少なめの文字数で細かく投稿していこうかと思いましたが、自分の性には合ってないため多めの文字数で間隔をあけて投稿したいです。
ただ...今回結構書いたつもりなのにあまり文字数無いという...
あと、感想の返信は次話投稿の時にします
「俺らはAクラスに対して『試召戦争』を起こしたいと思う!!」
坂本君がハッキリとそう言う。『試召戦争』....。まさかこんな早くやることになるとは...!!
これは非常に不味い。なんとしてでも阻止しなければ。
そう思い、僕は口を開こうとした
その瞬間...
ドクンッ!!!!!!
心臓が跳ね上がった。
「かはッ...!!」
堪らず息を吐く。胸を鷲掴み、鎮めようとするが中々収まらない。幸いにもみんなは坂本君の演説に聴き入ってるからこっちにはまだ気付いていない。 その間に何とか鎮めさせる。変な誤解や注目は嫌だからね
だが...
ドクンッ!!ドクンッ!!
依然静まらない。
...『戦え』という事か
よく言うよ。本当は『戦わせろ』だろ?
僕は脂汗を浮かばせながら心の中でそう呟く。
ーー今は出てくるな...!ーー
そして、叫んだ。僕の『中』にいるものに。
すると、次第に心臓は落ち着いていった。
ふぅ...と溜息一つ。坂本君の演説を再度聞く。
何でも、勝つための秘策があるという事だ。その切り札となる人物が前に呼ばれているらしい。
「おい、ムッツリーニ。畳に顔を付けて姫路のスカートを覗こうとしないで前に出てこい」
ムッツリーニ...と呼ばれた土屋君が慌てて畳から顔を離し、前に出てくる。遅れて姫路さんが小さく悲鳴をあげてスカートの裾を抑えた。遅っ。
「こいつがムッツリーニ。保健体育の点数では学年トップクラスだ」
「....っ.....!!」
坂本君の言葉でざわつくクラスメートと首を勢い良く横に振る土屋君。
ムッツリーニというのは女子からは軽蔑の、男子からは畏怖と敬慕の目で見られるものの事だ。現にクラスメートからも...
「馬鹿な...っ!奴がそうだと言うのか!?」
「ああ、見ろ。あれだけ顔に畳の跡が付いているのに必死に隠そうとしている...ムッツリの名に恥じぬ行動だ...」
驚愕を含む声があがっていた。それに対して土屋君はブンブンとさらに勢い良く首を横に振るが、それが疑念を確信に繋げていく。なるほど、土屋君は嘘が下手、と...
「次は木下秀吉。演技力なら誰にも負けない。作戦の幅を広げてくれるだろう」
「出来る限り力は貸すのじゃ」
木下君?が前に出てくる。
「秀吉ーーーー!!結婚してくれーーーー!!」
「「「「異端者は抹殺!!!!!!」」」」
「すみませんでしたーーーー!!!!」
「ワシは男なのじゃ!!」
うん、カオスだ
「次に島田美波。数学ならBクラスレベルだ」
「まあ、頑張るわ」
勝気なさっきの危険発言をした島田さんが前に出て腰に手を当てる。見る人によったらカッコいいと思うんだろうか?僕にはよく分からないが
「次は言わずともがな、姫路」
「は、はい」
姫路さんかオドオドと前に出る
「おお、学年トップクラスの姫路さんか」
「おい、マジで行けるんじゃないか!?」
「結婚してくれ姫路さん!!」
ザワザワとクラス内の雰囲気が勝ちムードとなっていく。最後に全く関係ない言葉が飛んできたが気にしないでおこう
「それに、刹那桐壺もいる!!」
シーン...
