ハルネギ!   作:東谷左之助

20 / 27
少し飛びます


修行と旅立ち

 

 

 

 

 

 

 

 

「く、来るな!化け物!」

 

「なに?なにすんだよ!」

 

「お前なんか死んじまえ」

 

「やめろ!やめてくれ!」

 

ーさ.........とー...........おと.........

 

「僕は守るために力を求めただけだ!」

 

「知るか!消えてしまえ!」

 

 

.........おき...........おとー.........きて.........

 

 

「力を求めなきゃ、守れないだろ!」

 

 

「本当にそうなのかな?」

 

「..........えっ?ネギ?」

 

「フフ、消えてよ、死んでよ、ねえ?

そんな左手危ないからさ、

僕が引きちぎってあげるよ」

 

「やめ、やめろ!ネギ!やめてくれ!

うわあぁぁー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あああぁぁぁ!

あれ?

 

「起きた?おとーさん」

気がつくとダイオラマ魔法球内の布団にくるまっていた

どうやら夢だったようだ

 

 

皆さんお久しぶりですハルです

前回からおよそ1年と半年弱経ちました

飛ばし過ぎだって?

別にさして特別なことはあんまりなかったし

しいていえば今日は僕の卒業式ってことでしょうか?

なんか二回目の夏休みに校長が来てまた飛び級試験受けたんですけどね

今回はアーニャも参加してましたけど

で三人とも飛び級したんですが

ネギとアーニャは5年に飛んだのに僕はなぜか7年まで飛びましたよ

意味不明です

抗議したんですが全スルーされました

おかげで1年間肩身が狭かったです

まあそんな日々もおさらばですが

 

.........とーさ.........おと.........

 

そうそう前に作った刀の銘なんですが

【白龍刀】で行きます

龍はワイバーンの血を使ったからで

白はおこじょは白鼬と書くのでそこからとらせてもらいました

閻魔刀から名前が離れましたがまあ友達の「おとーさん!!」うわっ!

「ぼーっとしてちゃダメだよ!」

「ごめんごめん、ネイ」

あー、さっきから僕をおとーさんと呼ぶこの子はネイ

魔剣作りの本にあった意思がある武器の作り方から作った四体目の武器

ついでに変身能力も加えたので

人間形態になれるため僕に跨って起こしている

 

ちなみに、僕のイメージにある

Devil May Cry3のネヴァンを姿以外参考にしている

というか、残りの3体もそんな感じで作ってみたけど

ぶっちゃけかなり似せたとおもう

ネイだけ似てないのは

ネヴァンを作ろうと思ったら

..................正直かなり恥ずかった

あんなの前世、今世合わせて30年間、童○にはハードルが高すぎる

というわけで人格と姿をマイルドな感じにしようと考えてたら

なぜか、けいおん!の平沢唯が出てきた

ファンの皆さんごめんなさいm(_ _)m

イメージ的には、黒いドレスを着た平沢唯で

性格はオリジナルよりしっかりしててかつちょっと

 

「おとーさん、おはようのチュー」

 

キス魔な平沢唯だと思う

 

「はいはい、チュー..................と見せかけてチョーップ!!」

パコン!といい音がしてネイが顔面を押さえる

ちなみにネイという名前はネヴァンのネとユイのイからという安直なものだったりする

 

「痛いよ~、ひどいよ、おとーさん!」

「女の子が安易にチューしようとするんじゃない!

.........あとお前、キスから魔力吸えるだろ?ぶっちゃけ、僕から魔力を吸おうとしたな?」

「ギクッ!そ、そんなことあーりませんよ、おとーさん」

「自分で、ギクッって言ったやつ初めて見たよ。

お前ら別に自力で魔力集めれるだろ

定期的に魔力を供給してるし」

「むー!私はチューして魔力がほしいの!」

「女の子がチューしてほしいなんてはしたないこと言うんじゃありません!」

「むっ!.........ふっふっふっ、そんなこと言っておとーさんチューするのが恥ずかしいんじゃないの?」

「そ、そんなわけないだろ!ここはイギリス、キスなんてあいさつさ!」

「えー!おとーさん、前世から彼女いないしー」

「うるせぇ!」

 

この子達には僕には前世の記憶があることは話してある

自分で生み出したためかなんか信用できた

 

「とにかく!不用意にそういうことをしないこと!わかった!?」

「えー!やだ!」

仕方ない

僕は掌を伸ばし、指と指の間をくっつけて

手の小指側をネイの頭部に数回ぶつけた

「いった~」

「わかったかな?」

「.........あい」

「よしよろしい」

僕はネイの頭をなでながら布団から出た

ダイオラマ魔法球内は以前より数倍は広く改造してある

そのため、ちょっとした家を建てたんだけど

 

