オーバーロード・あんぐまーると一緒 ~超ギリ遅刻でナザリック入り~ 作:コノエス
web版と書籍版の設定・展開をツギハギにしております
ここはナザリック地下大墳墓、第九階層にあるあんぐまーるの私室。
豪華とも言わず質素とも言わず、華美でもなく貧相でもなく……いずれかと言えば「荘厳な」とでも言うべきか、中世欧州のゴシック様式の内装に、それよりはやや退廃的な華やかさをほんの少し添えたちょっと現代っぽさつまりゴシック調の雰囲気の調度品で飾られた部屋の壁に掛けられた三つの肖像画を前に、私は考えあぐねていた。
部屋の雰囲気とは少しだけ違和感のあるタッチで描かれているのは三人の美女。
女神のごとく美しき
偉大な人間の王と結ばれた可憐なエルフの姫。
人間の男には倒せぬと予言されし
とある事情から私は別アバター的な外装を用意することになったんだけど、そのモデルをどうするかで悩んでいた。
まさか自分のリアルでの素顔使うわけにも行かないし。
かと言って下手に顔をエディットしてもバランスを欠いた変な顔になりそうで怖い。
じゃあ、最初から造形されている顔をそのままこのあんぐまーるの頭部に貼り付けてしまえば楽だよね?
どうせ<幻術>系の魔法で作るもんだから、あまり凝ってる必要はない。
出来合いのもので充分だ。 ……とはいえ、すぐ近くにあって目に留まったのもあるけど、やはり悩む。
この三人のうちから選ぶなんて。
ちなみにこの肖像画、ユグドラシル時代に何かトールキン関係のもの製作して売っているプレイヤー居ないかなーって考えながら町を散策していたら偶然発見したものだ。
流石に版権問題とかあるので、「誰々である」とは銘打ってないんだけど、でも原作わかる人にはわかるような題材で描かれている。
ああ、これあの場面だよね。 確実に。
そんな感じの絵を沢山描いていたプレイヤーさん。 フレンドになっておけば良かったかな……。
ちなみに、やはり剣とかアイテムとかにもそういうのを作る人は居たようで、外装をStingとかGlamdringとかNarsilとか……もちろん名前は捩ったり匂わせたりする別のにされてるけど、完成度たけーなおいって感じで再現したものがあったので購入してコレクションに加えている。
これで何で馳夫や灰色の放浪者のなりきり系とか遭遇できなかったのかなあ……。
本来の問題に戻ろう。
奥方は綺麗だしいいなーって思う。 でもこれから演じるキャラクターの雰囲気とはマッチしないかな。
夕星姫・宵の明星とも呼ばれる彼女は確かに大好きだ。 リヴ・タイラーが演じてた版は中々勇敢な一面でも描かれてたし。
でも……あんぐまーるの元になった存在との縁の大きさ、そしてキャラにも似合いそうなのは馬の国の楯持つ乙女。 君だ。
消去法になったけど、でもこれが一番いい。
そうしよう。
豪華でありながらも品位を損なうことなく、まさに貴人が職務を果たすための部屋という雰囲気に満ち溢れた、盟主の執務室。
私の私室とはまた随分と違った空気がある。
メイドの案内を受けて入室すると、アルベドとシャルティアが凄いギスギスした空気を漂わせて睨みあっていた。
「……食品ディスプレイ? 殺すぞてめぇ」
「……誰が賞味期限切れだコラ」
何この二人怖い。
「両者とも児戯は止めよ。 あんぐまーるが来……え、誰!? あんぐまーるさん!?」
盟主が驚きの声を上げる。
盟主の制止を受けて喧嘩の雰囲気を収め、笑顔を作っていた両名も唖然としてこっちを凝視する。
……まあそりゃびっくりするよね。 今の私、女性の外装だもの。
輝く白銀のチェインメイルを身にまとい、雪のように白い篭手は指先から肘までを覆う。
真珠のように白い足防具は膝までを防護し、さらに染み一つ無い純白の外套を羽織る。
腰には冬狼の革ベルトを締め、鞘に六花の意匠を施した純銀の長剣を掃く。
そして頭は外套のフードを被り……私がそのフードを取ると、太陽のごとく金色の長い髪が零れた。
『早春の朝のような冷ややかな美しさ』と形容された、美しくも勇ましい少女の顔がそこにあった。
私は盟主にうやうやしくお辞儀する。
「盟主、我の出立の準備は整いましてございます。 後は盟主がよろしければ何時でも……っと、冒険者として直接潜入視察に行くんだから、口調と性格も変えた方がいいよな。 あと偽名も名乗るんだっけか。 盟主、この姿の俺の名前はアドゥナ・フェルでよろしく」
