そういえばあの日から何も食ってないな。
なんてぼんやり思ってた。
ここは、どこかの遥か上空
大型輸送機のようなものに乗せられて今まさに
フライト中。
機内食も出ないし、キャビンアテンダントもいない。
両サイドには見慣れた顔の外人さん。
人見知り全開の俺は、絶対にこっちからはコンタクトは取らない。
というか、誰一人として喋ってない。
これから紛争地帯に連れてかれるんだ、そりゃ人の事なんかいちいち気にしてられない。
しばらくして親父が俺達の所に来た。
『よし、そろそろ目的のポイントに到達する。全員ベルトを外して俺に着いてこい。』
そう言って後方にある扉を開けて中に入って行った。
俺達もそれに従い、親父を追いかけた。
中に入ると例の"サナギ"と呼ばれる
ポッドが16機ある。
"サナギ"には001~016の番号が書いてあり
専用機になっている。
『各々が専用機となってある。中に入ったら君達の声は外には聞こえないが、我々の声は中からは聞こえるようになっている。では、乗りたまえ。』
専用機に近付くと、複雑にハッチが開いた。
大人一人入れるようなサイズで
入ってしまうと身動きが取れない。
立ったままの姿勢で乗るような仕組みになってあり、
乗ると
頭、首、肩、腕、腰、足
が固定された。
そしてまた複雑にハッチが閉まり
『[N.W.H.016]搭乗完了しました。』
と英語のアナウンスが流れた。
多分この声の主は美人だな。
『よし、では一斉に出撃だ。ゲートを開け。』
顔の正面には小さな小窓がついていて、外が見える
が、視界は狭い。
どこかの扉が開く音がしたが、どこが開いたのかわからない。
『いい夢を。』
親父がそう言うと
いきなりボンッという衝撃音と共に
親父が消えた。
なんとなくわかってはいたが
落下している。
小窓からは他のメンバーの"サナギ"が見える。
ちなみに俺は高いとこは苦手ではない。
けど高いとこってのにも限度があるし
これ、そのまま着地すんの?
嘘だろ?
嘘だろーーー!?
うわぁぁぁ…!!ってしばらく叫んだが
意外と着地まで長くて馴れた。
ピピピッ…
『残り、100メートルで着地します。』
そのアナウンスいるー?
と思ったら
物凄い轟音と、衝撃が来た。
どうやら着地したみたいだ。
他の"サナギ"は見えない。
それぞれが違うポイントに行ったんだろう。
そして、今見えるのは
廃れた街、穴だらけの建物や
乗り捨てられた車。
こんなとこでいったい何をしろってんだよ!と思ったが、そっか
記憶無くなるって言ってたな。
また警告音のような音がした。
『[N.W.H.016]着地成功。変異します。』
『Have a nice day』
そのアナウンスが流れた終わった後から
記憶が無い。
気が付いたらまたポッドの中にいる。
窓から見る感じ、また機内の中。
『ご苦労諸君。大変素晴らしい功績だ。』
親父の声が聞こえた。
ハッチが開き
外に出ると、他のメンバーも出てきた。
16機の"サナギ"の中央に親父もいた。
みんな何があったかわかってない状態だ。
『君達の活動は超小型無人偵察機の"fly-G"が記録している。見たいだろう?』
そう言って親父は歩きだし、
この格納庫のような場所から出て行った。
もちろん見たい。
何があったか気になる。
全員がそう思っただろう。
そして、俺達は会社へと戻り
一人一人バラバラの部屋に通された。
中には巨大なモニターがあり
そこで記録を確認するようだ。
モニターに急に親父が映し出され、
これから映像を流す、と伝えられまた真っ黒の画面に変わった。
そして真っ黒の画面から
二分割した画面へと変わった。
右側が目線と思われる映像。
左側が三人称の映像。
おいおい、これ俺かよ。
と映像に映し出されている自分と思わしき人物に釘付けになった。
今日は疲れたんでこれで終了です。
気になる事や、おかしな点があればどんどん言ってください!
では