コードギアス 反逆のルルーシュL.E.~贖罪のネームレス   作:餌屋

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BIRTH15: オオサカ 奪還 作戦

 

翌日。

 

新日本・ブリタニア連邦連合軍は広大なオオサカ地区を前にして物々しい雰囲気を漂わせていた。

 

新日本防衛軍旗艦「高天原」ブリッジ。

 

そこには扇とゼロがいた。

彼らはある報告を今か今かと待っていた。

 

その時、通信が入る。

 

『首相、ゼロ。偵察班より民間人の退去、全地域完了した模様との連絡あり。準備完了です』

 

民間人の退去。

 

兵団はオオサカ地区占拠した時から、地区内を隈無く捜索し民間人を全員地区外へ退去させていた。

何故そのような行動を取ったかは不明。

だが、それは連合軍側としても好都合だった。

 

ゼロが扇に顔を向ける。

 

「よし、扇」

「ああ」

 

それを聞いた扇は一つ深呼吸をし、決意の眼差しをもって静かに命令を下した。

 

 

 

「・・・全軍、作戦開始!」

 

その一言で、連合軍の全航空艦と全ナイトメアが侵攻を開始。

 

 

午前7時13分。オオサカ奪還作戦、開始。

 

 

***

 

 

同時刻、オオサカ政庁。

 

その司令室にCはいた。

周りのオペレーターらしき黒装束の男達が声を上げた。

 

「敵軍、我が陣へ進軍を開始!オオサカ地区内へ入りました!」

「よし・・・全隊、攻撃開始!ナイトメア部隊を出せ!地上部隊は敵航空部隊へ援護射撃開始!ここを奴らの墓場にしろ!」

「了解!」

 

Cの命令をもって兵団側もナイトメアを続々と出してくる。

兵団側の航空部隊は殆どが暁可翔式。

地上戦力はサザーランド、グロースターや対空砲台などだった。

 

同時刻、影の兵団戦闘行動開始。

両軍、激突。

 

***

 

 

午前7時28分。

 

オオサカ地区の東側から進軍を開始した連合軍は、徐々に前線を西へ押し上げていた。

しかし、予想より少し連合軍側の被害が大きかった。

 

それは、最前線のカレンも気づいていた。

 

 

***

 

 

「死にたくない奴はさっさとどきな!!」

 

私は自分の愛機、紅蓮聖天八極式に乗って最前線を戦っていた。

兵団のナイトメアは私にも馴染みのある暁が殆ど。

スペック上は紅蓮の方が上だし、いくら相手が元傭兵というプロ集団でも私の方が上だと思っている。

 

しかしそうはいっても、それでも相手はプロなんだと感じていた。

 

例えナイトメアに慣れてはいなくても、戦いに慣れている、というのだろうか。

とにかく戦い方が上手いのだ。

目敏く死角を狙ってきたり、エースと思われる相手には常に集団で相対してくる。

防衛線を引く敵ナイトメア達はどこにこれだけの資金と人材があったのかと思うほど数が予想以上に多く私達に得体の知れない恐ろしさを感じさせる。

更に地上の部隊の援護射撃も面倒だった。

航空部隊の隙を埋めるように的確に射撃をしてくる。

そのせいもあってこちらの損害は微々たる物だがそれでも予想以上のスピードだった。

 

正直、まずいかもしれない。

 

その考えは近くで斬月を駆って戦っている藤堂さんも同じようだった。

 

「紅月君!私達の部隊は元騎士団の精鋭メンバーが多い!何とかここを突破して道を開くぞ!」

「はい!」

「カレン!俺も一緒に行く!」

「ジノ!」

 

後方からジノが乗った高機動戦用のウォードが続いてくる。

兵団の暁がそれを阻もうとするが、ジノ専用装備のエクスカリバーの一太刀を受け爆散する。

 

「よし、行くぞ!」

 

