インフィニット・ストラトス【白と黒の雨模様】   作:レーゲン

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作者のレーゲンです!
さあ、今回は鈴ちゃん登場!
碧くんの苦労が増える予感がビンビンですね!



中国からの来訪者

「にしても、一夏も大変だな…。セシリアに箒に中国の代表候補生に…体保つのか?アイツ。」

 

 

昼休み、喧騒に包まれる食堂でオムライスを食べながら呟く。

2組に中国の代表候補生が転入してきた。そして今朝方、その代表候補生は一夏の知り合いであったという。俺は珍しく寝坊してしまってその場に居なかったため、その情報を休み時間に知った。因みに織斑先生から出席簿で思いきり殴られて気絶した。うん、あの人人間じゃねえ。

そして遠巻きから見ても騒がしい一夏、箒、セシリアの居る席に目をやる。小柄のツインテールの子とセシリア達の空気が、どんどん悪くなっていくのが見えた。

 

 

「私の存在を忘れてもらっては困りますわ。中国代表候補生、凰 鈴音さん。」

 

 

セシリアに興味すら抱かない凰に、セシリアが最低限の礼節を持って話し掛ける。

 

 

「……あんた誰?」

「なっ!?イギリス代表候補生のこのわたくしをまさかご存知ないの!?」

「ごめん、私他の国とか興味ないから。」

「なっ、なんですって!?言っておきますけど!わたくしはあなたのような方には負けませんわ!」

「あっそ。でも戦ったら私が勝つよ。悪いけど私強いもん。」

 

 

あっさりと言ってのける凰に、セシリアのストレスゲージがマッハで加速する。かくいう俺も、話を聞いているだけでストレスが加速していく。目の前で聞いているセシリアは、更にストレスが溜まるだろう。隣に座っている相川も、俺と同じ意見なようで苦笑いを浮かべているだけだった。

 

 

「第一…あんた初心者に負けそうになったんでしょ?」

「!?そ、それは……」

「そんな奴に負けるわけないじゃない。初心者に負けそうになった代表候補生なんて、あたしの敵じゃないわ。」

 

 

…うん、流石に腹が立ってくる。強ければ周りの奴見下して良いのかよ。

凰の言い種にセシリアは唇を噛んで下を向いてしまっている。

俺がイライラしながら近場のグラスを持って立ち上がろうとすると、隣の相川が必死に止めてきた。

 

 

「く、日下部くん!だめだよ!?」

「いや、どんな脳みそしてるのか気になってな。安心しろ、(硝子が)飛び散っても片付けるから。」

「命を飛び散らして遺体を片付けるって意味にしか聞こえないよ!?」

 

 

相川の懇願で渋々とグラスを置いた俺は、せめて凰は止めてこようとセシリア達に近付く為に脚を動かそうとして……止めた。

セシリアを庇うようにして、一夏が凰の前に立っていたのだ。

 

 

「鈴、言い過ぎだ。」

「一夏さん…!」

「な…何よあんた!そいつの肩持つつもりなの!?」

「ああ、そうだ。セシリアの事を馬鹿にする奴は、俺が許さない。」

 

 

今までに無い真剣な眼差しで言う一夏に、凰は怯んでいる。そして凰は気付いた。自分がさっき言った軽率な発言と、周囲の視線に。

 

 

「…わ、悪かったわね…。流石に言い過ぎたわ…」

 

 

凰の一言に周りの空気も少し柔らかくなる。

それと同時に俺も小さく息をついて、椅子に座った。

一夏が相手のペースに流されず、自分から強い意思でセシリアを庇った姿に関心しながら少し口許を緩ませる。そんな俺を相川がニヤニヤしながら見上げていた。

 

 

「……何だよ?」

「別にぃ~?やっぱりお母さんだな~って思っただけだよ~?」

「何、もう俺お母さん決定なの?1組の母なの?」

「よく本音を膝に乗せてるじゃん。だからだよ。」

 

 

