モンスターハンター 〜恋と絆の物語〜   作:雷竜

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サブタイトルがネタバレですね(笑)どうぞ!


さらばアカツキ、また会う日まで………

「ニャ?…!」

アカツキは上に何かを見つけた

「みんな!一回逃げるニャ!」

訳もわからずカズキ達は洞窟へ避難した……すると………

「ギャァァァ…!」

見たこともない、黒き衣を纏いし竜が現れた

「あれは……ゴアマガラ?」

カナンはおもむろに言い放った

「あれがゴアマガラ…なの……母さん…父さん…………ユルサナイ!」

カナンの親を殺害したモンスター、それがゴアマガラだ

「アレがゴアマガラ、聞いたことがあります。古文に書いてありました。ゴアマガラ現れし時、多々モンスターの生態を変え、ハンターを襲うと………カナン様、今は、ゴアマガラと戦うことはありません…」

とその時だった、ゴアマガラのウイルスがナルガクルガを襲った

「ギャァァァ……」

ナルガクルガはウイルスに飲み込まれ、全体に紫のオーラがまとわり付いた………

「グァァァ……!」

ナルガクルガはカズキ達を見つけ、獲物と認識した…

「まずいな……離れるぞ、このクエストはリタイアだ!」

とシーナ

「だめだ、ゴアマガラはいなくなった。なら勝機はある!」

とカズキ

「私も賛成よ」

まるでナルガクルガのオーラよりドス黒い、ウイルスより強い復讐と言う名のオーラを纏っていた

「カナン様怖いですわ………でも、カナン様とカズキ様には賛成ですわ、私達がここで食い止めないと……ユクモ村が…」

そうだ、ここはユクモ村周辺、ここで逃げると話にならない

「わかった、戦いざるを得ないな」

するとアリスが動いた

「っ!はああああ!」

いつものおっとりとしたのとは裏腹、狩りの時は本気だ

「たあっ!」

アリスは操虫棍の下の部分を地面に押し付け、反動で空を跳んだのだ

「やあっ!たあっ!」

そのまま斜めに右、左と、ナルガクルガの背中、頭を切りつける

「僕たちもアリスに加戦しないと……行くよ!」

カズキは大剣を振りかざし足を切り裂き

 

カナンは通常弾を頭に放ち

 

シーナはランスで尻尾に斬りかかり

 

アカツキは剣を振りかざす……直前で後ろから迫る鋭利な翼に背中を軽く切りつけられた

「ニャァァ〜………」

アカツキはその場に倒れた

「アカツキ!大丈夫か!おい、返事をしてくれ」

カズキは武器をしまい、アカツキの肩をゆらす

「旦那さん……逃げるニャ………」

「えっ?」

ナルガクルガの、尻尾が迫っていた

ドカッ!と鈍い音

「ぐっ、ああぁぁぁ!」

カズキは背中に刺の付いた尻尾で叩きつけられた

「くそっ……そうだ、皆、離れろ!」

シーナはここぞとばかりに持ってきたアイテム、眠りナイフ、ナイフに睡眠薬を仕込んだナイフを投げた、すると

「ァァァ……」

ナルガクルガは睡眠薬が効き眠った

「3分だけ寝ている!今のうちに逃げるぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カズキ!しっかりして!」

