陸上自衛官が横須賀鎮守府に着任しました   作:みたらし饅頭

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少し短いですがお許しください。


第二話「初期艦決定」

うい、現在3月14日、視察最終日です。

というわけで午前5時現在、初期艦の決定を行っております。

でー、決定はしました。

結構仲良くなった子が多かったので選ぶのに苦労しましたハイ。

では午前8時の朝礼まで待機。

 

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午前8時「運動場」

 

初日と同じように校長先生の挨拶の後に俺の番。

艦娘達は結構ウキウキしている。

 

「では、吹村一尉、お願いします。」

 

朝礼台に上がりマイクをチェックしてから話す。

 

「えー、では、これから横須賀鎮守府に着任して貰う艦娘を発表します。全員目をつぶって下さい。肩を叩かれた子は静かに目を開けて朝礼台まで来てください。」

 

そう言った後、全員が目をつぶる。

僕は足音を立てないように言取りの艦娘へ近づく。

そしてその艦娘の肩を叩いた。

 

「・・・・・!」

 

その子は声を上げそうになったので俺は口に手をあてて静かにするように促した。

その後その子を連れて朝礼台にまで戻り、マイクに向けて話した。

 

「全員目を開けて下さい。」

 

その言葉と同時に目を開けた艦娘の目は一層大きく開かれた。

 

「自分は、特一型駆逐艦一番艦「吹雪」を初期艦として横須賀鎮守府に着任することを決定した!吹雪、君は俺と横須賀鎮守府に着任することを認めるか?」

「は、はい!よろしくお願いします!」

「よし、現時点を持って特一型駆逐艦一番艦「吹雪」は横須賀鎮守府所属となった!異論がある者はいるか?」

 

俺がそういうとザワザワした後、1人手が上がった、正規空母「加賀」だ。

 

「申し訳ありませんが何故、吹雪なのでしょう?他にも成績では上の者がいます。」

「確かに、総合成績では吹雪はビリっけつだ、この事実は変わらない。」

「でしたら「だが!」」

 

加賀の言葉を遮り俺は続けた。

 

「君たちの中には俺に実力を見せつけようとしたりするのはまだいい、だが吹雪の陰口を叩いたり、吹雪をのけ者にしていた者がいた!はっきり言って俺はそんな奴らには国防が務まるなんて思っちゃいない!!唯の兵隊ごっこをしている中高生と同じだ!!そんな奴が選ばれると思ったら大間違いだ!」

 

全員が黙り何人かが俯いている。

 

「勿論、そんなことをしない奴もいた、だが俺は吹雪の直向きに頑張る姿が素晴らしいと思った、彼女は地を這い、泥だらけになり泥を啜るようにしても頑張っていた!俺はそんな吹雪がふさわしいと思った!君たちは5月に卒業予定だそうだな、それまで自分が行ったことを振り返れ、そして改善しろ!以上だ、他に何かある者はいるか?」

 

聞いてみても誰も手をあげる者はいなかった、全員が俯いたままだ。

 

「では、初期艦選定発表を終了します。」

 

そう締めくくり朝礼台から吹雪と下りる。

 

「では、大佐、自分はこれから横須賀鎮守府に戻ります。」

「分かりました、一週間ありがとうございました。」

「失礼します!」

「校長!今までありがとうございました!」

「うむ、新天地でも頑張ってな。」

 

校長に敬礼を交わした俺と吹雪は荷物をまとめるため宿舎に向かった。

 

「じゃあ、俺はここで荷物を積み込んでおくから吹雪も荷造りしておいで。」

「分かりました司令官!」

 

吹雪は敬礼した後、別棟の宿舎に走って言った。

さて、荷造りはしてるし、段ボール一個とボストンバッグ一つだけだしさっさと積み込んでしまおう。

 

 

side change

 

「~~~♪」

 

私は今鼻歌を歌いながら荷造りをしていた。

あの時吹村大尉・・・司令官が言っていた通り私の姿をしっかりと見ていてくれた。

そして、こんな私を初期艦に選んでくれた、そのことだけで頬が緩んで仕方ない。

 

「あとはこれを入れてっと、よし!完璧!」

「ありがとうございました。」

 

少々大きくなりすぎたかもしれない黄色いリュックを背負って10か月使った部屋に別れを言った。

 

「おっ、早かったな。」

 

