魔法少女リリカルなのは~幻想を瞳に写す者~   作:切り札

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ハーメルンでは初めての戦闘シーンです。楽しんで読んでいただければ何よりです


面倒な出来事

ラグナ視点

 

 

ランスターさんとの邂逅があってから数ヶ月、今は春となり新学期が始まる。新学期とは新しい出会いに胸をときめかせたりする物だがこの男ラグナにとっては

 

 

「ハァ~~~マジウゼェ~~~、あと4日は休ませろよ」

 

 

この男にそれを求めるのは酷というものである

 

 

「なぁ今日本当にサボっちゃ駄目か?授業なんて無ぇんだから」

 

 

『マスター、新学期の度に同じこと言わないでください。どの道今日はシスターシャッハが家に来るのですからサボったらすぐバレて折檻ですよ』

 

 

「まぁ、そうなんだけどよ。今日はほら、ランスターさんの陸戦魔導師Bランク昇格試験日だろ?俺的にはそっちのほうが気になるわけで」

 

 

『だからってサボっていいわけないでしょう。一応メールとかのやり取りで合否が判るのですから、我慢してください』

 

 

「相変わらず硬いな、お前は」

 

 

『マスターは緩すぎるんですよ、それよりも、宿題はやっているのですか?机に向っているとこ、この春休み中見たことありませんが』

 

 

「それは・・・、あれだ。ランスターさんとの鍛錬に夢中で・・・つい」

 

 

『やってなかったんですね』

 

 

うっさい!言い学校に向かって歩き出す。ランスターさんとはあの日以来ちょくちょく会っておりメル友兼鍛錬仲間になった。俺みたいな年下の少年がハイレベルな鍛錬しているとこを見て相手がいたほうがより効率的になると言って休日とか暇な時に一緒に鍛錬することになった。

 

 

 

そんな事を頭の隅に置きながらやっていない宿題をどうやって誤魔化すかを考えながら歩いていると学校についてしまった。所彼処でごきげんようの声が飛び交っている。やっぱりこの校風は俺には合わん。前世でもごきげんようなんて挨拶したことねぇからな。それを表すかのように俺がいるのが分かるとモーゼの海割りのように人ごみが判れる。

 

 

すると、そんな嫌われ者の少年に話しかけてくる人が

 

 

「おはようございますラグナさん。」

 

 

後ろから女性らしい声が聞こえた

 

 

「ん?ああ、アインか。おはよう、ところで宿題写させてくれないか?」

 

 

ラグナが振り返るとそこには碧銀の髪に、右が紫で左が青の虹彩異色の瞳を持つ女の子が立っていた。まだ8歳というのにどこか大人びているそんな彼女の本名はハイディ・E・S(アインハルト・ストラトス)・イングヴァルトという。

 

基本長いのでアインハルト・ストラスと皆には名乗っているが俺はそれでも長いのでアインと呼んでいる。

 

 

ちなみに、イングヴァルトの姓は古代ベルカの王様と同じようで、彼女はれっきとした王様の血を継ぐものである。以前本人から聞いた

 

 

「宿題は一人で頑張ってください。ラグナさんは基本やればできる人なんですから」

 

 

「お前は俺のオカンか。」

 

 

俺とこんな会話をするのは以前、彼女はその異色の目の所為で苛めにあっており、最初は我関せずの俺であったが、日に日にエスカレートしていくイジメに我慢できなくなってしまい苛めている奴等全員ボコボコにしたのである。

 

 

当然担任とシャッハの耳に入り説教を喰らうが、アインハルトが苛めを止めようとしてくれた物だと弁解してくれたおかげでシャッハにはそんなに叱られずにすんだが担任は俺の普段の行い(授業サボり、宿題をやってこない、隠れて乱闘、乱闘がバレ管理局に補導された)もあって俺を問題児扱いにした。(当然担任の弱みを握り成績と出席日数を裏で調整するよう命じている)

 

 