顔を上げながらニッコリ笑う。 幻術で作った顔だけど表情はちゃんと出る。 便利だね。
「あ、ああ……ご苦労あんぐまーる。 私の方の準備もほぼ整っている。 着替えて顔を偽装すれば何時でもでられるぞ。 ……で、例のものだが」
「はい、ここに。 特に大した効果は込めてない変装用の装備ですが、申し訳程度に探知系阻害と欺瞞が入ってます。 カルネ村で戦った連中がこの世界の平均程度なら、平均以下の奴らは騙せるってくらいで気休めだけどな」
そう言いながら私は盟主に言われていたものを差し出す。
左半面にのみ金で縁取られた三つの目が縦に並んだ真っ黒の仮面。
盟主はそれを受け取ると鷹揚に頷いた。
「うむ……では、私も早速奥で着替えてこよう」
「モモンガ様、私がお着替えのお手伝いを……」
「不要だアルベド。 すぐに済むからここで待っていろ」
そう言ってアルベドの申し出を断り、盟主は一旦奥の部屋に引っ込んだ。
仮面を渡すことになったのは昨晩、盟主の変装用装備を私やプレアデスたちと一緒に見繕っている時に、「どうせならこの格好に仮面もつけたら凄く格好良くないですか?」と発言したのがきっかけだ。
例の嫉妬仮面をはじめ、盟主が持っているマスク系装備を色々試したのだけど、どうも体の方の装備と似合うものが無く、合うかと思えば装備のランクが高すぎてちぐはぐな違和感があったりと四苦八苦した上に、私がいつも変装に使ってたアレが合うんじゃないですか?となって、盟主に貸すことにしたという経緯だ。
そもそもの発端は、盟主がエ・ランテルへ調査と情報収集の人員を派遣するにあたって、自分で直接行って見たいと言い出した事による。
既に冒険者としてエ・ランテルに派遣するのはナーベラル・ガンマが選出されているし、彼女は既に冒険者ナーベとして昨日の内に先遣されている。
が、それでも盟主はナーベラルを送るだけではなく自分も行きたいって言い出した。
当然、アルベド始め守護者やメイドたちから苦言や諌言の雨が飛んできた。
至高の御方自ら出向く必要は無いのでは、と。
しかし、盟主は
「私が直接この目で見ることに意味がある。 お前達のことを信用していないわけではないが、しかし情報というものは見たものの主観にどうしても偏るし、人によって着目点が異なる。 そういう気付き難い部分を補うためにも、私は自分の主観とお前達の客観両方を合わせた情報を必要としているのだ。 ……後は、私の我侭だ。 どうかそれを許して欲しい」
とおっしゃり、頑として自ら現地を直接視察することを譲らなかった。
盟主マジ慧眼。 流石は盟主、そこまでお考えでしたとは。
でも、本音はアレでしょ? 町とか行って見たかったんでしょ? 私もこの世界の町とかお店屋さんとか何が売ってるかとか見てみたいもの。 買い物もしてみたい。 特に剣とかの武器。
ま、そんなこんなで結局はアルベド達も折れ、至高の御方のご意志を何よりも優先する、と従った。
そうなると、当然常に盟主のお側に居る私も付いていく事になるから、私も動向が決定した。
それでも、アルベドは最後まで「お供は自分こそが」と食い下がったのだけれど、一緒に行動するのならば私の方が適任だから、そしてアルベドが留守を守ってくれるからこそ自分やあんぐまーるが安心して外に出られるのだ、と説得したので承諾した。
うん、私もアルベドが私達が居ない間の全てを任せられるのに異論はないし、もとより信頼している。
アルベドだけじゃなくデミウルゴス達もいるしね。
守護者達にはそれぞれ別方面の探索と調査の任務に就いているけど、いざとなればすぐに戻ってこれる。 どうせそんな遠くまで離れていない。
ナザリックの警備は増員されており、地上部も監視の目が張り巡らされている。
あ、そうだ。 シャルティアもこれから出発だったかな。
王都に向かわせている途上のセバスたちと合流するための出発前のご挨拶に来るとは感心感心。 ほんとシャルティアはいい子だね。
prprしたい。
そう思ってシャルティアに目を向けると、なんだかうっとりした目で熱っぽい視線を私に向けている……え? どしたの? なにか具合悪い!?
