19時ちょうどに予約投稿していたのに、できてませんでした。
確認してみたら2019年に予約投稿されてました。
久しぶりに、人里にある慧音の寺子屋まで訪れる。そこでは慧音に頼まれて人間の子どもたちに何度か算術の勉強を教えたりしていたのだが、とある事情により俺は幻想郷を三年ほど離れてしまっていた。久しぶりと表現したのはそのためだ。
しかし、寺子屋へはまた算術を教えに行くのではない。もう三年も時間が経ってしまっている。俺を憶えている子どもたちはほとんどいなくなっている。
これを機に、人里で人間たちと深く関わるのをやめようと思ったのだ。寿命が短い人間と仲良くなってしまうと別れが辛い。しかし慧音にだけはちゃんと言っておこうとも考えた。
「そうか、真の算術は結構な高評価だったんだけどな。生徒の理解も早まっていた。が、真がそういうなら仕方ないか」
険しい表情をしていたが、慧音は渋々と了解してくれた。悪いな。霊夢ともう会えないと思ったときの感情は、もう二度と抱きたくはない。
それを何度も経験していながらも人里で活動を続けている慧音はすごい。心から俺はそう思っている。
「真がいなくなると、子どもたちの興味の的が私に集中するのよね。人形劇を集中して見てくれるのはいいのだけど、その後が大変なんだけどなぁ」
一緒に寺子屋に行っていたアリスは、俺がいない間もたまに人形劇を見せに行っていたようだ。俺がいると子どもたちの興味は二分される。
まぁ、男の子は男の大人がいればそっちに行く。だが俺がいないとなると、男の子もアリスの元に集まるのだと。
というか、胡散臭いおっさんと若くて美人なお姉さんだったら、普通後者を選ぶよなぁ。俺の元に来ていた男の子たちも、ほんとはアリスの元に行きたかったに違いない。
よかったな、これからは気兼ねなくアリスお姉さんのところに行けるぞ。ドサクサに紛れて抱き着いたりするチャンスも増える。アリスなら苦笑するだけで許してくれるかもしれない。
だが同じことを妹紅にもやってみろ。燃やすぞガキども。永遠に苦しむ覚悟をしてから手を出すがいい。
とまぁこのような、大人げない牽制を心の中でしつつ寺子屋を去る。
もう人間たちとあまり関わらないようにと寺子屋の手伝いをやめたのだから、人里の中を堂々と歩くのもやめておこう。そう思い、人の気配が少ないところを選んで歩いた。
人がいない道というと、必然的に裏道ということになる。日も当たらなく暗い道だ。
ゴミ箱やら、家に置いておくには邪魔な粗大ゴミなどがあって、少しだけ歩きにくい。自分で選んで歩いているので、取り立てて文句を言うほどでもないが。変なにおいがするわけでもないし。
木でできた冷蔵庫が、捨ててあるのか置いてあるだけなのか知らないが、目についた。こんなのもあるんだなと思って何の気なく開けてみると、中には誰かの生首があった。
ビックリしてドアを閉める。
心を落ち着かせてもう一度開けてみる。今のは何かの見間違いだろう。そして中を見てみると、なんとそこには誰かの生首が存在していた。
思わず扉を閉め、再び開けてみると、驚いたことにそこには誰かの生首が。
同じことを三回もやってしまった。もういいだろう。生首を見る。
冷蔵庫の中にあったのは、赤く短い髪をした女性の頭部だった。死体とは思えないほど血色がいい。事実それは死体ではなく、俺のほうに視線を動かしてきた。生きている。
「おい、閉めろ」
しゃべった。この生首、意思の疎通はできるようだ。
まぁ、キョンシーだってしゃべる時代だし今さら驚くことは無い。言葉は無視して話しかける。
「妖怪か? 人里に妖怪がいるのはさほど珍しくはないが、こんなところで何してる」
「閉めろと言ってるだろ」
