修業二日目
なんやかんやあって修業初日は部屋の掃除で終わってしまった
まあそれはいいや
問題なのは汚れの原因が時間の経過ではなく
師匠、責任者の怠惰のせいであることだ
Devil May Cryにある掃除道具と持ってきた一部道具と魔法を総動員して夜までには片付けた
最後にファブって仕上げた
ファ○リーズは偉大だね
中身はお手製の魔法消臭液だけど
現在
ダンテさんはいつも通りなのか机に足をかけて
今日は昨日より刺激が少な目な感じのを読んでる
僕に気を使ったと信じたい
僕は横にあるソファに座って
ダンテさんが普段読んでる雑誌から
銃のカタログ?らしきものをよんでる
ウェールズじゃ、こういうモロ非魔法使いが使いますよーっていうものは無かったし
前世じゃ、映像でしか見たことないから
こうやってごく普通に売られてる感じなのが新鮮だわー
それにしても
「暇だなぁ.........」
もう夕方に差し掛かりそうな時間だけど誰一人来ない
あれかな?夜が本番かな?
「ダンテさん、暇ですね」
「あぁ、そうだな」
「いつも通りなんですか?」
「いつも通りだな」
「夜からお客さんが来ることは.............」
「さあな」
「.............今月、仕事はどのぐらいきたんですか?」
「あん?お前の件で3件だな
繁盛してんな」
3件で繁盛ってどういうこと!?
実質半月に一回なんだけど?
「そんなんで生きていけるんですか?」
「うるせぇ、だまれ」
うるせぇって.............
その時、机にある電話がけたたましく鳴り響いた
と同時にダンテさんは机をかかとでたたきつけた
その事務所内に鳴る音と舞い上がる受話器に驚き唖然とすると
ダンテさんは天井から落ちてきた受話器をキャッチし何事もなかったように電話に出た
「Devil May Cry」
「.....、.......」
電話の相手が何か言うとダンテさんの口角が釣り上がる
「分かった、場所は?」
「.....?........!」
「ああ、じゃあな」
「.............!?」
「あん?んなもん適当に振り込んどけ、じゃあな」
「.....!?........!!?.............!?」
ダンテさんは受話器を軽く放り投げ、
投げられた受話器は回転しながら本体に見事着地し、チーンと言う音が事務所内に鳴り響いた
「えーと、依頼ですか?」
「ああ」
ダンテさんはそう言いながら赤いコートを手にした
「じゃあ、僕も準備しますね」
「ダメだ、お前はここでいい子にしてろ」
はぁ?
「なんでですか!?」
「お前にはまだはええよ」
「そんなに強い悪魔なんですか?」
「いや、多分雑魚だろ?知らねえけど」
「雑魚ならいいじゃないですか」
「素人でもヤレるヤツがきたら連れてってやるよ」
そういってダンテさんは出口に向かって歩き始めた
「ちょ、ちょっとまってください!」
僕はダンテさんのコートの裾を掴んだ
「ここには修行で来てるんです!
最低でも仕事を見てなきゃ意味ないじゃないですか!?」
ダンテさんはデビルブリンガーに変わった左手を見ながら
溜め息を吐き、頭を掻きながら
「分かったよ、少し待ってやるから準備してこい」
と言い立ち止まった
「わかりました!待っててくださいよ!?」
「いいから行ってこい」
僕は素早く自室に戻り、杖の入った小瓶型のダイオラマ魔法球を掴んだ
この魔法球、あらゆる改造のおかげで部分的に出入り出来るようになっている
つまり四次元ポケットの様なものになっている
まあ出入り口の魔法陣から1メートルぐらいの範囲しか取り出せないけど
杖を取り出してからふと思った
ダンテさんがいるから
あの子達は出せないけどももかしたら使うかもしれないよな
一応スタンバってもらうか
そう思い魔法球へ入った
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目の前にネイがいた
「うわっ!」
思わず声を上げて驚いてしまった
「あれ?おとーさん、どうしたの?」
ネイはいつも通り、マイペースかつ無邪気な様子で話しかけてきた
「あ、あぁ、今からダンテさんと仕事しに行くんだけどさ」
「ほうほう」
「もしかしたら、お前達を使うかもしれないから一応スタンばっててくれないかな?」
「いいよ~」
「.............昨日言ったけど、ダンテさんはお前達のオリジナルの主なんだ
当然、お前達をみたらおかしいと思うと思うだろうから
お前達を使うときは余程切羽詰まった時だと思っててほしい」
「ん~、わかった」
「んじゃ、今のをお兄ちゃん達に伝えてきてくれないかな?」
「.............えっ?」
.............はぁ、相変わらず調子のいい娘だよ
「とりあえず、
①スタンバってて欲しい
と
②出すときはヤバイ時だから心しておいてほしい
この二点をお兄ちゃん達に伝えてきて」
「うん!わか..........................