「あんぐまーる様……いえ、アドゥナ様……そのお姿も素敵でありんす……」
……うん、シャルティアって確か女の子もイケる設定だったね。
シャルティアから好意を寄せてもらうのは嬉しいんだけどね。
でもなんだか凄い複雑な気分。 この外装は自分のじゃないしね。
助けを求めるようにアルベドに視線を向けると、うわ! 怖い! 笑顔なのにメッチャ怖い! 何かオーラが見える!
「ふふ……後押ししてくださるような事を言って私を油断させて……この機にさらにお二人の関係を深めようと言うのですね……ナザリックの外ならば邪魔が入らない完全に二人きり……モモンガ様もそのために……いいえ、モモンガ様を唆してこのような決定を……」
何か小さな声でブツブツ呟いているのがさらに怖い!
喋ってることは聞き取れなくて判らないけど、思ってることは判る。
この泥棒猫! 中に誰も居ませんよしてやるわ! だ。
違うよ盟主と私はそんな関係じゃ無いんだよあんぐまーるのお腹切り裂いても死霊だから本当に何も入ってないから!
その時、本当にちょうどいい絶好のタイミングで天の助けというべき盟主がお着替えを追えて戻ってきた。
宵闇で編んだような漆黒のローブ。 黒い甲殻獣の背中の甲皮で作った篭手。
黒檀色のブーツ。 胸に輝くのは各種のバフや耐性効果…低位のものだが、を込めた銀色のアミュレット。
そして漆黒の仮面をつけた怪しげなそれでいて精悍でどこか耽美な佇まいを纏う魔法詠唱者の青年がそこに居た。
「ああ、やっぱりいいね、盟主に合うよその仮面」
「真にお似合いで御座います。 身分をお隠しになってなお溢れる支配者の空気。 モモンガ様に相応しきお召しかと」
「流石は至高の御方は何をお纏になりんしても、決まっているでありんす…」
三人にそれぞれによる賞賛を受けて、盟主はどこか嬉しくも気恥ずかしそうである。
「ありがとう。 あんぐまーる、アルベド、シャルティア。 さて、私もこの姿での名前を名乗らなくてはな……そうだな、モモンというのはどうかな?」
……盟主、それは流石にネーミングが安易に過ぎるかと。
ていうかモモンとモモンガ、どちらも仮面の魔法詠唱者って片方を知ってる人間ならもう片方を連想し正体に行き当たり易いのではないでしょうか。
そんなことを私とアルベドで口々に忠告すると、盟主もやはり自分でも半分くらいそう思っては居たようで、考え直しになった。
「ううむ……しかし、どのような名前が良いのか……。 正直俺はセンスに自信が無いんだよな……」
盟主のその言葉の後半はボソっとした声で、本音が漏れたんだろう。
アルベド、シャルティアも首を捻る。
「やはり偽名とはいえ至高の御方に相応しき名前を。
「あまり大仰かつ、モモンガ様を直接思い起こさせる名前では偽名の意味がありんせん。 ここは逆にラ・
「いや、本名モモンガなんだから別名はムササビでいいんじゃないのか? 同種の生物だし」
……え? 何? なんで私の発言の直後にいっせいに皆私を凝視するの。
いいじゃん、ムササビ。 可愛いし。 私特に変なことは言ってないよね?
