東方狐答録   作:佐藤秋

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真「今回の話は少し毛色が違う。まぁ番外編みたいなものだと思ってくれ」

レミリア「台詞のみで進めると言う試みよ」




第四十話 クイズ フランの100のこと

 

 ~紅魔館~

 

真「よう。なんだ急に呼び出して」

 

レミリア「よく来たわね真。今日は紅魔館で面白い試みをしてみるつもりなの。真も参加してみてちょうだい」

 

真「面白い試み?」

 

レミリア「ええ。真のおかげでフランはもう狂気に飲み込まれることも無くなって、私たちと同じように紅魔館で過ごすことができるようになったわ。しかし、ずっとフランを地下に閉じ込めていたという事実は無くならない。そこで私は思ったのよ。もっと紅魔館の絆を深めるべく、フランに歩み寄っていこうとね!」

 

真「へぇー、そりゃ立派な考えだ。いままで一緒にいられなかった分、フランと一緒にいてやれよ。 ……ん? そうなると俺が来た意味無くないか?」

 

レミリア「何言っているのよ、真は今の紅魔館の恩人よ。いたほうがいいに決まっているわ」

 

真「そんな大層な…… で、じゃあこれから何をするんだ? 前みたいにみんなでウノでもするのか?」

 

レミリア「それもいいけれど、今回は私に考えがあるの。ずばり今回やることは、題して『クイズ フランの100のこと』よ!」

 

真「『クイズ フランの100のこと』? なんだか聞いたことがあるような……」

 

レミリア「ルールは簡単、ここに1000個質問の書いた紙があるわ。この中からランダムに100個選び、選ばれた質問の答えを予想するの。大事なのはフランがどう考えるか、それを当てていくゲームよ!」

 

真「……なるほど、思っていたのと大体同じだ。で、どうやってやるんだ? 今からフランを呼んでくるのか?」

 

レミリア「言ったでしょう? 紅魔館の絆を深めるって。これは紅魔館全体で行うのよ。咲夜ー!」

 

咲夜「はい、すでに全員呼んできています」

 

パチュリー「……またレミィが何か思いついたの?」

 

美鈴「門番の仕事をしなくていいなんて珍しいですね」

 

フラン「あ! 真が来てる! どうしてどうして? 遊びに来てくれたの?」

 

レミリア「ふふ、真は私が呼んだのよ。今から皆でフランのことを知ろうと思ってね」

 

フラン「どういうこと?」

 

 

~少女説明中~

 

 

フラン「ふ~ん、じゃあ私は別の部屋で、こあの質問に答えていけばいいのね?」

 

レミリア「そうよ! フランが質問に答える様子は、パチェの魔法でここに映し出されるようになってるわ」

 

真「すごいな魔法……」

 

レミリア「そして……咲夜!」パチン

 

咲夜「はいお嬢様。皆様、これを」

 

真「これは……フリップボード?」

 

レミリア「これに答えを書き込んでもらうわ。こあが選んだ質問と、皆の正解数が上に表示される優れものよ!」

 

真「へぇーこれもパチュリーが?」

 

パチュリー「そうよ」

 

レミリア「じゃあ早速始めるわよ! ルールが良く分からなくても、やっていればすぐに分かるわ!」

 

こあ「それではフラン様、こちらに」

 

フラン「はーい、いってきまーす」

 

 

 

 

真「……なぁ、これって部外者の俺が一番不利じゃないか?」

 

パチュリー「そんなことないわよ。なんてったって答えるのは今のフランだからね。最近のフランとなら真のほうが長く接しているわ」

 

美鈴「あ、始まるみたいですよ」

 

こあ『第一問。フラン様の年齢は?』

 

真「早速知らねーの来たぞおい」

 

レミリア「私はもちろん知っているわ。でもこれはフランがちゃんと数えられているか微妙かもね」

 

美鈴「なるほど…… これはあくまでフラン様が答える内容を予想するもの。正解が正解とは限らないんですね」

 

パチュリー「あくまで…… 悪魔と呼ばれているのはレミィのほうだけど」

 

美鈴「そういう意味じゃないですから!」

 

こあ『回答オープンです』

 

レミリア『495才』 真『110歳』 咲夜『495歳』 パチュリー『495歳』 美鈴『500くらい』

 

 

 

 

真「ええ、マジかよ、フランってそんなに長生きしてんの? 見た目プラス100もしたのに」

 

パチュリー「たしかに見た目は10歳かもね。レミィもフランも」

 

レミリア「そんな、どう見ても私のほうが年上でしょう?」

 

咲夜「美鈴は……妹様の答えを予想したのかしら」

 

美鈴「ええ。まぁこういう答え方もあるかなと」

 

真「くそ……奇跡起きろ。フランが22進数くらいで答えてなおかつ少し数え間違えろ」

 

パチュリー「どんな奇跡よ……」

 

 

~別室~

 

こあ「第一問。フラン様の年齢は?」

 

フラン「495歳!」

 

ピンポーン! レミリア・パチュリー・咲夜正解

 

