ども、吹村です。
現在、執務室にて机に置かれていた封筒の中身を確認中です。
「む?これは・・・証明書か・・・。」
「2枚ありますね。」
封筒をひっくり返してみると証明書のようなものが出てきた。
「俺のと・・・こっちは吹雪のだな。」
「私のもあるんですか?」
「どうやら最近出来たセキュリティらしい、外出時はこれを持つようにだとさ。」
封筒に入っていた説明書らしきものにはばっちり書いてあった。
要約すると、
・これ持っとけよ、身分証明できるから。
・これあったら緊急時に警官に指示出来っぞ。
・これなくしたら元帥に頼んで再発行しなさいや。
という事らしい。
「まぁ、自衛官証明書と入れておけば良いだろ・・・。」
丁度カードケースに空きがあったのでそこに挿入しておく。
ヤダ何だかエロい。
そんな時、備え付けの電話が鳴る。
「はい、もしもし、陸上自衛隊、信太山駐屯地です。」
『あっ間違えましたぁ・・・って、ちゃうちゃう。吹村君、私だよ。』
「すいません、どちら様ですか?」
『んもう、一夜を共にした中なのに・・・。』
「変なこと言うとパンツァーファウスト3叩き込むぞ?」
『HAHAHA!まぁ、茶番はここまでにして・・・本題だけど、トラックが故障したから君のとこのトラックで資材と吹雪の艤装を取りに来てよ。』
「何で整備しなかった?」
『実は整備員が置いてあったコーヒーを零してトラックのエンジンルームにぶっかけたのさHAHAHA!』
「よし、74式戦車で突撃するから待ってろ。」
『HAHAHA!兎も角、待ってるから取りに来てね~!』ブツッ
「あっ!おいコラ!くそっ、切りやがったか・・・。」
全く・・・一回ハイポート走させるか・・・。
「司令官・・・今の電話の方は・・・?」
「あぁ、藤峰元帥だよ・・・。」
「ふ、藤峰元帥閣下ですか!?」
「そうだ、痴女だよ。」
「で、でも藤峰元帥閣下は18歳で海軍大学校を首席で卒業、20歳で元帥まで上り詰めた超エリート女性軍人ですよ!!」
「一応、はな・・・俺はあいつに良い思い出が無い。」
何度、夜這いを仕掛けられたことか・・・人生最大の貞操の危機だったわ。
「んで、元帥が言うにはトラックが故障したからこっちのトラックで資材と艤装を取りにこいだとさ。」
「そうなんですか・・・。」
「んじゃ、行くぞ吹雪。」
「ハ、ハイ司令官!」
で、俺達は74式特大型トラックで大本営に向かった。
道中、吹雪が俺に質問してきた。
sidechange
「あの、司令官って藤峰元帥閣下とどういった関係なんですか?」
「俺が居候させて貰ってた・・・もっとも夜這いを仕掛けられそうになってたがな。」
「そ、そうなんですか・・・。」
なんだ、恋人とかそう言うのじゃないんだ・・・。
というより元帥閣下何してるんですか・・・。
「あの、司令官って自衛官ですよね?」
「あぁ、普通科の隊員だ。」
「今思い出しましたけど自衛隊ってもう存在しないんじゃ・・・?」
自衛隊は深海棲艦が現れてから日本国軍になったから存在しないはず・・・。
「俺はこことは違う、深海棲艦が現れなかった平行世界の日本から来た。」
「そんな空想小説みたいなことが・・・。」
「起こったんだよ、演習中に地揺れに襲われて気が付いたら西暦2015年から平行世界の1990年にタイムスリップだ。」
平行世界・・・司令官はそんな果てしなく遠い場所から来たんだ・・・。
「その世界は・・・どんな世界なんですか?」
「吹雪は1942年10月11日のサボ島沖海戦で沈没したんだよな?」
「はい、その後の事は本で読みましたが・・・。」
「変わらないよ、俺がいた世界も1945年に原爆が落とされて30万人が死亡、8月15日、日本は無条件降伏、最終的に軍民合わせて300万人死亡、そこからの戦後復興、経済成長、自衛隊発足、沖縄返還、1980年までは同じ歴史だよ。」
「そうなんですか・・・。」
「・・・・まぁ、でもこの世界にいても俺がやることは変わらないさ、自衛官としてこの世界で生きる。だから吹雪、これから頼むぞ。
「はい!司令官!」
司令官の気持ちにしっかり答えないと!
