インフィニット・ストラトス 彼女が本当に彼だった場合 作:銭湯妖精 島風
人生は儘ならない
僕はそう思っている
最初はそう、物心がついた頃のフトした疑問からだったのかもしれない
“何故ウチには、お父さんが居ないのか”と言うもの
周りの友達は、僕とは違い両親が居て、兄弟姉妹が居る子も居た
それ故の疑問を抱き、直ぐに僕は お母さんへと質問した
当たり前の事だが、お母さんは唐突な質問へ驚き、そして困った様子で苦笑していた
そして知った事実は幼かった僕には理解し難い内容で、またお母さんを困らせてしまったのを今でも覚えている
それから数年が経ち、僕達の前にナイスミドルな男の人が現れた
彼を見たお母さんは持っていた洗濯物を地面に落として、物凄く驚き シャルルと僕の名前呼んだので返事をしたら
返事が、彼とハモったので、彼もシャルルらしい
うん、この人が僕の お父さんらしいね、うん。
それが大体五年前の事で、約四年前に二人は結婚して約三年前に僕に妹のシャルロットが生まれた
今年16歳の僕だけどなんか濃ゆい人生を歩んでいる様な気がしてならない
僕の名前はシャルル・デュノア
入学式から少しズレてるけれど、僕はIS学園に入学する
発表では世界2人目の僕の保護と織斑一夏の護衛を兼ねているらしい
「ーーア、ーーーノア?ーーーデュノア?大丈夫か?」
「え?あ・・・あぁ、はい。スミマセン、大丈夫です」
少し時差とかでボーっとしてしまったのか、先生に心配させてしまった様だ
「そうか、まだまだ本調子では無いだろうが、頑張ってくれ」
「ありがとうございます、織斑先生」
織斑先生・・・織斑千冬はISの頂点、ブリュンヒルデの名を冠する人だ
故に指導は厳しいと噂には聞いていたが、それだけでは無く厳しい中にも生徒への気配りや優しさを持っている様だ
「では、よろしく頼む。デュノア」
「はい」
そんな訳で始まりを迎えた僕の学園生活、98%が女子生徒の花園で僕と織斑一夏は無事に卒業出来るのか、少しだけ不安だ
主にハニトラ、ハニトラ怖いよハニトラ
そんな事を考えながら生徒指導室から出て職員室へ織斑先生と向かい、僕と同じく今日転入する娘と合流して教室へ移動する
数分せず到着したのは1年1組とナンバリングされた教室
「少し待っていろ、呼んだら入って来てくれ」
「「はい」」
織斑先生の言葉に返事を聞き、先生は中へ入っていったので、取り敢えず
「初めまして僕はシャルル、今日からクラスメイトだね。よろしくね?」
「・・・・・・」
うん、シカトだね
いや、人見知りする娘なのかもしれないから気にしない方向で行こう、そうしよう、うん
それはそうと、この娘 小さいなぁ
僕も男子の中でも小さいだけど、この娘は女の子の中でも小さいと思う
でも雰囲気は冷たい気がする、そうクール的な?
そんな数分が経ち、僕達に入室が許されたので僕が先に騒めく教室へ入る
「失礼します」
「・・・・」
入った瞬間に騒めきが無くなったけど、山田先生の隣に立って60の視線を浴びる
うん、みんな吃驚してるね、当たり前だけど
「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。不慣れな事も多く、皆さんにはご迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いします」
僕は、にこやに言って一礼する
よし、出たしは順調かな?
「お、男・・・?」
誰かが疑問を呟くのが聞こえたので
「はい、こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国より転入を」
予想通りの質問に事前に考えていた言葉を言う
「きゃ・・・」
「はい?」
なんか嫌な予感がする
「きゃぁあああああーっ!」
うっっ・・・これはソニックウェーブ?
「男子!2人目の男子!」
「しかもウチのクラス」
「美形!守ってあげたくなる系の!」
「地球に生まれて良かった〜〜〜〜!!」
みんな元気だね
僕は耳が少し痛いよ
「あー、騒ぐな。静かにしろ」
織斑先生が至極面倒臭そうにボヤいている
「み、皆さんお静かに。まだ自己紹介が終わってませをやから〜!」
「・・・・・」
あ、あれ?
此処は自己紹介をするタイミングじゃないのかな?
と言うか・・・君、織斑先生しか見て無くない?
気の所為じゃないよね?
「・・・挨拶をしろ、ラウラ」
「はい、教官」
佇まいを直して織斑先生に敬礼をする彼女
確か織斑先生はドイツで教官をしていた事が有ると資料に書いてあった
彼女は教官時代の教え子なのか
と言うか、織斑先生が再び面倒臭そうな表情をしているのは何でかな?
線引き?
「此処では そう呼ぶな。もう私は教官ではないし、此処では お前は一般生徒だ。私の織斑先生と呼べ」
「了解しました」
返答した彼女の佇まいは、やはり軍人らしい
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
「・・・・・」
あれ?終わり?
思わずクラスメイト達も沈黙してるよ?
「あ、あの、以上・・・ですか?」
「以上だ」
空気にいたたまれなくなった山田先生が出来る限りの笑顔で彼女に尋ねるが、返って来たのは無慈悲な即答だけだった
山田先生が、やや涙目なのは偶々では無いだろう
「! 貴様がーー」
ボーデヴィッヒさんが織斑一夏を発見しツカツカと歩み寄る
何となく何かしそうな雰囲気を察知したので僕も彼女の後に続くと思いっきり振りかぶっていたので、彼女の右手を掴む
「っ何をする」
「君こそ、何をしているのかな?出会い頭に人を叩くのが、ドイツでは挨拶なのかい?」
睨み合う僕とボーデヴィッヒさん、それを困った様子で見る織斑一夏
「デュノアお前はソコ。ラウラ、お前はアソコだ。さっさと座れ邪魔だ」
僕は織斑先生の言葉を聞き彼女の右手を離す
「私は認めない。貴様があの人の弟であるなど、認めるものか」
それだけ宣言し、彼女は指定された席へ座り腕を組んで目を閉じた
何だろう、普通に授業態度が悪い気がする
そんな事を考えつつ僕も指定された席に座る
「では、HRを終わる。今日は1時間目から第二グランドで二組と合同で授業だ、各々は直ぐに着替えて集合するように。解散」
パンパンと手を叩き織斑先生が行動を促す
「織斑、デュノアの面倒を見てやれ。同じ男子だろう」
織斑先生の言葉は嬉しい、これで任務がしやすくなる
まぁ任務抜きにしても、たった二人の男子、仲良くしたいと思う
「分かりました、デュノア。先ずは移動しよう、コッチだ」
僕は織斑一夏に先導される形で教室を後にするのだった
長文を書くのがあまり得意では無いのでブツ切りです
ごめんなさい
取り敢えずヒロイン未定ですw
相方に碌に説明せずに聞いたら一夏と答えたので、一夏になるかもしれません←
頑張って書こうと思います