「俺の部屋に妖精ニートが住み着きました」
俺は高月 山人、17歳ごく普通の高校生だ。
だが、1つ違うのは。
「山人ー。ポテチ持ってきてー。」
そう。この厚かましい【妖精】が俺の部屋に住んでいる事以外。
時は三日前に遡る。
俺はなんとなく下校していた。
いつもの通学路だ。今日はやけに暑く地面がフライパンの役目を果たしてもおかしくない程暑かった。
いつもの商店街を歩いていた。
すると、
「お、お腹が……」
何やらブツブツ言いながら倒れているコスプレ少女を見つけてしまった。
髪は金髪でツインテールにしている。
背中はV字に開かれて肌が露出して少し風が吹けばパンツが見えそうなスカートを履いていた。
背中には羽が生えていてよくゲームで見るような半透明な妖精がよく付けてる羽だ。
はあ。まったく困ったものだ。
この俺がこんな危ない人を助けるとでも?
ああ。困った困った。
……
「大丈夫ですか!?お嬢さん!?良かったら是非僕の家に!いや来てください!お願いします!」
「とんだ変態鬼畜○○○○野郎ですね」
「……聞き間違いかな?」
「だから。○○○△△△☆☆☆野郎ですよ」
「さっきより酷いよ!?なんなの!?」
「良いから早く家に案内するです」
「嫌だと言ったら……?」
何やらツインテール美少女はポケットから黒い機械を取り出した。
その機械の出っ張った部分をカチッと押した。
『大丈夫ですか!?お嬢さん!?良かったら是非僕の家に!いや来てください!お願いします!』
「待てえええええええええええええええい!!」
「分かりましたら早く家に案内するです。」
「くっ……」
そして今に至るのだ。
どうやらこの妖精は里から逃げ出し途中で空腹に倒れて助け(脅迫)のタイミングを待っていたらしい。
まあ、確かに俺の家は金持ちで女1人養うぐらい仕送りでなんて事はない。というより一人暮らしで高層マンションの最上階に住んでる高校生などほとんど居ないだろ。
だが、問題はそこでは無い。
俺は現実に向き合わなければいけない。
そこの妖精に。
そう今まさに妖精の力を使ってる。
背中の羽で空を飛んでいる。
背中の羽は高速で動いている。
「な、なあ。お前は本当に妖精なのか?」
「しつこいなー。妖精だってば。」
「え、いやでも妖精ってもっと小さいんじゃないか?」
「うーん。多分それは生まれたばかりだからだと思う。」
「え、じゃあお前は何歳ぐらいなんだ?」
「数えてないからなー。200歳ぐらいかな」
「え、おま、200歳!?」
妖精は世間のイメージとは違う部分が多い
「じゃあ妖精どかの仕事って?」
「昔は色々やってたみたいだけど今は人間とやってる事変わんないよー」
「あまり聞きたくない事実だなー……。で、お前はどんな仕事してたんだよ。」
「え?……」
「……」
「自宅警」
「ニートかよ」
「仕方ないじゃん!仕事したくないし!」
「正直すぎんだろ……」
「ちなみに私の名前はサミリア・ウォルドン・アカシア・ベルセポネよ。」
「知るか。聞いてねーよ」
こうして、俺と妖精ニートの奇妙な同居が始まった。