美鈴「あ、音が鳴るなんて()ってますね」

 

パチュリー「即答だったわね」

 

真「くそー……子どもは自分の年齢に敏感だからなー。年齢は全然子どもじゃないくせに」

 

レミリア「ちなみに私は500才よ。フランよりも5才も年上なんだから」

 

真「ふん、どっちも俺から見たらお子様だぁ。『歳』も漢字で書けないじゃないか」

 

レミリア「こ、これはわざとよ!」アセアセ

 

咲夜「……真様っておいくつなのかしら? 500歳でお子様って……」

 

美鈴「私と会ったときですでに1000歳って言ってました。だから今は少なくとも1500以上ですかね」

 

咲夜「せっ……1000!?」

 

真「あれ、となると紅魔館で一番の年上って美鈴じゃないか?」

 

美鈴「まぁそうなりますね。今のところは、ですが」

 

 

 

 

こあ『第五問。フラン様の一番好きな食べ物は?』

 

真「知らん。油揚げかな」

 

パチュリー「それは真の好きな食べ物でしょ。フランは狐じゃなくて吸血鬼なんだから」

 

レミリア「うーん…… これは咲夜が有利な問題な気がするわ」

 

咲夜「ええ、ある程度予想は付きますね」

 

美鈴「好きな食べ物と聞いて、料理を答えるかどうかも鍵ですかねぇ」

 

こあ『回答オープンです』  

 

レミリア『咲夜の作ったケーキ』 真『血』 咲夜『ハンバーグ』 パチュリー『咲夜の作るお菓子』 美鈴『オムライス』

 

真「あーそっち系か。やっぱこれ系の問題は一緒に住んでないと欠片も分かんねぇ」

 

レミリア「パチェちょっとそれ範囲が広くない?」

 

パチュリー「答えが一つとは限らないでしょ? こういう答え方だってあるじゃない」

 

真「咲夜と美鈴は料理系だな。やっぱりあれか、吸血鬼だからケチャップ好きなのか」

 

美鈴「あはは、たしかにある意味血みたいですもんね。お嬢様が紅茶や赤ワインを好むみたいなものですよね」

 

咲夜「……」

 

 

~別室~

 

こあ「第五問。フラン様の一番好きな食べ物は?」

 

フラン「えーっと……咲夜の作るお料理はどれも美味しいけど…… やっぱり一番はハンバーグかな!」

 

ピンポーン! 咲夜正解

 

真「うんうん、子どもらしくてかわいい答えだ」

 

レミリア「あー、やっぱり咲夜が正解かー。たしかに咲夜のハンバーグ美味しいもんね」

 

美鈴「私はオムライスのほうが美味しいと思ってたんですけどねー」

 

咲夜「……まぁ味付けは基本お嬢様や妹様に合わせてるからね。 ……どんなお肉を使ってもハンバーグにならできるし、ケチャップには血液も……」ボソッ

 

真・パチュリー「!!?」

 

咲夜「……なんて、冗談ですよ冗談」

 

美鈴「あれ? 何かあったんですか?」

 

パチュリー「い、いえ何でもないわ……(冗談に聞こえなかったのだけど)」

 

真「(え? 人肉とマジもんの血を使ってハンバーグ作ってんの? 紫、やばいかも知れんぞ幻想郷……)」

 

 

 

 

こあ『第十五問。フラン様の一番好きな人は?』

 

真「ほう」

 

パチュリー「まぁ私以外の誰かかしら。私はフランを地下に封印してた本人だし」

 

レミリア「その考えで行くと私も選択肢から外れない?」

 

咲夜「いえ、今のフラン様はもうそんな過去は気にしていないのではないですか?」

 

真「だよな。俺が来るときは大抵美鈴と遊んでいるか図書館にいるかだし、これは地味に難しいな」

 

美鈴「真さんって答えもあることをお忘れなく、ですね」

 

レミリア「……真ならまぁ納得できるけど、ここで霊夢や魔理沙って言われたら姉として凹むわよ」

 

こあ『回答オープンです』

 

レミリア『私』 真『みんな』 咲夜『お嬢様』 パチュリー『美鈴』 美鈴『真さん』

 

真「意外と割れたな」

 

レミリア「フラン、信じてるわよ……!」

 

パチュリー「こういうのって例えそうだと思っても自分の名前書くのって勇気いるわよね。さすがレミィだわ」

 

美鈴「あー、真さんの答え平和的ですね。私でもこの質問が来たらそう答えるかも」

 

 

~別室~

 

こあ「第十五問。フラン様の一番好きな人は?」

 

フラン「え? えーとえーと……お姉さまはもちろん好きだし、真も咲夜もパチュリーも美鈴も…… うーん、食べ物と違って決められないわ! みんな好き! じゃだめ?」

 

こあ「ふふ、いいと思いますよ?」

 

フラン「ホント!? あ、もちろんこあも大好きだよ!」

 

こあ「わあ! ありがとうございます!」

 

ピンポーン! 真正解

 

真「っし!」グッ

 

