2人で1人の探偵と友情に熱いリーゼントも異世界からくるそうですよ?   作:ネヘモス

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初ギフトゲームとかつての敵とゾディアーツスイッチ

沈黙、それがその場支配した。黒うさぎは戸惑いつつも翔太郎の質問に答えた。

 

「Yes…黒うさぎの所属するコミュニティは3年前に『魔王』のギフトゲームを仕掛けられ、敗北し、名前も、旗印も、何もかもを奪われ、主要人物もほとんどがどこかへと行ってしまいました。だから、私はある人物から『異世界の人間を召喚するギフト』を借りてあなたがたを招待しました。この事はコミュニティの現状を知ってもらってから話そうかと思いましたが、まさか見破れる人物がいたなんて思いもしませんでしたし、それに…」

 

黒うさぎは一拍置いて続けた。

 

「怖かったんです。この事を皆さんに話したら、黒うさぎのコミュニティに入ってくれないのではないかと思って…」

 

今にも泣きそうな黒うさぎ。それを見た6人の反応は、

 

「へえ、『魔王』によって何もかもを奪われたコミュニティ?何それ超おもしろそう」

 

意気揚々と黒い笑みを浮かべる十六夜。

 

「まあ、ただただ障害もない人生なんて面白くないですしね。」

 

「右に同じ」

 

態度では仕方ないと言っているが、生き生きとしている飛鳥と耀。そして、

 

「依頼内容は以上か?なら、決めた。その悪魔との契約乗ってやる」

 

「もう既に僕という悪魔と相乗りしてるけどね」

 

帽子を決めて格好を付ける翔太郎とそれに便乗するフィリップ。

 

「ダチが困ってるなら助ける!それが、仮面ライダーだ!」

 

最後に弦太朗が黒うさぎに右手を差し出した。黒うさぎは戸惑いつつもその右手を握る。お互いに2回握手をした後、拳を正面にぶつけ合い、更にそれを上下にぶつけ合った。それは弦太朗と正真正銘の友達になった証の儀式みたいなものである。

この時、黒うさぎは如月弦太朗という人物のギフトの片鱗を垣間見た。これを行った後、自分と弦太朗との間に何かしらの繋がりができた感覚があったのである。

 

(やはり、この人達ならきっと…)

 

黒うさぎは久しぶりに「絆」という言葉を再認識した。

 

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「ジン坊ちゃま!新しいメンバーの方々をお連れしました!」

 

意気揚々とする黒うさぎ。すると、箱庭の方から1人の少年が出てきた。

 

「ありがとう、黒うさぎ。そちらの女性2人と男性が新メンバーですか?」

 

「そうです!こちらが…て、あれ?もう3人の『オレ様問題児!』って殿方と帽子をかぶった殿方と妙な髪型の殿方はどちらに?」

 

振り返ると、そこにいたのは飛鳥、耀、フィリップの3人だけだった。

 

「十六夜くんなら『ちょっと世界の果てを見てくるぜ』って言ってどこかへ行ったけど?翔太郎さんはそれを追っていってしまったけど」

 

「弦太朗なら『誰かが俺を呼んでる』とか言ってどこかへ行ってしまったが?」

 

上から順に飛鳥、フィリップが答える。

 

「どうして教えてくれなかったのです!?」

 

「『黒うさぎには言うなよ』って口止めされてたから」

 

「僕も検索に夢中で気にもとめなかった」

 

「そんなこと言って、本当は面倒くさかっただけでしょう!!」

 

「「うん」」

 

「聞かれたら答えたけど?」

 

女子2人は面倒だったと一蹴、フィリップは正論で論破した。

 

「でも、彼らなら心配いらないだろう。逆廻十六夜、彼はとても興味深い人物だ。とても人間とは思えない程にポテンシャルが高い。それに、翔太郎も弦太朗も仮面ライダーだ。そう簡単にやられはしないさ」

 

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数分前、弦太朗は箱庭の中へ移動中妙な声を聞いた。

 

『如月弦太朗、私の元に来い』

 

弦太朗は皆に悟られないように森の中に入る。歩くこと10分、目の前に洞窟が現れた。洞窟の中にいたのはかつて自分が倒したはずのサジタリウス・ゾディアーツがいた。そして、黒い『契約書類(ギアスロール)』が彼の元に降ってきた。

 

『ギフトゲーム 「十二宮の試練」

プレイヤー

如月弦太朗

ホスト側ゲームマスター

サジタリウス・ゾディアーツ・ノヴァ

プレイヤー勝利条件

1.ホスト側ゲームマスターを打倒せよ

2.十二宮の力を我がものとせよ

特殊条件

・プレイヤー側は1~4以外のアストロスイッチの使用を禁ず

 

サジタリウス・ゾディアーツ・ノヴァ 印』

 

すると、新たに11のスイッチが弦太朗の前に出現する。それらにはナンバーが書いていない代わりに十二宮のそれを示す刻印が刻まれていた。

 

「コズミックステイツを使わずに、このスイッチを使って倒せばいいってことか」

 

弦太朗はベルトを腰に巻く。4つのスイッチを全てオンにする。そして、

 

『3,2,1…』

 

「変身!!」

 

右手のレバーを手前に引いて左手を天に突き上げた。弦太朗の身体を白いスーツが覆う。そして、

 

「宇宙キター!!」

 

両手を空高く突き上げた。

 

「仮面ライダーフォーゼ、タイマン張らせてもらうぜ!!」

 

先手を取ったのはサジタリウス・ゾディアーツだった。弓を引いて火炎の矢をフォーゼに向けて放つ。フォーゼはそれをモロに食らってしまった。

 

「ぐおっ!?やっぱキツイな…、試してみるか!」

 

フォーゼは右端のロケットスイッチを外し、先程のスイッチの内の1つを取り付けた。

 

『AQUARIUS』

 

再び火の矢を放つサジタリウス・ゾディアーツ。ところがそれは彼にダメージを負わせることは無かった。何故なら、

 

「水瓶座、キター!!」

 

フォーゼの身体が水でコーティングされていたからである。

この瞬間、フォーゼは箱庭での新たなる力・ゾディアーツスイッチを使うことができるようになった。




次回予告

『LEO ON』

『AQUARIUS LEO LIMIT BREAK』

「あーあ、今日は水によく濡れるな」

「これは、ガイアメモリ?」

次回「水・獅・咆・哮」
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