「もしかしてここに住んでるのか? だとしたら邪魔をしてすまなかった。しかしこんな狭いところに住むのはあまりいい環境とは言えないな」
「こんなところに住んでるわけないだろたわけ」
たわけと来たか。まぁ、頭がよくないのは事実だなと俺は思う。この生首は口が悪いようだが、怒るほどのことを言われたわけでもない。
これくらいで怒っていたら子どもの相手はできない。子どもとは、半分は口が悪い生き物だからだ。
目の前の生首は、子どもと呼ぶほど若くはなさそう。しかし首から上しかないので何とも言えない。
「首だけということは飛頭蛮の妖怪かな。その大きなリボンで飛んだりするのだろうか」
「飛べてたまるか、普通に飛ぶ。そして私はそんな妖怪ではない。いつから私に身体が無いと錯覚していた」
なぜだかちょっと誇らしげな表情で、生首は最後の言葉を言い切った。言ってみたい台詞とかだったのだろうか。格好いい台詞を言いたいというのは、俺も男なのだから理解できる。今の台詞がかっこよかったかどうかは置いておくとして。
「いいか、私はなぁ……」
生首は、自分はろくろ首の妖怪だと言った。その選択肢があったかと俺は納得する。
ろくろ首と言うと首が伸びる妖怪をイメージしがちだが、首が浮く個体も存在している。目の前の生首はそれに該当するようだ。
俺の中ではデュラハンのイメージのほうが強い。ろくろ首とはまた別の、首が取れる妖怪である。
「よし、今日からお前の名前はセルティだ。セルティ・ストゥルルソン」
「なんだその名前かっこいい……じゃなくて、勝手に名前を付けるな。捨て犬か私は。私には
「へぇ」
そのまんまだなと思ったが言わなかった。その代わりに、親しい者ねぇ、友達は多いのかと訊ねてみる。
赤蛮奇は黙った。友達は多いほうではないらしい。悪いことをしてしまったか。
「や、まぁ、多ければいいというものではないしな。百人の友人と浅く付き合うのと、一人の友人と深く付き合うのでは同じようなものだ。そう考えれば、百も一も変わらない」
「……百と一に大きな差が無かろうが、零と一には越えられない壁がある」
「……」
「……」
黙った。俺も、向こうも。どうやら片手がなくても数えられる数しか友達がいなかったと見える。
つまりは、いない。俺でさえもう少しはいるというのに。
「まぁ、なんだ。お前がそう呼びたかったら特別に、私を蛮奇と呼んでもいい」
「いや別に」
この世の終わりみたいな顔をされる。眉をひそめ、大きく口を開けた顔。俺は悪いことをした気分になった。この場を誰かに見られたら俺のほうが悪者だと思われそうだ。
もしくは殺人犯。目の前にあるのは生首であるし。しかも生首がその顔をするのは色々とマズい。首を切り落とされるときの顔が固定されてしまったみたいに見えてしまう。
「冗談だ、蛮奇。俺は鞍馬真。実は人間ではなく狐の妖怪だが、内緒だぞ」
「……! ふふ、そうか。お前も私と同じ、妖怪の身でありながら人里に隠れ住む稀有な存在だったんだな」
名前を呼んだことか、それとも妖怪だと明かしたせいか、蛮奇は機嫌のよさそうな顔に変わる。意外と表情が豊かなヤツだったらしい。死人みたいな顔をされるよりかは全然いい。
妖怪とバラしたのは、俺が人間と親しくなりすぎないようにしているように、蛮奇もそういう考えを持っている可能性があったためだ。そこまで深い意味はないが、正解だった。多分蛮奇は喜んでいる。
気分がよくなったであろう蛮奇は、次いで、俺が気になっていたことを自分から話し始めた。ズバリ、首から下の胴体はどこにいってしまったかということだ。
別に愛想を尽かして去ってしまったわけではないとのこと。そんな邪推まではしていない。
聞いてみれば単純な話で、蛮奇の身体は首と胴体がくっついていない以上、ちょっとした衝撃で外れてしまう。蛮奇は人里の道の何もないところで躓いて、それで首が取れてしまったんだそうだ。
