「あれ?ゴシュジンサマはこれから僕の部屋で愛を育むんじゃないの?」
「…」
「おやすみなさいっ!!」
「よろしい。」
タッタッタ
ガチャ キィ
バタン
ゴソゴソ
パラララ...
10月8日
今日から日記をつけようと思う。
僕はまだ生まれたばかりでこの体にも、人らしい考え方にも慣れていない。
でもでっかく人の姿に生まれたんだから女の子らしいことをしてみたい。
ということで日記をつけてみる。
追記 日記って女の子らしい。 よね?
10月9日
今日は初めて自分の姿を鏡で見た。
自分でいうのもなんだけど結構の美少女じゃないかな。
昔一緒に戦ったみんなはどんな人になっているのだろう。会うのが楽しみだ。
10月10日
この姿になってから楽しいことがたくさんある。
まずはお風呂、暖かい水につかるのは変な感じだけどとても気持ちがいい。
次にご飯。人の食べているものがここまでおいしかったなんて。
でも食べ過ぎると太るらしい。気を付けないと。
10月11日
今日から訓練が始まった。水の上に立つのさえこんなに難しいなんて…
昔はただ水の上に立つだけで浮かんだのになぁ。
あとこの水に浮ける靴もそうだけれど主砲とかを身に着けるのは前の姿の時は体の一部だっただけに変な感じだ。
魚雷とかはそうでもないんだけれど。
10月12日
びっくりした。僕はここで練度を上げてからどこかへ配属されるらしいけれど
そうではない艦娘もいる。というかそっちの方が多いらしい。
一緒に訓練しているみんなも知っているみたいだった。
生まれてからずっと提督と一緒に強くなっていくのもいいけど
僕はここで強くなってから配属されて提督をびっくりさせてあげよう。
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――
10月29日
提督と結婚した艦娘がいると聞いた。
人と艦娘では、なんというか、あれはできたり子供を授かったりできるのだろうか。
自分の体を見る限りあれのための器官はついているみたいだけど…
恥ずかしくなったのでもう寝る。
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――
11月19日
少しずつだけど練度も上がってきた。
しかし演習のたびに思うのだけど
模擬弾とはいえ砲弾にあたっても少しの傷しかつかないのはなんでだろう。
普通の柔らかい肉と骨なんだけど…。
11月20日
聞いてみたところ、当たった時に装備に宿る妖精さんの力で
シールドが張られるようになっているらしい。
凄い力だと思う。
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――—――
12月23日
今日やっと僕の配属先が決まった。あさってに移動するらしい。
正直に言って期待と不安が半分半分くらいだ。
どうか僕がその鎮守府にとっていいクリスマスプレゼントになれますように。
12月25日
今日から新しい土地での生活が始まる。
提督に会ったのだけれど、なんだか少し冷たい感じのする人だった。
でも少しずつ仲良くなっていければいいな。
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1月1日
新しい年になり、ここでの暮らしもそろそろ一週間になる。
ここは静かだ。新年だというのに何もない。
少しだけ不安だ。
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1月23日
だんだんと出撃も増えてきて、今日初めて大きなけがをした。やっぱり演習と実践は違うんだと思い知らされた。
ものすごく痛くて死んじゃうかと思った。
でも提督は何も言わなかった。
痛くて少し泣いた。
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3月7日
今日は出撃した。敵を一体沈めた。
もっと多く沈めればほめてくれるかな。
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3月28日
何もない一日だった。ずっと海を見ていた。
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4月19日
今日は出撃をした。三体沈めた。被弾した
痛い。提督は何も言わなかった。
痛い
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5月28日
何もない日だった。
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6月1日
出撃した。沈めた数に何の意味もないことがようやくわかった。
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7月6日
何もない日だった。
食事を個人の部屋で決まったものをとるようになった。
間宮さんが泣いていた。
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7月7日
新しい食事が届いた。カ○リーメイトというらしい。
クッキーに似ている感じだった。
昔の自分は何でこれをおいしいと思ったのだろうか。