あれは小動物を愛でてるだけなんだが…と言おうとして言葉を飲み込む。どうせ言い返した所で意味がないことはわかっているのだ。

俺は残っているオムライスを掻き込むように食べ終えると、グラスに入っている水を飲み干すと、満足と言わんばかりに一息ついてリラックスをし背凭れに体を預けた。

 

 

「ねぇ、日下部くんってドイツに居たんだよね?その時の織斑先生って見てないの?」

「ん?見てるよ。じいちゃんの店にも来てるし。」

「うそ!?どんな感じだったの!?」

「部下の前じゃ厳しいってルカスさんから聞いてるけど、店ではわり「ほぉ、面白い話をしているじゃないか。是非とも私にも聞かせてほしいものだな。」…!!!?!?」

 

 

相川の質問に答えているとき、不意に聞きなれた声に体がビクッとなる。ギギギ…とまるで錆び付いたドアを開けるような音がしそうな動きで振り向くと、そこには一人の修羅(織斑先生)が居た。

 

 

「あ、いや、その、こ、これはですね?」

「どうした?続けろ。」

「い、いや、続けろと言われても…」

「…つまらん奴だ。おい相川。こいつに関する面白いことは無いか。」

「はい!セシリアに負けたとき、スッゴく悔しそうにしてました!それはもう泣きそうなほどに!」

「相川ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

それ言わないでって!俺の黒歴史なんだからぁ!

 

 

「ほう、そんなに悔しかったか。…よし、放課後にお前を鍛えてやろう。私自ら指導してやるんだ。ありがたく思えよ。」

「う…うす…」

 

 

ニヤリと悪どい笑みを浮かべながら言う織斑先生に、俺はひきつった笑顔を浮かべながら死刑宣告を受けた受刑者の様に項垂れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

午後6:30。俺は第3アリーナで大の字になって荒い息を整えようと必死に呼吸をしている。

織斑先生の駆る打鉄相手に、全くもって手も足も出せずに打ちのめされた。シールドエネルギーが回復するまでは、生身の組手、回復するとまたISでの戦闘と、休憩無しにずっと訓練していたため、かなりの酸素を体が欲している。

 

 

「よし、今日はここまでだ。」

「はっ…はぁっ…ありがと…げほっ!…ございます…!」

 

 

咳き込みながらも鍛えて貰った感謝を贈ることは忘れない。無理にでも体を起こそうとしていると、そのままで良いと言われた。

 

 

「…日下部、お前にとってISとはなんだ?」

「ごほっ!…はい?」

「お前の見るISだ。どう見える。」

 

 

何度か咳き込み、息を整えて起き上がると腕を組み考える。暫くして、俺は考えを纏めた事を口に出した。

 

 

「俺にとってISは…兵器、若しくは武器ですかね。」

「ほう、どうしてそう思った。」

「…IS(これ)で、人は簡単に人を傷つけられるから、です。」

「レポートであるなら再提出モノだな。」

「残念。これはレポートじゃないですよ。」

「ふふっ…違いない。」

 

 

お互い、顔を見合わせて笑顔を浮かべる。暫くして織斑先生は、余り遅くならないようにしろと残して帰っていった。

静寂が支配するアリーナで、俺は脚を揉み、伸ばし、全身をゆっくりと解しながら訓練の内容を思い出す。

何度かあのブリュンヒルデに当てることが出来たが、それでも勝てなかった。

剣はいなされ、銃弾は切り払われた事を思い出して戦慄していると、俺の頭にタオルが被せられた。

 

 

「お疲れ様、日下部くん。」

「…お前のせいで大変な目にあってんだぞ?相川。」

「あはは…ごめんね?」

 

 

流れた汗をタオルで拭き、ゆっくりと立ち上がる。限界まで疲労した脚に気合いを入れながら、更衣室に歩いていく。

更衣室に着いた俺は、ISスーツの上に制服を着て外へと出た。

 

 

「それにしても、よく織斑先生の特訓に着いていけたね?」

「一応これでもドイツ軍仕込みだからな。少しキツかったけど…何とかなったよ。ぼろ負けだったけど。」

 

 

あの人、戦ってる最中も俺のクセ見抜いて直すようにとか言ってきたからな…。

 

 

