メインターゲット
アカムトルム1頭とリオレウス希少種2頭の狩猟など
生態未確定
環境不安定
目的地 溶岩島 制限時間 50分
報酬金 90000z 契約金 5000z
サブターゲット
なし
クエストLv
G★3
主なモンスター
なし
受注・参加条件
G級特別許可証の所持 及び 旅団に所属していること
失敗条件
報酬金ゼロ
タイムアップ
依頼主:わがままな第三王女
依頼内容
ええーい!面白くない!わらわのペットどもめ!
せっかくわらわが与えてやった生肉には一切手を付けぬとはなんじゃ!
今までかわいがってやっておったのにもかかわらずじゃ!
あろうことか黒い息まで吐いてわらわを威嚇しおった!
ばかなやつらじゃ。誰に牙を剥いたのか分からせてやるしかないの。
わらわの高貴な威信のために、ハンター!こやつらを狩猟して参れ!
無事溶岩島にJUN達を降ろした飛空艇は既に米粒ほどのサイズに見えるほど遠くに飛び去っている。安全な地点で待機し、こちらが上げた狼煙に対応して迎えにきてくれる手筈になっている。ワトソン達も飛空艇に乗りその場で待機している。JUN達はベースキャンプというギルドが設けた場所であり、ギルドからの支給品の設置されたアイテムボックスや休憩場所などが設けられた場所にて、小休憩を取っている。この場所は人間には聞こえないがモンスターの嫌がる高周波を発生する鈴の設置や虫を生息させているため、モンスターたちがこの場所を襲撃することはない。
命を落とさない限り、この場所に戻り戦いに赴くことが出来るハンター達の絶対領域でもある。
やや高い場所に設けられたベースキャンプ。近くにある崖から降りれば、目的地であるモンスター達が生息している開けた場所に出る。
崖下を覗き、地形を大まかにではあるが把握し簡易ベッドに予備の弾や調合素材等を置いてその横に座るJUN。那由多とSaiはその後に続くようにモンスターが居座る崖下を覗きながら、ひそひそと会話をしている。ハンターの常識ではあるがベースキャンプは安全地帯とは言え、そこから火球や遠距離攻撃を放たれればベースキャンプ自体無事では済まない。そのため不用意に大声を出したりしないことが鉄則となっている。
既にそのことを説明している看板がアイテムボックスの横に立てかけられているのだが、このむせ返る様な暑さのせいでインクが溶けてしまい、もはや何が書かれていたのか定かではないただ薄汚れたそれが寂しそうに佇んでいる。
Moonはその看板を一瞥すると、大きなアイテムボックスを開けて自分が背負ってきた大人一人が入りそうな大きな麻の袋をそのままアイテムボックスの中に入れる。中にはMoonが発明したであろう画期的なアイテムや、燃えるゴミよりも役に立ちそうもないアイテムがゴロゴロと詰まっている。長期的に熱に当てることを嫌ったのか、都合のよいそのアイテムボックスの中にそれらを仕舞ったようだが、本来そういう使い方をする筐体ではない。
アイテムボックスを見つめながら静止しているMoonに気付いてか、JUNはベッドから腰を上げるとMoonの名を呼ぶ。出発前にナルガの姿が見えなかったことがMoonの気持ちを落としているのだろう。名を呼んでもしばらく反応を見せなかったため、JUNはMoonに近付き、肩をポンっと叩く。いつの間にか傍にいたJUNに驚いたのか、Moonは「きゃっ」と女性らしい声を上げてから、JUNを見て苦笑する。
「Moonさん、大丈夫かい?」
「ん…あ、あぁ。なんかごめんね。」
Moonは頭を掻いてから、両手の平で自らの頬をパンパンっと二度張るとJUNに笑顔を返した。
「もう大丈夫さ。今はこの無茶クエのことだけに集中する。」
「…無理はしないようにね。」
「…ありがと。でももう大丈夫。モンスター全部狩ってさっさと帰ろうぜ。」
Moonは親指をグッと突き立て、JUNもそれにつられて微笑むと同じく親指を突き立てた。そして、二人の視線はSaiと那由多へと向かう。その先にあるここからは見えないモンスター達を見据えていたのかは分からない。
溶岩島。
弱き生き物の生息を許さない過酷な土地。
草木も生えることが難しく、ましてや人間が定住することなど考えもつかないこの土地だが、熱に強いモンスターにとっては過ごしやすい土地でもある。それらはこの気温を利用して寝床にしたり、卵の孵化を早めたりするなど、この土地を上手く使う。
「本当にいるんだねぇ♪アカムさんとレウスさんが2頭♪もう極限状態になってる~♪」
双眼鏡から目を離し那由多は楽しそうに隣にいるSaiに声をかける。絶賛天然爆発中の那由多でさえベースキャンプではやや小声である。その昔、モガの森のベースキャンプで歌い踊り、モンスター達に数えきれないほどの火球や投石を放たれ、そのベースキャンプを使い物にならないほどに破損させたことによって当時の旅団を破門された経緯のある那由多なので、ベースキャンプでの振舞いはいつもより慎重にはなっているのだろうか。
「那由多さん、相手は強敵です。十分に練られた戦略と戦術、そして培ってきた経験と強い想いで切り抜けましょう。」
「おう~♪Saiさんとみんながいれば大丈夫さぁ♪」
「いや、だから、あの…」
これ以上言葉にしても那由多には伝わらないだろうと理解したのか、Saiは那由多にユクモ特性の砂糖菓子を一つ手渡した。子供の様に喜びながらそれを口に放り、頬を押えながら幸せそうな顔をする那由多にもはや言葉は必要ないのだろう。
JUNの声に気付き、那由多とSaiは簡易ベッドの傍に立っているJUNとMoonの元へと戻る。
JUNが全員の顔を見回してから頷き、全員がそれに続くように頷く。
これが彼らの作戦会議など重要なやり取りをする際の合図だ。
「みんな、作戦を練るとしようか。まず…」
数十分ほどの作戦会議。
全員がその戦術を頭に叩き込み、崖へと向かった。
ベルトリンクをコートの下に装着し軽弩に弾を装填するJUN。
背中の矢筒と腰から左右に垂らした矢筒を装着し弓を手に取るSai。
バンダナを額に巻いて右手で銃槍を、左手で麻の大袋を背負うMoon。
ピンク色のヘアバンドをすると、大剣を下段に構える那由多。
四人八つの鋭い眼光は崖下のモンスター達を突き刺すように見下ろした。
静寂。
「では、諸君。」
「一狩り」
「行こうぜっ!」
「お~う♪」
第一のクエストが今始まる。