モンスターハンター 〜恋と絆の物語〜   作:雷竜

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ネムネム、ではどうぞ。


城兵よ、それは誤解だ。

「さあ、城まで来てもらおうか!」

おっ、なんだ?お城の人からクエスト依頼か?面白い、受けてや「貴様を逮捕する」

What?ふざけんなぁ!

「何故だ!」

「煩い!王女様に手を出しやがって!!」

…この城の王女様とやらも知らぬわ、会ったことすらない。

「シラを切るつもりか!まあいい、其奴を連れていけ!!!王女は後から捕まえろ!一緒にいた仲間?同罪まではいかぬがそいつも捕まえろ!」

 

 

 

はっ、話せ!あっ、カナンだ……

 

「カナン、助けてくれ!!!無罪なのに変な罪を付けられた」

「貴様!王女様に対し呼び捨てだと!いい加減にしろ!」

城兵に鉄の小手を付けたまま思い切り殴られる。

「ぐはっ、お前もいい加減にっ、しろっ!」

腕に唸りをつけて殴りかかる…が

「やめて、カズキ!」

………

殴りかかるのをやめると城兵に連行される

「さあ、行くぞ!」

「待ちなさい!」

「しかし、王女……」

「待ちなさいと言ったのです」

「はい………」

 

カナンが俺の元へくる

「ごめんね、カズキ」

カナンが俺のポケットに手を突っ込む

「カナン………」

「もう終わりだ!そいつを連れていけ!」

お前も連れていけ!連れていけ!ってうるせえよ。たまには自分で動けや……あれ?カナンはこの国の王女なのか?

だからこの町にいきたがらなかったのか

 

そして木製の手錠をかけられる

 

「俺は何処へ連れていかれるんだ?」

 

「貴様は……そうだな、先ずは裁判からだ。」

「俺は何もしていない、もしカナンの事ならむしろセクハラで俺が訴えたいわ!」

「それは裁判で言いなさい。」

 

 

 

 

 

そして、城の中に入れられて俺は牢獄に閉じ込められた。

 

「あ〜、詰んだな。」

 

 

 

 

 

sideカナン

 

ごめんね、カズキ……私のせいでこうなって。

 

そして、今まで黙っていてごめんなさい。

 

私が………王女なのを

 

 

 

「カナン王女様、裁判に出席してください」

 

「わかっています、すぐに準備をしますわ」

 

 

 

 

 

sideシーナ

私は、これからどうなるのだろう?

横ではアリスが震えている。

 

「君たち、裁判だ。出席したまえ」

 

私は、アリスと共に裁判へ向かう。弁護士などいない。

……否、いるじゃないか

 

カナン王女がな…

 

 

「では、これより裁判を始める。」

弁護士側にはカナン王女が一人、立っているだけだ

 

「先ずは刑事側」

 

「はい、彼女達はカナン王女が逃げ出してから、逃げ出す前からも見掛けていない人間です。」

 

「意義あり!」

カナン…?

 

「私が逃げ出してからの友達なだけです」

 

この一言だけで私達は無罪となった

 

「よってシーナ、及びアリスは無罪だ!」

 

sideカナン

 

さて、ここまでは順調ね。問題は……カズキなのよ、あえてふざけましょうか?

 

なんであれ、明日の裁判、勝たなければ!

 

 

 

 

 

 

sideカズキ

 

牢獄の飯マジ美味いんだが……

 

「それはカナン様が特別に美味いものを食べさせるように私に命じたからだ、カナン王女に感謝するように」

 

「あー、はいはい。カナン王女様まじさいこーだわ(棒)」

 

「君は本当にカナン様の知り合いか……?」

 

「そんなの言ったって信じないだろ」

 

「一つ、カナンの昔の事を話そう。聞いてくれるかな?」

 

「ああ。」

 

「しかし君がカナン様に手を出すとはな」

 

……城兵よ、それは誤解だ。




次回はカナンの昔話!

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