時の破壊者は海賊とともに   作:紫影

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第一話 エース、海の女神を知る

*エースside

 

 

   《・・の・・・む。》

 

 

 「ん?なんか言ったか?サッチ。」

 

 

 「なんも言ってねえよ?なぁマルコ!」

 

 

 「あぁ。空耳じゃねえのかぃ??」

 

 

 「そうか・・・。《新たなカリプソーが帰ってきた。我の声を聞きし者よ。》!!まただ!カリプソーって何だよ・・・。」

 

 

「「!!!」」

 

 

 「エース!その空耳をちゃんと聞いとけよぃ!!サッチ!隊員を何人か連れて来い!!」

 

 

 「わっ分かった!!」

 

 カリプソーのお告げ・・・伝説じゃなかったのか!!

 

 

   《我の声を聞きし者よ。お前にカリプソーを任せたい。名はアレンと言う。悲しき運命によって愛を知らず生き、死んだ。どうかこの方のそばにいてほしい。》

 

 

 「・・・分かった。どうすればいい??」

 

 

   《ありがとう。今から私が船に上げる。どうか彼女を・・・。》

 

 

ザバッという音と共に海から水の球体が浮かんできた。目の前に来ると水がアレンを吐き出すようにエースの腕の中に落とした。

 

 

 「・・・すげぇ綺麗・・。」

 

 白くて細いな・・・。髪の毛が銀髪とか珍しいな。カリプソーって意味はわかんねぇけど、言わない方がいいかもしれないしアレンって呼んどくか。

 

 

 「エース!その女はなんだよい!!カリプソーは何て言ってたんだぃ?!」

 

 

 「おっ落ち着けよ!こいつはアレンって言うらしい。なんか俺のそばに置いといてくれって言ってた。船医の所に連れてくわ。」

 

 

 「親父には俺が伝えておくよい。そいつが起きたら連れてこいよい。」

 

 

 「分かった!!」

 

 

 

 そういやカリプソーってなんだ??

 

 

 

 

 

 「はぁ。そんなことも知らなかったのか?」

 

 

 「馬鹿にしたような目で見んなよ!ジェロじいさん!!」

 

 

 「船医のわしでも知ってるぞ。カリプソーとはな、海の女神のことじゃ。」

 

 

 「海の女神?!」

 

 

 「そうじゃ。海の生き物全てが尊敬し愛する女神。伝説だと言われていたのだがな、昔カリプソーが存在すると分かり海軍が捕らえたのじゃ。しかしある男に助けられ、二人で逃げてから行方がわかっていない。今となっては伝説のようなものじゃった。だがまだ存在していたんじゃな。」

 

 

 「アレンがカリプソーだって事はまだ俺とじいさんしか知らないからな!黙っといてくれよ。」

 

 

 「分かっておる。船長には言うんじゃろ?」

 

 

 「多分こいつが・・アレンが言うと思う。・・・なあじいさん。アレンは[悲しき運命によって愛を知らずに生き、死んだ]らしい。」

 

 どんな運命だったんだ?愛を知らずってことはお前も家族がいなかったのか??

 

 

 「エース。お前はこの子のそばにいると海に約束してしまったんじゃろ??お前が愛を教えてやればよい。」

 

 

 「・・・じいさん。俺が鬼の血を引いてんの知ってんだろ?」

 

 俺は愛なんて教えてやれねぇ・・・。

 

 

 「なぜそんなに思いつめるんじゃ。今お前が父と思っておるのは船長じゃろ?お前がこの船に乗って知ったことを教えてやれば良い。そうじゃろ??」

 

 

 「!!・・・・ハハッ!じいさんありがとな。」

 

 そうだ。俺もここで皆に家族や愛を教えてもらったんだ。俺がアレンに皆と教えてやればいいんだ。

 

 

「ん・・・・ここは・・。」

 

 

 「!起きたか?!大丈夫か?」

 

 

 「貴方は・・?」

 

 

 「俺はエース。ポートガス・D・エースだ!!」

 

 

 「エースさんですか。アレン・ウォーカーです。アレンと呼んでください!」

 

 

これが二人の出会いだった。愛を知らぬカリプソーは少しの愛を知った青年と恋に落ちるのも遠くはない。

 

 

   

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