「()」小声
『』拡声器
【】古代語
ライガットsid
おお~、見えてきた。
「ウヒョー、王都ビノンテン‼着いたぜ!」
「危ないから立たないで下さい!」
あ、すいません。
本当、魔力が無いってのはキツイわ。
俺も使えりゃ色々と楽だったのによ。
『バルド将軍!アリサさん!お帰りなさい、ご苦労様です!』
「哨戒ご苦労」
「サボらずに頑張ってください」
『はい!』
マジかよ。
「…あんた、本当に将軍様だったんだな」
「……」
それにしても…、さっきのゴゥレム…。
「ガッツポーズしてなかったか?」
「アリサ君に声をかけてもらったからだろう」
どういうことだ?
「彼女と彼女の率いる部隊は女性のみで構成されている。その上、軍内部の綺麗所が揃っているんだ。男女問わず憧れの的だからな。」
成る程。
「それに、アリサ君を筆頭に胸の大きい子から小さい子まで選り取りみどりだしな」
何ですか、その夢の部隊は。
「…バルド将軍。今ここでサイドカーを切り離せば良い感じに門に激突しますが…」
「…すまん」
だから怖えぇよ!
とか色々と話してたらもう街ん中か。
本当、地方と違って賑わってんなぁ。
「ライガット、王都は初めてか?」
「いや、ガキん時に一度親父に連れられて来たかな」
そういやぁ、それで魔力が無いってのを知ったんだっけな。
弟も同じだしな。
あいつだけでも魔力使えりゃ良かったんだけどなぁ。
ハァ。
無い物ねだりしてもしょうがないか。
て、ん?
「~~発光系石英がたったの3.000よ」
え?
うそ?
マジ!!
「発光系石英が3.000!安えッ!!」
こいつは買って帰らねえと!
「ちょっと買い物したいんですけど…」
「…どうします?」
「…君は使えないんだろう?」
「帰って売るの!!」#
俺の田舎じゃあ良い金になるんだ!
このチャンス逃してたまるか!
「俺の田舎じゃ純度の低い石英でも4.000で売れるの!止まってくださいよ!」
「却下」
「だめだ。君は商人なのか?」
「うっさいな!しがねぇ農民だ!!!止めねーとその偉そうなヒゲ引っ張るぞ!?」
「ふ。だめだ、時間が無い」
「なっ…くそっ!」
このおっさん揚足取りやがって。
「それ以前に運転しているの私なんですけどね」
…あ。
そう言やあそうだった。
「一寸で良いから止まってくんね?」
「却下で。将軍の許可が無い限り止りませんので」
ぐぬう~。
その胸揉みしだくぞ!
「事故死銃殺裁判。どれか好きなのを選んでください」
スミマセンデシタ。
sid out
アリサsid
―王都ビノンテン 王宮下層外廊下―
バイクを専用の駐輪場に運ぶために一旦お二人と別れたのですが…
その間に何があったのか分かりませんが…
二言言わせてください。
「何これ?どう言う状況?」
あ、状況が分からないですか。
端的に言ってしまえば…
シギュン様が笑顔でライガット氏に抱きついている
んですよ。
シギュン様、あなた一応国王妃で人妻ですよね?
へ?
私自身どうやってそこまで行ったのかって?
工作兵用の試作装備を使って
それが何か?
(↑問題しかねえよ、オイ!)
…何か聞こえたけど…ま、いっか。
ホント何時もの事だし。
「で、何時まで抱きついている心算ですか?シギュン様」
「あ、ごめんなさい。久しぶりに会ったものだからつい浮かれてしまったわ」
「だからって銃まで持ち出さなくとも良いじゃないですか…。(しかもそれ威嚇用だし)」
アタマイタイ
―王都ビノンテン 王宮儀礼の間―
「ホズル様、ライガット殿をお連れしました」
定位置である玉座に座っていないって…またですか…。
「よぉ!」
案の定窓際にいたよこの人。
「ご苦労さん。この椅子いいだろう?」
王様としてどうなんですかそれ…。
「妻・国民として、王座を嫌う国王ってどう思う?」
デスヨネ~。
ま、ノーコメントですけど。
「聞こえたぞ~そこの愚民め。国王侮辱罪で、死刑!」
―スパ~~~~~~ン!
おもいっきりハリセンで引っ叩いた私は悪くないはずだ。
と言うか日常の一部。
あ、ライガットさんがかたまちゃった。
ん?
「(今すげえ揺れ方した)」
―スタスタ
―ギュ!
「ドンビキデス☆」ニコ
―メリ!
…顔面を殴り飛ばした私は悪くないはずだ。
「イッテ~。つうか召喚令状に応じて、5日もかけて王都に辿り着いた民草にその言い分!クリシュナ9世はかつてない暴君ですなぁ。ホズルよぉ!それよりもこの人耳良過ぎ!」
―スパン!
