「よし、作戦準備だ。ここから先にイヤンガルルガがいる。後麻痺弾じゃなくて睡眠弾にしよう」
カズキ達はイヤンガルルガのいるエリアの手前で会議を行っていた
「なんで今から睡眠弾にするの?」
麻痺弾をリロード済みのカナンは面倒くさそうだった
「それは麻痺弾だと攻撃がばれるから眠らせた方がばれない」
それを聞いたカナンは納得したようだ
「じゃあ皆位置についたら僕がサインを送るよ」
※ここからカナン視点となります
場所についた………私はカズキにサインを送る
三秒後カズキが指を折り始めた………後五秒で作戦開始・・・イヤンガルルガには気づかれてない
4………無言で私は銃を構える
3………スコープを開き射撃体制
2………スコープを覗き敵を狙う
1………
0………放った睡眠弾は平行線を描き目標(ターゲット)へまっすぐ向かい
イヤンガルルガの動きは止まった
カズキから第2のサインが送られてきた
安全な高台に上り援護射撃体制
すると奥からアリスが泣き目で馬車に乗り最高速度で突っ込んできた………泣いているのは馬車が壊れる悲しみか、はたまた自分の役割問題か
ドコーーーン………
ユクモ村に聞こえるのでは?と言うくらいの爆撃音
(カズキとシーナは手を合わせて合掌していた………クエスト中なのにのんきだ事)
煙が晴れてきた………イヤンガルルガは
「なぜ効かない!?」
頭から地面に埋まったアリスを引っこ抜きながらカズキは疑問を訴える
グァァァァァァ!
イヤンガルルガはむしろ今の攻撃が仇となり怒り状態になった
「何で効かないんだよ………これが効かないなら勝ち目が無いじゃないか」
こんなとき、アカツキがいたら。カズキはふと思う
地面には先程落としていった守りの護符が木端微塵となり地面に落ちていた
「諦めたら、何もかもおしまいニャ!!!」
ふとアカツキの声が聞こえた気がする、下から
だが下を見てもあるのは木端微塵の守りの護符、アカツキに貰ったものだ
「助けて、アカツキ…」
「バカ、何を考えている!」
シーナがカズキに放たれた火炎球をガードしながら叫ぶ
「ごめん、ボケッとしてた。もう大丈夫」
カズキは大剣を構え攻撃体制に移った
イヤンガルルガが突撃してくる。
「カズキ、突撃してくるぞ!」
シーナは武器をしまい緊急回避
だが、カズキは逃げなかった
「逃げて!カズキ!!」
カズキは大剣を持ち構え、グッと腰を落とし、力を溜め始める。溜め斬りと言われる攻撃だ
「食らえっ!」
カズキの炎剣リオレウスが炎を纏い、剣が唸る
イヤンガルルガは火球をばらまきながら走ってくるので今さら誰も助けることは出来ない、更に距離があるのでカズキが溜め斬りをしている事などわからない
ギャァァァァ!
怒りで速い突撃をイヤンガルルガは行う
「ここだ!はあぁぁぁっ!」
カズキは大剣を降り下ろす。イヤンガルルガの頭を直撃させた
ぐぅぅぅぅ………
イヤンガルルガは音もなく倒れた
「殺ったか?」
「多分………」
カズキは剥ぎ取りをしようと近付く
カナンは見てしまった、イヤンガルルガの怪しく光る眼と口からチロチロと出てくる火に
「カズキ、離れて!」
だが間に合わなかった・
「えっ?」
カズキの目の前にはイヤンガルルガの撃ち放ちそうな火球
後ろには慌てて手を差し伸べるカナン
「………嘘だろ」
イヤンガルルガの火球が放たれる
それはカズキの目の前にまで迫っていた
だがカズキの目の前で火球は真っ二つになった
自分より小さな生き物がジャンプして火球を斬ったのだ
「……君は誰なんだ?」
超☆フラグ建設!次回投稿は多分遅いです。中学生の大嫌いなアレ(中間テスト)が原因です。