現在0800、俺は艦娘訓練場に脱落防止をした89式小銃を吊れ銃の肩にかけ、立っていた。
「行きます!」
その掛け声とともに吹雪は勢い良く海の上を走る・・・んだけどなぁ・・・。
「わわっ!!」バシャーン
俺と神通は溜息をつき俺は眉間を押さえる。
「やっぱりバランスがとりにくいのか?」
「いえ、恐らく出力の出し過ぎだと・・・。」
「・・・じゃあとりあえず射撃訓練をさせてみるか。」
「そうしましょう。」
俺と神通はまず射撃訓練をさせてみることにした。
水の上に浮いて的を撃つくらいは大丈夫だろ。
「・・・・始め!」
「!!」ドォオン
神通の掛け声とともに演習用のゴム弾が飛ぶも海に浮かぶ的に当たらずなぜか的の下の棒に直撃し跳ね返る。
そして跳ね返ったのは・・・。
「ガフッ!ゴホッ!フグウ!」
俺の頭と腹と・・・股間だった。
「し、司令官!?」
「て、提督しっかりしてください!!」
「」ブクブク
sidechange
「何ですかこれ」
私、工作艦「明石」は軽巡洋艦の「大淀」、補給艦の「間宮」さんと今日着任したばかりだ。
守衛の人に聞いたら提督はここにいると聞いて挨拶に来たのだが・・・。
「提督、泡吹いて倒れてますね。」
「それに見たことない服装をしていますね・・・。」
大淀も間宮さんも冷静過ぎるんじゃないだろうか?
いや、私もだけど。
「大丈夫ですかー?」
そう声をかけると一人艦娘がやってきた。
「初めまして、川内型軽巡洋艦二番艦「神通」です。」
やっぱり神通さんだ。
「初めまして!工作艦、明石です!」
「通達係として着任しました大淀です。」
「補給艦の間宮です。」
「早速だけど提督は?」
私が聞くと神通さんは顔を青ざめて
「彼方が私たちの提督です・・・。」
泡吹いて倒れている斑模様の服を着た男の人を手で指した。
「あははは・・・。」
幸先不安です。
sidechange
「見苦しい所を見せてしまって申し訳ない・・・提督をしている吹村雪樹一等陸尉だ。」
「いや、股間押さえてる今も見苦しいです。」
明石からのきついツッコミ。
一本取られたねHAHAHA!
・・・・あぁ股間痛ぇ・・・。
「とりあえず、三人は非戦闘員ということでいいかな?」
「はい、間違いありません。」
僕の問いに大淀が応える。
艤装を手に入れるまでは出撃無しとな・・・。
「それじゃあ、そろそろ出撃している子が帰って来るからその子達に施設案内諸々を説明して貰って。」
「「「了解しました。」」」
「司令官!帰ってきたぜ!!」
三人が返事をした直ぐ後に深雪の声が聞こえた。
「ナイスタイミング、皆、この人達は新しく着任した明石、大淀、間宮さんだ。補給ついでに施設案内諸々をしてくれ、あぁ後、次の出撃は40分後だ。」
「分かった!そうそう、今回は私が一番だったんだぜ!」
「ハハッ、頑張ったな、次も頼むぞ?」ナデナデ
「お、おう!?やってやるぜ!」キラキラ
何だか妙にキラキラしてるけど気にしない。
「(深雪ちゃんいいなぁ・・・。)」
「(司令官に撫でて貰って気持ちよさそう・・・。)」
「(わ、私も頑張れば・・・って何考えてるの私・・・!)」///
何だか吹雪と綾波が見てるし神通が顔を赤くしてる気がするが・・・。
「とりあえず案内と補給だ!行くぜ!」
「あっ待って!」
「ちょっと、待ちなさいよ!」
ワタシタチモオイテイカナイデクダサーイ!!