「さてと…飯行こうか?早くしないと食堂閉まるぜ?」

 

 

アリーナを出て寮へと向かう道中、俺はペコペコになった腹を擦りながら急ぎ足で歩きながら言う。今日は何で腹を満たそうかと考えていると、相川の申し訳なさそうな声が耳へと届いた。

 

 

「私もう食べてきちゃった…」

 

 

その後俺は恨めしげな視線を送り続けながら食堂まで歩いた。

男が細かいことをだって?関係ないね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何処かのラボ。キーボードを叩きながら、束は自分の親友の扱きを受ける少年を見つめていた。

普段は他人に興味も何も持たない束だが、今回ばかりは食い入るように碧を見ている。親友、織斑千冬の動きに着いていき始める碧に心を奪われていた。

この子は何故ISを使えるのか。そんな事などどうでもいい。

目の前に映る碧の姿。覚束無いながらも機体を理解し、ISを心の底から楽しみ、情けない声を上げながらも輝いている瞳は、束の心を魅了した。

 

 

「ふふふっ、この子すごいなー。本当、束さんがここまで興味を持たされるなんてねー」

 

 

暢気な声で言っているが、顔は真剣なままでモニターを見つめる。

恐るべき成長を遂げるこの子が欲しい。本能から束はそう思っていた。

 

 

「そうだぁ!あと少ししたらクラス対抗戦があるんだよね~。なら、その時に束さん謹製の贈り物をしてあげよう!うん、そうしようそうしよう!白?式といっくんの成長にも繋がるしね~☆」

 

 

束は勢いよく立ち上がると背後にある贈り物を見る。

 

 

「あわよくば連れ帰っちゃおうかな~?でもちーちゃん、怒るだろうな~…まいっか☆束さんは束さんのやりたいようにするのだ~♪」

 

 

子供のようにはしゃぎながらくるくると回る。子供のような声色と裏腹にその顔はどこか大人びて紅く、息は荒くなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

食堂で飯を食べてから部屋に戻っている途中、俺の携帯にメールが届く。何だと思ってメールを確認すると…

 

 

─────

from 一夏

subject

本文

たすてけ

─────

 

 

簡潔な四文字が其処に有った。いやいや、どういうことだってばよ。

俺は居場所を聞き出すメールを送ると、部屋に居ると返ってきたのでなるべく早足で向かう。一夏の部屋に辿り着くと、俺はノックもせずに扉を開けて中に入った。

 

 

「だーかーらー、篠ノ之さんも同室が男なのは嫌でしょー?私が代わってあげるわ。」

「要らぬ世話だと言っている!」

「我慢しなくても良いのよ?ほら、私は幼馴染みだから平気だし?」

「私も幼馴染みだ!」

「お前ら何やってんのさ…」

「碧っ!良かったぁ…助けてくれ。鈴の奴、部屋代わってくれって強引でさ…」

 

 

一夏が俺の存在に気づくと、近付いて俺の後ろに隠れるようにしながら経緯を簡単に話してくれた。

箒と一夏が同室だと解るやいなや、凰が荷物を持って部屋を変われと押しかけてきたとのことだ。しかもこの凰、自分の事ばかり言っていて周りの話を一切聞いていない。現に箒の言葉も聴かず、自分の要求だけを押し通そうとしている。

一夏も昼みたいにハッキリ言えば良いものを、と頭痛がしそうな頭を押さえながら凰と箒に近付いて行くと、二人の頭を軽く小突いた。

 

 

「あ、碧!何をする!」

「あんた!何してくれるのよ!」

「五月蝿いんだよ。話し合いなら静かにしろ。喧嘩なら余所でやれ。一夏が困ってるだろ。」

 

 

俺が一夏を指差すと、一夏は困ったような苦笑いを浮かべていた。

 

 

「だいたい、部屋は先生が決めてるんだ。お前の勝手で代えれるわけないだろ。」

「五月蝿いわね!あんたには関係ないでしょ!」

「一夏が困ってるから口挟んでんだよ。箒も箒だ。直ぐに頭に血を上らせてたら、冷静な判断ができなくなるぞ?」

「う、うむ…すまない…」

「はい、よろしい。」

 