藤堂さんの声で集まった部隊の皆が敵の防衛網に対し一点集中で突破をしかける。

私はその先頭に躍り出て道を示そうと考えた。

 

「政庁前まで一直線に・・・!お前ら・・・どきやがれえええええ!!!」

 

紅蓮の「右腕」を前に突き出し操縦桿のボタンを押し込む。

 

 

輻射波動。

 

紅蓮の特殊武装にして最大の武器である、マイクロ波誘導加熱ハイブリッドシステム。

その収束砲が敵軍を貫いた。

 

砲撃線上の敵機が爆散しロストしていく。

 

「行くぞ!我らに続けえええ!」

 

藤堂さんの一声に集まった皆で開きかけの道を突き進んでいった。

 

 

***

 

 

オオサカ政庁、司令室。

戦況報告をしていたオペレーターが焦った声を上げた。

 

「C!敵エース機の砲撃で防衛網の一部に重大な損害が発生!少数精鋭の部隊のみですが突破してきます!このままでは政庁前まで到達されます!」

 

その報告にCは動じず、むしろ不敵な笑みを浮かべた。

兵団と付き合いがあり変わる世界に馴染めなかった反政府組織や裏世界の組織は山ほどあって、また資金も三年間で潤沢に揃っていた為、機体の量産もスムーズに行きある程度の損害が出ても問題は無く、またC自身としても彼らは使い潰すつもりだったので気にはならなかったのだ。

 

Cの視線の先には、モニターに映る紅蓮の姿があった。

 

「あれが黒の騎士団のエース、紅蓮か・・・ふふっ相手にとって不足はない。そうだろう?」

『はい』

 

Cの声に通信で反応したのは、20歳前後の青年だった。

 

「出撃だ。どちらが強いのか、俺に見せてくれ」

『了解、伊邪那岐出撃します』

 

青年がそう言って通信を切ると同時に、政庁から猛スピードで黒色のナイトメアが飛び立っていった。

 

「俺も伊邪那美で出る!お前達は手筈通り政庁を放棄、移動を開始しろ!」

「了解しました!」

 

Cの号令にその場にいたスタッフ達は慌ただしく準備を始める。

 

Cはその場を後にするとエレベーターに乗り込み、格納庫へ向かった。

 

 

オオサカ政庁、地下格納庫。

そこには現在戦闘中の影の兵団本隊所属ナイトメア「およそ7割」中、Cが選抜した精鋭部隊が出撃を待っていた。

Cはそれらに向かって号令をかける。

 

「いいか!戦況は第二段階に突入した!第三段階に向け、俺達も出撃する!全機、出撃準備を完了させろ!」

 

そうしてCは一機のナイトメアの前に立った。

そのナイトメアは薄暗い紫色をし、蜘蛛のような足を持っていた。

 

 

***

 

 

午前7時34分。

 

私達は政庁前まで後数キロの地点まで辿り着いていた。

かなり防衛網が厚く、道中何度も足止めを食らったがそこまでエナジーを消費せずここまで来る事が出来た。

後方でも本隊が徐々に防衛線を突破していき、私達に辿り着く部隊も増え戦況は連合軍有利に傾いている。

これなら今後万が一エナジー切れしそうになっても、補給に戻る事が可能だろう。

 

このままいける!そう思った。

 

 

 

その時、紅蓮のセンサーが警告音を発した。

 

「高速で接近する機体・・・?まさか!」

『カレン!あれを!』

 

ジノが焦った様子で指さした先では連合側のナイトメアが続々と破壊されていた。

そして、それを行った敵のナイトメアが紅蓮の前で静止し、私達は相対する。

 

私の目の前に出てきた機体、それは

 

 

『報告にあった・・・』

 

 

 

 

黒いランスロットだった。

 




如何でしたでしょうか。
戦闘中はどうしても視点変更が増えたり、描写が難しくなりますね( ;´Д`)

感想、評価お待ちしています。

それでは次回、「BIRTH16:黒い ランスロット」ご期待ください。

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