外に2m半ほどの2体の巨人と

比べものにならないほど大きなワンコが見える

僕はそれを見ながらゆっくり外に出て

 

「おはよう、クーラス、アグラマ、シルド」

とあいさつ

 

すると

「「「おはようございます、父上」」」

 

と三人?同時にあいさつを返して来た

 

「父上よ、昨晩はよく眠れましたか?」

と聞いて来たデカイ犬は

Devil May Cry3をやった人ならわかるであろうケルベロスを参考に作った

名前はクーラス

意思を持つ武器第一号だ

「あー、ちょっと夢見が悪くてね」

「それはいけませんな、父上はまだ幼い体なのですから休息は十分にとらねば」

「へいへい、わかってるよ」

ケルベロスはこんな性格してないんじゃないかと思うんだけど、

僕や僕の関係者以外はぞんざいな感じになるようだ

我が子ながら聞いてて軽く引く

まあ、ネギを害する言い方をすれば僕がキレるのがわかってるようなのでいいが

 

「本当にわかっているのですか?

我等の体をいじれるのは父上だけなのですよ

目標のためにも、健康管理は重要で.........」

「わかってるって!今回は夢のせいなんだからあんましつこくしないでよ」

「むっ、申し訳ない、つい.........」

「いや、僕も怒鳴ってごめん」

僕はの鼻先を撫でた

クーラスは最初に生まれた、いわゆる長兄なためか少し真面目なところがあるようだ

 

「兄者、父上と犬の兄者は仲直りしたのか?」

「弟よ、仲直りしたようだ」

「なぜ仲直りしたのだ?」

「言い過ぎたことをお互いに謝ったようだ.........そういえばなにが言い過ぎたことだったのだろうか?」

 

アグラマとシルドが意味のない堂々巡りをはじめた

こいつらのオリジナルはアグニとルドラ

というか、この二本が一番オリジナルに近い性格をしている気がする

 

「父上が怒鳴ったことを謝ったようだ」

「なるほど、先ほどの大声は父上のものだったのか」

 

 

「アグラマとシルドがまた無意味な会話を始めたね」

「いつものことですよ

.........そういえばネイはどうしたのです?

父上を起こしに行かせたのですが」

「いや、キスしようとして来たから数発

チョップしておいた」

「なるほど」

「なるほどじゃないよ~、おにーちゃん!」

チョップでうずくまっていたネイが復活して来た

「貴様がが父上の魔力を奪おうとするからであろう?ネイ」

「そ、そんなことしないよ!親子のスキンシップだよ!」

「ほう、我は父上を起こしに行くように言ったのだが、いつスキンシップに切り替わったのだ?」

 

ネイは明後日のほうを見ながら口笛を吹いている

誤魔化そうとしているようだ

 

「おい、我の目を見ろ」

「はは...........私、アグラマお兄ちゃんとシルドお兄ちゃんとお喋りしてくるねー!」

「おい」

の制止を無視してネイはとの所に行ってしまった

「クーラスも大変だね」

「そう言うなら父上もなんとかしてください」

「いやー、あれを止めるのは難しいと思うよ?」

「.........はあ」

長男に迷惑かけてごめんね

「そういえば時間は大丈夫ですか?

今日は卒業式と伺っているのですが」

「ああ、そろそろいかないとマズイね

んじゃ、いってきます」

 

「いってらっしゃいませ、父上」

「おとーさん、いってらっしゃーい!」

 

「兄者、父上が出掛けるようだ」

「そのようだ、なにか声をかけるべきではないか?」

「確かにそうだ、なんと声をかけるべきだろう?」

「ここはこの兄者が答えてやろう」

「流石は兄者」

「うむ、そうであろう」

「ではなんと言えばよいのだろうか」

「以前、父上より聞いたことがあるのだが..................」

 

 

僕はダイオラマ魔法球を出た

 

 

 

 

外に出るといつもの寮の部屋に出た

そして僕が出た魔法球の隣に

5、60cmほどのボトルシップのようなものが置いてある

僕が作ったダイオラマ魔法球の二つ目だ

自分で言うのもなんだが既製品に近いものだと思う

ネギはこっちを利用している

まあ、プロトタイプのほうは練習には不向きだしね

 

 

僕はシャワーを浴び、歯を磨き、着替えた

するとドアの向こうから

 

「お兄ちゃん、いる?」

「早くきなさいよ、時間よ!」

と、ネギとアーニャのお迎えの声が聞こえた

「迎え?今から行くよ」

僕はそう言うとドアを開けて二人と一緒にに行った

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

卒業式も無事終わり、いよいよ修行先の発表になった

僕の手には一枚の丸められた羊皮紙がある

開けば修行先がわかるはずだ

さーて何処かな?

