超次元ゲイムネプテューヌ短編シリーズ   作:天野蒼夜

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ドラマCD形式です。誰もケーシャメインのSSを書いてる人がいなかったので作ってみました。内容はタイトル通り名無しの主人公(男)が彼女のケーシャとイチャイチャしながら過ごす話です。



彼女のケーシャとイチャイチャしながら一日過ごす話

「~♪」

 

キッチンの中にジュージューという炒められる音と共に鼻歌が聞こえてくる。

 

ケーシャがいつもの紅い胸部分Kの文字が印象的な紅いセーラー服の

上にピンク色のエプロンを身に纏って、フライパンの上に乗せた玉子

を油で揚げているのだ。

 

「あ、今日は早く起きてきたんですね。ふふっ、朝ご飯、もうすぐ

できますから座って待ってて下さいね」

 

自分の部屋からリビングに出てきた彼を見てケーシャが天使のような

笑顔で言ってくる。

 

彼はその言葉に対して【分かった】と言って設置された椅子の上に座って

料理ができるのを待つ。

 

しばらくしてケーシャの作っていた料理が出来上がり、食卓の上に並べられる。

 

「今日の朝食は目玉焼きにトースト、そして貴方の大好きなオニ

オンサラダですy―――って、もう食べてる……でも、そんなに

美味しそうに食べてくれると……私も作った甲斐があります」

 

ケーシャの作った料理を美味しそうに食べているのを見て嬉しそうに

ケーシャが微笑む。

 

「料理は小さい頃からよくしていましたけど、貴方と付き合う前は誰にも

振舞ったなかったですから……あの、私の作る料理、美味しいですか?」

 

顔を赤くしながら彼に聞いてきたので彼は即答で【美味しい】と言って答える。

 

「……そうですか、よかったです。やっぱりいいものですね……誰かのために

料理を作るのは。それが……大好きな人なら尚更……」

 

とか非リア充なら壁殴りしそうな台詞を吐いている内に朝食を食べ終わる。

 

「ところで……貴方は今日予定は空いていますか?もし……ないならその……私

と…………デート、しませんか?」

 

「ほら……私達って、付き合い始めて、一緒に暮らし始めてからまだデートしたこと

ないじゃないですか。だから……」

 

彼は今日は特に予定がなかったので対して【ない】と答える。

 

【ない】と答えると若干緊張気味に聞いてきたケーシャの顔が華やぐ。

 

「そ、そうですか!じゃあ、朝食を食べ終わったらすぐに行きましょう!」

 

 

―――――

 

 

朝食を済ませてやって来たのはラステイション内にあるゲームセンターだった。

 

そこには既に若者と筐体から流れている音楽で賑わっていた。

 

「さあ、着きましたよ。実はここ、私のお気に入りのスポットなんです。

学校でストレスが溜まった時はいつも来ているんですよ」

 

「え?ストレスの原因が何なのかって?そ、それは……色々あるんですよ私

にも!そこは言及しないで下さい!」

 

「そ、そんなことより!今日は楽しみましょう!貴方とやりたいゲームが

いっぱいあるんです!」

 

そう言って彼を引っ張り出してある筐体のところに向かっていく。

 

向かった先は現実世界でも有名なあの筐体だった。

 

「まずはこれ。太鼓の○人です!」

 

太鼓の○人、最大二人までプレイすることができる有名な音ゲーの代表格

であり、タイトルにある通り様々な音楽を太鼓とバチで高スコアを目指す

というものである。

 

「私がプレイしてる音ゲーの一つです。いつも一人でしかプレイしたこ

となかったのでずっと貴方とやってみたいと思ってたんです。さあ、早

速やりましょう」

 

硬貨を二枚投入してタイトル画面から曲のセレクト画面に移行させる。

 

しかしプレイした結果は(彼にとって)あまりにも残酷なものだった。

 

「あの……そんなに気を落とさないで下さい。貴方のスコアだって

十分高いですよ」

 

太鼓の○人を二回プレイした結果……二回戦とも彼の惨敗。

 

しかも彼は音ゲーが素人に毛が生えたくらい、ケーシャは長くやっている

上級者なので当然の結果だ。

 

だが、男としてどうしても負けられない彼は諦めずにもう一度と再戦を持ちかける。

 

「もう一回、ですか?いいですよ。じゃあもう一回しましょうか。じゃあ

次の曲は……」

 

もう一度硬貨を二枚投入してタイトル画面から曲のセレクト画面に切り替えて

プレイする曲を選ぶ。

 

曲を選ぶと再び彼とケーシャが画面に表示されるコマンドをバチで叩いてスコア

を叩き出していく。

 

だが、二回、三回、十回やってもケーシャには勝てなかった。

 

何故なら彼の平均スコアがマックスの999万9999点中の60万点ほどなのに

対し、ケーシャはその倍の130万点を余裕で叩き出しているからだ。

 

彼は彼女のプレイを見て思い出した……彼女がこういった音ゲーが得意なことを……。

 

