ソードアート・オンライン 幻影の暗殺者   作:双盾

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デスゲーム開始

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目を開いた。

最初に見えたのは一面に広がる草原と蒼天。

ポツリ、呟く。

 

「誰もこれが現実じゃないとは信じないだろうな…………」

 

そう、この世界は現実ではない。

ソードアート・オンライン、一般的にSAOと呼ばれる新体感型仮想現実大規模多人数オンラインロールプレイングゲーム(VRMMORPG)である。

天才プログラマー茅場明彦が発明し、販売されたもので初回生産版が3万9800円(1か月無料券付き)という高額にも関わらず完売してしまうという人気っぷりだった。

しかし昨日、報道された驚愕の内容。

 

 

 

『死者3ケタへ突入』

 

『HPが0になったら死亡』

 

『ログアウト不可能』

 

 

 

世界初世界一の人気を誇ったこのゲームは世界最狂世界最悪のデスゲームと化してしまったのだ。

それに伴って政府はSAO対策課を作り、一刻も早いプレイヤーの救出に力を注いだ。

世間ではインフィニットストラトス、通称ISの騒動で騒がしかったのに更にこのデスゲーム。政府の苦労が目に浮かぶ。

しかしSAO課は具合的な手立てが出せず、ただ見守ることしかできずにいた。

否、正確には最終手段以外の手段が出なかった、だ。

最終手段、それはナーヴギアに特殊なプログラムを入れ、プレイしてもらうという方法だ。

だが死の危険があるということでそれに名乗りを上げる人物はいなかったのだ。俺以外は。

そして数分前、準備が完了、プレイし、今に至っている。

 

「さて、確かプログラムの内容は『外部との通信を可能にする』と『SAO内部の映像を外部に見せる』、『触れたプレイヤーの強制ログアウト』の3つだったか?

 

まあ何にせよまずは外部との連絡…………ん?」

おかしい。外部への連絡回路が切断されている?茅場の奴、政府がこの計画を立てることすらお見通しだったってことかよクソ!!

これで俺もSAOの囚人になっちまった訳だ。

 

「でもまあこうなってもいいっていたんだから問題はないがな」

 

ハッキリ言ってしまうと、現実世界では俺は自殺寸前だったのだ。

家は無く、多額の借金を背負って生きていくことを想像し、不安に押し潰された矢先にこの事件だ。

だったらこのゲームの中で楽しく死ねたらと思いこのデスゲーム救出計画に名乗り出たのだが、これに対する政府の応酬が大きかった。

一軒家の贈呈に借金の帳消しと1000万円もの大金を手に入れることができたのだ。

人生逆転の大チャンス、できることなら生きて戻りたい。

 

「死にたくねえならやるしかないってことか」

 

こうして俺の、俺達のデスゲーム攻略が始まった。

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