あ、そういえば昔物凄く眠くて寝オチ寸前の時に盟主を間違ってムササビ様って呼んだ事あったっけ。
「ムササビ……いや、アリか……?」
「!」
「!?」
ほら、盟主もそう思い始めている。 流石盟主、私の意見を取り入れてくれる器量の大きさよ。
アルベドとシャルティアはまだなんか釈然としてない顔をしているけど、何はともあれひとまず名前の問題は解決した。
「さて、では諸々の準備も整った事だし……シャルティアが王都に向かったら私たちも時間を置いてエ・ランテルに出発としましょうか、あんぐ…いや、アドゥナ」
「ああ、ムササビ」
冒険者ムササビとアドゥナ・フェル。
主君と騎士の関係もいいけど、世を忍ぶ仮の姿で二人旅ってのも楽しいね。
「それでは、これより君命に従いまして、セバスと合流しんす。 今後少ぅしばかりナザリックに帰還しがたくあると思われんしが、至高の御方々もどうかお勤めをつつがなく」
シャルティアが優美かつ可憐に一礼する。
「了解した。 シャルティアよ、油断せずに勤めを果たし、無事に戻って来い」
「……我は貴様に常より信を置いているゆえ、万が一のことすら起こらなかろうが、それでも何よりもその身を大事にせよ」
「はっ」
凛とした声の響きを残し、シャルティアが退出した。
シャルティアはじめてのおつかい。
信用はしているしシャルティアなら大抵のことは大丈夫だし、何よりその辺の人間とか生物とかにはシャルティアに毛ほどの傷を付けることも出来無いだろうけど、でもやっぱり心配だなあ……付いて行きたい。 見守りたい。
ちっちゃい子って庇護欲そそられるよね。 ペペロー……ペロロンチーノさんがロリに拘ったのわかる気がする。
「では、アルベド。 私たちもじきに出発するが、留守中の間のことはよろしく頼むぞ」
「はい、全てお任せください。 ご意志とご期待に添えるよう完璧に務め致します。 行ってらっしゃいませ、モモンガ様、あんぐまーる様」
盟主の言葉にアルベドが恭しく頭を下げる。
笑顔で送り出してくれるアルベド……でもなんだか盟主と私それぞれに向ける笑顔の質が違うよ!
盟主、早く行こう! 早く! ……なんで顔を逸らしてるの?
全部わかっててやってるの!? 絶対アルベドの私へのジェラシーに気付いてるよね? ねえ!
あっわかったこないだの仕返しでしょ!? でも悪いのも原因作ったのも元々盟主なんだから、ナイスボートされる責任担当は盟主の方だよ!
「一日もお早いご帰還を願っておりますわ……うふふ……」
ぎゃああああああ!? ほんと私達の間には何もない! 何も起こらないですから!
盟主も何か言ってアルベドの勘違いを直してあげて!