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7月17日
出撃した。
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8月27日
何もない日
やはりおいしくない。
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9月22日
出撃、改二になる練度になったらしい。
何か変わるだろうか。
9月24日
改二になった。すべての能力が格段に上がった。
何も変わらない。
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10月8日
無し
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11月7日
無し
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12月25日
出撃
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1月11日
無し
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1月25日
出撃
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2月24日
無し
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3月7日
出撃
明日より食事を食堂でとる。
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3月15日
なんだか生まれ直したような気がする。
嬉しくて泣いた。主任さんが抱きしめてくれてそれがとても暖かくて、優しくて泣いた。
きっと今までも強さや戦果なんて関係なしに見守ってくれた人はいたんだと思う。
それに気が付かなくて、また泣くのが怖くて、何も信じなければいいやって。
差し伸べられた手を痛めつけるような真似をして。
それが悔しくて泣いた。
でも主任さんはそんな弱い僕でも見捨てないで、
嫌な僕でも笑ってそばにいてくれる。
そのことが幸せで幸せで泣いた。
書きたいことはいろいろあるけれどきょうはもう遅いので寝る。
3月16日
御主人様やっぱり鎖を上げた時はびっくりしていたなぁ。
すごくかわいい。
こんなことで罪滅ぼしも恩返しもできるとは思っていないけれど、
少しでも御主人様の近くにいて役に立てたらなと思う。
あと願わくば御主人様が僕のことを少しでも好きになってくれますように。
3月17日
どうやら御主人様のことが好きなのは僕だけじゃないらしい。
でもいいなぁ。御主人様と一番最初に仲良くなったなんてなんだか特別が感じがしてうらやましい。
3月18日
きょうははじめて御主人様の仕事を手伝った。
思っていたよりもずっとハードでとても疲れたのだけど、
真剣な顔をした御主人様はかっこよかったし。
褒めてもらえただけで疲れなんてどこかへ行ってしまう。
恋しているっていいことだなと思った。
3月19日
御主人様に捨てられる夢を見た。去っていく後ろ姿に必死に謝って縋り付こうとしてなぜか追いつけなくて。それでもあきらめられずに泣きながら走っていた。
深夜に飛び起きて、心細くてたまらなくなって迷惑だとわかっているのに
主任さんの部屋へ走っていった。
ドアの開く音で目を覚ましたらしい主任さんは泣いている私を見て
きっとなんで泣いているかもわからないのに
大丈夫。って言いながら強く抱きしめてくれた。
本当にうれしかった。
それにしても御主人様の寝起きの体温と胸元に顔をうずめた時の寝汗の匂い。
また悪い夢を見たことにして定期的に行こう。
3月20日
今日は何もない一日だった
だから御主人様といっぱい話をした。
明日は一緒に買い出し。髪をしっかり梳かして早めに寝よう。
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些細なことで心が折れて一か月くらい。
私は帰ってきたぁ!!
でも今回の話書いてて心が痛かったよぉ!!
無駄話を一つ
普段ライトノベルはあまり読まないのですが
異世界食堂、という作品の食事描写に感銘を受けました。
自分もいつかあのような境地に立ちたいです。
感想雑談待ってます!!
ちなみにですが心が折れていた期間中に
これからのプロットを見直してですね。
これは人によっては気に入らない設定であったり展開だろうな
というものが多く見つかりました。
でも人気が出る文章と自分が書きたい文章を天秤にかけて
もし評価が下がっても、お気に入りにしてくださっている方が増えなくても
減っても、自分の書きたい文章と、それを認めてくださる人を大事にしたいと考えました。
どうかこれからも、熱くてねばっこくて白濁として甘い液体の暴走にお付き合いください。
(ちなみに作者がくずゆが好きだからつけられたペンネームであり「くずゆ」というペンネームに深い意味は全くありません。)
たとえばペンネームがポメラニアンだったとしたら
どうかこれからもこの駄犬の暴走にお付き合いください。
という感じです。
か、かんちがいしないでよね!!