 

素直に頭を揺らして頷く箒に笑いかける。箒は頭に血が上りやすいだけで、冷静に話せば素直に聞いてくれる良い子なのだ。

 

 

「お前も少し落ち着け、凰。ギャーギャー騒がしいと寮長さんが飛んでくるぞ。」

「わ…わかったわ…」

「理解が早くて助かるよ。」

 

 

青ざめながら頷く凰に言うと、優しく頭を撫でてやる。布仏と同じく、凰の頭は撫でやすい位置にあるのだ。

 

 

「ちょっ!ちょっと!やめなさいよ!」

「あ、ごめんごめん。撫でやすかったからついな?さて、遅くなる前に凰も帰れよ?」

「わかってるわよ。…二人とも、騒いで悪かったわね。」

「…いや、私は謝ってくれたならそれで良い。」

「これから仲良くしましょ?箒。」

「ああ、勿論だ、鈴。」

 

 

握手を交わす二人に気付かれないように溜め息を吐く。ここ数日疲れてばかりだと考えながら一夏を睨んだ。

 

 

「わ、悪かったっての…」

「悪いって思うならクラス対抗戦、絶対に勝て。」

「肝に命じます…」

「そうよ一夏、私、負けないからね!」

「ああ!俺だってそうそう負けてやらないからな!」

 

 

にっと笑いながら親指を立てる一夏に凰も同じ様に返す。俺はもう疲れたと言わんばかりに肩を落とすと、後を箒に頼んで部屋へと戻るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「中国の第3世代IS、甲龍(シェンロン)だ。武装は青竜刀、蒼天牙月と龍咆だ。」

 

 

クラス対抗戦当日、俺は一夏のピットで凰のIS、甲龍についてレクチャーしている。フェアではないと思うが、一夏には勝ってほしいからだ。

此処にはオペレーターの山田先生、監督の織斑先生、応援のセシリアと箒、そして教官役として俺がいた。

 

 

「シェンロンって、何だかあの格闘アニメ思い出すな?」

「一夏、狼牙風風拳くらいなら簡単に再現してやれるぞ?実験対象お前の体な。」

「うん、黙るからやめて?」

 

 

本気で怯えた目で見るな。此方が申し訳無くなる。

 

 

「まあ、冗談はさておいて…厄介なのがこれだな。龍咆。」

「えっと、甲龍の第3世代兵装で、空気を圧縮して放つんだよな。」

「一夏さん、大正解ですわ。空気の塊ですから、視認することはできません。」

「ではどうやって避けると言うのだ?見えない攻撃なんて…」

「碧、龍咆発射の映像とかあるか?」

「おう、待ってろ。」

 

 

キーボードを叩いて龍咆の試射映像を流してやる。一夏は食い入るようにそれを見た後、ニヤリと笑った。

 

 

「ど、どういたしましたの?一夏さん?」

「ん?これなら何とか攻略できそうだなって思ってさ。」

「い、一夏はもうわかったのか!?」

「攻略できそうでも、油断だけは絶対にするなよ?」

「ああ!わかってる!」

 

 

一夏は顔を引き締めて言うと、カタパルトからアリーナの空へと飛び出していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅刻しなかったわね。」

「時間厳守しないと、うちの担任は厳しいからな。」

 

 

アリーナの空、PICを制御して機体を空中で静止させながら一夏は鈴に向かい軽口を言う。一夏の言葉に鈴は確かにと小さく笑っていた。

 

 

「ねぇ一夏、私が転校する時の約束、覚えてる?」

「約束?ああ、覚えてるぞ?」

「ほんと!?」

「ああ、お前が料理が上手くなったら…」

「うんうん!」

「腹一杯酢豚を食わしてくれるんだよな!」

「うんう………はぁ?」

 

 

途中まで頷きかけた鈴が止まり、一夏を見つめる。当の一夏は首をかしげて鈴の視線を受けていた。

 

 

「一夏…私、そう言った?本当にそう言った?」

「おう、毎日料理を食わしてくれるって言ったろ?」

 

