成り行きでNo.を手に入れてしまった転生者の決闘記 作:トシコシダー
俺は突然、白い光でできたような空間に立っていた。
「・・・ここどこだよ・・・」
ダチの家から帰ろうとしたところまでは覚えているが・・・。
そんな事を考えていると。
「君、死んだよ」
「え?」
突然目の前に現れた奇抜というか通報したら掴まりそうな格好のおっさんがそう言った。
「まるで意味がわからんぞ!?アンタ誰だよ・・・」
「だから、君は友人の家に遊びに行って帰る直後足を滑らせ階段から転落し死亡してしまったんだ」
・・・我ながらなんていう間抜けな死に方だ・・・って。
「俺死んだの!?、それだけで!?」
「うん、それだけで死んだんだよ」
うーわ・・・まじかよ。
「まあ・・・、僕のミスなんだけど」
ん?・・・。
「・・・何言ってんだ?あんたのミスで死ぬって・・・なんだ?小説とかによくある、神様の不手際でまだ死なないはずの俺が死んだ的なあれか?・・・冗談・・」
「その通り☆」
「ふざけるなてめぇ!なんで俺に気持ちよく人生を送らせねえんだ!、俺は人生を楽しく生きてたかったんだよ!」
「まぁまぁ、そんなに怒らないで・・・っていっても無理だよね」
「当たり前だ!」
むしろそれで怒らない人間は自殺志願者くらいだと思う。
「ま、勿論その埋め合わせというかお詫びと言うか・・、とりあえず君はとある世界に転生してもらうことになってるんだ」
「転生・・・チートもってアニメ世界に行くてきなあれか?」
「そうそう、そんな感じ・・・、とりあえず君に付与する転生特典は」
俺が貰える特典は。
1 君が現実世界で使っていたデッキを一つと(ただしNoは抜かれる)
2 No.カードを操れる能力
3 洗脳無効
4 決闘者特有の身体能力
5 それなりの広さの家と一生食べていくには困らずそれなりに贅沢もできるお金
らしい。
・・・ん?。
「これを見るに遊戯王ZEXALの世界ってことか?」
「うん、その通り」
「時系列はどこらへんからだ?悪いが赤ん坊から転生ってのは無しだぞ」
「遊馬がアストラルと出会うちょっと前くらい、まあ原作前からスタートって感じだね」
「なるほど・・・それじゃあ俺が持っていくデッキは・・・」
「うわぁ・・・アニメ世界でそれを使うか・・・」
「プトレノヴァインフニティとか使うデッキよりはましだろ?」
「まぁ・・・そうだね、それじゃあ・・・いってらっしゃい」
おっさんが手をかざすと俺の体が発光する。
・・・・・・さて、遊戯王アニメの世界か・・・ま、転生するからには目一杯楽しもう。
「っ・・・、ここは」
気づけば俺がいたのは見覚えのない部屋のベッドの上だった。
ベッドから降りてあたりを見回したり体をチェックする。
身長は中学生くらいの頃まで縮んでおり160cmあるかないかくらいのようだ。
腰の当たりにデッキケースがありデッキも入っている。
部屋にあった机の上にDゲイザーとデュエルディスクにもなる万能端末のDパッドがあった、色はどれも黒い。
デッキの中身も確認することにした。
【暗黒界】
俺がずっと愛用していたデッキ。
環境が変わってもそれなりに戦える良テーマだ。
エクストラデッキも確認しておくか。
・・・終焉の守護者アドレウスや始祖の守護者ティラス、それに神竜騎士フェルグランドとかの通常エクシーズモンスターは入っているが・・・Noはおっさんの言っていた通り抜かれているようだ。
とりあえず足り内分のエクストラデッキのモンスターはサイドデッキから補充してと・・・それでも10枚かよ。
まあ兎に角外に出てみるか。
そう思って外に出た俺は絶句した。
目の前の景色はまさに近未来、創作の中だけにしかなかった光景が今・・・現実といえるかどうかは分からないが確かに自分の目の前にリアルに広がっている。
「・・・すげえ」
この世界に来てよかった、そう思った。
少しあたりを散歩してて思った事だが、それなりにデュエルが行われていた。
「・・・ん?どうした、もしかしてお前もデュエルがしたいのか?」
丁度デュエルを終えたらしき少年が話しかけてくる。
「まあ、そんな感じだな」
「よし、それなら俺が相手をしてやる!ちなみに言うが俺は強いぜ!」
・・・早速デュエルができるなんてな、・・・さすがアニメ世界。
「よし、それじゃあ相手をしてもらうかな」
俺と少年は対面する。
「デュエル」 遊賀 LP4000 後攻
「デュエル!」 少年 LP4000 先攻
「俺の先攻、ドロー!」
「えっ!?」
