陸上自衛官が横須賀鎮守府に着任しました   作:みたらし饅頭

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舞鶴鎮守府訪問編
第七話「舞鶴の現状」


道中事故等で到着したのは午後7時だった。

因みに荷台に乗っている艦娘の何人かが眠っている。

 

「・・・・憲兵か。」

 

門前に軍人が立っていた。

その軍人は腕に憲兵と書かれた腕章をつけていた。

 

「すみません、ここは軍事基地なので入れません。」

「いえ、自分は横須賀鎮守府提督の吹村雪樹大尉です。」

 

そういって俺は憲兵に証明書を見せた。

 

「も、申し訳ありませんでした!どうぞお入りください!」

 

憲兵は証明書を見た途端敬礼をした。

そんなに驚かなくてもいいでしょう。

 

それで俺は74式特大型トラックを鎮守府に入れて駐車した。

 

「はぁ~・・・疲れたなぁ。」バタン

 

トラックを降りて背伸びをする。

おぉ~気持ち良い・・・。

 

「あの、初めまして。憲兵隊隊長の刈谷則夫中尉です。」

「あぁ、初めまして。横須賀鎮守府提督の吹村雪樹だ。」

 

どうやら挨拶をしてきたのは憲兵隊の隊長のようだ。

 

「お疲れ様です。こちらにテントを用意していますので。」

「ありがとう、先に艦娘を休憩させてやってくれ。」

「分かりました。大尉はどうなさるのですか?」

「ここの艦娘に会いたいんだが。」

「それは・・・・・。」

 

急にもごもごし始めたがどうしたんだ?

 

「実は艦娘達が引きこもって出てこないんです・・・。」

「引きこもる?望月病にでもかかったのか?」

「人の名前を病気名にしないでよ。」ガスッ

「ほぎゅぁあ゛あ゛あ゛!!!」

「はぁ~眠い・・・・お休み司令官。」

 

半長靴の上からなのにすげぇ痛ぇ!!

しかも望月の奴的確に左足の小指をやりやがった・・・・。

 

「だ、大丈夫ですか・・・?」

「大丈夫だ問題ない・・・とにかく艦娘が引きこもっているっていうのは?」

「・・・・見てもらった方が良いでしょう。ただし危険ですよ?」

「部下の事を知らないで提督はできない。」

「分かりました、せめて武器はお持ちください。」

「ほいほい・・・・これでいいだろ?」

 

俺はトラックから89式を取り出した。

 

「ではついてきてください。」

 

そうして俺が連れてこられたのは少し離れたところにある古い倉庫のようなところだ。

 

「異常は。」

「ありません。」

 

刈谷中尉の問いに警備をしている憲兵はそう答えた。

 

「では大尉、覚悟してください・・・。」

 

そういって中尉は扉を開いた。

 

「暗いな・・・。」

「少しお待ちください・・・。」

 

ブレーカーでも入れたのだろう。

 

バンバンバンと音が鳴る度に明りが一つずつ点いていった。

そして俺の目に入ったのはまるで監獄・・・有名なものならアルカトラズ刑務所のような場所だ。

そしてその牢屋の中にはボロボロの艦娘がいた。

 

「中尉、これは・・・。」

「我々が治療を申し出ても出てこないんです。」

「・・・俺が話してみる。」

 

俺は歩を進めてみてみる。

艦娘達は負傷していて酷い姿だった。

それだけではなく目から明らかに光が消えていた。

その眼は黒く濁っておりなんでも黒く染めて吸い込んでしまいそうだった。

 

その中で俺は一人の艦娘を見つけた。

 

「・・・・やあ、初めまして俺は吹村雪樹だ。」

「・・・・・・・・・・・・。」

「君は山城だな?」

「・・・・・・・・・・・・。」

 

まだ完全に黒くなっていない艦娘「山城」を見つけた。

話したがらないが完全に拒否までは行っていないようだ。

 