レミリア「……まぁ確かにこういう答えもあるけれど、できれば私を答えてほしかったわね」

 

咲夜「で、でもお嬢様が一番最初に挙げられてますから、これはもう実質的にお嬢様が一番ですよ!」

 

パチュリー「その理屈で言うと美鈴が最後ということになるわね」

 

美鈴「まぁそれはいいんですけど、やっぱり真さんの名前は普通に挙げられるんですね」

 

真「嬉しいね。まぁ嫌われては無いと思ってはいたが」

 

パチュリー「いや、どう考えても好かれてるでしょ」

 

 

 

 

こあ『第十六問。お嬢様、咲夜さん、パチュリー様、美鈴さん、真さんが崖に掴まっていて今にも落ちそうです。しかし一人しか助けることが出来ません。誰を助けますか?』

 

真「さっきとどう違うんだ。どんだけ自分って答えてほしいんだよレミリア」

 

レミリア「う、うるさいわね。たまたまじゃない同じような問題が続いたのは」

 

咲夜「っていうかこれ全員飛べますよね」

 

パチュリー「そうよね。なに悠長に崖を掴んでるのよ」

 

真「っていうかナチュラルに俺の名前があんのな、こあの名前無いのに」

 

レミリア「私が考えた問題だからね。この五人で答えることは運命で最初から決まっていたのよ」

 

こあ『回答オープンです』

 

レミリア『私』 真『咲夜』 咲夜『お嬢様』 パチュリー『私』 美鈴『みんな』

 

美鈴「あれ、なぜみなさん特定の人の名前を? 先ほどの答えからこれは皆同じ答えになるかと思っていたのに」

 

レミリア「譲れないわ、これだけは」

 

咲夜「真様はなぜ私の名前を?」

 

真「まぁ飛べないとしたら……唯一の人間である咲夜が一番危ないのかなーって」

 

パチュリー「一番危ないのは私よ、掴まってること自体が奇跡なんだから」

 

真「身体強化の魔法とか無いのか?」

 

パチュリー「あるにはあるけど……あまり得意なほうではないわ」

 

 

~別室~

 

こあ「第十六問。お嬢様、咲夜さん、パチュリー様、美鈴さん、真さんが崖から今にも落ちそうです。しかし一人しか助けることが出来ません。誰を助けますか?」

 

フラン「え? うーんと、うーんと…… みんな飛べないの?」

 

こあ「そうですね、そう考えたほうがよろしいかと。フラン様もそこまでの力が無く、ギリギリ一人だけしか助け出せません」

 

フラン「え、え、うーん……ギリギリなの? ……うーん……う~~~ん…… それでも! 私はなんとか全員助けるよ!」

 

ピンポーン! 美鈴正解

 

美鈴「やたっ!」

 

真「あー、フランは優しい子だなー」

 

こあ『はい、それではフラン様は無謀にも全員助けようと頑張った結果自分も巻き込まれ、結局全員落ちて死にました』

 

レミリア「こあっ!? 貴女何を言ってるの!?」

 

真「こあの小悪魔っぽいところを初めて見たな」

 

フラン『むー! お姉さまたちはそんな簡単に死なないもん! それだったら死にそうなパチュリーだけ助けるわ!』

 

パチュリー「ほらね、やっぱり一人選ぶなら私でしょ。正解にならないの?」

 

咲夜「確かにパチュリー様はお体が弱い印象がありますが…… 私は妹様にどういった存在だと思われているのでしょう?」

 

レミリア「『メイド』っていうなんか特別な存在じゃない?」

 

真「(なぜなら、彼女もまた特別な存在だからです)」

 

美鈴「真さん、なに一人で笑ってるんですか?」

 

 

 

 

こあ『第23問。お嬢様が男だったらどんな容姿になると思いますか?』

 

美鈴「面白い質問ですね。でもフラン様って、男性の特徴とか分かるのでしょうか?」

 

パチュリー「図書館の本をたまに読んでるみたいだから、ある程度の知識はあると思うけど」

 

レミリア「実物を見るのは真が初めて……いや実際は違うのだけれど、ともかくじっくり見たのは真が初めてかもね」

 

真「そうなのか。ううむ、俺が男性の基盤のイメージになってしまうのか……」

 

咲夜「となると、色が黒いとか体毛が濃いなどと答えは確実に無さそうですね。いえ、元がお嬢様ならそんな答えはもとより有りませんか」

 

こあ『回答オープンです』

 

レミリア『高身長』 真『特にあまり変わらない。声だけ低くなる』 咲夜『変わらず可愛らしい容姿のまま』 パチュリー『変わらない』 美鈴『硬い』

 

真「ほう。レミリアは身長高くなりたいのか?」

 

レミリア「べ、別にそういうわけでは無いわよ! ただフランならそう思うかなーみたいな」

 

咲夜「お嬢様は男性になっても小さいほうが魅力的ですよ」

 

レミリア「そ、そう? それって褒められてるのかしら……」

 

パチュリー「正直予想がつかないわ。さっさと答えに行きましょう」

 

