2人で1人の探偵と友情に熱いリーゼントも異世界からくるそうですよ? 作:ネヘモス
(うわー、ホントにとんでもない人達が紛れ込んでますよ……)
物陰から上空から下の湖に着水した翔太郎達を見ていた人物がいた。
(変身した御三方の内神格持ちが1人、そして霊格持ちが2人ですか…)
「全く、いきなり上空に放り投げるやつがあるかよ。そこの緑色が居なかったら下手するとあの世いきだったぜ?」
ヘッドホンを付けた金髪の少年が文句を垂らす。
「全くよ。これで死んだらどうしようかと思ったわ。ところであなた、人間なのよね?」
黒髪の少女が緑色の謎の人物に問う。
「失敬だな、君は礼儀というものを知らないのかい?久遠飛鳥?」
緑色の人型…もといフィリップがドライバーからメモリを外して変身を解く。
『どうして私の名前を知ってるのか、答えなさい!!』
フィリップは少女ー飛鳥の両眼が光ったことに警戒した。だが、何も起こらなかった。当然、能力を行使した飛鳥本人は驚きを禁じえなかった。
「
フィリップは降下してる最中に即座に翔太郎以外の4人の情報を軽く閲覧した。すると、ロケットを右腕に着けたライダーがもう一人の少女と共に降下した。それに続くように翔太郎が猫とともに落下した。まあ、本人及び猫に外傷は無かったが、着地点に大きなクレーターができていた。
「ありがとう……、えっと…」
「俺は如月弦太朗。下の名前で構わねぇぜ。この地球の全てとダチになる男だからな!」
ロケット頭の人物は髪をリーゼントに整えたちょい悪風の学生になっていた。
「ほい、猫。主の所へ帰んな」
『ありがとうごぜえやす!お嬢ー!大丈夫でしたかい!?』
「三毛猫!ありがとう…、え?」
少女は猫を抱えると目の前にいた人物に衝撃を覚えた。赤い複眼に黒いボディ、まるで、
「仮面…ライダー?」
その呟きに反応した人物が1人いた。ヘッドホンの少年はその人物を見やると口元を三日月に歪ませる。
「オイオイ、さっきの緑色もだけど何だ?この世界には仮面ライダーまでいんのかよ?」
「ほう、僕たちのことを知ってる人物がいたとはね。でも、おそらく君の描いてるライダーとは違うと思うよ、逆廻十六夜君?」
ヘッドホンの少年ー逆廻十六夜がフィリップにガンを飛ばす。正に一触即発だった。
「おい、フィリップ。ここはとりあえず、自己紹介をしよう。レディが怖がるかもわからん」
それを止めたのは自称ハードボイルド、先程まで黒いライダーだった翔太郎だった。
「それもそうね。では私から。久遠飛鳥よ。変な手紙を読んだらここに落とされたわ」
黒髪の少女ー久遠飛鳥に続き、
「春日部耀、以下同文」
猫を抱えたボーイッシュな少女ー春日部耀が自己紹介を済ませる。
「そう、よろしく春日部さん。で、そこの野蛮で凶暴そうなあなたは?」
「高圧的な自己紹介をありがとよ、お嬢さま。見たとおり、野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶暴で快楽主義の三拍子が揃ったダメ人間ですので、用法容量を守って接してくれよ?」
ヘッドホンの金髪の少年ー逆廻十六夜が自己紹介を終えた。
「そう、取扱説明書を作ってくれるなら考えてあげるわ。で、私を助けた殿方は誰かしら?」
飛鳥が翔太郎達の方を見やる。すると、長いマフラーを首にかけた青年が反応した。
「これはこれは、ありがたきお言葉とでも言っておこうか。僕はフィリップ。そこの帽子をかぶったハードボイルド(笑)と一緒に探偵をやってる者だ」
「おいフィリップ、今失礼なこと考えたろ?」
