俺が少し歩くとその先にいたのは銃を持った少し暗い赤色の髪の女と同じく銃を持った青い髪の男。
その中の先があるのはグラウンド、そこにいたのは―――――――――――
「立花、奏、まだいたのか」
月の光に当たり輝かしいばかりの光沢を見せる銀髪、身長はかなり低め、といっても女の身長の標準はあんまりわからんが……。
腕を見るとそこには手ではなく剣のようなものが見える。
本当に
「……ねぇ、ちょっといいかしら?」
俺がそんなことを考えているとさっきの二人組がこちらに来ていた。
私は、いや、私達は今日も天使と戦っている。
天使といっても純白の格好をした文字通りの天の使いというわけではなく、いつの間にかそう呼ぶようになってしまった存在。
『この世界』では私達が死ぬことはないわ、だってすでに死んでいるんだもの。
それでも痛みは感じるし気絶だってする。
しかしあの天使にはそれがない。
銃で撃っても痛がりもせず、傷口はすぐにふさがってしまう。
普通なら、この世界でそれを言うのはおかしいかもしれないけれど、それでも普通なら傷口はすぐにはふさがらない。
この世界でも早くても数時間はかかるはず。
それだけでもおかしいというのに彼女はそれだけではない。
私を含む周りの戦線メンバーが銃で彼女を撃った。
しかし、その結果は―――――――――無意味。
彼女に向かって放たれた弾丸は彼女の腕から突如現れた刃によって跳弾させられていた。
とはいえ、銃弾の速度に人が追いつけるはずはない。
にもかかわらず彼女はそれをこなしている。
彼女をなんとかする手段はないのかしら。
「……、……っぺ!ゆりっぺ!聞いてんのか!?」
「なっ!?」
「ごふっ!」
考え事してたらすぐ横に日向君がいた。
思わず肘で打っちゃったけど、彼なら大丈夫ね、Mだし」
「Mじゃねぇよ!せめて謝れよ!」
「いつからあなたは読心術ができるようになったのかしら?」
それに復活するのが早いわね。
結構強く打ったのにあんまりダメージがないみたいね
「思いっきり口に出してたよ!それに、その哀れんだような目をみればわかるっての!」
「あぁもういいから……で?なにかあったの?」
「そうだった、向こう、見てみろよ」
「向こう?」
日向君が指す方を見るとそこには私達の制服とは違う制服を身につけた男がいた。
髪は黒色、他の色なんて混ざる余地が全くないほど立派な黒色。
身長は割と高め、それを除けば普通の一般生徒だ。
ただし、その制服を除いて。
一般的にこの世界に来た一般性とは男子は学ランを、女子はブレザーを着ているわ。
なのに彼が着ているのは……長ラン。
「なんだありゃあ、あんな制服着てた奴いたか?」
ひなたくんがそういうが確かにそうだ、私達戦線メンバーは専用の制服を着ている。
一般生徒はみんな学ラン及びブレザーを着ている。
だから長ランを着ている生徒がいたら目立つはず。
「一体何者なのかしらね」
「新人なんじゃないか?あの制服はわからんけど」
「とりあえず勧誘してみましょ、少なくとも戦線メンバーではないだろうし」
私はそう言いながら日向君を連れて彼のもとに向かった。
「……ねぇ、ちょっといいかしら?」
天月:感想よろしく~、他の作品も見てねぇ~