*エースside
《・・の・・・む。》
「ん?なんか言ったか?サッチ。」
「なんも言ってねえよ?なぁマルコ!」
「あぁ。空耳じゃねえのかぃ??」
「そうか・・・。《新たなカリプソーが帰ってきた。我の声を聞きし者よ。》!!まただ!カリプソーって何だよ・・・。」
「「!!!」」
「エース!その空耳をちゃんと聞いとけよぃ!!サッチ!隊員を何人か連れて来い!!」
「わっ分かった!!」
カリプソーのお告げ・・・伝説じゃなかったのか!!
《我の声を聞きし者よ。お前にカリプソーを任せたい。名はアレンと言う。悲しき運命によって愛を知らず生き、死んだ。どうかこの方のそばにいてほしい。》
「・・・分かった。どうすればいい??」
《ありがとう。今から私が船に上げる。どうか彼女を・・・。》
ザバッという音と共に海から水の球体が浮かんできた。目の前に来ると水がアレンを吐き出すようにエースの腕の中に落とした。
「・・・すげぇ綺麗・・。」
白くて細いな・・・。髪の毛が銀髪とか珍しいな。カリプソーって意味はわかんねぇけど、言わない方がいいかもしれないしアレンって呼んどくか。
「エース!その女はなんだよい!!カリプソーは何て言ってたんだぃ?!」
「おっ落ち着けよ!こいつはアレンって言うらしい。なんか俺のそばに置いといてくれって言ってた。船医の所に連れてくわ。」
「親父には俺が伝えておくよい。そいつが起きたら連れてこいよい。」
「分かった!!」
そういやカリプソーってなんだ??
「はぁ。そんなことも知らなかったのか?」
「馬鹿にしたような目で見んなよ!ジェロじいさん!!」
「船医のわしでも知ってるぞ。カリプソーとはな、海の女神のことじゃ。」
「海の女神?!」
「そうじゃ。海の生き物全てが尊敬し愛する女神。伝説だと言われていたのだがな、昔カリプソーが存在すると分かり海軍が捕らえたのじゃ。しかしある男に助けられ、二人で逃げてから行方がわかっていない。今となっては伝説のようなものじゃった。だがまだ存在していたんじゃな。」
「アレンがカリプソーだって事はまだ俺とじいさんしか知らないからな!黙っといてくれよ。」
「分かっておる。船長には言うんじゃろ?」
「多分こいつが・・アレンが言うと思う。・・・なあじいさん。アレンは[悲しき運命によって愛を知らずに生き、死んだ]らしい。」
どんな運命だったんだ?愛を知らずってことはお前も家族がいなかったのか??
「エース。お前はこの子のそばにいると海に約束してしまったんじゃろ??お前が愛を教えてやればよい。」
「・・・じいさん。俺が鬼の血を引いてんの知ってんだろ?」
俺は愛なんて教えてやれねぇ・・・。
「なぜそんなに思いつめるんじゃ。今お前が父と思っておるのは船長じゃろ?お前がこの船に乗って知ったことを教えてやれば良い。そうじゃろ??」
「!!・・・・ハハッ!じいさんありがとな。」
そうだ。俺もここで皆に家族や愛を教えてもらったんだ。俺がアレンに皆と教えてやればいいんだ。
「ん・・・・ここは・・。」
「!起きたか?!大丈夫か?」
「貴方は・・?」
「俺はエース。ポートガス・D・エースだ!!」
「エースさんですか。アレン・ウォーカーです。アレンと呼んでください!」
これが二人の出会いだった。愛を知らぬカリプソーは少しの愛を知った青年と恋に落ちるのも遠くはない。