神様死すべし慈悲はない   作:トメィト
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投稿が遅くなってしまってすみません。
これには理由がありまして、実は自宅のパソコンがぶっ壊れました。そのため、この作品の投稿が極端に遅くなる、もしくは半ば凍結という形になります。この話も別のパソコンから書いてます。

しかし、必ず完結させますので今後ともお願いします。


今回の話はこの報告もかねてのものなので短いですが、ご了承ください。



仁慈飛ばされる

 

 

 

 「……one more time please」

 

 

 「だからね。君に本部のほうから出頭命令が来ているんだよ」

 

 

 「………なんでですか」

 

 

 おかしいでしょう?

 アリサさんの毒に一週間苦しめられつつも、何とか全快し元気よく通常種も堕天種も接触禁忌種も感応種も刈り倒していると、ある日サカキ博士から呼び出しを受けた。

 何かやらかしたか?と思いつつ、彼に話を聞いてみれば、上記のようなことを聴いたのである。何で俺がお偉いさんのところに行かなくちゃいけないんですかねぇ……。もしかして、俺の体のことばれたか?

 

 

 「いや、そのことについて報告はしていないよ。というかしていたら、今すぐ全世界に君の束縛命令が出ると思うけどね」

 

 

 「まぁ、ユウさんが居なければ全員蹴散らせますけどね」

 

 

 あの人も俺の過去話(捏造あり)を聴いて俺を捕獲しないと思う。つまり、俺のことを捕獲することは叶わないということだ。

 まぁ、本気で俺を解剖するなら俺がフェンリル本部を解体するけど。物理的に。

 

 

 「それは是非ともやめてくれた前。君が言うと洒落にならない。………君のデータは改ざんをしているが、討伐数までは手を加えていないんだ」

 

 

 「それって……」

 

 

 「つまり、君は本部にも一日二桁の様々なアラガミを刈り倒す化け物として認識されているんだよ」

 

 

 「何故そこを誤魔化さなかったし」

 

 

 ユウさんと違って一応自覚しているんですよ?俺の討伐数がおかしいということは。そんなのそのまま他のところに送ったら呼び出されるに決まっているじゃないですかーやだー。

 

 

 「実力を疑われているわけじゃない。大きな企業のお偉いさんにはよくある、ありふれた理由で君は呼び出されたんだ」

 

 

 「それって?」

 

 

 「人は権力や、金を持てば持つほどそれと自分の命に執着を持つということさ」

 

 

 つまり、頭のおかしいほど強いんだから自分達のそばに俺を置いて、自分達の身の安全を確保しようということか。

 

 

 「それっていつですか?」

 

 

 「ちょうど、ヨハンが帰ってくる時期と重なるね。五日後だよ」

 

 

 「…………」

 

 

 なんか作為的なものを感じるな。俺の移動と同時にヨハネス支部長が帰ってくるというのは。

 

 

 「………君もそう思うかい?おそらくそれは正解だよ。おそらく、ヨハンは君の事を一番恐れている。君の常軌を逸脱した力は、どんな奇跡でも起こせうるものだろうしね。それを排除するために本部にも彼が手を回したんだろう。彼なら、本部にコネの一つや二つ持っているだろうし。本部のお偉いさん方も君の力が本物だと分かれば早々手放そうとはしないだろう。誰しも、自分の命はおしいからね」

 

 

 「ふーむ……一応バックれてもいいんですけど……」

 

 

 「それは勘弁してくれないかい?流石に指名手配されてしまっては僕も庇いきれない」

 

 

 「この話断ったら指名手配されるのか……」

 

 

 「向こうさんも一応体裁を保つために、君を呼び出すことを『極東の神機使いによる強化合宿』と銘打っているようだよ」

 

 

 「ついでに世界の神機使いを強化しようということですか」

 

 

 「特に、最近入ったばかりの新型神機使いを世界から集めているらしい」

 

 

 「どちらにせよ。俺の苦労は免れないのか……」

 

 

 ニヨニヨ笑顔を浮かべるサカキ博士と違い俺の表情は物凄く沈んでいる。お偉いさん相手とか絶対やりたくない。あのハンプティダンプティみたいな人が乱立していると思うとね。

 

 

 「まぁ、そんなにへこまないでくれ。こちらも一応手はうってある。これはチャンスでもあるんだ」

 

 

 確かに、俺が居なくなればヨハネス支部長の警戒も多少弱まるかもしれないけどさ。それは事態の悪化にイコールだと思うんだけど?

 

 

 「だからこその手だよ。君を送るヘリは常に君のそばに居るように、支部長代理の権力をフルに使って言ってあるし、君専用の通信機も送るよ。本部の方にも、極東支部がピンチに陥った場合はただちに君の帰還とそれを拒むことを禁止するよう契約しておいたしね」

 

 

 「しかし……」

 

 

 「それにこの支部にはユウくんが……」

 

 

 「これは行けますわぁ……バリバリ本部に迎えられますわ。……心配事なんてなかった」

 

 

 名前が出るだけでこの安心感よ。

 問題は感応種なんだよな。これが俺の居ない間に出たら流石にユウさんでもキツイ気

がする……キツイよね?偏食因子なしでも普通に神機振り回して戦ったりしないよね?

 

 

 「それに関しては安心してくれ。倒せはしないものの、追い払うくらいなら問題ないものが出来上がっているからね」

 

 

 「本当に、ハンパじゃないですね。サカキ博士」

 

 

 もうこの人だけでいいんじゃないかな。

 

 

 「これもアラガミ装甲壁と同じ原理だ。今の感応種を追い払うことしか出来ないよ。向こうもすぐ進化できるだろうし、使い捨てのものさ。でも、君の不在期間くらいは何とかなると思うよ。僕の予想では、君がいなくなった後からヨハンは動き始めるだろうからね」

 

 

 「……そうですか。ちなみに期間はどの程度ですか?」

 

 

 「一か月。これくらいあれば、ヨハンは動き出すよ」

 

 「了解です」

 

 

 

 こうして俺の一か月にわたる移転が決定した。

 マジ憂鬱。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








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