 

~別室~

 

こあ「お嬢様が男だったらどんな容姿になると思いますか?」

 

フラン「男って……真みたいに大きくて体がごつごつしてる人?」

 

こあ「そうですね。あとはまぁ、可愛いじゃなくてかっこいいといいますか」

 

フラン「お姉さまは今でも可愛くてかっこいいじゃない。うーん、うまく想像できないなぁ…… 少し今より身長が高くなるくらいかな」

 

ブブー! 全員不正解

 

レミリア「なんでよ! 私正解じゃないの!?」

 

真「少し伸びても高身長じゃないからな」

 

パチュリー「ああ、美鈴の言う、硬いってそういうこと」

 

美鈴「そうです。フラン様を抱っこするときとかに、真さんと比べて柔らかいってよく言われますよ」

 

咲夜「服の上からでは分かりませんね。真様に良く触れている妹様だから感じたことなんでしょう」

 

真「まぁ、男だから少しは引き締まった体のほうがいいわな」

 

美鈴「ふーん。真さんちょっと脱いで見せてくださいよ」

 

真「やだよ」

 

咲夜・パチュリー「……」

 

 

 

 

こあ『第三十一問。咲夜さんを動物に例えると?』

 

真「咲夜かー。俺かレミリアだったら簡単なんだけどな」

 

レミリア「真は狐でしょ。私はいったいなんなのかしら」

 

咲夜「(気まぐれな猫? いえ、可愛らしいハムスターかしら)」

 

真「コウモリ」

 

レミリア「ちょっと、コウモリなんかと一緒にしないでよ。私は気高き吸血鬼なんだから」

 

パチュリー「コウモリよね」

 

美鈴「コウモリですね」

 

レミリア「ちょ、ちょっとちょっと!」

 

美鈴「……あれ、咲夜さんどうしたんですか?」

 

咲夜「い、いえなんでもないわよ……」

 

こあ『回答オープンです』

 

レミリア『狼』 真『犬』 咲夜『犬』 パチュリー『猫』 美鈴『ホワイトタイガー』

 

真「咲夜はレミリアに対する忠誠心が強いからな、やっぱ犬だろ」

 

咲夜「ええ。私はお嬢様の忠実な犬ですから」

 

レミリア「狼のほうがかっこいいじゃない!」

 

パチュリー「……本当に忠実なのかしら。たまにレミィをからかったりしてるじゃない」

 

咲夜「……それはまぁ一種の愛嬌と言いますか…… 美鈴なによそれは」

 

美鈴「白くて強いじゃないですか! 爪はナイフとも被りますし」

 

真「なるほどな、美鈴の中で咲夜のイメージは白くて強いなのか。あとナイフ」

 

咲夜「ナイフを使うのは美鈴にだけです。そんなにいつも使っているわけでは……」

 

レミリア「いや、咲夜いつも持ち歩いているわよね?」

 

 

~別室~

 

こあ「第三十一問。咲夜さんを動物に例えると?」

 

フラン「え、人間」

 

ブブー! 全員不正解

 

レミリア「言われてみたらそうね」

 

美鈴「この世界に人間がたくさんいるから無意識に除外してました」

 

真「……なるほど、こういった点ではまだまだフランは世間知らずだな」

 

咲夜「人間だと思われているはずなのに崖から落ちても大丈夫だと思われてるんですね」

 

パチュリー「少なくとも身体面では私より強そうってだけよ」

 

 

 

 

こあ『第四十問。フラン様がお風呂で最初に洗うところは?』

 

真「……そういやフランは地下にいたとき風呂ってどうしてたんだ?」

 

咲夜「私がひそかに濡れタオルで拭かせていただいてましたよ」

 

レミリア「今は私と一緒に入ってるわね。たまに美鈴やパチェに入れてもらってるかしら」

 

パチュリー「これは簡単ね。サービス問題と言ってもいいわ」

 

美鈴「ですね」

 

真「え、ずるい」

 

こあ『回答オープンです』

 

レミリア『髪』 真『頭』 咲夜『髪』 パチュリー『髪』 美鈴『髪』

 

真「お、これはみんな一緒か?」

 

美鈴「……まぁ同じところを想像しているようだしそうなりますかね」

 

パチュリー「男の人らしい答え方ね、髪じゃなくて頭って」

 

咲夜「男の人は髪を洗ってるというより頭皮を洗っている感じでしょうか」

 

レミリア「真も頭から洗う人かしら?」

 

真「そうだ。風呂あがりに乾かすのが面倒だからな、さっさと洗って湯船に使っている間に乾かすんだ」

 

レミリア「そうなの。咲夜に髪を乾かしてもらうの気持ちがいいわよ」

 

咲夜「お褒めに預かり光栄です」

 

パチュリー「美鈴って髪長くて乾かすの大変そうなのに、いつもお風呂あがりはきれいにまとまっているわよね」

 

美鈴「これぞ美鈴クオリティですよ」

 

パチュリー「なにそれ」

 

 

~別室~

 