「なんだか嵐のようでしたね・・・。」
「まぁ、良いんじゃないか?」
「兎も角、吹雪まずは小銃から始めようか、流石に死ぬかと思ったぞ・・・。」
「ご、ごめんなさい・・・。」
あぁ・・・痛ぇ・・・。
「よし吹雪、使い方は分かったな?」
「はい、いつでも行けます!」
「それじゃあ神通、頼む。」
「分かりました、これより射撃訓練を実施します。」
「安全装置よし!弾込めよし!」ガチャガチャ
「射撃用意・・・撃て!」
タァアン タァアン タァアン タァアン タァアン
「撃ち方止め!」
「安全装置よし!」
「」(-ω-;)
「提督・・・どうかなされましたか・・・?」
「いや、こんなに小銃がバカスカ当たるのに連装砲で出来ないのが不思議でな・・・。」(´・ω・`)?
「まぁ・・・不思議ですね・・・。」
訓練方法も考えないとなぁ・・・。
sidechange
「そしてここが食堂になります。」
綾波ちゃん筆頭の元、私たちは設備の説明を受けていた。
もっぱら私の職場は工廠だけど。
「そう言えば皆さんは朝食は如何なされたのですか?」
そう言えば間宮さんの言う通り朝ご飯はどうしたんだろう?
「それは司令官が作ってくれたんだ。」
「提督が?」
深雪ちゃんが言ったけど提督が・・・?
「すごく美味しかったんですよ、今日は焼き鮭とご飯、茸と豆腐の味噌汁とほうれん草のおひたしでした!」
「まぁ、そこそこだったわね。」
「よく言うぜ叢雲、あんなにガツガツ食ってたのに~。」
「うっさいわね!」
「でも、鮭は油が程よく乗っていて外はパリッ中はフワッとしていてご飯も良い感じに炊けていてお味噌汁も出汁が出ていて、おひたしもさっぱりしていて美味しかったです。」
・・・聞いてるだけで涎がでる。
皆が羨ましい!!
「今度提督に頼んで作って貰おう。」
「明石さん?ガッツポーズを決まる程ではないかと・・・。」
「でも私も料理をするものとして提督のお料理を食べてみたいです。」
どうやら間宮さんも同じ考えらしい。
~車両整備区画~
「おぉ!!これはすごい!!」
次に案内されたのは車両整備区画というところ。
機械いじり大好きな私から見たら宝の山だ。
「あっ、明石さんダメです!ここに入って良いのは司令官と秘書官だけなんですから!」
私は綾波ちゃんに言われて立ち止まる。
そして掛けられている看板に目が行った。
~注意~
この先自衛隊関係者か秘書艦もしくは提督の許可を得たもの以外の立ち入りを禁ず。
また車両に関しては鎮守府規定に定められている事例以外での無許可の使用や触れることを禁ず。
ネジ一本でも無くした場合でも相応の罰を科す。
陸上自衛隊
責任者 吹村雪樹一等陸尉
「・・・?、鎮守府規定?」
「あっ、説明してなかったな、この鎮守府独特のルールみたいなもんだよ。」
「この鎮守府独特のルール?」
ルールって勝手に決めても良いの?
「どんなものがあるんですか?」
大淀の問いに綾波ちゃんが答えた。
「えっと、確か・・・起床時間や外出時のことを決めたものです。後で詳細を書いた紙を渡します。」
そんなにややこしいことが書いてあるのかな?
sidechange
・・・・うーん。
「やっぱり才能はあるんだが・・・・。」
「連装砲にした途端命中率が落ちますね。」
小銃の時と連装砲の時で命中率が雲泥の差になっている。
「だが小銃で一貫させるわけにはいかないし連装砲で命中率を上げさせよう。」
「分かりました。」
厳しくなるかもしれないが仕方あるまい。
「吹雪!もう一度だ!」
「はい!」
その日の訓練が終わったのは結局22時で命中弾は5発だけだった。
「・・・5発か、まぁ、そこそこの進歩だな。」
最後の最後に何か掴んだようだし後は吹雪自身の応用力が試される。
「期限は一か月・・・。」
俺は大本営からの資料を読んだ。
「早急なる戦力増備ねぇ・・・。」
無茶にも程がある作戦資料だ。
鎮守府規定については「登場人物と使用単語等」に記載してあります。
綾波「訓練開始から一か月。
吹雪さんはどれだけ成長したのか・・・。
そして司令官が見た作戦内容とは。
次回「強化訓練の成果」
次回に向かって、前進ー前へ!」