sidechange
で、大本営につきました。
「すいません、横須賀鎮守府の吹村雪樹大尉です、資材を受け取りに来ました。」
「了解です、このまま右手の倉庫に入って下さい。」
警備の人の了解を得てから74式特大型を倉庫の近くに止めた。
「よし、じゃあこの許可書を持っていけばいいんだな。」
「はい、そうすれば資材を貰えるはずです。」
「んじゃ、資材輸送と行きますか、安全装置よし、弾込めよし!」
「何しているんですか?」
「64式小銃に弾込めしてるんだ、いざっていうときに銃がいるだろ?」
「は、はぁ・・・。」
吹雪が呆けてる気がするが・・・。
まぁ、考え方の違いだな。
「さて、資材を受け取りに「吹村くぅ~ん!」やぁ!」ゴスッ
「今すごい鈍い音しましたよ!?」
「大丈夫だ、問題ない。コイツはこれくらいでは死なないからな。」
「えぇ・・・?」
飛びついて来たのは元帥(笑)の藤峰鏡呼だ。
咄嗟に銃床でぶん殴ったが大丈夫だろう・・・・多分・・・きっと・・・・おそらく・・・。
「さて、資材を受け取るか。」
「司令官、流石に放置は・・・。」
吹雪も苦笑いしてるし・・・・しゃあない。
「おーい、起きろ!」
「!吹村君の匂い!」
「でやぁ!」
「door!」ゴスッ
何だか気持ち悪いので鉄拳制裁。
正当防衛です。
~1分後~
「いやぁ~吹村君の愛は良いわね!」
「一度精神科に見て貰え。」
この変態は今現在俺の腰に抱き付いている。
隣りで歩いている吹雪は何とも言えない表情をしている。
「し、司令官、本当に藤崎元帥閣下ですよね?」
「あぁ、ただの変態だがな。」
そんなこんなで俺達に振り分けられた倉庫に到着。
と、誰かが倉庫の前に立っているな。
「あっ!提督!見つけたわよ!!」
「むっ、むっちゃん!?」
倉庫の前に居たのはむっちゃんこと艦娘「陸奥」。
まぁ、俺も何度か会ってはいるが・・・苦労人だ。
「陸奥さん、お久しぶりです。」
「あらぁ~せつくん久し振り、呼び捨てでもいいのに。」
「一応、形式上はしないと、吹雪の前だし自衛隊だと佐官と話してるようなものだし。」
「それもそうね、初めまして長門型戦艦二番艦「陸奥」よ。」
「は、初めまして!特型駆逐艦一番艦「吹雪」です!」
自己紹介の後、敬礼をする吹雪に対し藤峰にチョーククリーパーをばっちり決める陸奥。
あっ、流石に青くなって泡吹いてるから助けよう。
「陸奥、そこまでにしないとそいつをドラム缶に詰めて海に流すことになるぞ。」
「あらホント、あっ、吹雪ちゃん、この死にかけの人が藤峰鏡呼よ。」
「初めまして元帥閣下、吹雪です!」
「ゲホッ、ゴホッ、ガハッ・・・藤峰鏡呼よ・・・吹村君、体力回復に匂いを嗅がせt「そおい!」( ゚∀゚)・∵. グハッ!!」
なんかムカついたので88式鉄帽で頭をぶっ叩いた。
当然伸びている。
「さて、俺達は資材と艤装を持って帰るよ。」
「あら、また来てね。」
「そのアホを縛り付けておいたらな。」
「それじゃあね、せつ君」
そう言って陸奥は藤峰を引き摺りながら帰って行った。
「じゃあ、資材を受け取りに行こう。」
「は、はい・・・・。」
吹雪は何だか呆けてるが仕方ないだろう。
元帥があれなんだからな。
sidechange
「さて、積み込みも終わったし帰るか・・・大丈夫か吹雪?」
「へ?ハ、ハイ!」
「?まぁ、大丈夫ならいいが、何かあったら言えよ?」
「はい・・・。」
「んじゃ出発~。」
何だか藤峰さんって想像とだいぶ違う人だったな・・・。
「そういえば、司令官のご両親は?」
「二人とも海外で仕事中、最後に会ったのはレンジャー課程を修了したときだから・・・3年前かな?」
「そんなに会っていないんですか!?」
「まぁ、海外暮らしだしな、俺も気にしてないし。」
「そんな軽い気持ちで良いんですか?」
「良いの良いの、まぁ今度会えるのはいつになるかわからないけども・・・。」
司令官は家族と離ればなれなのに・・・。
なんで大丈夫そうなんだろう・・・。
そんな司令官を見ている私はこの時から・・・・。
いえ、その話は今度にしましょう。
ただ、私はこの時司令官の元でちゃんとやって行けるかが少し不安でした。
吹雪「ついに出撃することになった私!
司令官の前でしっかり敵を倒せるか不安です・・・。
張り切って出撃します!
次回「出撃開始?」
次回に向かって、前進ー前へ!」