こあ「第四十問。フラン様がお風呂で最初に洗うところは?」

 

フラン「お姉さまに頭から洗ってもらってるよ! あ、そうだ。今度こあも一緒に入ろうか」

 

こあ「いいんですか?」

 

フラン「もちろん! 背中流してあげるね~。あ、今日は真が来てるし真とも一緒に入ってもらおうよ」

 

こあ「そ、それは少し恥ずかしいです……」 

 

ピンポーン! 全員正解

 

真「頭だったな」

 

レミリア「フランには今後、淑女のたしなみを覚えさせなきゃね。上品さを身につけさせないと」

 

パチュリー「……真、まさかフランとこあと一緒にお風呂に入るつもりじゃないでしょうね」

 

真「え? 俺は別に構わないんだが…… レミリアやパチュリーが駄目だって言うなら断ろう」

 

レミリア「まぁ真なら大丈夫だと思うわよ?」

 

パチュリー「……そうね、じゃあ一応監視のために私も一緒に入ろうかしら」

 

美鈴「あ、それなら私も入ります! 真さん、お背中流しますよ!」

 

真「はは、じゃあお願いしようかな」

 

咲夜「(特に動揺や興奮は見られない…… 真さんは本当に男なのかしら)」

 

真「……」

 

 

 

 

こあ『第五十一問。この中で一番母性的な人は誰ですか?』

 

レミリア「さて、やっと半分ね。最下位は真として、あとはいい勝負と言ったところかしら」

 

真「目をそらすな。レミリアは下から二番目だろ」

 

パチュリー「今回みたいな問題で全部自分を選んでことごとく外しているからね」

 

咲夜「でも今回はお嬢様と答える可能性はあるんじゃないですか?」

 

美鈴「母性的なのは見た目だけじゃなくてどちらかと言うと内面が重要になってくる気がしますしね、うーん……」

 

こあ『回答オープンです』

 

レミリア『私』 真『咲夜』 咲夜『美鈴』 パチュリー『真』 美鈴『真さん』

 

レミリア「……咲夜、あんなこと言っておきながら私の名前を書いてないじゃないの……」

 

咲夜「え、えーとですね、確かにお嬢様もすばらしい人ですが、妹様なら見た目も重視するかなと。ほら、こういった勝負では本気で勝ちに来いと言ったのもお嬢様ですし、なんていうか視界の端で美鈴が腕を組んで自分の胸の大きさをアピールしてきたせいもありまして……」

 

美鈴「し、してないですよそんなこと!」

 

真「そんなことより、なんで俺の名前が二つもあるんだ。性別からして違うだろ」

 

パチュリー「面倒見の良さはこの中で抜群だと思うんだけど」

 

真「咲夜だって美鈴だってそうだろう。更に料理や家事をしているといった点で咲夜に一票」

 

美鈴「大体、胸が大きくても邪魔なだけですから! 激しく動くと痛いですし、当たり判定も無駄に広くて……」

 

咲夜「ふーん、言いたいことはそれだけかしら」

 

レミリア「今日は美鈴はお夕飯抜きにしましょうか」

 

咲夜「そうですね」

 

美鈴「な、何故ぇ!? 咲夜さんだってそこそこ大きいじゃないですか! むしろそのくらいのほうが丁度いいですよ、ねえ真さん!?」

 

真「俺に振るな」

 

 

~別室~

 

こあ「第五十一問。この中で一番母性的な人は誰ですか?」

 

フラン「当然お姉さまよ。私がずっと地下にいる間も、なにかと様子を見に来てくれたし…… お姉さまはある意味母親と言っても過言じゃないわ」

 

ピンポーン! レミリア正解

 

パチュリー「ねぇ、やっぱり男の人は胸が大きいほうが好みなの?」

 

レミリア「そうね、真の答えによっては美鈴を許してあげないことも無いわ」

 

美鈴「真さんお願いします! ……あ、でも真さんが大きいほうが好きだと言うならそれはそれで嬉しい気も……」

 

真「おい、フランが良いこと言ってるのにもうちょっと反応してやれよ」

 

レミリア「えっ? あ、正解してる! さすがフランね、分かってるわ!」

 

咲夜「(真様うまく誤魔化しましたね)」

 

真「(まぁな)」

 

咲夜「(それで、先ほどの質問に対する真様の回答は?)」

 

真「(……さぁ、体型に合っていればいいんじゃないか。レミリアの体型で大きかったら違和感あるだろ多分)」

 

咲夜「(……まぁいいでしょう)」

 

 

 

 

こあ『第六十四問。フラン様の好みの血液型はなんですか?』

 

真「来た、完全に分からないヤツ」

 

パチュリー「これはさすがに予想が付かないわね」

 

美鈴「一応四択ということになるんでしょうか。そもそも血液型で味って変わるんですかね」

 

レミリア「少なくとも私は好みの血液型はあるわよ」

 

こあ『回答オープンです』

 

レミリア『B』 真『稀血』 咲夜『B型』 パチュリー『A』 美鈴『AB』

 