それからは、ラグナは問題児扱いになり、イジメの対象となるがその度にそいつ等をボコッているので今では直接的なイジメがないが皆から敬遠されるようになった。敬遠されてもデバイスで武装して襲い掛かってくるやつもいたがレアスキルの『幻界への誘い』の効果を試したくなり、武装したバカ共を女子トイレに突撃させたりした。そんな事をしているうちに仲間ハズレにされることも多くなりそれで、同じく敬遠されたアインハルトとしか話せないというのは仕方がないのである

 

 

「んじゃせめて判らないところがあったら教えてくれ」

 

 

今では俺にとってたった一人の友人であるアインハルトがうなずいて

 

 

「それでしたら宜しいのでしたら、許します。早く教室に行きましょう」

 

 

そう言ってラグナの手を引いて行くアインハルト。同年代の異性とは手をつないだことが無いラグナにとってこれは結構恥ずかしく、顔が少し赤くなっているのは秘密だ。

 

 

『青春してますね~』

 

 

うっさい!

 

 

 

 

放課後~ラグナ視点~

 

 

「あ~~、やっと終わった。早く帰んべ」

 

 

『マスター、ランスターさんからメールが来てます。読みますか?』

 

 

「おお、来たんか?んで合格したのか?」

 

 

『いえ、どうやら危険行為をしたため失格となったみたいです』

 

 

「何やってんだか、あれだけ特訓したのに」

 

 

『でも、追試みたいなものをやるらしいみたいです』

 

 

「そうか、それなら合格するだろう。ってかできなかったら指差して笑ってやる」

 

 

『悪趣味ですね』

 

 

「何を言うか!『他人の傷をみたら塩をすり込ませろ』という我がマティス家の家訓を忘れたか?クロウ」

 

 

『何ですかその全ての人類を敵に回しそうな家訓は!?というより初耳ですよ!』

 

 

「当然だ。今作ったからな」

 

 

『なら知っているわけ無いでしょうが!このボケマスター!!』

 

 

お前本当に口悪いな。それより

 

 

「今日の合格おめでとうパーティ用に買った大量の食材どうすっかを考えねぇとな」

 

 

『そうですね、よく食べる人とコンビを組んでいるって聞きましたから大量に食材を買ったんですよね』

 

 

「そうなんだよな、・・・アインーー、ちょっといいか?」

 

 

俺は帰り支度をしているアインに話しかけ、アインがこっちを向く

 

 

「どうしたんですか、ラグナさん?」

 

 

「ちょっと食材を買いすぎたからそれを食べるのちょっと手伝ってくれないか?」

 

 

「え、でも私は今日の昼食は家で食べる予定ですから」

 

 

「頼む!人助けだと思って手ぇ貸してくれ」

 

 

「で、でも」

 

 

うーーーん、頼み込んでも駄目か、クロウも『諦めましょう、燻製とか長期に保存できる調理とかしましょうよ』とまで言い出すし。仕方ない

 

 

「食後の運動ってことで鍛錬に付き合うから「分かりました、すぐに行きましょう」早っ!」

 

 

『鍛錬で釣られるとか、これが噂に聞く『残念美人』という人ですか』

 

 

クロウ、アインがとても怖い笑顔でこっち見てるからそういう発言はやめてくれ。いざとなったらお前を生贄に差し出すぞ

 

 

 

 

~下校中~

 

 

俺は今同い年の女の子と一緒に下校というギャルゲーでは定番となっているイベントが発動している。前世ではまったく縁の無かったことである。しかもあいては美人え可愛い子ちゃんだ

 

 

「そういえば、ラグナさん」

 

 

「どした?」

 

 

「なんで大量の食材を買ったのですか?確か両親は長期旅行中なのでは?」

 

 

アインには俺の両親は既に他界していることを誤魔化している。アインに余計な気を使わせたくないためでもある。

 

 

「ああ、知り合いが今日のBランク昇格試験を受けていてな。その合格した時にパーティ開く予定だったんだがどうも落ちたみたいでな。それでどうすっか悩んでる時にお前を誘ったわけ」

 

 

「道理で今日はいつも以上にソワソワしていたわけですね」

 

 

「分かるのか?」

 

 

自分じゃ良く分からんのだが

 

 

「ええ、アナタは私の目標ですから」

 

 

やべぇ、こんなかわいい女の子が俺を見ているだと!?うれし泣きしそうだ!もしかしなくても俺に気があるのかな。取りあえず、さりげなく聞いてみるか

 

 

「なぁ、アイン。お前さ俺の・・・『マスター!!アウノウンが接近してきます!人ではありません!』・・・」

 

 

クロウが叫んだ、敵が近くにいると。それより敵よ、空気読め!