「・・・・・・・・・・・・あなたは軍人?」

 

第一声はそれだった。

 

「どうだろうな?俺はあいまいな存在でな。軍人と呼ばれればそうでないとも言われるときもある。」

「・・・・・・・・・・・・どういうことなの?」

「まぁ、そん時そん時で変わるのさ。ただこれは確実に言える、俺は君たち日本国民を助け、守る自衛隊の自衛官だ。」

「・・・・・・・・・・・・自衛隊?」

「そうだ自らを衛る隊と書いて自衛隊だ。」

「・・・・・・・・・・・・嘘言わないでよ、私たちを助けに来てくれなかったのに・・・。」

「それはすまなかった、俺も気付けなかったんだ。」

 

俺は頭をこすりつけて土下座した。

 

「・・・・・・・・・・・・なんなの?」

「俺の出来るだけの謝罪だ、本当にすまなかった。」

 

俺は土下座し続けた。

許されることではないが俺は謝らなければならない。

 

「・・・・・・・・・・・・どうせその場しのぎなんでしょう?そんなのは・・・・。」

「何がその場しのぎだって?」

 

俺は声がした方を見た。

そこに立っていたのは一緒に来た深雪だった。

 

「・・・・・・・・・・・・だれ?」

「そこで土下座してる司令官の艦娘の深雪様だ!」

「・・・・・・・・・・・・こいつも提督なのね・・・。」

「だったらどうするのさ?」

「・・・・・・・・・・・・こいつらがすることなんて決まっているわ。私たちを憂さ晴らしに使って沈める奴らよ・・・・!」

「司令官は違う!私が建造で来たとき本当に喜んでくれたし怪我をしたら気遣ってくれる!最近は戦艦や空母が主になって遠征ばっかりだったけどたまに出撃をさせてくれた。ちゃんとみんなの事を見てくれるんだ!だから私はこの世界で司令官に会えたことがうれしかったんだ。こうして司令官に会えて話すのが願いだったから。だから断言する司令官は最高の指揮官だ。」

 

俺は今の深雪のセリフに心当たりがあった。

深雪は艦これを初めて初期に来た艦娘で今の錬度は86だった。

吹雪を狙っていたが深雪も欲しかったので建造で出た時は嬉しすぎて奇声が出た。

最初の初陣で大破して本気で心配した。

最近は出撃することも少なくなり遠征に行かせることが多かった。

 

「お前、本当にあの深雪なのか?」

「勿論!司令官を驚かせようと思って秘密にしてたけどなぁ・・・。」

「ははっ、俺の運はいいのか?」

「私達に会いたがってたんだから良いんじゃない?」

 

まさか自分の艦娘に会えるとはな・・・。

 

「山城さん、司令官は悪戯の時以外は嘘はつかないよ!」

「余計なこと言うと小銃磨きをさせるぞ?」

「嫁候補を優しくしろよー。」

「バカ言え、一番錬度が高いのは93の電だろうが。」

「あっ!そうだった!だったら電が来ていないうちに錬度上げないと!」

「まだ来るのか!?」

「私が来れたんだし、あと他にも来てる艦娘はいるぜ?」

「マジかいな・・・。」

「瑞鳳さんがぶちぎれてたなぁ・・・・司令官ガンバ!」

「うそん、あのことも漏れてんのかよ。」

「・・・・・・・・・・・・何してんのよ。」

「これからの考え事。しないと対応できないんだよ・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・はぁ、もう恨む気も無くなったわよ。」

 

どうやら折れてくれて様で何より。

 

「言っておくけどまだ信じた訳じゃないわよ。」

「それでもいいさ。」

 

一歩進めたんだ。

これからも進めるはずだ。




望月「何とかブラック鎮守府の艦娘と関係を持つことができた司令官。
だけど数が多いんだよねぇ・・・・。
司令官も死なないように頑張ってね~・・・眠い。
次回「艦娘との交流」
次回に向かって、前進ー前へ!」
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