暗殺教室 鶴久紅の事件ファイル   作:残月

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島の時間

 

 

 

船に揺られながら目指すはリゾート地。

俺達E組は賭でA組から奪ったリゾートホテルで殺せんせー暗殺旅行計画を企てていた。

 

 

その殺す対象の賞金首と言えば……

 

 

「にゅ~もう駄目……先生、死んじゃいます……」

 

 

俺等が手を下す前に死にかけていた。殺せんせーの弱点の一つ乗り物酔い。

 

 

「大丈夫、殺せんせー?」

「本番は島に着いてからだよ?」

 

 

倉橋と矢田が殺せんせーを心配しながらナイフを突き立てる。いや、心配してんのかトドメを刺しに行ってるのか微妙な光景だ。

 

 

「なぁ……鶴久?」

「ん、どした?」

 

 

そんな中、杉野が遠慮がちに俺に話し掛けてくる。

 

 

「お前、その傷どうしたんだ?」

「ああ……」

 

 

杉野が質問してきて納得。皆が皆、俺の傷を気にしてたのね。今朝から皆チラチラと俺の方見てたから気になってたんだ。

 

 

「大和屋に行っても姿は無いし、久々に会ったら傷だらけで驚いたぞ」

「あー……暫く家には居なかったから」

 

 

千葉も話に参加し始める。どうやら俺が居ない大和屋に来ていたらしく少しがっくりしていたらしい。

 

さて、先程から話にある様に今の俺は身体中に包帯やら絆創膏やらで見た目が重傷者になっているのだ。

コレは一週間ほど前にある人に頼んだ修行の賜と言うか……修行の所為で受けた傷だ。

 

 

「うーん……右手と額に巻かれた包帯……まさか鶴久君、邪王炎殺拳を修得しに!?」

「修得してたら真っ先に殺せんせーに黒龍波を撃ってるよ」

 

 

不破が「まさかっ!?」って表情で聞いてくるが違う。右手の包帯に額の包帯で飛影ってか。別に右手に龍の刺青も無いし、邪眼にも目覚めてないっての。

殺せんせーもビビって逃げんなよ。撃てる訳ないだろ。

 

 

「ある人にお願いして……修行かな」

「お前が其処までボロボロになるってどんな修行してたんだよ……」

 

 

俺の言葉に前原が反応した。

 

 

「つーか、その状態で大丈夫?」

「殆どが打撲とか打ち身だから大丈夫。ま、念には念をって事で包帯と湿布だから遊ぶのには問題ないぞ」

 

 

中村が俺の怪我を見ながら尋ねてくる。確かに見た目が入院患者と大して差が無いからな今の俺。

 

 

「ヌルフフフ……鶴久君も殺る気充分ですよね。受けて立ちますよ」

 

 

殺せんせー、そんなフラフラでに溶け掛けた状態でキメられても。なんて思ってたら島が見えてきた。

 

 

 

「東京から6時間……殺せんせーを殺す場所だぜ!」

 

 

杉野が景色を見ながら目をキラキラさせながら殺せんせーに言う。そして皆がそれに合わせるように叫んだ。

 

 

「「島だー!!」」

 

 

目の前に見えるのは高級ホテルが建ち並ぶリゾート島。俺もワクワク感が止まらないわ。

 

 

ホテルに付きチェックインを済ませ、全員一斉に外へ出る。海辺のホテルだから外へ出ればバーの様なテラスがある。そこでちょっと一息。

 

 

 

「ようこそ、普久間島リゾートホテルへ。こちらサービスのトロピカルジュースでございます」

 

 

ホテルのスタッフからドリンクを受け取り一口飲む。あ、美味いわコレ。

 

 

「いやー最高だぜ~」

「景色も鮮やかでいいよな」

 

 

三村と岡島がドリンクを飲みながら話す。ロケーションも最高だな。

 

 

「ホテルから直行でビーチに行けるんですね。様々なレジャーも用意してあるみたいですねぇ」

 

 

ホテルを……と言うか宿泊客のビキニのお姉さんを見ながら殺せんせーが呟く。

 

 

「殺せんせー!例の暗殺は夕飯の後だから、まずは遊ぼうぜ!」

「修学旅行の時の班別行動みたいにさ!」

「ヌルフフフ、賛成です。よく遊びよく学ぶ。それでこそ暗殺教室です」

 

 

 

俺達の提案に殺せんせーが乗ってくる。さて、ここからが本番だな。

 

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