クラスが静まり返った。
「おいこらバカ雄二!!俺の名前をオチで使うな!!」
刹那君が勢い良く立ち上がる。その反動でかガラガラという音と共に刹那君の卓袱台が砕け散った。
「刹那桐壺?誰だそれ?」
しかも名前を忘れられているという始末。こんな特徴的な名前を忘れられるのは世界を探してもFクラスの連中だけだろう
「確か...『観察処分者』の奴じゃなかったか?」
須川君?の言葉でFクラスの連中はざわめきだす。いくらバカでも『観察処分者』というこの学校最低の肩書きは知ってるようだ
「それって、バカの代名詞じゃなかったか?」
「ああ、そんな奴が何で切り札なんだ?」
刹那君はその特徴的な名前と『観察処分者』という肩書きから学年で知らない奴はいない(一部を除き)。さっきも言った通り学年一位の学力だが『観察処分者』という肩書きが邪魔してあまりその事実は知られていない。これは人が『良い』事より『悪い』事の方を注目する心理が働いているからである。もちろん、人柄にもよるが『観察処分者』でありながら学年一位という矛盾した結果がこれである
「まあ待て、刹那は確かに観察処分者だが...それはこいつが自分で志願したからだ。更にこいつは学年一位の学力を持っている。あと、観察処分者は召喚の多さから操作技術においては教師にも引けをとらない。間違いなくこのクラスの最高戦力だろう」
一瞬、静まり返ったが坂本君の説明に納得し、クラスメートがざわめきだす。
「勝てる!!勝てるぞ!!」
クラスメートが騒ぎ出す中、ダメ押しのように坂本君が声を張り上げる
「皆!!手札は揃った。俺らが負ける理由が何処にある!?そして、Aクラスを打ち負かし...手にするのは?」
「「「「「システムデスクだ!!!!!!!!!!!」」」」」
クラスメートの叫びがFクラスを揺らす。テンションMAX。最早誰にも止められないだろう。
そう思い、僕はため息を一つつくのだった
☆
俺は坂本。Fクラスの代表だ。ついさっきまで演説をしていたところである。
うちのバカ共が騒いでる中、俺の横の席に座っているやつがふと目に入る。そいつだけは騒がずに、外を見ていた。何となく異質な物を感じる...
もしかしたら、あいつは隠れた『ジョーカー』かもしれないな...
名前は確か...『吉井明久』。
あとで接触しておくか...
そう思い、俺は再び前を向き「まず、Aクラスへの足がかりとしてDクラスを攻略する!!」とだけ言っておいた
☆☆☆
時間は正午を回りお昼休み。僕は屋上で御飯を食べている。おにぎりに卵焼きなどオーソドックスな物ばかりである
卵焼きを箸でつかむ、口を開いた...が、そこで動きを止めた。予期せぬ来訪者だ
「何か用?紫」
そう言って数秒後..僕の目の前の空間がパックリと割れて目玉だらけの空間が姿をあらわす。『スキマ』だ
「あら〜バレちゃってたのね〜」
そのスキマの中から1人の女性が現れた。名を八雲紫。幻想郷の賢者とも呼ばれている
「クラスにいる時もズッと覗いていたでしょ?視線がもの凄かったよ」
「その時から気付いていたとは...流石、人の身でありながら『千年』も生きてきただけあるわね」
「.....」
『千年』か...自分には無意味であり、忘れたい嫌な、忌まわしい、煩わしい記憶。楽しい?面白い?幸せ?なにそれ。
「まあそんな話は置いといて...明久、『試召戦争』に参加するつもりなの?」
ドクンッ...
「僕は...参加しないつもりだ。この世界にも迷惑をかけるわけにはいかない」
僕は参加しない。自分は...もうこれ以上...
だからこそ
「そう...所がそんなわけにはいかないわ。貴方には『試召戦争』に参加してもらいます」
紫のこの発言は信じられなかった
「何があってそんな事を...!!紫も僕の『力』を知ってるはずだ!!」
僕は戦うわけにはいかない。それは紫も百も承知のはずだ
「これは私の意向と...あんたの『主』の命令よ」
「レミリアお嬢様が!?」
何故、お嬢様が...?
「『いい加減力を使いこなしなさい。文月学園で過ごす事が力を使いこなすのに大きな影響を与えるはずだ、と私の運命が言ってるわ』。レミリアからの伝言よ」
「.......」
お嬢様のご命令...そうなると執事である僕は...
「...分かった。やろう」
やるしかない、か...
「じゃ、健闘を祈ってるわ」
紫はそう言いスキマの中へと消えていった
さて、数十回目のコンティニューを始めよう。『諦めない』という反吐が出そうなほどの泥臭い気持ちを取り返して。
意味があるようで無意味で、変わってるようで変わらない戦いを...もう一度。
すると、自分の気持ちを知ってか知らないでか、屋上と校舎を繋ぐ扉がガチャリと開いた
中途半端ですね...