 

 

その言葉にアインも反応したのか、意識を切り替える。最近はジェイル・カスリエッティ(ラグナの中では誤字じゃありません)というわけのわからん変態な次元犯罪者がガジェットと呼ばれる機械を操って管理局の仕事を妨害しているという放送がテレビで流れいた。おそらくそいつの仕業だろう。なんでも、ロストロギアと呼ばれる物を回収しているらしい、―――――

 

 

「(つうことはこの辺にロストロギアがあるのか?)アインとりあえず隠れとけ」

 

 

アインに隠れるように進言するが

 

 

「私なら大丈夫です。機械に後れは取りません」

 

 

「バカ!お前生身で戦うきか?危険だろうが!」

 

 

だから隠れろと言おうとした瞬間ガジェットが現れた。しかもこちらを見ている。どうやら、俺達を敵と認識したようだ。

 

 

「行きます!」

 

 

「行くな馬鹿!」

 

 

アインハルトがガジェットに突っ込む。ガジェットもそれに反応してレーザーを放ってくるが彼女にとってそれは容易く躱せるもので、掠りもしない。ガジェットに接近して

 

 

「覇王断空・・・!?魔力が結合しない!?」

 

 

ガジェットがバリアの様な物を展開するとアインハルトの動きが止まる

 

 

『マスターあれはAMFと呼ばれる物で、魔力結合をし辛くさせます気をつけて下さい!!』

 

 

「要は広範囲型幻想殺しみたいなもんか!だったらこいつを喰らいやがれ!!」

 

 

俺は一気に飛び出し、左手でアインを捕らえる。アインの手を強引に取って後ろに放り投げ、右手を握り締めガジェットとの距離を一瞬で無くす。

 

 

「幻竜拳!!」

 

 

「!!?!!??!!!」

 

 

だが俺の幻竜拳ではまだボディを凹ますのが限界でガジェットはレーザーを俺に向けて撃とうとしてやがる

 

 

「ちぃっ!まだ壊れねぇか、なら!魔人・・・!」

 

 

そう言って左手を握り魔人拳を飛ばしガジェットはレーザーを撃とうとするのをやめAMFを出現させ、魔人拳の衝撃波を消し去る

 

 

「(欲しかったのはテメェが攻撃するのを止めAMFで防御に徹する瞬間だ!!)幻竜拳!!!」

 

 

「!!!!!!??!?!?!?!???!ピー-----!!ガガッガガッガgggg!!!???」

 

 

一度凹ましたボディにもう一度幻竜拳を叩き込みボディを貫きガジェットが爆発した。しかし当然貫いたままの状態で爆破したためその爆発を受けてしまう。

 

 

「おーー痛ぇなぁ、貫いた時より爆発したときのほうが効いたぜ。それよりこいつ結構弱いな。」

 

 

『マスターこのガジェットは偵察用兼索敵型のようですねそれでもAMFがついていましたが』

 

 

「ちょっと待て。索敵型ということはまさか・・・・」

 

 

嫌な予感がし上を見上げると空には10体位のガジェットがいた。

 

 

「げぇっ!!団体さんで来やがった。アイン、お前は逃げろ!」

 

 

アインに逃げるようにいうが

 

 

「いえ、私も戦います!」

 

 

「馬鹿いってんじゃねぇ!お前デバイス持ってないだろうが!さっきみたいに攻撃できなくなるのがオチだろうが!」

 

 

それでもアインは

 

 

「いやです!私だって戦えます!!そのための覇王の力です。」

 

 

否定するアイン。確かにアインは強い、さっきのはAMFで邪魔されたせいだが二度も同じことをするやつじゃない。それでも俺はこいつには戦ってほしくない、初めての友達だから、だから!!!

