ハルネギ!   作:東谷左之助

23 / 27
彼の登場です


≪英雄≫の息子と≪伝説≫の息子 前編

「着いたぁーっ!」

やっと修行先がある街についた!

思わず叫んでしまった

 

空港から何時間も電車に揺られてやっと着きました

長かったわー

この歳で腰痛持ちにはなりたくないなぁ

 

さてと案内をしてくれる人がいるって聞いたけどどこだろう?

 

たしか暗めの金髪で口髭を生やしたおっさんでモリソンって名前だよな

 

.............モリソンって名前、どっかで聞いたことあるんだけど、何処だっけ?

おっかしいなぁ

絶対記憶のおかげで、そんなのまず覚えてるはずなのに

前世かな?

でも日本人の名前じゃないよな

 

まあいいや、

前世なら関係ないだろ

 

そう思い、案内人を探そうと周りを見渡すと、

やはりかなりの都市だけあって

人、人、人

 

 

ははは、人がゴミのようだ

 

 

コホン、

まあそれぐらいひとだらけなんですけどね

待ち合わせの人もかなりいるみたいで探せるかなぁ?

 

 

 

と、思っていたらすぐにそれらしい人を見つけた

 

鼻の下にもっさりと髭を生やした男性

年齢は30~40ぐらいか

シルクハットを被っていてわかりづらいが隙間から金色.............派手ではない程度のが髪の毛がみえる

まあ髭も似たような色だからわかるか

 

 

とりあえず声をかけてみよう

 

「すいません」

「ん、なんだい?お嬢ちゃん」

 

おじさんは身を屈め、僕の目線の高さになって話してくれた

いい人だ

お嬢ちゃんは頂けないが

 

「えーと、誰か待ってるんですか?」

「あぁ、そうだよ。この時間に来るはずなんだけどなぁ」

「その人の特徴は?」

「探してくれるのかい?有り難いけど子供に頼むほど切羽詰まってないさ」

「じゃあ、探しませんがそれらしい人見つけたら教えてあげます」

「そうかい?ありがとう。

えーと、探してるのは男の子なんだ」

「.............おじさんの子供?」

「ははは、違うよ。その子は知り合いの孫なんだけどね

今日は案内を頼まれたんだ

それで特徴なんだけど

お嬢さんぐらいの年齢で金髪で長い髪を後ろで束ねて.............あれ?」

あ、気づき始めた

「名前は?」

「え?えーと、ハル・スプリングフィールド」

僕は、ニィと笑い

「こんにちは、モリソンさん」

と言ってあげた

 

モリソンさんは驚いた顔をしている

「え、あれ?来るのは少年だって聞いていたんだけど」

「.............僕は男の子だけど何か問題でも?」

 

僕は軽く怒気を込めた口調で答えた

「は、はは、これは失礼した、坊っちゃん」

「ハルでいいですよ。それに女の子に間違えられるのは初めてじゃないっていうか、最初にあった人で性別を当てた人いないんで」

「そ、そうかい?

じゃあ....ハル..........でいいかな?

修行先へ案内するよ

車で行くからついておいで」

「はい」

そう言って僕はモリソンさんのあとをついていった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「モリソンさん」

「ん、なんだい?」

「じいちゃんの知り合いって聞きましたけどお仕事は何をされているんですか?」

「.............情報屋、仲介屋ってところかな?」

 

情報屋とか仲介屋とかマンガみたいな職業だな

まあ、僕がいたところはマンガに近いけど

 

「君のお祖父さんにたまに仕事を依頼されててね

いわゆるお得意様だよ、君のお祖父さんは」

 

「そうなんですか

ところで、僕の修行先の方はどんな人なんですか?」

「あぁ、表向きは便利屋をやってるな。あとは.............うーん.......ちょっとな」

「えーっと、優秀じゃないの?」

「いや、あいつは間違いなく一流のデビルハンターだ

知り合いのデビルハンターはあいつだけだが

俺も仕事柄、情報はたまに聞いたりする

他のと比べればあいつはかなりのとびっきり腕がいい

.............だけどなぁ」

なに?その不安になる言い方!?

 

「まあ、会えばわかるさ」

答えてよおォォォーっ!

 

 

そこでブレーキの音と共に車が止まった

 

「ほら、着いたぞ、中に入ればわかるさ」

 

ああ、着いたから、実際に会えばわかるってることね

 

そう思い、まず表向きは便利屋ということで店名が書かれたネオンに目をやる

昼間なのでネオンが光ってなくて見難いがこう書かれていた

 

 

 

 

 

Devil May Cry

 

 

 

 

 

へ?

 

 

「ええええええぇぇぇーーっ!!?」

 

Devil May Cryぃぃー!?

あー!そういや、表向きは便利屋とか言ってたな!

うわー!思い出したわ~、モリソンとかいうのがアニメにいた気がするわ!!