カナンは薬草を背中に塗りつける

「アカツキさん、しっかり!」

アリスも傷ついたアカツキの背中に薬草を塗りつける。

「………にゃ…ここは」

「アカツキが目を覚ましたわ!」

とアリスが叫ぶ

「しっかりしなさいよ!カズキ!」

カナンはカズキに泣き叫ぶ。そして、カナンの一粒の涙が傷に染み込み

「っ!!あっ!」

カズキは傷に染み込んだ痛みに反応し、目覚めた

「カズキっ!」

カナンはカズキに抱きつく

「痛い痛い!背中に手をやるなぁ!」

カズキはカナンに叫ぶ

「…ごめんね、でも目覚めて嬉しいわ」

「……アカツキは」

「……旦那さん、僕はオトモ失格だにゃ……自分のせいで旦那さんが傷つくなんて」

その言葉にカズキは苛立ちを覚える

「ふざけるな!なにがオトモ失格だ、だよ。どれだけお前が必要な存在かも知らずになにが……なにがだよ!お前が、オトモとして、アイルーとして、そして………!」

泣き叫びながらアカツキに言い放った

「仲間として!お前が必要な存在だからだぁぁぁぁ!!!」

「うっ、ニャッ、だ、旦ニャさん……こんな、僕でも、必要としてくれるニャ?」

「ああ、言っただろ!お前が必要な存在だとっ………」

「旦ニャさ〜ん!」

アカツキは泣き叫びながらカズキの胸に飛び込んだ

「アカツキ!」

書いてありましたカズキも負けじとアカツキを抱き抱える

「うわぁぁぁぁぁっ!」

「ニャァァァァっ!」

互いに抱き抱えあった

「青春?なのかな?だがっこれは……泣けるぞっ………!」

とシーナは半泣き、意外にもシーナは感動的物語に弱かった

「うっ、良いなぁーカズキの胸の中に甘えるなんて………でも、良いわね、こう言うのは」

とカナン

「この狩チームは良い仲間なのですね……うっ!うっ!」

仲間の絆に号泣、アリス

そのときだ

「「ぐぅーー」」

っとカズキとアカツキのお腹が鳴った

「「腹減った(ニャー)」」

「もう夜だな、この洞窟で狭いが一夜を明かそう」

「そうね、そうしましょう」

もう夜7時30分、お腹も皆空いている

「カズキとアカツキは休んでいろ」

「「すまないな(ニャー)」」

と言うとカズキとアカツキ(胸の中)はそのまま目を閉じた………

 

 

 

30分後だった……

「いい加減!起きなさぁい!」

とアリス

「うん……?」

「これは……」

「「飯だ(ニャ)!」」

目の前にあるのは美味しそうな物ばかりだった

サシミウオの丸焼き、ガーグァの新鮮な卵、そして何よりだったのは

「ブルファンゴのステーキだぁぁぁぁ!」

「いただくニャー!」

二人は食べようとする、が

「まだです、手を洗いなさい!」

飯の時は厳しい!アリスだった

「「はーい(ニャ)」」

 

 

 

 

 

 

「それでは、いただきます!」

とアリス

「「「「いただきます!」」」」

カズキ達は食事を楽しんだ………

 

 

 

 

 

「アカツキ!それは俺のステーキ!」

「早い者勝ちだニャー」

「まだいっぱい有るのだから喧嘩しない!」

「じゃあカナンのステーキ貰いっ!」

「あーっ!私のステーキ!このっ!」

「あっ、俺の魚を盗るなぁ!」

「お互い様よ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、そろそろ寝るぞ」

「席はこれが良いニャ」

「右から順にアリス、カズキ、シーナ、カナン、僕だニャー」

講義したのは勿論カナン

「なんで私がカズキの隣じゃないの!」

「夜にイチャイチャラブラブされると腹が立つニャ!」

とアカツキ、目はかなり真剣、よっぽどウザいのだろう

「あら、カナンさんとカズキさんはそういう仲なのですか?」

とアリスは疑問を……

「誤解だ!アリス!カナンが勝手に入ってくるだけで俺は……!」

必死の弁解である

「じゃあ、カナンさんのモノじゃ、無いのですね」

「当然だ!」

「なら、私が奪っても?良いのですね?」

「えっ?」

「「「「ええっ!」」」」」(アカツキ、カナン、シーナ、カズキ)

「今回のことでカズキ様が少し興味を持ちました。カズキ様、一緒に寝ましょう?」

「いや、その、な?」

「巨乳より貧乳好きですか?そこのカ○ン様みたいに」

カナンを挑発するアリス

「私は着痩せするだけでシーナよりもずっと巨乳よ!」

「私もシーナさんより巨乳ですわ!」

「………私が普通のサイズみたいに言わないでくれ!……私だってかなり大きいのに………」

 

 

 

 

「カズキ様、私と夜を共にしましょう!」

「カズキ!私と寝るよね!?」

究極の選択肢である

1、アリスと寝る

2、カナンと寝る

 

結果は……

 

 

 

「勿論」

1、アリスと寝る

2、カナンと寝る

→3、アカツキと寝る

である

 

「アカツキ、一緒に寝よう」

「わかったニャー!」

「「ううっ!ひどい!カズキ!」」

苦情する二名

「知らん!」

こうして、カズキは寝た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみません、旦ニャさん、僕は旅に出るニャ………修行と言う名の」

深夜、アカツキは置き手紙を残し、旅に出た。

アカツキの目は潤いながらも決心の目をしていた

「ニャーーーっ!」

 

 

 

「………旅に出たのだな、アカツキ。」

シーナは影でアカツキを見守り、そっと温かい目で見守るのだった

「旦那を守るために強くなれ、ゴア・マガラを倒せるくらいに、な…………彼の身体に加護が有らんことを、アーメン………」

これが、時に残酷な、仲間の旅たちだった「ニャァァ〜………」

 




いやぁ、自分で書いてる間に泣けてきます、これでこの章は終わりです、では

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