「爺さん。あんたなんて言った??俺が護衛?」
目の前にいるこの長は何言ってるんだ、という顔で火影を見る銀時。シカクやヨシノも火影に説明を求める。
「銀時は同年代とは比べ物にならん程の実力と実践経験がある。しかし人とあまり接してこなかった為か少し人間不信での・・・。ほかの子たちのように過ごしてもらいたいと思い、アカデミーに入れようとおもってるんじゃ。」
「・・・わかりました。火影様の考えに従います。」
シカクの言葉に銀時は驚き慌てだす。
「おっおい!爺さん!!シカクさんもそんなあっさり俺に任せんなよ!!言っただろ。俺は餓鬼でも戦場じゃ鬼と呼ばれてた。今は封印っつう抑えを手に入れたけどよ、俺がこの手を汚したのには変わりねぇ。暗部とかに見張らせた方がいいんじゃねぇのか。俺はきっと守れねぇよ・・・。今の俺は壊すことしか知らねえんだ。壊しちまいそうで怖い・・・。」
三人の大人は銀時の表情が辛そうに少し歪んだのをみた。この子供はシィカを想って言ってくれている。そして自分の持つ力を壊すことに使うことに、使われることを一番恐れているのだと感じた。
「銀時。ならばシィカと友人として一緒にいるのはどうじゃ?」
「・・・友達になんのか??いいのか?俺なんかがそんな「もう銀時とは友達だよ!」!!」
横に座るシィカから自分の言葉を遮って言われた一言に銀時は目の奥が熱くなった。
「銀時は友達で助けてくれた恩人だよ!そうだよね影読?」
[はい。もう友人ですよ。]
微笑んでシィカの問いに答えた。シカクも笑ってそうだな、とシィカに言い、ヨシノも微笑んでいた。
「銀時?どうしたの??どこか痛いの??」
銀時は涙を流していた。自分でも頬を流れるものが何故止まらないのか理解できなかった。痛い所は無いと言いながらシィカの頭を撫でた。大人たちはその光景を見て優しく微笑んで銀時の涙が止まるまで二人を見守っていた。これが二人の出会いであり、白き夜叉が影を操る少女を守りたいと思い始めたきっかけだった。