2人で1人の探偵と友情に熱いリーゼントも異世界からくるそうですよ? 作:ネヘモス
それと、フィリップはテラードーパントと共に消滅したという設定にしてますが、大丈夫ですかな?(´・ω・`)
箱・庭・召・喚
風都・鳴海探偵事務所にて。
「……zzzzZZZZ」
顔に白い帽子を被って眠っている人物がいた。
彼の名は、左翔太郎。この町、風都を守った仮面ライダーの1人である。ガイアメモリ犯罪が消えてからというもの、彼はろくな依頼を受けてなかった。と、いうか彼は相棒を失ってからここ2、3ヶ月無気力な状態が続いていた。
そんな時、
『翔太郎!起きるんだ、翔太郎!!』
「フィリップ!?」
唐突に目を覚ますも、そこには相棒の姿はない。
当然だろう。フィリップはテラードーパントとの最終決戦の後にガイアメモリと一緒に姿を消した。
「どっかにエクストリームメモリでもあんのか?」
そう呟いて上を向いた瞬間、頭上に何かが落ちてきた。
「痛ってぇ!何だよ一体!?」
翔太郎は落ちてきた4つの物を見て驚愕した。
「手紙と…ガイアメモリ!?」
そこにあったのは嘗て自分と共に戦ってきたジョーカー、メタル、トリガーのガイアメモリ。そして、その上を飛ぶ鳥型の機械。翔太郎は目を疑った。
「なんで、ガイアメモリがここに…?いや、その前に。フィリップ、お前なのか!?」
『気づくのが遅いよ。これだから君はハーフボイルドなんだよ』
「うるせえ!だいたい、どうしてお前がここに!?」
『誰かに呼び出された、と答えるのが妥当かな。ちなみに、君と一緒に』
「で?呼び出したのはどこの誰なんだ?」
『その手紙の主じゃないかい?』
翔太郎は手紙に目を向ける。白い封筒に宛名が「左翔太郎様、園崎来人様」になっている。
「てか、見てないで出てこいよ」
すると、エクストリームメモリから光が放たれ、フィリップが姿を現した。
「久しぶり、翔太郎」
「おう、久しぶりだな、相棒!!」
そして、2人共件の手紙に目を向けた。
「さて、開けてみ「ちょっと待って」何だよ…」
フィリップは翔太郎を制するとロストドライバーを渡してきた。
「念のためこれを腰に巻いておこう。この手紙、何か危険な気がする…!!」
「りょーかいりょーかいっと」
2人は互いに緑と黒のガイアメモリを取り出す。
『サイクロン!』
『ジョーカー!』
久しぶりのガイアウィスパーを聞きながらそれをメモリスロットに差し込む。変身しない程度に。そして、意を決して手紙を開いた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天ノ川学園高等部、仮面ライダー部の部室。ここに1人の青年がいた。
「もう卒業か…」
今日は3月の卒業式。にも関わらす、頭をリーゼントにしている青年ー如月弦太朗はライダー部の部室で地球を眺めていた。
「色々あったけど、やっぱここが一番だな」
賢吾、ユウキ、流星らライダー部部員は全員帰り、自分1人がここに残っていた。弦太朗は全ての始まりとも言えるものを取り出す。
それは、4つのスイッチが装填されているベルトーフォーゼドライバー。今まで何度も助けられた、弦太朗の相棒とも呼ぶべきアイテムだ。
それを見つめていると、パサりという音がライダー部に響く。何事かと思い音の方角を見ると、そこには一通の手紙。そこには「如月弦太朗様」と宛名が記されていた。弦太朗はそれを開き中身を読んだ。
『悩み多し異才を持ちし少年少女に告げる。
その才能を試すことを望むならば己の家族、財産、友人、世界の全てを捨て、我らの《箱庭》に来られたし』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
瞬間、世界が変わる。そこで起こったこととは、
「「きゃあぁぁぁ!」」
「ヤハハハハ!!」
「やべぇ!?」
「女の子まで落ちてるのか!翔太郎!!」
「よくわかんねえが…」
翔太郎ら3人に加え、ヘッドホンの少年、黒髪の少女、ショートのボーイッシュな少女の計6名が上空から落下していた
翔太郎とフィリップがロストドライバーのメモリを差して傾ける。そして弦太朗がフォーゼドライバーの4つのスイッチを全て押す。
『サイクロン!』
『ジョーカー!』
『3,2,1…』
「「「変身!!」」」
翔太郎はメタルブラックで赤い複眼が特徴の仮面ライダージョーカー、フィリップはそれのメタルグリーンバージョンの仮面ライダーサイクロン、弦太朗が宇宙飛行士を彷彿とさせるデザインの仮面ライダーフォーゼに変身した。
先に行動を起こしたのはフィリップだった。黒髪の少女をお姫様だっこで助け出した。
「大丈夫かい?」
「…はっ!ええ、ありがとう…」
少女は戸惑いつつもフィリップに身を任せる。サイクロンメモリは地球の「疾風」の記憶を内包しているため、この程度は落下しても風の力でなんとかなるのである。
次に翔太郎も続こうとする。ところが、
「俺変身しても人一人を抱えて着地するの無理だった!!」
やはり、ハーフボイルドは健在だった。それに反応する様に弦太朗が動いた。弦太朗はベルトの一番右のスイッチを押した。
『ROCKET ON』
彼の右腕にロケットモジュールが装着され、もう一人の少女の元へと飛んだ。
「うおぉぉぉ!!」
彼はフィリップとは違い、その少女の元へ寄るとすぐさま、
「背中に掴まれ!」
と、少女に背中に掴まるように促した。少女は弦太朗に掴まると悲痛な叫びをあげる。
「三毛猫!!」
『お嬢ー!助けてー!!』
すると、その叫び?が届いたのか翔太郎が猫を抱き抱えた。後の少年の方は、フィリップが風の範囲を拡大させて落下速度を緩めた。
こうして、3人の仮面ライダーが箱庭に降り立ったのであった。
次回予告!
箱庭に召喚された翔太郎、フィリップ、弦太朗と3人の少年少女。彼らの前に黒いうさ耳の少女が現れる。
次回「Hへの招待/ギフトゲームの説明」