ライメイジャパンの挑戦!〜青き炎・アナザーストーリー〜   作:支倉貢

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全員紹介!

ライメイジャパンのユニフォームに着替えた青木たちは、まず全員自己紹介をしようとグラウンドに集った。

そもそも、全員ほぼ初対面だ。相手を知らない限り、サッカーなどできない。

グラウンドには、青木たちの他に年上の女性と同い年くらいの少女が立っていた。

 

「……来たわね」

「ん?誰だあんた」

 

年上に向かっていきなりあんた呼ばわりなのは、もちろん光輝だ。彼女はあまり年を気にしない。

それはそれでどうかと思うが。と、青木は光輝を横目に溜息をつく。

 

「私は、貴女たちの監督を務める吉良瞳子(きらひとみこ)よ」

「監督!?監督なんて、いたんだ!」

「かなり失礼ですね、貴女」

 

もはや青木は光輝のツッコミ役として立場が固まったらしい。青木は瞳子を見て、頭を下げた。

 

「お久しぶりです、瞳子監督。またよろしくお願いします」

「……久しぶりね、青木さん。良かったわ、貴女が自然に笑えるようになって」

「いえ……瞳子監督も、お元気そうで何よりです」

 

瞳子も微笑みを浮かべて青木を見た。その視線の先には、笑顔の青木が立っていた。

 

「では、まずはお互いを知ってもらうために自己紹介をするわよ。光輝さん、貴女から。順番に簡単に自己紹介して」

「はい!」

 

元気な返事をした光輝は、一歩踏み出した。

 

「俺、光輝怜(こうきれい)!千葉に住んでる。ポジションはGKだ。よろしくな!」

 

笑顔を見せるのは、彼女にとってコミュニケーションの一つなのか、光輝はいつものように笑顔を浮かべる。

 

涼野雪(すずのゆき)。静岡から来ました。ポジションはGKです……よろしくお願いします」

 

銀髪を風に靡かせたような髪に、青い瞳。あれ?彼女、誰かに似てるような……。青木が一人考えていると、次に順番が回っていた。

 

好瀬遥華(このせはるか)です……と、東京から来ました。ポジションはDFです。よ、よろしくお願いします!」

 

人慣れしてないのか、好瀬はぺこりと勢いよく頭を下げた。黄緑色のセミロングを揺らし、頭には黄色いカチューシャを付けて、開かれた大きな黒い眼をふるふる震わせている。

 

吹野花(ふきのはな)です!奈良から来ました〜。ポジションはDF!よろしく!」

 

ピンク色の髪をお下げにして、肩に流している。えへへ〜と人懐っこい笑顔を見せた吹野は、軽く手を挙げた。よろしく、という意味だろう。

 

三月蘭(みづきらん)です。静岡出身で、ポジションはDF。よろしくお願いします」

 

礼儀よく頭を下げた三月は、赤髪のポニーテールだ。挑戦的な赤い目を光らせ、ニコリと笑う。袖から見える腕は筋肉質に見え、かなり鍛えられていることが分かった。

 

神童結衣(しんどうゆい)といいます。ポジションはDF。東京から来ました。どうぞよろしく」

 

結衣の茶色の髪はふんわりとウェーブがかかっていて、お嬢様のような風格をたたえていた。

 

篠原(しのはら)ミナリ。ポジションはDFで、神奈川から来たの。よろしく」

 

素っ気ない感じであるが、ちゃんと挨拶をしたミナリ。茶色の髪を後ろでお下げにして束ね、緑色の目が特徴だった。

 

野々宮(ののみや)ルチア。MFです。群馬から来ました」

 

金髪をさらりと払い除け、黒縁眼鏡を上げてルチアは言った。あぁ、こんなヤツ雷門にもいたな……と青木は遠い目をしていた。

 

灰藤亜美花(はいどうあみか)。静岡から来ました。ポジションはMFです」

 

肩から前に出ている(くす)んだ緑色の髪を揺らしながら、灰藤は頭を下げた。

 

滝原美香穂(たきはらみかほ)。京都から来ました。ポジションはMF。よろしくお願いします」

 

優しげな微笑みを浮かべながら、滝原は挨拶する。こういうヤツが一番腹黒いんだよな……。青木は頭の中で勝手に推測を立てていた。

 

「……青木穂乃緒(あおきほのお)。東京から来ました。ポジションは一応MFです」

 

淡々と述べてから、青木は小さく礼をした。自分のペースは、どこに行っても貫く。それが彼女だ。

 

沖野(おきの)カナ。静岡に住んでる。ポジションはFWだ。よろしくな」

 

赤髪を黄色いバンダナで(まと)め、翡翠色の目を向ける。青木はふと、沖野にある人物を重ねていた。

 

「アタシの名前は神谷杏(かみやあん)!大阪に住んでたヨ!ポジションはFW!よろしくネ!」

 

どうやら彼女も光輝と同じ部類らしい。敬礼のようなポーズをし、悪戯っ子のような笑顔を見せた。

 

春野(はるの)テル。ポジションはFWで、カナと幼なじみです。よろしくお願いします」

 

茶色のショートカットに、ピンク色の目。どちらかといえばちゃらんぽらんに見える沖野とは違い、冷静な雰囲気だった。

 

陽山(ひやま)フレア。沖縄から来ました。ポジションはFWです」

 

オレンジ色のウェーブがかかった長髪に、優しげな赤い目。

あのハイテンションな大海原中イレブンとは全く違う雰囲気に、青木は面食らってしまった。

彼らのせいで、自身の中の沖縄県民のイメージが固着してしまったことを反省する。

 

月星(つきほし)ルナ!北海道から来ました。ポジションはFW!よろしくね!」

 

もうこの際住んでるところがどーのこーのがめんどくさくなってきた青木。県民性がよく分からなくなってきたので放置することにした。

メンバー総16人。女子中学サッカー界最強メンバーが揃った。

瞳子監督はこくりと頷き、最後にマネージャーの少女を紹介した。

 

「今回マネージャーをしてもらう、倉石昴よ」

倉石昴(くらいしすばる)です。皆さんのマネージャーを務めさせて頂きます。どうぞよろしくお願いします」

 

緑色の髪に上下に跳ねた特徴的な前髪が揺れた。

これからこのメンバーでやっていくのか。青木は小さく溜息をつく。

正直言って、不安だった。自分を貫くと言っても、この初対面だらけのメンバーでやっていけるのか。

不意に、光輝が拳を振り上げた。

 

「よぉし!みんなの名前が分かったところで、ミニゲームしようぜ!俺たちはもうチームメイトだろ?まだまだ知らないことばかりだけど、まずはミニゲームだ!いいっすよね、瞳子監督!」

「そうね。お互いを知るためにも、8対8に分かれてミニゲームを行ってもらうわ」

 

何だか勝手に始まったミニゲームに巻き込まれ、青木は再び溜息をついた。




原作キャラとの関係のあるオリキャラ
・神童結衣…神童拓人の姉
・涼野雪…涼野風介(ガゼル)の妹
・好瀬遥華…佐久間次郎の従妹
・三月蘭…南雲晴矢(バーン)の従姉
・沖野カナ…基山ヒロトの幼馴染。ハイソルジャー計画には加わらなかった

絵は出来次第また貼ります。
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