それに白い帽子をかぶった一見ハードボイルドに見える青年が適格なツッコミを入れる。
「まあいい。俺は左翔太郎、フィリップと同じく探偵だ」
「フィリップさんに翔太郎さんね。最後は、変な髪型のあなた」
「これはリーゼントだっつーの!俺は如月弦太朗!この地球の全てとダチになる男だ!」
これで全員の自己紹介が済んだ。
(さて、そろそろ出てきましょ…)
「宛もないからな。そこの奴にでも聞いてみるか」
「翔太郎、ダブルドライバーはあるね?」
翔太郎が懐から青いガイアメモリを取り出す。それと同時にフィリップが続けて黄色いガイアメモリを取り出した。翔太郎かそれを確認すると懐からメモリスロットが2つあるベルトを腰に巻く。すると、同じ物がフィリップの腰にも現れた。
「僕の身体を誰か見ててくれ」
フィリップの謎の発言に戸惑う翔太郎以外の面々。そして、各々のメモリを起動する。
『ルナ!』
『トリガー!』
「「変身!!」」
翔太郎とフィリップがメモリを左右別々のスロットに差す。その光景を見た十六夜はフィリップの言わんとすることがわかったのでフィリップのそばに駆け寄った。
フィリップがメモリを右のスロットに差し込んだ途端、倒れ込んだからである。そして、翔太郎のベルトにフィリップが差した黄色いメモリが現れた。そして、それらをしっかりと差し込むとそれをWの形に展開した。
『ルナ!トリガー!』
幻想的な光が辺りを包む。すると、身体の右半身が黄色、左半身が青の仮面ライダーがいた。そのライダーは右手に持っていた銃を真上に向けて三発放った。…すると、
「痛い痛い痛い!!?」
6人の目の前の木から黒いうさ耳の少女が現れた。
「いきなり撃たなくてもいいじゃないですか!?…うわ!?」
耀がすぐさま耳を掴む。
「ちょっ、いきなり黒うさぎの素敵耳を引き抜きにかかるのってありですか!?」
「え?あれ本物?超触りたいんだけど」
「え、ちょ…」
ーしばらくお待ちください(翔太郎、変身解除)ー
「うう、収まるまでこんなに時間がかかるなんて…、これが俗に言う学級崩壊という状況に違いないのです…」
「で?黒うさぎとやら。僕たちをどうして呼び出したのかな?」
フィリップが問うと黒うさぎはしょぼくれてた耳を立てて答えた。
「皆さんは知ってのとおり普通の人間ではありません。ですから、ここ『箱庭の世界』で面白おかしく過ごしてもらおうと」
黒うさぎの話をまとめると、
・ここには「ギフトゲーム」というルールが存在する。
・この世界にいる限り、必ず何処かのコミュニティーに属する必要がある。
・自分達はその類稀なるギフトを持って生まれたので呼び出された。
とまあ、こんなところだった。
「じゃあ黒うさぎ。俺からも質問いいか?」
十六夜が真剣な面持ちで黒うさぎを見やる。
「この世界はーーーー面白いか?」
十六夜の問いに黒うさぎはうさ耳を立てて答えた。
「Yes!箱庭での生活で退屈しないことはこの黒うさぎが保証します!」
「じゃあ俺からも一ついいか?」
珍しく真剣な面持ちで黒うさぎに問いを投げる翔太郎。
「フィリップの質問の延長というか、多分核心に迫る事だと思うんだが、黒うさぎはどうして俺たちを呼び出す必要が有ったんだ?」
その質問が投げられた時、黒うさぎは凍りついた。
次回予告
核心を突く質問を投げ掛けた翔太郎。黒うさぎはしぶしぶ彼女のコミュニテイの惨状を語る。そして、箱庭の中の黒うさぎのコミュニテイに着くと十六夜、翔太郎、弦太朗が消えていた。その頃、弦太朗はホロスコープスの力を得るためのギフトゲームを受けていた。
次回「初ギフトゲームとかつての敵とゾディアーツスイッチ」