そして蛮奇は、自分が妖怪であることを隠して、人間のフリをして人里にいる。首が取れたことで正体がバレると慌てたために、胴体と頭部でそれぞれ隠れた結果、今に至るというわけだ。
「ふ、これで秘密も共有したし、これでもう私とこいつは
なにやら悪い顔でブツブツと言っている、ぼっち改めドジっ子蛮奇。そう、何もないところで躓くなんて蛮奇はドジっ子以外の何者でもない。さらにドジっ子であるもう一つ理由が存在する。
「なぁ、一ついいか」
「なんだ盟友」
「お前が妖怪だというのは、もう里の人間にバレていると思うんだが」
「ははは、そんな馬鹿な。なにを根拠に」
「だって蛮奇お前、髪が赤いじゃないか」
蛮奇はものすごく予想外のことを言われたような、ポカンという表現がしっくりくる顔になった。実際予想外だったのだろう。だからこいつはドジっ子なのだ。
続けて俺は言う。
「人里で黒ではない髪の色をしてるのは、能力を持った人間もしくは妖怪だ。そんな目立つ色の髪をしておいて、ただの人間ですっていうのはちょっと無理があるだろうな」
「なん……だと……? 私のこの完璧な溶け込みが、髪の色ごときで無意味なものに……?」
躓いたごときで取れる頭を持ってなにが完璧だと突っ込みたいのだが、ここはあえて言わないでおく。無駄に追い討ちをかけることもない。それに、ドジというのはドジなだけで、罪ではないと考えた。
「まぁ、妖怪であることは、ここではあまり意味をなさない。隠しきれてないのは残念だろうが、そう気にすることも無いと思うぞ」
できるだけ優しい口調を心がけつつ、俺は蛮奇の頭に手を乗せた。ショックを受けていた表情の蛮奇だったが、撫でていると次第に落ち着いた表情へと変わっていく。表情が豊かで機嫌が分かりやすいのはいいことだ。もしかしたら身体が無い今、身振り手振りで感情を表現できない代わりに、表情が大袈裟になっているのかもしれない。
俺は蛮奇を撫でながら、隠れている意味も無くなったことだし身体を探しに行こうと提案する。妖怪だとバレていることを前提としたら、首だけで動こうが住民はさほど気にはしないだろう。注目はされるかもしれないが。
それでも冷蔵庫を出るのを渋る蛮奇に、生首一人で探すよりかは目立たないだろう。俺も一緒についていくからと言って蛮奇を抱える。頭というものは意外と重い。頭だけ持つという経験は後にも先にもこれきりだろうなと俺は考える。
髪を持ってぶら下げるようにしたら猟奇的な感じになるので、大事な壺を運ぶような感じ。もしくは遺影。遺影の代わりに首を持って歩いてると考えたら怖いと思う。
「まさか男に抱きかかえられるとは」
「悪いな女じゃなくて。胸がないから固いだろ」
「違う、そうじゃない。いやまあ固いけども」
既に妖怪だとバレていようが、抱えられた状態で人前に出るのは嫌だと蛮奇は言う。なるほど、確かにそうだと俺は思った。俺だって誰かに抱えられた姿を見られるのは抵抗がある。むしろ抵抗しかない。男なのだからなおさらだ。
納得した俺は、蛮奇も含めて自身の身体を透明にする。
木の葉隠れという天狗の術。それを使った。
実際は変化の術で透明の物質に身体を変えているだけなのだが、この術を覚えたのが天狗に名前をもらった後だったためにとりあえず俺はそう呼んでいる。名前というのはそいつを形作るものの一つであるし、案外関係があったりするのかもしれない。
裏道を出る。小声で蛮奇と会話をしながら、人里のど真ん中を歩いていく。
「自分の身体がどこにあるのか分かったりしないのか」
「そっちを右」
「分かるんだな」
「いや、勘。シックスセンス」
「勘かよ」
