蘇る彼と聖遺物   作:はるひよる

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初めましてはるひよるです。
読み専でしたがシンフォギアGXを観ているとどうしても書きたくなったのでその場の勢いで書いてます。
ですので、続くかは不明ですが楽しんでいただけると幸いです。

拙い文章ですが最後まで読んでいただけると嬉しいです。


終わり始まる彼
プロローグ


———あのライブの日に私はアイツらに為す術なく身体を貫かれ消えた。痛みは無く、徐々に黒くなり崩れて風に乗り消えていく身体をただ眺めるだけだった。

 

これが私が生きていた最期の記憶。

 

そして現在、何故か私はよく分からない幾何学模様やらモザイクやらなんとも言えない空間を彷徨っている。それも数えるのも億劫な程に。そう、意識があるのだ。しかし、肉体は無いのだが。

そして最悪な事にその空間には存在するのだ。あの私を消し去った元凶が。

 

認定特異災害(ノイズ)

奴らは何の前触れもなくどこかの空間から突如として現れ人間のみを攻撃する。ノイズに触れられると自身と人間を炭化させる。そして、奴らは一定時間経過すると自ら炭化し自壊もする。サイズも様々でヒト程度からビルより大きいものまで様々。

 

これだけなら有効な対策がありそうだが奴らには手も足も出ないのだ。

それは、奴らの持つ最悪の特徴がある。奴らには位相差障壁があるのだ。これは我々の世界とは異なる世界をまたがせる事で通常物理法則下のエネルギーに干渉するというトンデモだ。それは、ノイズ自身の現世に存在する比率を自由自在に操り物理的干渉を全く受けなくしたり出来るのだ。攻撃の瞬間はその逆である。よって、人類は突如現れるノイズに一方的に蹂躙されるしかないのである。

 

さて、ノイズが沢山蠢く空間で私は不思議な思いで奴らを見ていた。

先ず、奴らは私が見えていないようだった。こっちを向いていると思われる時も無視するのである。幽霊っぽいモノには反応しないのか。ノイズに炭化された私にはとても不思議な感じがした。

そして、理不尽に死んでしまったが何故かノイズを見ても恨みや憎しみを抱かないのだ。今更終わってしまった事で怒っても仕方ない。寧ろ、自由にしている奴らに憧れや羨望のような感情を抱いた。

 

生前の私は何処にでもいる大人だった。日々仕事等に追われノルマを達成し疲れ食事をし入浴後は明日に備えて寝る。起きれば身支度をして出勤し本日のノルマを達成しと代わり映えのない日常だった。

 

そんな中、数少ない友人から久しぶりに呑みに誘われ居酒屋へ向かった。

私は久しく会っていなかった友人に暗く沈んだ心が少し明るくなった。その時友人の趣味である音楽の話題になり、思い出したと言い、彼は私にあるチケットをくれた。

 

それは、私の人生最初で最期のライブのチケットだった。

 

彼は彼女たちの歌には力があり元気をくれるぞと、疲れたお前には丁度いいだろうと私に渡してきた。押し付けられたという方が正しいかもしれない。ただ、私を慮ってのことであるからして無下にはできなかった。

音楽に興味が無い私でも彼女たちは知っている。《ツヴァイウィング》という少女2人の歌手で実力もある本格派だという事。といってもそのぐらいしか知らないのだが。

長い付き合いの友人はこういったお節介を焼いてくるのはいつもの事だった。私は少しだけ呆れながらも感謝して受け取る。私の休みを把握していた事は疑問だがもう聞くまい。以前聞いてみたのだがその時も何食わぬ顔で

 

「知っているから知っているだけで何の不思議もないだろう?」

 

と少し得意げに話していた。

 

どれ程この空間を彷徨ったか分からないが、ふと何かが私を呼んでいるようだ。聞こえるのではなく直接頭に響くような感じで、どのくらい遠いのか不明だが私は声の主の下へ進もうと念じてみた。すると一瞬で景色が変わり先程の幾何学模様のような空間と違うモノクロの空間に私は居た。

 

『貴方は元の世界に戻りたくないですか?』

 

突然声が耳に聞こえた気がした。辺りを見回すとそこには黒い艶のある髪の神社で見るような装束の女性が居た。

久しぶりの他人に少し嬉しくなる。こういう時には先ずは挨拶だな。

 

「初めまして。私はここに来る前は葛城 大和(かつらぎ やまと)だった者だ。今は幽霊っぽいモノになってしまっているがな。」

 

彼女にも自己紹介をと意を込めて見る。

 

『失礼いたしました葛城様。私は鳥之石楠船神(とりのいわくすふねのかみ)と呼ばれる日本の神です。この度は貴方に御願いが御座いまして此処に招かせていただきました。』

 

神様と会って話せるなど死ぬまで思ってもみなかった。漠然と存在するかもしれないとは思ってはいたが。

それで神様直々に御願いがあるそうな。それにしても、神様はもっと尊大な態度であると思っていたが同じ目線なのか。

 

「たかが人間………それも死んだ者に頼むのは一体何故。もしかしてはじめに言っていた元の世界に戻りたいか、という問いに関係するのか?」

 

『その通りです。今は現世に神々が直接干渉出来ぬ事情がありまして。ですので間接的に干渉する方法と致しまして貴方をとある方法にて蘇らせて現世の危機を救って欲しいのです。』

 

本当に蘇らせられるらしいがここに居ても正直暇で仕方ない。おそらく未来永劫消滅の時までただ漂うだけになりそうだ。暇過ぎるよりは仕事がある方がいい。何も出来ないのは最大の不自由だろう。なら、この話受けるしかない。

 

「蘇らせてくれるのはありがたい。だが、ただの一般人に世界を救う力なんて無いがそこはどうするんだ?」

 

すると申し訳なさそうに彼女は表情を曇らせる。

 

『その、蘇らせる方法というのが貴方は魂のみの状態ですので勿論魂の器が必要です。そこで、世界を救う力を授ける為に器には私の神の力の一端と様々な聖遺物を依代に造ります。ですので貴方には人間離れした存在になっていただく事になります。すみません。一度死した者が元通りという訳にはいかないのです。それでも宜しければお願い出来ますか?』

 

私は新たな生を得られるだけで満足だったが聖遺物など少年の頃に憧れた漫画やアニメの世界に自分が立てると聞いて気分が高揚していくのを自覚するが抑えられない。

 

「いいんだよ。蘇って更に超能力を授けてくれるのだから。私に世界を救うなどという偉業を成し遂げることが出来るのかわらないが、その為に頑張ってみるよ。」

 

そう宣言すると彼女が徐々に強く輝き私は温かなものに包まれる。

 

『ありがとうございます。それでは今から貴方の新しい身体を造り、魂を定着させます。その間貴方は意識を失います。次に目覚めるのは新しい身体ですので楽しみにしていてください。それでは目覚めるまで御機嫌よう。』

 

 

私は光の粒子となり徐々に消えていく自身を眺めながらホワイトアウトした。

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

如何だったでしょうか。
持てる文章力を総動員して書いたのですがやはり読み辛いと思います。
初投稿ですのでアドバイスなど御座いましたらいただけると非常に有難いです。

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