50話書けるのも皆さんの応援のお陰です。
では、どうぞ!
「話をしよう……」
これは、カナンの辛すぎた過去だ。
※現在カナンは18歳
18年前、一つの生命が誕生した。
「オギャーオギャー!」
そう、カナンである。
「彼女がこの国を変えるのさ」
「名前は……サクラなんてどうでしょう?」
「それは妹の誕生した名前にしよう。」
「私にもう一人生む力など残ってませんよ…」
「……すまない、だがカナンと言う名前はどうだろうか?」
「カナン……いい名前ですね、この娘も笑って喜んでますよ♪」
しかし、嬉しさもすぐに変わる……
それから三年後……
「君の妹だ、仲良くしなさい。」
カナンが三歳の頃、たったの一ヶ月しか変わらない妹……サクラがやってきた。
なんでも他貴族の親が殺され、引き取ることになったらしい。
「よろしくね!サクラ!!」※カナン
「……うん、よろしく...」
サクラはおとなしい娘だった。
カナンとサクラはすぐに仲良くなり、たちまち家族の域に入った。
ここまで聞けば、happyENDだっただろう……
しかし、平和は簡単に壊される。
さらに14年後
カナンが17歳の頃だ。
ドンドン!
「出てこい!手荒な真似はしたくない!!」
城にテロリストの集団がやってきた、目当てはカナンの父、母の王、王女殺害計画である。
城の警備はほぼ壊滅
時々銃撃音が聞こえる。
バカな兵士が城内で滅龍弾を使うもんだから城に穴が開いたり……テロリストの、本来モンスター撃退に使う「火竜車」をどこで手に入れたのか...
それをぶっぱなす。
そして、カナン達の避難していた扉を粉砕した。
「やっと見つけた…ハハハッ!これで終わりだ。シネイ!○○○王!!」
「逃げろ!」
「嫌!貴方を置いていきたくない!!」
「すまないカナン……サクラ!カナンを連れて逃亡しろ!!」
「今まで…お世話になりました!」
サクラはカナンを担いで走り去る
「嫌!お父様〜!!!」
サクラとカナンはどれだけ走ったか……後ろを振り替えると燃えていく城、前を見ると暗い暗い森の中。
「ヒグッ……お父様っ」
「カナン、ここまで来れば大丈夫だから…」
サクラとカナンは無事助かった、しかし。
三日後、森を歩き続けるサクラとカナン。
「まだ…抜けられないのかしら」
「わかりません……此処がどこかすら。」
森の中、それしかわからない。
時間が過ぎる度に空腹になっていく
「……………」
黙々と、ひたすらに歩き続ける。
だが、限界がやってきた
「サクラ!しっかりしてっ!」
「ごめんなさい……せめて貴女は生き残って..」
サクラは音もなく倒れた
「サクラ〜!」
カナンは、一人で歩き続けた
歩き続けることさらに15分、カナンは森の中で人に出会う。
そう、お馴染みのユクモ村長だ。
「そこで何をしているのですか?」
「…迷子になって、それで。」
「私の村に来ませんか」
村長の心の中では……
(彼女は可愛いですしまだ春の来ないカズキにもちょうど良いですね、カズキの家にでも同居してもらいましょうか)
こうしてカズキとカナンは同居しているのである