人々の会話がある道だと普通の声で話しても目立たないようで、そういうものかなと俺は思う。言われてみれば、他の人の会話なんて気にしたことなどない。静かな場所ならともかくとして。
何かを持ちながら話をしているとついつい俺の手がそれをいじってしまうようで、気を抜いたら蛮奇を指先で回してしまいそうになる。頭というのは意外とボールに似ている。これではいけない。持ち直す。
蛮奇の言う方向に歩いてなかなか身体は見つからなかったが、ようやく見つけた。道具屋の横で、まるで自分も一つの商品のごとく立っていた。マネキンのつもりだろうか。なかなかにシュールな光景。
見つけやすいのはいいが、隠れてないのはどういうことだ。そう思ったが、幸いにして人だかりはできていなかった。
幻想郷には珍しくない光景なのか、はたまた本当にマネキンだと思われているのか。いるのは緑の髪をした少女と、水色の髪をした小柄な少女だけ。その二人だけが蛮奇の身体に注目しているようだった。
「知っていますか小傘さん。これは、外の世界では無個性と呼ばれているものなんですよ」
「そうなんだ。なんで?」
「詳しくは不明です。ですが私が思うに、個性とは表情に表れるものなんですよ。首から上がないこの人は、どんな服を着ようが個性があるとは言えません。だから無個性なんだと思います」
「へー。なんか早苗賢いね!」
なにやら
というかこいつ、早苗じゃないか。小さいほうは小傘である。なにをやっているんだこいつらは。
「私の身体が不当な評価を受けている件について」
「首から上が無いからな、正当な評価は下せなかったんだろう」
蛮奇の頭を撫でて宥めつつ、早苗と小傘の背後に俺は立つ。まさか早苗たちも話題にしているマネキンの首がこうして後ろにいるとは思いもしないだろう。だがこういうことがあり得るから、適当な言葉は言わないに限る。
蛮奇はそのままに、俺だけ木の葉隠れの術を解く。音も立てずに実体化。さも俺は普通にここに立っていたが、二人が気付かなかった風を装って声をかけた。よう。
急に聞こえた声に、早苗が驚いてこちらを見る。
「真さん! え、いつの間に」
持っている蛮奇の首は透明なままで、早苗には見えていない。手の形が不自然にならないよう注意しつつ俺は返事。
「少し前から。早苗お前、俺の友人に随分な評価をしてくれてたな」
「えっ」
早苗が慌てて周りを見る。視界に入るのは話題にしていた
まさかこれ? と言いたげな目をしてもう一度こちらを見てきた早苗に、俺は軽く頷きを返した。
「これが友達……? 無機物ですけど。真さんってもしかして寂しい人でしたか? もしくは断面フェチとか。アクロトモフィリアの可能性も」
早苗が変な言葉を覚えてしまっている。どこでそんな言葉を覚えたんだと、俺は大きく溜め息をつきたくなった。
……文か。文なのか。子どもに変な言葉を教える人物なんてそういない。まず間違いないと思う。
あいつにはいい加減、子どもの前で変な言葉を使わないよう注意しなければいけない。難しい言葉や新しく覚えた言葉を使いたがるくらいには、文もまだまだ子どもであるのだが。
早苗のせいで、ひいては文のせいで、余計なことを考えてしまう。今はそう、蛮奇の身体をやっと見つけたという話だろう。
変なことをこれ以上考えないよう、俺は手に持っている蛮奇の頭を顕現させつつ放り投げる。人間の前でいきなり動き出す姿を見せるのもどうかと思っていたが、こいつらの前でなら別に構うこともない。
蛮奇の身体は自分の頭が飛んでくるのに気が付くと、手を伸ばしてそれを受け取り装着した。目が付いてないのにどこで見えてたのだろう。
急に動いたその様子に、小傘は激しく驚いている。
「わわっ!? ビックリした、動けたの!?」
「くくく、まんまと騙されたな。いつから動けないものだと錯覚していた」