司令官は既に荷物を積み込んだのか、オリーブドラブ一色の大きな車にもたれながら私を待っていた。

 

「すみません、遅くなりました!」

「いや、そんなに待ってないよ、じゃあ荷物を積み込むからリュックを貸して。」

 

私がリュックを手渡すと司令官は慣れた手つきで後ろのドアを開けてリュックを積み込んだ。

 

「司令官、この車って・・・。」

「これは、陸上自衛隊の高機動車っていう車だ、ヘリコプターでも運ぶことが出来るんだぞ?」

「ヘリコプターでですか!?」

「あぁ、俺のいた小銃小隊は前線で展開しなくちゃならないからな、とりあえず乗って。」

「あっ、はい!」

 

私は司令官に促され高機動車に乗り込んだ。

意外と乗り心地は良かった。

 

「んじゃ、勤務地に向けて出ぱーつ!」

 

意外とノリノリで司令官は車を走らせ始めた。

これから司令官と横須賀鎮守府で頑張ると思うとワクワクしてきた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さーて着いたぞ。」

 

司令官が車を停めるとそこはもう横須賀鎮守府だった。

 

「さーて、間宮さんと明石は明日来るそうだから今日は施設を視察するか。」

「そうしましょう。」

 

そして私と司令官は施設を見て回ることになった。

 

 

side change

 

はっきり言います。

横須賀鎮守府広すぎ。

ただ施設が充実しているのは良いね。

浴場、娯楽室、食堂、倉庫、工廠、入渠施設、艦娘用の寮、etc.

しかし、只々広いのが難点、しょうがないけど。

 

「さて、一通り見回って妖精さんに挨拶と銃火器の弾薬制作の依頼したは良いけど・・・。」

「やることが無いですね・・・。」

 

そう、初日という事もあってかやることが無い。

出撃しようにも吹雪の艤装が届くのは13時頃だ。

 

「吹雪、74式戦車でも見るか?」

「見ていたいです!」

 

という事で車両整備区画に来た。

ここは元帥殿が作ってくれたところで元は廃倉庫だったようだ。

で、ここに駐車されている車両は74式戦車、96式装輪装甲車、軽装甲機動車、73式小型トラック(新)、73式大型トラック(新型)、74式特大型トラックの6両だ。

明らかに自衛官一人に対して多すぎるけども・・・。

で、吹雪は、と言うと。

 

「司令官!戦車に乗ってみたいです!」

「うい、危ないからこれ被っといて。」

 

そう言って吹雪にかぶせたのは88式鉄帽、少々重いが我慢して貰うしかない。

 

「少し重いですね・・・。」

「ちょっと待ってな、顎紐調整するから。」

「し、司令官!?」

 

ここをこうして・・・末端処理してはい、完成。

何だか吹雪の顔が赤いな。

 

「?吹雪、大丈夫か?」

「へ?だ、大丈夫です!?」

「んじゃ、戦車の乗り方教えるからな。」

「は、はい。」

 

んで、その後吹雪は、はしゃいでました。

まぁ、前世が軍艦だから戦車に乗るってことが無いからな。

 

そんで、ところ変わって食堂、あの後吹雪のお腹から訴えが出たため食堂で昼飯を料理中。

ある具材でいいのが出来た。

 

「ほい、チャーハンとラーメンだ、味には自信大ありだ。」

「い、いただきます。」

 

吹雪は割り箸を使ってラーメンをすする。

さぁ、どうかな?

 

「!!お、美味しいです司令官!間宮さんの料理より美味しいです!」

「そうか!そいつは良かった、チャーハンはどうだ?」

「いただきます・・・・ん~~♪良い感じにお米がパラパラしてて具材の味も丁度良くて美味しいです!」

「喜んで貰えて何よりだ、じゃあ俺も食うか。」

 

そんなこんなで楽しい食事が過ぎた。

こんな時間を守るため、俺も指揮官として轟沈無しを目指さないとな。




次回予告

吹村「横須賀鎮守府に着任し、国防に努めることになった俺と吹雪。
だが元帥のアホはトラックが故障したから資材と艤装を取りに来いと笑いながら言ってきやがった。
ぶつくさ言ってても仕方ない俺たちは74式特大型トラックに乗って大本営に向かう。
次回「資材搬入」
次回に向かって、前進ー前へ!」
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