「ごめんなさい、貴方が諦めずに挑んでくるものですから……ちょっと

本気になってしまいました」

 

「やっぱり楽しいですね。一人でやるよりも、二人でやったほうがずっと……。

え?別の音ゲーで勝負しようって?いいですよ、じゃあ次は……」

 

こうして、ゲーセンでプレイしている内に青空はどんどん暮れて行った。

 

 

―――――

 

 

ゲームセンターを出ると日はとっくに傾き、空も青色から茜色に染まっていた。

 

「もうこんな時間ですか……日が経つのは早いですね。でも、貴方も負

けず嫌いですね。あれからあそこにあった音ゲーを全部やっちゃうんで

すから……」

 

そうだ、あれから彼は太鼓の達人の他にもj○beat、といった音ゲーをプレイ

しまくった末に全敗。

 

自分とケーシャの(音ゲーでは)絶対的な差をつけられたのだ。

 

「そうだ、少し公園で休んで行きませんか?プレイしすぎてちょっと疲れ

てしまいましたし」

 

落ち込んで絶望している彼にケーシャはそう提案し、彼も疲れが出てい

たのもあってか、ケーシャの提案に乗って近くの公園に向かう。

 

公園に向かうと空いていたベンチに座って静まる夕日を二人で見つめる。

 

「綺麗な夕日……そういえば、貴方に告白したのも、この公園でしたね……」

 

昔を懐かしむようにケーシャが夕日を見つめながら言う。

 

そうだ、彼とケーシャはここで出会って、知り合って、関わり合い

になっている内に好きになって、ケーシャが告白してきて、彼はそ

の気持ちを受け取って付き合いだし、今では一緒に暮らしてる仲に

までなっている。

 

今でも目を閉じれば昨日でも覚えている。

 

夕日の下で顔を自分の服のように赤くしながら告白するケーシャ

の姿を……。

 

告白された時のことを思い出しているとケーシャが距離を詰めてきて

彼の腕に自分の両腕を絡めてきた。

 

それもいきなりのことだったので彼も心臓をドキリとさせてしまう。

 

「ごめんなさい、驚いちゃいましたよね。でも、こうしてると安心す

るんです。でも、誤解しないで下さいね。私がこうするのは貴方だけ

です。他の誰でもない、貴方だから……私は身を預けられるんです」

 

「貴方も同じ?ふふっ、嬉しいです。実は私、こうやって男の人と

こうするのに憧れてたんです。私の学校、女子高ですから男の人と

関わる機会がなくて、だから……」

 

ケーシャがゆっくり顔を近付ける。

 

彼はそれが何なのかを分かっているかのように顔をケーシャのほう

に近付けてケーシャの唇と自分の唇を重ねる。

 

しばらくその重なった状態が続き、離すとお互いの顔は耳まで真っ赤

になっていた。

 

「ふふっ、顔を真っ赤にして、可愛いですね。え?私も真っ赤?し、し

かたないないじゃないですか……いくら、恋人同士とはいえ、その……

キスをするのは恥ずかしいんですよ……」

 

そう言うとケーシャは絡めていた腕を解いてベンチから立ち上がる。

 

「じゃあ、最後に夕飯の買い物をしてから帰りましょうか。今日は

初デートの記念として、貴方の好きなものを作りますね」

 

「え?手を?……そうですね。恋人同士なんですから、それぐらいは

当然ですよね……。じゃあ、手を繋ぎながら行きましょうか」

 

自分より小さな彼女の手を包み込むように握る。

 

そして……そのまま夕日の公園の中を二人で歩いて行った。

 

 

―――――

 

 

自宅に帰って来て夕飯を済ませる。

 

食べ終えた料理を乗せていた皿をキッチンで洗いながらケーシャが彼に

こんなことを言ってきた。

 

「お風呂、先に入ってきていいですよ。もう沸かしてありますから」

 

気が利くケーシャの好意に甘えて彼は洗面所に向かい、衣服を脱いで

バスルームへ。

 

一方ケーシャは彼がお風呂に入っている間、食器を全て洗い、洗面所に

向かって洗濯物を仕分ける。

 

だが、問題はこの後に起こった。

 

その問題というのは……。

 

「お……お邪魔します……」

 

バスタオルに身を包んだケーシャが彼の入っているバスルームに

入ってきたことだ。

 

これはさすがの彼も驚きを隠せなかったが、当のケーシャも恥ずかしいのか

ほんのりと顔を赤くしている。

 

「その……背中を流そうと思いまして……ダメですか?」

 

可愛くねだってくるケーシャにもちろん彼は嫌だと言えるわけもなく了承。

 

彼は風呂椅子に座ってケーシャに背中を見せ、ケーシャはスポンジにボ

ディーソープの泡を立てて彼の背中を優しい手つきで洗っていく。

 

「貴方の背中……大きいですよね。私なんかよりもずっと……」

 

別に彼の背中は特別大きいというわけではないが、女にとっては大きい

部類に入るのだろう。

 

「……よし、後ろのほうはこんなものでいいですよね。え?前は?