右手のひらを顔の前で広げ、そう言いながら蛮奇はポーズをとっている。やっと身体が戻ってしっくりくるのか、蛮奇は満足そう。首だけのほうがよかったかもと思ったのは内緒だ。
それにしても、お気に入りなのかそのフレーズ。格好いい言葉も、何回も言ってしまうと半減だろうに。
俺としてはまた変なことを言ってるとしか思わなかったが小傘にとってはそうではなかったようで、蛮奇を羨望の眼差しで見つめている。まぁ、子どもには男女問わず、なんでも格好いいものに憧れる時期がある。今の小傘はそれなのだろう。凝った一人称を使いたがる程度には、小傘はかっこいいものに憧れているところがある。
「すごい……すごいすごい! そうだよね、驚かしの基本は相手を騙すことだよね! ただ動くんじゃなくて、まず動かない存在だと誤認させてから動く。わちき、そんな初心を忘れてたよ!」
喜んでいる小傘を尻目に早苗を見てみる。早苗はなんとなく面白くなさそう。これはあれだ、フランが俺に一緒に遊ぼうと誘ってきたときのレミリアの表情に似ている。
「早苗」
「なんですか」
「よしよし」
早苗の頭を撫でる。数回撫でてから俺はしまったと思った。
「もー、真さんなんですか! 子ども扱いしないでください! 別に小傘さんが取られて拗ねていたとかじゃないですから!」
早苗がぷりぷりと怒っているが、しまったと思ったのは早苗を子ども扱いしたことなどではない。子ども扱いも何も、子どもだし。
そうではなくて、人間と深く関わるのはやめようと決めたはずなのに早苗といつも通りに接してしまってことである。
早苗は、外の世界で生まれた普通の人間だ。だからきっと、霊夢のように寿命がなくなる可能性なんてほとんど無い。魔理沙のように魔法使いとして不死を目指しているわけでもない。百年程度で、もしかしたらもっと早い段階で、早苗との別れは訪れてしまう。
早苗のことは、嫌いじゃない。これ以上好きになってしまう前に関わりをほどほどにしておかなければ、いつか来る別れのときが悲しいものになってしまう。変化の術で若い姿を保つなり、永琳に頼んでこっそり蓬莱の薬を飲ませるなりするのも考えたが、さすがに駄目だろう。
緑の髪をしているんだし、早苗のヤツ妖怪とかになってたりしないかなと考える。まぁ、無いか。
「さて、身体も見つかったことだしもういいな」
早苗の頭から手を離し、蛮奇に向かってそう言った。人里はもういい。そう思った。
「帰るのか、真。ならまた会おう」
蛮奇がこれからも人里で人間に交じって生活するなら、会える機会は少なそうだ。そう思ったが、思うだけで口にはしなかった。妖怪なのだから、生きてれば会える。
帰り道、ずっと手に持っていた蛮奇の頭が手元になくて、変な感じ。何か代わりにいいものは無いかと考えて、昔フランに、レミリアの頭部だけの人形をあげたことを思い出した。作ったなぁ、そういえば。
実はその後、あれ以外にもいくつか似たような人形を作っていた時期があった。霊夢のもあるし、椛のもある。本人たちには教えてないけれど。
あれはあれで、本人を愛でるのとはまた違う感覚があっていいものだ。久しぶりにまた新しく作ってみようか。作るとしたら誰にしよう。早苗か、いやそれだと……。
なんて考えながら人里を出た。出る前に、屋台で甘味をいくつかと買っておく。
財布を見たら、いよいよ資金の底が見えてきた。寺子屋に行くのもやめたし、そろそろ別の仕事を探さなければいけない。そう思った。
出したいと思ってたキャラ三人、マミゾウ、芳香ときて、三人目は蛮奇でした。書けて満足。
この三人を出したかったから、番外編とは言いつつも本編の一部みたいな出来になってしまった気がします。次回からはもっと番外編っぽい話が書けたらいいなぁ。