 

 

「クロウ!!」

 

 

『イエス、マスター!』

 

 

だから俺は強制的にアインを転移させることにした。

 

 

「っ!!?ラグナさん!!」

 

 

「お前は逃げろ!んでもってさっさと税金の無駄使いをしている管理局を呼んで来い。心配すんな俺は死なぇよ。」

 

 

「ラグナさん!!ラグ―――――」

 

 

アインが無事転移されたのを確認しガジェットを見る

 

 

「さて、こいつ等をどうしようか、かっこつけたからには全部ぶっ壊さないといけねぇよな」

 

 

『マスター絶対に勝ちましょう。そしてアインハルトさんに謝らないと。』

 

 

「だな。そんじゃ飛ばして行きますか!!クラディウスセットアップ!!!」

 

 

『イエス!マスター!!』

 

 

俺は黒いバリアジャケットを身にまとい右手に剣を持ち戦闘態勢に入る。

 

 

「さぁ、テメェ等クサレ鉄屑共の相手はこの俺ラグナ・マティスだ!ぶっ壊されたいドMなやつからかかって来い!!!」

 

 

そう言い終わるとガジェットは一斉に俺に襲い掛かる、だが

 

 

「(灰塵の焔ッ!!)魔王炎撃波!!」

 

 

炎熱変換の魔力を纏わした剣でガジェット4体を一刀両断し、敵の爆発により生じた煙を利用しもう一体の後ろに回りこむ

 

 

「切り刻む・・・」

 

 

「!?」

 

 

ガジェットは後ろを振り向くが俺は既に高速移動魔法ともいえる『ブリッツアクション』を使っており、さらにガジェットのセンサーの死角へと回りこみ一撃、また一撃と斬撃を与えガジェットを破壊していく

 

 

「遅い!!」

 

 

『これで9機!!』

 

 

「先に言うな!!」

 

 

「!!!!!」

 

 

10機目のガジェットがこちらを振り向き魔力弾を乱射してくるが

 

 

「遅いと言っただろ」

 

 

「!!!??!?!?!?!!?!?」

 

 

俺は既に後ろに回りこみ剣をガジェットに突き刺し爆発に巻き込まれないようにその場から離れていた。時間差でガジェットが爆発し戦闘が終わる

 

 

「10機目っと、弱ぇなシャッハやランスターさんと比べると」

 

 

『マスターはシスターシャッハのしごきに耐えてますからね。ランスターさんもお強いですからね。それにしてもこんな鉄クズを作るしか脳がないジェイル・スカリエッティは間抜けとしか言えませんね』

 

 

「本当の事を言ってやんなよ(笑)」

 

 

そうシャッハやランスターさんと比べてこいつ等は本当に弱い、『ブリッツアクション』を使うまでも無かった

 

 

「あーあ、これじゃ叱られぞんだな。一瞬でもシリアスモードになってしまった自分が恥ずい。とはいえこのガジェットども何が狙いで俺たちを襲ったんだ?」

 

 

『言われてみればそうですね別にマスターはロストロギアを持っているわけではありませんからね。よく管理局に補導されますが』

 

 

「お前一言多いぞ。でもちょっと原因探すか。」

 

 

ガジェットの残骸を調べたが何も出てこない、俺が暴れて壊した所からも・・・・ん?

 

 

「なんだこりゃ?」

 

 

見つけたのは青っぽい紫色の宝石だった

 

 

『どうやらあのガジェットどもはその宝石を捜していたみたいですね』

 

 

「クロウ、お前これが何か分かるか?」

 

 

『さぁ、ちょっと調べてみないと分かりませんね』

 

 

「ふーーん、じゃ取りあえずお前が持っといてくれ」

 

 

『管理局に渡さなくてもいいんですか?』

 

 

「まだそれが完全にロストロギアって決まったわけじゃないし、それに上手くいきゃ高値で売れる物かもしれないからな」

 

 

『絶対後者がメインの理由ですね』

 

 

うっさいと言いながら言いながら宝石をクロウの中にしまい込みこれから始まるアインへの謝罪と管理局員にこの事をどう説明するかを考えることにする

 

 

 

 

 

 

数ヵ月後この宝石のせいで面倒な事に巻き込まれるとは誰も知る由もなかった

 

 




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