ネカネ姉ちゃんは学校の事務

まだ確定じゃないけど原作では

アーニャは占い師見習い、ネギは麻帆良.........というか日本で教師

だったよな?

流れ的に事務系かな?

やっぱ双子だし麻帆良行きかな?

 

「早く開けなさいよ!」

アーニャが痺れを切らして、開けるように促された

隣のネギもワクワクした目でこちらを見ている

少し離れたところで見ているネカネ姉ちゃんもソワソワしている

 

「ゴメンゴメン、ちょっと緊張してさ、

.........よし!開けるぞ!」

 

僕は意を決して、紐を外し、丸められた羊皮紙を開いた

羊皮紙には精霊が適切な修行先を選別してくれるらしい魔法がかけられているそうだ

羊皮紙は最初なにも書かれていないが左から徐々に文字が刻まれて行く

最初の文字はAだった

そこから次々に文字が浮かび上がって行く

 

 

 

「うふぇえ?」

修行先に思わず変な声をだしてしまった

マジでか!

いや、興味あるかないかと言われたら物凄く興味あるけど

全然事務じゃねえぇ!

「どうしたのよ?変な声だして」

アーニャが話しかけてきた

「.........これ」

僕は開かれた羊皮紙をネギとアーニャに見えるように渡す

「何処が修行先になったのよ?..................なにこれ?」

「これはどういうこと?」

アーニャとネギがそれぞれ修行先の感想を述べて行く

考えてみればこれは一般人には馴染み無さ過ぎるし、魔法使い的にもマイナーかもしれないな

「僕はこれをしってたけど.........」

 

 

「随分珍しいところが修行先じゃな」

「うおっ!」

後ろから校長が突然現れた

「びっくりさせないでよ!」

「おお、すまん

ところで、修行先のアテはあるのかの?」

そういえば、修行先のところ探さないとな

「これ、マイナーだよね?子供にあるわけないじゃん」

「.........うむ」

なにやら校長が考え事をしているようだ

 

「.........わしにはアテがあるんじゃが」

「本当!?紹介してよ」

「その代わりといってはなんじゃが」

「代わりといっては?」

「わしをおじいちゃんと読んでくれんかの?」

「..........意外と気にしてたんだ」

あんまり気が進まないけど

「じいちゃんでいい?」

「おお、わしは嬉しいぞ、ハル!」

なんか校長改めじいちゃんは半泣きになっていた

「じゃあ、わしは手続きがあるからの」

そういってじいちゃんは奥へと言ってしまった

 

さて、旅立ちの準備もあるし

帰りますか

修行先が外国だったら、言語覚えないとな

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

約2週間後の旅立ちの前日

 

僕は今、雑貨屋に来てる

店主に本当のことを話すために

まあ、しばらくここを離れるから気付かれると思うし

それを言っておくのが誠意だと思う

 

「今日はなにが出て来るんだ?」

店主は僕がまた売りに来たと思っているようだ

「いや、今日は別れの挨拶に来た」

「..................別れ?」

「ああ」

そう言って僕は被ったフード脱ぎ、顔をあらわにした

「これが僕の顔です」

フードから出た僕の顔を見た店主の表情からはその内面を伺え知ることは出来ない

「僕のことは知ってますよね?

あなたも僕と関わり合いたくないでしょうから

僕は退散しますね」

そう言うと僕は立ち上がり、帰るために反対を向いたすると

「ぐえぇっ!」

フードを後ろから引っ張られ

「ま!て!」

「痛っ!」

頭をゴチンと殴られた

「座れ」

僕は渋々またイスに腰掛けた

「..................知ってた」

「.........は?」

「お前があのハル・スプリングフィールドだってことはお前がここにきてしばらくしてから気付いた」

「.........はあぁぁ!?なんで!?」

「お前知らなかったみたいだがな

俺は何回か魔法学校の方に行ってるんだよ

その時、魔法の練習をしているお前を何回か見かけてる」

「それで気付いたの?」

「あとは、お前、弟と一緒にここへ来たろ?

確信を持ったのはあの時だな

態度に出過ぎだ、隠してるつもりかもしれないけどな」

あー、あんときかぁ

そういえば店主、動揺してたな

あれはそういうことだったのか

 

 

 

ん?