「どうしたんだ?」
「・・・!ああ、いやなんでもない」
・・・ああ、ZEXALはマスタールール2だったな・・・。
「俺は「ジェネティック・ワーウルフ」を召喚!」
ジェネティック・ワーウルフ ☆4 地属性・獣戦士族 攻撃力2000 守備力100
「俺はこれでターンエンド、どうだ!レベル4で攻撃力2000の超強力モンスターだぜ!」
お、おう・・・たしかに良カードだが伏せなしかよ・・・。
「俺のターン、ドロー、俺は手札から魔法カード「暗黒界の取引」を発動、このカードはお互いにカードを一枚ドローしその後カードを1枚を選んで捨てる」
「相手にもドローさせるカードを使うのか?ドロー!」
「そういうカードだからな、ドロー」
・・・ふむ。
「そして俺はカードを一枚墓地に捨てる、そして墓地に捨てられた「暗黒界の尖兵 ベージ」の効果発動!このカードが手札から墓地に捨てられたときにこのカードはフィールドに特殊召喚される」
暗黒界の尖兵 ベージ ☆4 闇属性・悪魔族 攻撃力1600 守備力1300
「何!?墓地に送られてから蘇生だと!、だが俺のモンスターより攻撃力は低い!」
「おいおい、まだまだこれからだぜ?俺は「暗黒界の狂王ブロン」を召喚!」
暗黒界の狂王 ブロン ☆4 闇属性・悪魔族 攻撃力1800 守備力400
「レベル4のモンスターが2体・・・まさか!」
「その通り!」
ついに高らかに口上ができると俺はわくわくしていた。
「俺は2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
「漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」!!」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ランク4 闇属性・ドラゴン族 攻撃力2500 守備力2000
「エ、エクシーズモンスター・・・!」
「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのモンスター効果発動!このカードのオーバーレイユニットを二つ取り除き相手フィールドのモンスター1体の攻撃力を半分にしその数値分このモンスターの攻撃力をアップする!トリーズン・ディスチャージ!」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン 攻撃力3500 ジェネティック・ワーウルフ 攻撃力2000
「攻撃力3500!?」
「まだ終わりじゃない!俺はフィールド魔法「暗黒界の門」を発動!このカードが発動している限りフィールド場の悪魔族モンスターの攻守は300アップする!そして暗黒界の門のさらなる効果を発動!、この1ターンに一度墓地の悪魔族モンスターを除外し手札の悪魔族モンスターを1体捨ててカードを1枚ドローする!」
「・・・?」
・・・何が強いのかわからないという顔をしているな・・・いや、ベージの効果忘れたのか?。
「俺は墓地のベージを除外し手札の「暗黒界の龍神グラファ」を墓地に捨て1枚ドロー!そして墓地に捨てられた暗黒界の龍神グラファの効果発動!このカードが墓地に送られたときに相手フィールドのカードを1枚破壊する!俺はジェネティック・ワーウルフを破壊!」
「何!?」
「さらに死者蘇生を発動し墓地からグラファを蘇生する!」
暗黒界の龍神 グラファ ☆8 闇属性・悪魔族 攻撃力2700 守備力1800
「そしてグラファは悪魔族だから攻守が300アップする」
攻撃力3000 守備力2100
「えっ・・それじゃあ」
「アップしてもしなくても1ターンキルの達成だな、行け!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!反逆のライトニング・ディスオベイ!」
「うわああああああ!」 少年 LP500
「そしてとどめだグラファ!ダークワールド・ドラゴンブレス!!」
「そ、そんなあああああああ」少年 LP0
この世界に来て初めてのデュエルはまさに圧勝だった。
まだNoは手に入れてません!
遊賀「タイトル詐欺じゃねえか!」
俺「こまけえこたぁ良いんだよ!」
遊賀「殺れ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!反逆のライトニング・ディスオベイ!」
俺「ちょっ!ぎゃあああああ!!」