 

 

「おいおい、どうしたんだ?」

 

僕の叫び声を聞いて、モリソンさんが話しかけてきた

 

「い、いいいいや、なななんでも、なないですよ?」

 

「?、まあいいや早く入りなさい」

 

そう言ってモリソンさんは僕を事務所内へと促した

 

ちょっ、マジかあぁぁーっ

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

事務所内は結構広く入って左側にはビリヤード台があるが奥や右側は大人2、3人がゴロゴロと出来るほどスペースがある

.............しないだろうけど

 

右手の壁際にはジュークボックスやドラムセットが飾られており

前方、奥側を見るとどうやら二階建てになっているようで左側に階段がみえる

 

 

そして一階の前方中央

大きなデスクに足をかけ

椅子にもたれ掛かりながら

何やらいかがわしい本を顔にかけて寝ている人物が見える

 

服装は赤いズボンに赤いベスト

インナーは黒いシャツ

ちらりと見える髪の毛は銀髪といっていいだろう色に、ほどほどに長くもないが短くもない

壁にはあのトレードマークの赤いコートがかけられている

 

ほぼ間違いなくあの人だろう

 

 

「ダンテ!おきろ!」

 

いま、ほぼが100%に変わりました

今、僕がいるのはあのスタイリッシュアクションゲームで有名な

Devil May Cryの主人公の事務所です

そして目の前で寝ている人は主人公のダンテです

生前に見た主人公に会うのは二回目です

本当にありがとうございました

 

 

「あん?モリソンか?」

ダンテは顔にかけた本を少し上げながら聞いてきた

「起きたか?」

「あんたが話しかける前に起きてたよ、なんだよ、あの叫び声は?

おかげで目が覚めちまった」

 

どうやら僕が叫んだせいで起きてしまったようだ

悪いことしたなぁ

 

「お前が言った時間に寝てるからだろ、

俺はちゃんと時間を伝えたはずだぞ?」

「俺は週休6日なんだ。今日は休日だ」

「先週は仕事してたと思うが?」

「休日出勤ってやつだ、働き者だな俺は」

「.............はぁ、もうちょっとシャキッとしたらどうだ?

そんなんじゃ、返せるものも返せないぞ」

「うるせぇ」

 

うわぁ、怠け者だぁ。

いや、イメージ通りっちゃあイメージ通りだけど

 

「で、何の用だ?」

 

「前に言ったろ?知り合いから依頼されたから、子供を一人預かって欲しいってな」

 

「おれは、ここは託児所じゃねぇって言ったはずなんだが?」

 

「だから俺はその子を見てからにして欲しいって言ったはずなんだが?」

 

「.............なんで俺にこだわるんだよ?

どういうわけで預かって欲しいのか知らないが、俺じゃなくてもいいだろ?」

 

「|依頼人≪あちら≫の事情を聞いたときに真っ先にお前が思いついてな、ちょっと話したらどうしてもお前じゃなきゃ嫌だといわれてしまってな」

 

「.............プライバシーって知ってるか?」

 

「ああ、わるいわるい。

ただ、依頼人からは時々仕事を回してもらってるんでな

断ると俺もお前も仕事が減るかもしれないんだよ

それに支払いも結構いい、

あとな、これはお前向きの仕事だと思うぞ?」

 

「あん?」

 

そう言うとダンテは顔に乗せていた本をデスクに放り投げ

僕の方を見た

 

「そいつが、 依頼人が預かって欲しいって言ってるガキか?」

 

「ああ、名前はハル・スプリングフィールド

イギリスのウェールズ出身だ

ちなみに依頼主とは祖父と孫の関係だな」

 

「はっ、そんなお姫様みたいなツラした孫娘を俺みたいな奴に預けたがるなんて、よっぽどの物好きだな」

 

毎回、初見の人は性別間違えるからイヤになる

 

「はじめまして、ダンテさん

ハル・スプリングフィールドです

あと孫娘じゃなくて孫息子です」

 

僕は、自己紹介と性別の間違いを指摘した

 

「そりゃ、わるかったな。

どちらにしてもお断りだ

どこが俺向きなのか教えてくれ.............ん?」

「どうした?」

「....................モリソン、こいつ、悪魔なんか関わってるのか?」

 

「珍しいな。いつもなら直ぐに断定してるのに」

 

「匂いが微かすぎる。同業者ならわかるがこいつが同業者には見えねえ」

 

「そうか!良かっなハル、ダンテが君に興味を示したようだ」

 

いや、興味っていうか石ころから獲物に認識が変わったような

 

 

そういえば

「.............モリソンさん、僕のことはじいちゃんから聞いたんですか?」

「ああ、お祖父さんが君から聞いた、君がそうなった話を大筋で聞いてるよ」

 

「おい、俺を置いて話しを進めるな

なんの話だ

それは俺がこのガキを預からなきゃならない理由か?」

 

「ああ.............ハル、ダンテに君の左手を見せてやりなさい」

 

モリソンさんは僕に左手を見せるように促した

 

「あの.............びっくりしても攻撃したりしないでくださいね

別に敵意はないんで」

 

僕はそう言い、左手をデビルブリンガーに変化させた

 

 

「ほう」

「これは驚いた」

 

ダンテさん、モリソンさん双方から驚きの声が聞こえる

もっともダンテさんは薄い反応だが

 

「こいつは驚いた.............と言いたいところだが悪魔が本来の姿になっただけだろ?

まあ、見たことない手だが」

 

「ダンテ、この子は人間なんだよ」

「なに?」

「色々あってな」

「悪魔に取り憑かれてるのか?」

 

「いや、融合に近いらしい

今は、悪魔の手であると同時にこの子の手という状態のようだ」

 

「.............なんでそんなことがわかるんだよ?」

 

「この子がそう言ってるみたいなんだよ」

 

それを聞いたダンテさんは僕に視線を移してきた

 

「おい、坊主。なんでそんなことが分かんだよ」

「坊主じゃなくてハルって呼んでくださいよ、

えーと、それを話すにはこうなった経緯を話さなくちゃいけないんですが.............」

「いいから話せ」

 

軽くイラついたようなダンテさんの声に促されるように僕は4年前のあの日のことを話しを始めた

 

 

 

 




ははは、人がゴミのようだ→ムスカ大佐




2016/4/9 修正


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。