美鈴「なんですか真さんの答え。なんて読むんですか?」

 

真「まれけつ、だ。ABO以外に非常に珍しい血液型ってのがあって、それらをまとめてこう呼ぶんだ」

 

レミリア「知らないわね。多分フランも知らないんじゃないかしら」

 

真「そうかあ、さすがに大穴を狙いすぎた」

 

パチュリー「咲夜がBって言ってるんだから答えは多分そうなのかしら」

 

咲夜「ええ、おそらくは。お嬢様も妹様もB型の血を好んでいますね。私がB型だったら喜んでこの血を差し出すのですが」

 

レミリア「仮にBだとしても、勝手に傷つけるのは許さないわ。私の従者なんだから、私に許可無く傷をつけるのは許されない」

 

美鈴「おー、かっこいいですお嬢様!」

 

 

~別室~

 

こあ「第六十四問。フラン様の好みの血液型はなんですか?」

 

フラン「B型かな、O型も他のよりほんのり甘くて美味しいけど、私はB型のほうが味に深みがあって好き。あ、ねえこあ知ってる? O型ってのは本当はゼロ型って読むんだって!」

 

こあ「へぇーそうなんですか」

 

ピンポーン! レミリア・咲夜正解

 

レミリア「へぇ、私も知らなかったわ。フラン……私の知らない間に貴女は成長していたのね」

 

真「妹の成長を感動する場面にしては、内容がショボすぎやしないかな」

 

美鈴「私たち妖怪にも血液型ってあるんでしょうか」

 

パチュリー「一応分類はあるらしいけど、レミィたちは飲まないしそれどころか輸血とかも出来ないらしいわ」

 

咲夜「じゃあそれもうほぼ無いってことじゃありません?」

 

真「血液型ごとに性格分かれるとかじゃないのか。なんとなくだが咲夜とパチュリーはA,レミリアはB,美鈴はO,フランはABって気がするな」

 

パチュリー「調べたこと無いから分からないわ」

 

美鈴「真さんはBですね、間違いない」

 

 

 

 

こあ『第七十一問。あ、赤ちゃんはどうやったらできると思いますか?』

 

咲夜「ぶっ!!」

 

パチュリー「レミィこれって……」

 

レミリア「フランがどこまで理解してるのか姉として理解しておく必要があるわ!」

 

真「……いや、でも実際気になるな。赤ちゃんってどうやって生まれてくるのか」

 

美鈴「え”、真さんまさか知らないんですか?」

 

真「人間や動物のは知ってるぞ? 俺が聞いてるのは吸血鬼や他の妖怪たちはどうやって赤ちゃんを作れるのかってことで…… 半妖とかってどうやってできたんだろう。同じ方法でできるのだろうか」

 

パチュリー「……同じ方法で出来るらしいけど、真はもしかして経験無いの?」

 

真「無い。はは、ある意味パチュリーと同じだな」

 

パチュリー「なななななんで私が経験無いって知っているのよ!」

 

真「あ、いや魔法使い的な意味のブラックジョークだったんだが…… その、すまん」

 

パチュリー「……~!」カァァッ

 

咲夜・美鈴「(経験無いんだ……)」ホッ

 

こあ『回答オープンです』

 

レミリア『こうのとり』 真『キス』 咲夜『分からない』 パチュリー『キャベツ畑』 美鈴『分からない』

 

真「誰一人として正しい方法は知らないって言う予想なわけか。いやそれとも具体的に書くのはさすがに恥ずかしすぎたか」

 

美鈴「真さんそれはセクハラじゃないですか?」

 

真「……そうかもしれない。黙っておくか」

 

咲夜「……こほん。真様が来るまで男性のことをよく知らなかったのですから、正しい方法を知らなくて当然かと」

 

パチュリー「……さっさと答えを聞いて次の問題にいきましょうよ」

 

 

~別室~

 

こあ「第七十一問。あ、赤ちゃんはどうやったらできると思いますか?」

 

フラン「え、知らないなぁ。女の人のお腹から出てくるんだよね?」

 

こあ「ええ、そうですね」

 

フラン「やっぱり大きくなったら自然にできるのかなぁ。こあは知ってるの? 知ってるなら教えてよ」

 

こあ「え、えーとですね……これはお嬢様の許可無く勝手に教えることはできないといいますか……」

 

フラン「えー、お願い教えてよー」

 

こあ「……まず一人じゃできないんですよ。好きな男の人と一緒でないと……」

 

フラン「えっ、じゃあ真と一緒なら作れるの!? じゃあ私、真と赤ちゃん作りたい!」

 

こあ「ぶっ!?」

 

ピンポーン! 咲夜・美鈴正解

 

レミリア「うう…… 真、フランを泣かせたらただじゃ置かないわよ。フラン、幸せにね……」

 

咲夜「では私は会場の設営を」

 

パチュリー「じゃあ私は友人代表のスピーチを」

 

美鈴「それなら私は仲人でしょうか」

 

真「いろいろ待て。いろいろおかしい」

 

咲夜「冗談ですよ」

 