無事にアルベドの視線の矢から逃れ、エ・ランテルに到着した私と盟主は中央広場の石畳の上を歩いていた。
既に冒険者登録は済ませ、首から冒険者としての身分と地位を示す銅のプレートをぶら下げている。
いいね、最低ランクからとはいえ。 こういうものを身につけると「いかにも」って感じがする。
中世から近世にかけてのヨーロッパにもどこか似た、城壁に囲まれ区画整理され複数階立ての高い建物が密集する典型的な城塞都市。
大昔のヨーロッパの田舎町でも見られたような……今は記録映像のライブラリの中にしか残ってない、雑多な商品を並べた露天が立つ市場。
焼いた肉を切り取って売るお店から漂ういい臭い。
壷やカップなどの生活小物を何百個も並べた商人が客を呼び込む声。
どれだけ種類があるの? って穀物やそれを挽いた粉の袋を売る人。
いいな、町は。 活気があって。
「で、教えてもらった冒険者の宿ってこっちの方角であってたっけか?」
「ああ、そのはずです。 絵のついた看板を見つけるだけですから迷ったりはしないはずですが」
そう盟主……ムササビと言葉を交わし、歩みを進める先は石畳が途切れ、舗装されていない土の道だ。
都市でも整備されてない区画はこんなものなのかな。
泥を跳ねない様に気を使いながら歩く。 ……この装備、真っ白だから汚れると目立つだろうな。 ちょっと失敗したな。
「予定通り、冒険者の仕事をしつつ情報収集……一番欲しいのはこの国や周辺での有名人や実力者ですね。 どの程度の強さを持っているのか、またユグドラシルのプレイヤーが私達の他に存在するのかの確認を何よりも最優先したい」
再確認するように、ムササビが呟く。 私もそれに答える。
「生活水準や産業の水準……技術なんかも早いうちに知りたいな。 特に魔法や武器。 セバスに任せてる分野でもあるけど、あっちは一般流通だし、冒険者の界隈で知られてるものとか、誰かが強力なものを所有してるとか、そんなのは餅は餅屋だ。
冒険者の世界で直接訊くのが手っ取り早いよ。 どうせだったら、俺達とナーベラルに加えてさらに2~3人は情報収集に人員を割きたいところだったな……」
「人間の社会に送り込めそうなNPCがナザリックに少ないのがどうしても痛いですから。 名声を高めて、現地の有力者とコネを得ればそちらから情報を集めやすい、という手段も取れます。 有力者は国家が所有している戦力を知るにもツテがありそうですから……」
この会話はナーベラルを送り込む時にも、彼女を交えて行った。
現在プレアデスが一人ナーベラル・ガンマは冒険者ナーベと名前を変えて私達に先んじてエ・ランテルに到着し、冒険者家業の傍ら情報収集を開始しているはずだ。
しかしながら、ナーベと私達ムササビ&アドゥナ組が合流するわけではない。
両者はあくまで関係のない、別々にエ・ランテルにやってきた流れ者という設定だ。
もちろん密かに接触して情報交換を行ったり指示を行うことは想定してはいる。
しかし表向きは赤の他人である。
私達はナーベを見かけても干渉しないし、ナーベも私達を見てもそ知らぬ顔をするよう厳命している。
これから先の行動でもしどちらかが下手を打って怪しまれる事態になったときのための保険だ。
芋づる式にあいつも関係者だから怪しいって思われたら困るものね。
なおこの提案はデミウルゴスによるもの。
デミウルゴスはエ・ランテルで情報収集をすると盟主に言われたとき「なるほど……そこまでお考えでしたとは……」とか一人で何か納得していたけど、流石はナザリックの知恵者、頭の回転が早い。
盟主はたまにはNPCたちと離れて気楽な諸国漫遊がお望みであるぞ。 言わなくても盟主の本心を即座に見抜くとは、流石だデミウルゴス。
私も盟主と二人でどこかに遊びに行くのは久しぶりだから楽し……いや、ちゃんと情報収集もしますってば。
そうこうしているうちに、盟主が目的の看板を見つけた。
靴の泥を階段に軽く打ちつけて落とし、ドアを押す。
冒険者という荒くれ者たちの集う酒場はさぞや喧騒に……
「うせなさい、
「なんだねえちゃん、その態度はよお?」
ナーベと冒険者数名が一触即発の喧嘩の雰囲気になっているのに遭遇した。
……何やってるんですかナーベラル・ガンマさん。
永らくお待たせしましたが、今回より書籍第2巻分に突入いたしました。
モモン・ザ・ダークウォリアーはこの世界線に置いて存在しない…
ムササビ・ザ・ダークウィザードとなるのだ!