 

「じゃあさ.........僕の事を怖がったりしないの?」

「あん?.........別に

俺も、最初はどうかとおもったけどよ

あんな、弟思いな様子見て

何かされるとはおもえねえよ」

「そっか.........」

「..................おい.........お前.....」

「ん?なに?」

「何泣いてんだよ?」

「うぇ?」

気がつくと頬にが濡れていた

 

「な、ないてないし!これはあれだ、目から汗が流れてるだけだし」//

「ベタな言い訳だな

まあ、あれだ。子供は我慢せずに泣き笑いすればいいんだよ」

店主は僕の頭をガシガシと撫でた

 

「.........ありがと」

 

 

 

 

突然出入口からドアが開く音がした

振り返るとなぜかスタ爺がいた

「スタ爺!?なんでここに?」

「お主の帰りが遅いから迎えに来たんじゃろうが」

「いや、なんでここにいるって.........」

「ああ、俺が教えておいた」

「はぁ?」

「お前がお前だって気付いた後にスタンのじいさんが店に来たから少し聞いて見たんだよ

そしたらめちゃくちゃ驚いてな

まあそんなんだから、家族にも教えてないってすぐ察しがついたが

で、じいさんと話し合って名乗り出るまで黙っておこうってことになってな」

「そうなんだ.........」

「そうなんだじゃなかろう!

まったく、誰にも話さんでこんなことをして、

深夜に一人で子供がであるいちゃいかんじゃろうが!」

「.........ごめんなさい」

「まあまあ、じいさんそれぐらいにして

それにじいさんもこいつが持ってくるものを楽しみにしてたんじゃないのか?」

「なっ!?」

「本当!?スタ爺」

「そ、そそんなわけなかろう!」

「本当だ、お前が魔法具を作って来たらいち早く教えるようにうるさかったし、

来たら来たらで

じっくりいじってたしな

黙っていたが、顔は心なしか笑ってたように見えたな」

「ー!!!」//

あ、なんか少し紅くなってる

「かっ、帰るぞ!」

そういってスタ爺はドスドスと雑貨屋を出て行ってしまった

「あー、僕も帰るね」

「おう、気をつけてな」

そういって出口まで歩いていったが

出口の手前でふと振り返る

「.........別れの挨拶っていったけど前言撤回

明日から修行だけど合間合間に作っておくよ

帰ってきたら渡すね」

「ああ、楽しみにしてるな」

そんな会話の後、改めて雑貨屋を後にした

 

 

 

雑貨屋を出てすぐのところにスタ爺はいた

「ふん、お主のような子供に一人で歩かせられんからの」

と言っていた

 

「ところでお主」

スタ爺が珍しく話かけてきた

「んー、なに?」

「以前、未来を知ってると言っておったな」

あー、スタ爺には原作知識をそう説明してたな

「ん、まあそうだね」

「何処までわかるんじゃ?」

あぁ、未来を知りたいわけね

「あー、あんまり話したくないんだよね」

「なぜじゃ?」

「僕が知る限りのところまでだと概ねハッピーエンドだからかな?

あんまり知り過ぎるとそこから遠ざかるし」

「じゃが、お主の話だとお主とワシはここにはおらんのじゃろ?それだけでだいぶ違うと思うんじゃが」

「まあ、そうなんだけど

あんまり派手に動かなきゃ大丈夫かな?」

「そういうもんかの」

「そうだよ.........スタ爺は助かったけど結局村は壊滅したし」

「.........そうじゃの」

「スタ爺は未来が知りたいみたいだけど暫くは平和な日々が続くから」

「暫くってどれぐらいなんじゃ?」

「まあ、2年半ぐらいは大丈夫じゃないかな?」

「.........その言い方じゃと2年半後には何かおこるということじゃな?」

「まあ実際にはその半年後だろうけどね」

「のお、何が起きるか教えてくれんのか?」

「.........ごめんね、多分ここにはあんまり影響がないと思うし、スタ爺は安全なここにいて欲しいんだ」

「.........ワシはお主らの父親から守るように約束した

そんなことできるか!」

頑固だな、くそぉ

「じゃあさ、その時の少し前になったらやってほしいことを教えるよ

それまでにスタ爺は色々魔法具とかを集めて色んなことに対処出来るようにしておく

って言うのはどうかな?」

「やってほしいことってなんじゃ?」

「それは教えれないけど

それをしたらわかるとおもうよ?」

「絶対じゃな?」

「絶対だよ」

 

そういってこの話は切り上げた

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

翌日

つまり僕が旅立つ日

 

空港に行くためにバス乗り場にいる

見送りにはネギ、アーニャ、スタ爺、ネカネ姉ちゃん、ドネットさんが来てくれた

ドネットさんは来れないじいちゃんの代理らしい

 