「イテ!」
「人を指差さないでください」
話脱線してますけどね。
「お!グラムも大きくなったな」
「ライガット、よく来てくれた」
グラム楽しそうね。
あ、こっち来た。
え?
餌寄こせ?
はい、角切りの果物。
「おお~グラムがなついてる。ていうかそれよりもよ、呼び出すぐらいなら用件ぐらい書いとけ!『アッサム国立士官学校』24期生の問題児4人衆で同窓会でもやんのか?」
「…問題児?」
問題児って…。
「そっ。王位を継ぎたくないから空ばっかり見て落第点を取ろうとする皇太子!」
それ、王族としてどうなの?
「三日三晩飲まず食わずで学校の研究室に篭るマッドサイエンティスト!」
あの不健康極まりない生活は学生の頃からですか。
まさに”三つ子の魂百まで”。
「追試王!」
「ぐぬっ!」
「はっはっはっ」
あんたが一番の問題児じゃねえかよ!
魔力が使えないから色々と不便だろうけどさ、追試王はねえよ!
追試王は!
「あとはカタブツゼスがいりゃあ勢ぞろいか…。あいつもよんでるんだろ?」
あ~この人あの事知らんのか…。
空気が完全に御通夜です☆
「?」
「ライガット。お前、知らんのか?」
「何が?」
あ、だめだこりゃ。
「村で何か噂話は聞かなかったか?」
「いや?村への買出しは月2回ぐらいだし、最近は弟に行かせていたからなぁ…」
弟さんに情報収集も頼んでおきましょうよ。
「――1ヶ月前、アッサムでクーデターが起こったの」
そう、原作知識で知っていたが実際に起きてしまった。
内部からの破壊工作、密偵の暗躍によりクーデターが発生。
それを口実にアテネスとオーランドが武力介入し、アッサム王国は崩壊。
現在はアテネス連邦領アッサム暫定自治区となっている。
そして、そのアテネスは
実の事を言うと国民には戦争をしていることを
現在最前線で指揮しているとされるのが…アッサム陥落の立役者とされている、今私の目の前にいる御三方の御友人、ゼス氏である。
今現在、国境付近のミゾラム要塞にてどうにか足止めしている状況だ。
何時突破されても可笑しくは無い。
情報では、既に極少数の部隊が最終防衛ラインを突破したと言うらしいけど……なぁんか嫌な予感がしますね。
恐らくこの部隊は…新型で構成されていますね。
…ああ。
…欲しい。
欲しいなぁ。
「あ…アリサ殿。か…顔が恐ろしいことになっておりますぞ」
「あ、すみません」
いけないいけない。
ゴォレム関連になると暴走してしまいますね。
あれ?
ライガットさん?
ドチラヘ?
「どこに行く?」
「貴重な情報助かったよ…。クリシュナ全土が戦場になる前に、弟を連れて山奥にでも逃げるわ」
逃亡準備ですか。
ま、一般人のあなたにしては…いいえ、違いますね。
一般人のあなたらしい合理的な考え方ですね。
「逃げるだと!?この能無しの腰抜けが…?」
「黙れ!」
ですが、あなたは逃げることができませんよ…。
「ライガット、力を貸してくれないか?」
「…!?ホズル…?何とかしてやりたいが、俺は小銃すら撃てない…。知っているだろ…?」
あなたはこの世界の最重要人物なのですから。
「来てくれ」
ああ、外の採掘場ですね。
あそこには
「シギュン様お聞きしたい事が…」
「何でしょう将軍」
「あの男、陛下の信頼が厚いようですが、何者です?」
ああ、確かに気になる所ですね。
「私たちの学生時代の友人ですが?」
いや、そういうことじゃなくて…。
「いえ…ただのご学友にしては…」
「あぁ…、―学生時代――軍事大国総司令官の弟と一国の皇太子の喧嘩を…止められた唯一の男…」
ホントどういった神経してんですかね?
彼は。
て、あれ?
シギュン様のこの顔は…。
あ~、そういう事か。
「変な奴なんです」
「ほう…変な奴」
「ついでに言うと人の胸を凝視する変態」
「そこは男の性だから仕方ない」
―ウンウン
「今同意したの全員去勢シマスヨ?」#
「「「「「「「「スミマセンデシタ」」」」」」」」
「(コワッ)…シギュン様。貴女もしかしてあの男を…」
あ、やっぱり気が付いた?
「はい?」
「あ!いえ!出過ぎました!ははは若いとはいいですな!」
「?」
「シギュン様の顔、恋する乙女みたいになってましたよ」
「え?ウソ!」///
end