了解いたしました!おとーさん隊長!」
ネイは何故か言い直して敬礼したのち、元気よく走って行ってしまった
僕の名称がおかしな言葉になってるけどまあいいか
そう思いながら四次元ポケット風ダイオラマ魔法球を後にした
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杖にまたがり、夕闇が迫る街の上に僕はいます
もちろん、認識阻害魔法を使ってますが
なぜなら
あの銀髪、先にいきやがった!
夢中になりすぎたかな?と思って時計を見たけどまだ3分も経ってませんでした!
どんだけせっかちだ!
行き先も知らないし、しょうがないよね?
とりあえずそんな遠くへ行ってないだろうから探してるんだけど.............
いた!
遠くに赤いコートが見えた
やっぱ赤は目立つね
そう思いながら、人に見つからないよう路地裏に着地し、
「ダンテさん!」
その声に振り向いたダンテさんは少し驚きながらこう言った
「おいおい、事務所でいい子にお留守番しなかったのかよ」
「待たなかったダンテさんが悪いです!」
「俺は待ったぜ.............20秒ぐらい」
「それ待ったっていいませんよ!」
「大体、女の準備は長すぎんだよ、昼寝が出来ちまう」
「男だって言ってんでしょうが!」
「あー、忘れてたな」
そんな会話をしながら数十分間、途中からあまり人のいない路地に入り歩き続けると
ダンテさんはとある階段の前で止まった
どうやらこの先にあるバーが目的のようだ
「ここですか?」
「.............帰る気はなさそうだな」
「あたりまえですよ」
「こっから先はR指定だ、ガキを連れて行くのは不本意だが覚悟はいいか?」
「大丈夫です」
僕は気合いを入れ直し
ダンテさんはそのまま階段を降りていき
バーの扉を開いた
カランカランという扉に取り付けられた鐘の音が響く
見ると店内は広くはなくよく言えば隠れ家的なバーで
客は多くなく僕達を除いて2人しかいなかった
ダンテさんはそのままマスターのすぐ前の
カウンター席に座ったので
僕もそれに習って隣に座った
「ご注文は?」
「ストロベリーサンデー」
えっ?あんの?
「えー、じゃあ、ぼくはチョコレートサンデーで」
「.............お客さん」
マスターは呆れたように両手のひらを上に向けた
おぉー!アメリカ人とかがよくやるアレだ!
僕が無駄に感動していると後ろから声がした
「ガキはそこの金髪だけかと思ったら赤いのもそうか
ここは酒場だガキの来るところじゃないぜ」
やっぱ無いかぁ
「ほう、それにしちゃあ酒の匂いより血の匂いが鼻にツンとくるぜ」
ダンテさんの発言でバーに緊張が走る
「まあいい、それより変な話を耳にした
ここら辺りに最近流行らねえ暴力バーがあるらしい
何しろ金の代わりに命を取られるって言うからおっかねぇ話しだぜ」
そうか、これって確か.............
僕が勝手にある事を納得し身構えていると
後ろが騒ぎはじめた
「チィッ!!」
「へへっ、悪ぃな」
どうやら、男が一人大勝ちしたようだ
ダンテさんがチラリと後ろを見る
「ロイヤルストレートフラッシュか。
そんな役を出すと寿命が縮むぜ」
男はその言葉を意に返さないような風に立ち上がった
「みんな、俺が一杯奢るz」
パァン!
男がこちらを向いてきた瞬間に
ダンテさんが左手に持つエボニーが火を噴き
弾が男の眉間を貫いた
「
自分に魔力供給をし、横に跳んだ
「ぐっ」
とりあえず躱せた
多分この後.............
予想通り、男の身体を脱ぎ破るように中から獣の様な黒い悪魔が現れ
『グオオォォォ!!』
そのままダンテさんに襲いかかるがそれをヒラリとかわす
もう一方のほうも正体を現し、僕の方へと向かってきた
化物に襲われるという前世今世合わせてもあの日以外ない僕の身体が恐怖で強張る
悪魔も子供相手だからか少し嗤って(わらって)いるように見える
「う、くっ、くらえ!」
僕は無詠唱で火の矢を放った
放たれた火の矢は悪魔の顔面、目玉に当たった
『グアァァ!!』
偶然だったけど悪魔が怯んだ
「スー............ハー........」
その隙に一度深呼吸し、自らを落ち着かせると呪文を唱える
「デビ・マギ・デギルス・マギステル
|ものみな焼き尽くす 浄北の炎 《オムネ・フランマンス・フランマ・プルガートゥス・》|破壊の王して 再生の徴よ《ドミネー・エクスティンク・ティオーニス・エト・シグヌム・レゲネラティオーニス・》 |我が手に宿りて 敵を喰らえ《イン・メアー・マヌーエンス・イミニークム・エダット・》
詠唱を終えた瞬間、悪魔が爆炎に包まれた
『グヴゥゥ』
悪魔は悔しそうに唸りながら後ろへ後退していく
「ガキにも勝てねぇ奴にはご退場願おうか?」
ダンテさんの挑発の声が聞こえた後、銃声が鳴り響き
雨のような弾丸が悪魔達を襲う
『グゴォ.............グアァァ!!』
激しい弾幕に一度怯んだ悪魔だったが、
切り返しダンテさんに再び襲いかかる
「ダンテさん!」
僕は無詠唱で風の矢を放つと
『グガァッ!?』
悪魔の動きがすんでのところで一瞬止まった
「残念だったな、ロイヤルストレートフラッシュ」
そのまま眉間に弾がブチ込まれた
ふぅ、危なかったぁ
そう思い袖で汗を拭う
それがいけなかった
隙とみたもう一方の悪魔が襲い掛かってきたのだ
気がつくともう間近まで迫ってきていた
発動が早い魔法の射手の一矢で攻撃するも全く怯まない
まずいっ
避けれるかっ!?
