田と向かい合う。今日はこんな所かな。

 

 

「ねぇ、鶴久君。今日の予定、空いてる?」

「ん、ああ……夕方までなら大丈夫だけど」

 

 

矢田の質問に俺は少し悩んでから答える。今日の夜は外せない用事がある。

 

 

「じゃ、しゃあさ!一緒に帰らない?」

「ん……そうだな。そうするか」

 

 

俺は少し悩んだ後に矢田の提案に乗った。速水の事も気に掛かるけど無理に聞き出して答えてくれるとは思えないし。

 

 

「じゃあ、私着がえてくるから!待っててね!」

「俺も着がえてから行くよ。校門の所で待ってるわ」

 

 

元気よく走っていく矢田に俺は返事をする。さっきまでサンドバッグ叩きまくってたから俺も汗だくだ。

 

 

「……か……こ、これは……」

 

 

その時だった。俺の背中に冷たい何かが走り抜ける。

 

 

『振り返っちゃ駄目だ』

 

 

何故か聞こえてきた頭の声に俺は賛同する。

この感覚は前にも味わった。間違いなく速水だ。

 

 

「お、おい……鶴久……」

「………氷の女王が」

 

 

岡島や前原が俺に語り掛ける。頼むから今、こっちに振るな。

 

 

「悪ぃ、俺帰るわ!」

 

 

空気に耐えられなくなった俺は逃げた。それにこのまま精神的に不安定になると、この後がヤバいだろうし。

 

 

 

 

 

◆◇side速水凜香◆◇

 

 

 

 

 

この間、鶴久と鬼山さんの話を聞いてしまってから私は鶴久と顔を合わせるのが恥ずかしくなってしまった。

 

理由は単純。恥ずかしさで顔が真っ赤になってしまうから。

マトモに話せなくなるし何を話せば良いのか分からなくなってしまうから。

そんな日が何日も続いて、E組校舎でロヴロさんの指導を受けてる日も同様だった。

 

 

狙撃訓練中に鶴久の名が出ると私は動揺して的を外してしまう。

でもこのままじゃ駄目だ……この間の話もしたいからなんとか鶴久と話をしなきゃと思ってたら鶴久と矢田の話が聞こえた。

 

 

「じゃ、しゃあさ!一緒に帰らない?」

「ん……そうだな。そうするか」

 

 

私が悩んでる間に矢田が鶴久に誘いを掛けて鶴久はそれを了承していた。

最近の矢田は随分と積極的だ。

 

 

「じゃあ、私着がえてくるから!待っててね!」

「俺も着がえてから行くよ。校門の所で待ってるわ」

 

 

なんか見せ付けるかの様な会話に私は自然と鶴久をキツく見据えた。

 

 

「お、おい……鶴久……」

「………氷の女王が」

「悪ぃ、俺帰るわ!」

 

 

周囲が脅え初めて、鶴久もそのまま走り去ってしまった。

 

 

「りーんか、良い事を教えてあげようか?」

「ひゃっ!?ビッチ先生!?」

 

 

悩んでたらビッチ先生が背後から私の胸を鷲掴みにした。

 

 

「あ、凜香ったらまたサイズ大きくなった?」

「言わないでよ!」

 

 

男子が居る前で暴露しないでよビッチ先生!

 

 

「んふふ……紅なんだけどね……」

「え……」

 

 

ビッチ先生は私に抱き付いたまま、ある事を私に話し始める。

 

その話に私は更に鶴久とちゃんと話がしたいと思い始めた。

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