「んじゃあネカネ姉ちゃん、時々送るからよろしくね」

「ええ、わかってるわ

あなたも魔法具作りにかまけて修行を疎かにしないようにね」

「わかってるよ」

昨日、雑貨屋の件をネカネ姉ちゃんに話したら、少し叱られたけど、ネカネ姉ちゃんが雑貨屋との中継役になってくれることになった

「あと、魔法具だけじゃなくて、手紙もよこしなさい」

「へーい」

適当に返事をしてみた

「お兄ちゃん、手紙書くのいやなの?」

ネギがさみしそうな顔をしながら聞いてきた

「そんなことないよ!あれだ!じゃあ

毎便送るから!」

「それは送りすぎよ!」

アーニャにツッコまれた

 

「ではおきおつけて」

「ありがとう、ドネットさん

じいちゃんは来ないの?」

じいちゃんと呼ぶようになってから

前より会いに来るようになったから意外に思う

「校長はたまりに溜まった仕事を片付けているので」

「…………………」

なんだかあの日からじいちゃんはギャグキャラになった気がする

 

「じゃあね、スタ爺」

「ふん、せいぜいしぼられてくるんじゃな」

「はははっ、...................................内容的に絞り切られるんじゃないかな」

「ん?なにかいったか?」

「なんでもないよ」

後半はきこえなかったようだ

 

 

「じゃあ、みんな行くね」

バスに乗る前にみんなを見渡してみると

ネギが下を見てうつむいている

「ネギ」

「................なあに、お兄ちゃん?」

「そんな顔しなくたって、まあ、毎便にしたいところだけど、定期的に手紙を送るから、元気だして、ね?」

「.............うん」

あれ?なんかリアクション薄いな

 

そう思っていると突然ネギは大きく息を吸い、吐いた

そして緊張した面持ちで

「お兄ちゃんっ!!」

と呼んで来た

「?、どうしたの?」

ネギは再び深呼吸したのちにこんなことをいってきた

 

「左手だして」

 

ん?

とりあえず言われるがままに左手をネギに差し出す

「そうじゃなくて!」

どういうこと?

「左手をあの状態にして!」

 

バス乗り場に緊張が走る

直接見たことがないドネットさんはもちろん、

ネギやアーニャの状態を知っている、ネカネ姉ちゃんやスタ爺も少し緊張の色が見える

 

「いや、でも........」

ネギはデビルブリンガーを怖がっていたはず

「早く出して!」

「だって、ネギ」

「バスの時間が過ぎちゃうよ!」

うぉ!なんか今日のネギは強引だな

「い、いいのか?」

「うん!」

ネギは僕の質問に大きく頷いた

 

 

........しょうがない、だすか

 

 

ブオンという、ブラウン管テレビのスイッチが入ったような音とともに

僕の左手は赤く光る

反対側の手と比べて少し大きく見える

人ではない手に変わる

 

「っ!」

ネギの顔が一瞬こわばった

やっぱりまだ怖いんだな

「ネギ、やっぱり元に............」

 

 

 

言い切る前にネギが僕の左手を両手で掴んだ

 

 

はえ?

 

 

「い、意外と硬いんだね」

「........え?あ、うん」

 

 

え、なに?これ

 

「アーニャ!」

 

ネギが呼びかけるとアーニャも先程のネギのような緊張した顔で近づいてきた

というか、ネギが左手を出すように言った時からこんな顔だったような............

 

「えーと、アーニャさん?一体何を?」

「いいからあなたは黙ってなさい!」

緊張しながら怒鳴ったと思えばアーニャも両手で

左手はネギが握っているので左前腕を握ってきた

 

いや?え、なに?

本当二人とも何してんの?

 

「お兄ちゃん....」

「ネギ?」

 

「もう、僕たちは大丈夫だよ」

「だから安心して、修行に励んできなさい!」

 

 

 

二人ともちゃんと修行に集中出来るようにしてくれてるみたい

克服したのか、怖いのを我慢してるのかわからないけど嬉しいな

 

 

「二人とも.....」

僕は左手を人の形に戻し

 

「きゃ!」

「うわっ!」

 

「ありがとう!」

二人を抱きしめた

 

 

その時、頬が濡れていた気がする

 

 

 

 

 

 

暫くしてから僕は二人を離した

もう少し(特にネギを)抱きしめて居たかったけど時間が来てしまったので

そのままバスに乗り込んだ

ネギもアーニャも名残惜しそうにバスが出発してからも手を振り続けてくれた

 

 

 

 

 

 

 




というわけでハルは卒業しました

次回は修行編ではなく、ちょっと小話的なものです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。