真「いやお前の主、マジ泣きしてるから」

 

レミリア「……妹に先を越されて、悔しいけれどやっぱり嬉しい気持ちのほうが大きいわ……」

 

パチュリー「レミィ、戻ってきなさーい」

 

 

 

 

こあ『第七十九問。これだけはされたら許さないってことはありますか?』

 

レミリア「これは知っておくべきでしょうね。フランの狂気は無くなったとはいえ、能力はまだまだ健在よ。無駄に怒らせる必要は無いわ」

 

咲夜「そうですね…… しかしお嬢様とたまに喧嘩はしますがそれほど危険なことは無いようですが」

 

真「なんだ、レミリアはフランと喧嘩するのか?」

 

レミリア「フランが言うこと聞かないときとかにたまにね」

 

パチュリー「……」

 

レミリア「……なによパチェ」

 

パチュリー「いえ別に……」

 

こあ『回答オープンです』

 

レミリア『私に何かしたとき』 真『無い』 咲夜『大切にしているものを貶されたら』 パチュリー『レミィや真を傷つける』 美鈴『楽しみにしていたお菓子を食べる』

 

パチュリー「あら、意外と似たような回答が出てきたわ」

 

咲夜「妹様自身に何かするのではない、といったものですね」

 

パチュリー「自分の名前を挙げているレミィは相変わらずね」

 

レミリア「そうね、言われてみれば咲夜みたいな答え方が一番無難だったかも。それにしても真と美鈴の答えは……」

 

美鈴「お嬢様この前勝手にフラン様のお菓子食べちゃって怒られてませんでした?」

 

レミリア「あ、あれはなかなかフランが食べないからいらないのかなーと思ってつい…… でもちゃんと謝ったわよ!」

 

パチュリー「咲夜が新しく作ってくれたから許してくれたのよね」

 

 

~別室~

 

こあ「第七十九問。これだけはされたら許さないってことはありますか?」

 

フラン「うーん、たまにお姉さまに怒っちゃったりするけど…… 真が、『どんなことにも理由はある。仮にお姉さまが私の怒るようなことをしても、それはもしかしたら私のためにしたことかもしれないから、いきなり怒らずまず一歩下がって考えろ』って言ってたの。だから私は、なにかされてもいきなりは怒らないようにするし、相手が反省したら許してあげるよ!」

 

ピンポーン! 真正解

 

真「よし、いい子だフラン」

 

パチュリー「……なるほど、だからさっさと答えを書いてたのね。答えに自信があったんだ」

 

美鈴「さすが真さん! 良いこと言いますね」

 

レミリア「実は私も、フランのお菓子を勝手に食べたのはフランのためだったのよね。古くなってしまったのを食べてフランがお腹を壊さないように……」

 

咲夜「お嬢様、反省しないと妹様は許してくれないみたいですよ?」

 

 

 

 

こあ『第八十五問。パチュリー様を動物に例えたらなんですか?』

 

パチュリー「また? 咲夜のときと同じように人間になるんじゃ……」

 

こあ『回答オープンです』

 

パチュリー「早くない!?」

 

レミリア『ナマケモノ』 真『ナマケモノ』 咲夜『ナマケモノ』 パチュリー『人間』 美鈴『ナマケモノ』

 

パチュリー「なんでよ!」

 

真「動かないからだろ」

 

ピンポーン! パチュリー以外正解

 

 

 

 

こあ『第九十九問。フラン様にとって真さんはどういう存在ですか?』

 

真「あー、こういうの自分で答えるの恥ずかしい。俺はレミリアじゃないからな」

 

レミリア「どういう意味よ」

 

パチュリー「レミィなら『世界で一番大切な唯一無二のかけがえのないお姉さま』みたいな答えを自分で書いてたでしょうね」

 

咲夜「別に何も間違ってはいないんですけどね」

 

こあ『回答オープン』

 

レミリア『恩人』 真『友達』 咲夜『お兄さん』 パチュリー『大切な人』 美鈴『お兄さん』

 

美鈴「おお! 咲夜さん被りましたね! やはり真さんはお兄さん的ポジションですよ!」

 

咲夜「ええまぁ…… 面倒見がいいですし、見た目が若いので」

 

真「ほう。つまり性格だけ見るとお爺ちゃんの可能性もあったと」

 

咲夜「い、いえそこまでは……せいぜいお父さん止まりというか」

 

真「いや別にいいんだが、俺お爺ちゃん好きだぜ? かっこいい年寄りを目指してる」

 

美鈴「もうすでに真さんはかっこいいですよ?」

 

 

~別室~

 

こあ「第九十九問。フラン様にとって真さんはどういう存在ですか?」

 

フラン「……うーん、初めて会ったときは変な人で、優しくて、私を外に出してくれた人で……とっても好きな人だけど……一言で言うなら、ずっとそばにいてほしい存在、かな。えへへ」

 

ブブー! 全員不正解

 

パチュリー「予想を上回る答えだったわね」

 

レミリア「……で、フランにここまで言わせた真はどうするつもりかしら」

 