僕は大地をつかむように足に力を入れて地面を蹴った
次の瞬間目の前に黒い肌が見えたかと思うと
意識を失った
最後に聞こえたのは銃声と不気味な悪魔の唸り声だった
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ゴン!
いったぁ、なんだ!?
「起きろ」
頭を押さえながら上を見るとダンテさんが見下ろしていた
「風邪ひきたいなら止めないぜ?」
そう言うダンテさんは面白いものを見つけたような顔をしていた
「えっ?あれ?」
状況がわからない
悪魔の攻撃を回避しようとしたらいきなり黒い毛が見えて、激痛が走って気絶した
なんだこれ?
「行くぞ」
ダンテさんは僕の混乱に気にもせずバーの出入り口に向かう
が手前で止まったかと思うと右手を突き出し
「リベリオン!」
と叫んだ
するとあのドクロの意匠が施された大剣、リベリオンが上の窓を突き破って現れ
ダンテさんはその柄を掴むと同時にドアを突き刺した
突き刺さったところからじわりと血が滲みでると
ガラスが割れ、マスターが倒れてきた
あー、そう言えばマスターも悪魔だったなぁ
ダンテさんは血を振り払うとリベリオンを背負ってドアから出て行こうとする
僕は慌ててその後ろをついて行った
「今度店開くときはストロベリーサンデーぐらい置いときな」
あ、まだ終わってなかったわ
そう思い、ダンテさんの前に出ると
『グゥゥ.............グォァァアア''ア''!!』
マスターを脱ぎ破って悪魔がこちらに襲い掛かってきた
ダンテさんは悪魔に向けて銃を構えた
よく見るとダンテさんの腕が薄っすらと赤く光っている
「ビンゴ」
そう言うとエボニーとアイボリーから同時に赤い何かが発射され
悪魔の頭と胸を吹き飛ばした
悪魔の残った身体が力無く倒れて、周りを血で赤く染める
「事務所に帰るぞ」
そう言ったダンテさんは再び歩き始めた
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「ダンテさん」
隣を歩きながら僕は話しかけた
「さっき、何が起きたんですか?」
「魔力で弾を強化しただけだ」
あぁ、さっきのチャージショットか
ってそっちじゃなくて
「そっちも気になったのでありがとうございます
が、そうじゃなくて、僕はなんで気絶してたんでしょう?」
「あぁ.............クク、ありゃ傑作だ、
アメフト選手もビックリな良いタックルだったぜ?」
タ、タックル?
「全く、不慣れなくせにダッシュなんて使うからそうなんだよ」
ダッシュ?
「別に走ってませんよ?」
「そっちでどういうか知らねえけど
魔力を足に込めて早く動くやつだよ
あんだろ?」
足に魔力を込める?
瞬動か?
「思い当たるのはありますね」
「じゃあ、使わないようにするなり、使いこなすなりしろよな
毎回気絶されちゃあ困る
お前だって痛い思いしたくねえだろ?
まあ、病院通いがしたいなら別だが」
まあそうだけど、どう考えても偶然だよな?
「んー.............」
ふとダンテさんを見た
「なんだよ?急にこっち見て」
おぉ!そうだ!
「ダンテさんが教えてくださいよ」
「.............はあ?」
「使えるんでしょ?なら教えてくださいよ!」
「.............断る、めんどくせぇ」
「いいじゃないですか、減るもんじゃないんですし」
「オレは忙しいんだよ」
「今日、午前中はほとんど、イスに座ってるか、ピザ食べてるかどっちかだったじゃないですか!」
「座ってるのとピザ食べてるので忙しい
そういえばストロベリーサンデーも食うしな」
くそぉ、あー言えばこー言う
「.............じゃあ、いつか教えてくださいよ、それまで自主練してます」
「.............あぁ、いつかな」
そんな会話をしながら事務所に帰っていった
それにしても
今日の悪魔達ってアニメの冒頭にいた奴だよな?
はい、というわけで
Devil May Cry側の時系列はアニメのあたりです
あとアニメとゲームの関係でセリフを増やしたり減らしたりします
っていうか、戦闘シーンの描写に自信がないんですけど大丈夫ですかね?