 

遥か昔の約束は、全くもって伝わっていなかった。鈴は目を伏せ、声にドスをきかせていく。

 

 

「…そっか…っ…あんたって奴は…!」

 

 

鈴は蒼天牙月を構え、試合開始のコールを待つ。一夏も雪片弐型を構えて神経を集中させていった。

 

 

『standby…ready…Go!』

 

 

試合開始のコールが鳴り響く。鈴は試合開始と同時にスラスターを一気に噴かせ、一夏へと接近して蒼天牙月で切りかかる。乙女の一世一代の告白を、ただ飯を食わせてやると思われていたのだ。怒らない筈は無い。

対する一夏も雪片弐型で受けるが、ウェイトの違いか若干押されていた。

 

 

「このっ!このぉっ!」

「重っ!?どんだけパワー出してんだよ!?」

「うるさぁい!あんたなんか、コテンパンにしてやるんだからぁ!」

 

 

ガンッ!ガンッ!と打ち付けるように蒼天牙月を叩き付ける。このままでは不味いと判断した一夏は、スラスターを噴かせて鈴から距離を置いた。

 

 

「私相手に距離を置くなんて、大間違いよ!」

 

 

鈴はそう高らかに言うと、目で照準をつける。両肩のアンロックユニットを作動させ、圧縮した空気の塊─衝撃砲を打ち出した。

フフンと勝ち誇ったように笑う鈴だが、直ぐに表情が驚愕に染まる。一夏が少し横にスライドして、衝撃砲を避けたのだ。

 

「よしっ!成功!」

 

 

一夏は小さく呟くと動きを止めないように複雑な軌道で移動を続け、鈴に接近する。鈴は自慢の龍咆がアッサリと避けられてしまい、少しの間思考が混乱して体が硬直してしまっていた。一夏はそれを見逃さない。

 

 

「せりゃぁぁぁぁぁ!」

「きゃっ!?」

 

 

動かなかった隙をつき、雪片弐型を振り下ろす。鈴はそのままアリーナの地面に叩き付けられ、アリーナ全体を砂煙が被った。

しかし、直ぐ様体勢を整えてスラスターを噴かせ、砂煙を晴らせながら空へと戻る。

 

 

「あ、あんた、何で龍咆が…」

「龍咆の試射映像見て、大気の揺らぎ値とか…少しの空気の流れの変化とか計算して、何とかってところだな。後、鈴は龍咆射つときに目で追うだろ?」

 

 

鈴は一夏の指摘を受け、再度驚愕の表情を浮かべる。自分自身でも気づいてなかった癖を、一夏は映像を見ただけで見抜いていた。

 

 

「なら…小細工は必要ないわね!」

「当たり前だ!全力で来いっ!」

 

 

両者ともスラスターを全力で噴かしてアリーナの中央で鍔迫り合いを始める。

離れては近付き一合、二合と繰り返す度にアリーナは沸き上がる。お互いを応援する声が聞こえるが、二人にはそんな声は届いていない。

二人は離れた位置で、同じ様に笑みを浮かべていた。

 

 

「流石鈴だな。強いや。」

「あんたも、ここまでやるとは思ってなかったわよ。」

「じゃあ、もう一段ギア上げるか!」

 

 

互いに同じタイミングでスラスターを噴かせ中央でぶつかろうとした刹那───アリーナのシールドを突き破って何者かが侵入してきた。

招かれざる客は、一夏や鈴達よりも一回り大きな…ゴーレムとでも呼ぶに相応しい武骨なものだった。

 

 

 




戦闘パートはやはり苦手です…。レーゲンです。
セカン党員の皆様、この様な鈴ちゃんになってしまい申し訳ありません。
さて、今回は鈴ちゃん登場回でしたね。色々と原作と違っていましたが、如何だったでしょうか?
束さんが若干おかしいですが…気にしない方向でお願いします←


次回はVSゴーレムです。碧くんがどの様に動くのか、期待しててください。また、ご意見ご感想などはお気軽にしてくださいね?
それでは、また次回。ご期待ください。
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