真「照れる」

 

レミリア「そういうことじゃないわよ! それならずっとフランのそばにいてあげるとか無いわけ?」

 

真「ずっとそばにいたら途中でうっとうしがられるのがオチだ。俺は程よい距離でずっとフランを見守っておくよ」

 

レミリア「……そ」

 

 

 

 

こあ『第百問。お嬢様の嫌いなところを教えてください』

 

真「記念すべき最後の問題がこれか」

 

パチュリー「……一つに絞れないわね」

 

美鈴「とりあえず全部書いてみたらどうですか」

 

パチュリー「時間が足りないわ」

 

レミリア「どういう意味よ!」

 

パチュリー「冗談よ」

 

こあ『回答オープン』

 

レミリア『嫌いなところなんて無い』 真『無い』 咲夜『無い』 パチュリー『無し』 美鈴『無し』

 

レミリア「み、皆……! そ、そうよね! 私はフランにとっていいお姉ちゃんでいられてるわよね! ちょっと駄目なところもあるかもしれないけど、そこも含めて好きでいてくれてるわよね!」

 

咲夜「ええ、その通りですよお嬢様!」

 

パチュリー「……まぁぶっちゃけ、最後の問題だしこういう終わらせ方もあるかなと」ボソッ

 

美鈴「そこは思っても言わないであげてくださいよ?」

 

真「ここでフランが『お姉さまはイビキがうるさい』とか答えたら面白いな」

 

レミリア「面白くないわよ! それに私はイビキなんてかかないんだから! ね、咲夜?」

 

咲夜「……え、ええ」

 

レミリア「そこはスッと断言しなさいよ! 何で少し歯切れが悪いのよ!」

 

 

~別室~

 

こあ「第百問。お嬢様の嫌いなところを教えてください」

 

フラン「これで最後? 私はお姉さまの嫌いなところなんて無いわ! 少し駄目なところも含めて、私はお姉さまが大好きだから!」

 

ピンポーン! 全員正解

 

レミリア「フラーン! 私も貴女のこと大好きよ!」

 

美鈴「綺麗に終わりましたね」

 

こあ『いいんですか? この際お嬢様に直してほしい部分とか言ってみてはどうです?』

 

フラン『……まぁ、咲夜がお菓子を作ってくれるときに、先に大きいほうを取っちゃうのは少しズルイ……かな?』

 

レミリア「……」

 

真「ははっ、しまらねぇな」

 

パチュリー「まぁいいんじゃない? もともと主旨はフランのことを知るためなんだし、はっきり言ってくれたほうが今後改善していけるわ」

 

咲夜「あ、妹様たちが戻ってきたみたいですよ」

 

美鈴「お疲れ様でしたお二人とも」

 

フラン「あー結構長かったね。結果はどうだったの?」

 

レミリア「こんな感じよ」

 

レミリア31 真28 咲夜38 パチュリー30 美鈴32

 

真「咲夜のトップだな。他はまぁ似たり寄ったりってところか」

 

咲夜「ええまぁ、妹様の好みとか、私に有利な問題が多かったですし」

 

レミリア「それでも貴女が勝ったのだから誇っていいわよ。おめでとう」

 

フラン「もう! お姉さま三番なんてなにやってるのよ! 真なんて最下位じゃない!」

 

レミリア「咲夜はともかく一点差じゃない! ……あそこでああ答えていれば……」

 

真「……これはあれだ、敗者として悲しむ人が出てくるなら俺はその者の涙を止めるべく甘んじて負けを受け入れよう、みたいなそういう……」

 

美鈴「かっこいいこと言ってますけど実力ですよね?」

 

レミリア「……ともかく、最下位の真には罰ゲームよ!」

 

真「え、初めて聞いたんだが」

 

レミリア「初めて言ったもの。さぁフラン、真になにか一つお願いしていいわよ」

 

フラン「本当!? それじゃあ……」

 

真「(文句を言いたいのにフランが乗り気だから言い出せん)」

 

フラン「今度は私が答えるほうやりたい! 次は真が100個の質問に答えてよ!」

 

パチュリー「ええ……まだやるの? でもそれも面白いかもね」

 

レミリア「いいわね。でも真に出す質問の紙は用意していないのだけど」

 

咲夜「質問内容は私たちで10個ずつくらい出しましょうか。あとは妹様用に作った質問をうまくこあに変えてもらいましょう」

 

レミリア「いいわねそれ。じゃあこあ、お願いね」

 

こあ「任せてください! じゃあ真さん行きましょうか」

 

真「……しょうがないか。でも俺が答えても何も面白くないと思うんだが」

 

美鈴「そんなことないですよ!」

 

フラン「見ててね真! 私絶対一番になるから!」

 

真「……ああ。頑張れ」

 

レミリア「じゃあ第二回戦スタートよ! 今回の勝者には真に一つお願いを聞いてもらえる権利を与えるわ!」 

 

咲夜・パチュリー・美鈴「「「!!」」」

 

真「……えー」

 

 

~終わり~

 

 


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