そ、それは自分でやって下さい!さすがに前を洗うのは……恥ずか

しいので……」

 

「え?今度は貴方が背中を流してくれるんですか?後ろを洗ってくれ

たから?そうですね、少し恥ずかしいですけど……お願いします」

 

そう言ってスタンスを変えてケーシャを風呂椅子に座らせ、彼は

その背後に回る。

 

ケーシャの背中はとても綺麗だ。

 

シミもないし、ホクロだってない。

 

そんな感想を心の中で呟きながら彼はケーシャの使っていたスポンジを

手に取ってケーシャの背中を洗い始める。

 

「んっ……くすぐったいです……」

 

優しい手つきで洗っているためか、ケーシャが笑いながら声を出す。

 

その声に若干の色気があり、彼は不覚にもその声に萌えてしまう。

 

しかしここで取り乱してはいけないと彼は理性で本能を押さえつけて

泡だらけになった背中をシャワーで洗い流す。

 

「やっぱり、二人だと狭いですね……足も伸ばせないです……」

 

お互い身体を洗ってお湯の詰った風呂桶の中に入る。

 

もちろん互いの身体が見えないように背中合わせに。

 

「こういうのもいいものですね……二人でお風呂に入るのも……。今ま

では別々には入っていましたから」

 

「え?俺でよければ毎日って……って!そ、それはダメです!さすがに毎日

は……恥ずかしいです……」

 

「今日は特別。そう!初デート記念に一緒に入ってるだけなんですから!

本当、本当ですよ!?」

 

ケーシャの言葉に彼は【分かってる】と言って返す。

 

「それならいいんですけど……でも、貴方がそんなに望むなら……私は」

 

「えっ!?ななな何でもないですよ!?ただの独り言ですから気に

しないで下さい!」

 

ケーシャはザバァッ!と水しぶきを上げて立ち上がる。

 

「私、そろそろ出ますね!貴方はもう少しゆっくりしてから上がってきて下さい!」

 

それから逃げるようにケーシャはバスルームから抜け出して行った。

 

 

―――――

 

 

それからバスルームで湯船に浸かった彼は自分の部屋に戻り、普段着

から寝巻きに着替える。

 

が……その後ケーシャに携帯で呼び出されて彼女の待つ部屋に向かう。

 

二回ノックしてケーシャがいるのを確認し、ドアノブを回して中に入る。

 

そこには同じく寝巻きを着用し、ベッドの中にいるケーシャの姿があった。

 

「ごめんなさい、急に呼び出したりなんてして。でも、今日は貴方にどう

しても頼みたいことがありまして……」

 

「え?それが何なのかって?えっと……最近私、怖い夢を見るんです。そ

の……ほら、この前とても怖いホラー映画見たじゃないですか。寝るとそ

のお化けが出てきて、私を食べちゃうんです。そして、胃の中で消化され

ていくんです。ね?怖いでしょう?怖いですよね?」

 

「え?お前ならお化けくらい簡単に撃退できるだろうって?も、も

う!そりゃ私はたしかにゴールドサァドではありますが、その前に

一人の女の子なんですよ?そんな私にだって怖いものの一つや二つ

あるんですから……」

 

「むぅ……本当に悪いと思ってますか?じゃあ……許してあげますから、今夜は

私と寝て下さい。そしたら許してあげます。ほら、早くこっちに……」

 

ケーシャにスペースを開けながら催促され、彼は開けられたスペースの中に入る。

 

だが、ベッドがシングルなせいか、二人だととても狭い。

 

「やっぱり、狭いですね……でも、狭いから……貴方のぬくもりが

よく感じられます」

 

ケーシャが身体を密着させて彼の右腕を自分の両腕で抱き付く。

 

「温かい……公園の時も思ってたんですけど、貴方っていい匂いします

よね。お風呂のラベンダーの香りが残ってるからかな……」

 

「でも、えっと……貴方に勘違いされたくありませんから言います

けど、こんなことするの……貴方だけですからね。だから、お尻の

軽い女の子と思わないで欲しいっていうか……」

 

「……分かってる?そうですか、よかった……お尻の軽い女の子って

思われてたらどうしようって思っちゃいました。えへへ」

 

甘えた声を出して更に抱き締める力を強くしてくる。

 

「このままずっと……朝が来なかったらいいのにな……そうすれば、貴方のぬく

もりをずっと感じていられる……だから、本当に寝たくないんです。眠れば朝が

やってきて、貴方のぬくもりをずっと感じられなくなるから……」

 

「……え?寝なくちゃダメ?明日は学校なんだから……もう、分かってます

よ。貴方は変なところで真面目なんですから……。でも、貴方のそういうと

ころも、私は好きですよ。だから、あえて言いますね」

 

そう言ってケーシャは自分の唇を彼の耳元に寄せる。

 

「貴方を……愛しています。だから、これからもずっと……ず~っと

私だけを見ていて下さいね」

 

「じゃあ……おやすみなさい」

 

 

 

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