東方狐答録   作:佐藤秋

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第五十一話 萃夢想 霊夢視点

 

 この間から、博麗神社で勝手に宴会が行われている。開く魔理沙も魔理沙なら、集まる連中も連中だ。しかもなんでわざわざ私の神社で開くのよ。別に許可を与えたつもりは無いんだけど。

 

 一体いつからこんな宴会を開くようになったのかといえば……確か最初は、幽々子と妖夢が起こした異変の少し後だったかしら。あれは花見と言う名目だったけど、今はもうただ集まって騒いでいるだけだと思う。

 ……そういえばあの異変のとき、初めて真の尻尾に触れたんだっけ。私を守ってくれたみたいだし、触れてたら力が湧いてきたし、そして柔らかくて気持ちがよかった。なんだか真に包まれているみたいで気分が上がって、思わずあのあと抱きついちゃったのは思い出すと恥ずかしい。

 

 またあの尻尾に触ってみたいけど、真は普段尻尾を隠してるのよね。きっと、言えば真なら触らせてくれるだろうけど恥ずかしくて言えないわ。魔理沙は思ったことをすぐ口に出せるから少し羨ましい。

 こうなったらお酒の力を少し借りて、真に言いたいことを言ってやる。最近宴会が多いのも好都合だし、魔理沙もなんか真にお酒を飲ませようとしてるみたい。真の酔った一面も見てみたいし、魔理沙に協力しようかしら。

 

 

《一日目》

 

 宴会の準備は、いつも真がやってくれる。幹事の魔理沙や勝手に集まってくる連中に手伝わせればいいのになんてお人よしなんだろう。神社の周りに御座を敷いたり、明かりを置いたり、変化の術が使えるからって広範囲の物を変えるのはそれなりに大変だと思うのだが、本人はケロッとした顔をしている。そうなると私にはやることがないので、お賽銭箱の後ろで真が宴会の準備をするのをぼーっと眺めているだけだ。

 

「あ! 霊夢ー!」

「あら、フランじゃない珍しい」

 

 夕方になり一番最初に来たのは、今回来るのが初めてのフランと美鈴。フランが私のほうへと寄ってくる。

 赤い霧の異変のときに倒して以来、フランにはなぜか懐かれている。まぁフランは誰にでも懐いている気がするが……嫌われるよりかは懐かれるほうがマシだろう。それに私よりも魔理沙のほうに懐いていると思う。

 

 その後にも幽々子や妖夢やアリスがやってきて、ある程度人が集まったらいつの間にか宴会が始まっていた。

 

「ようフラン」

「あっ魔理沙!」

 

 フランと一緒に話していると、遅れて魔理沙が現れた。遅れても何も別に時間が指定されているわけじゃないんだけど……

 フランが魔理沙の元に駆け寄ってギュッと抱きつく。やっぱり魔理沙はフランに懐かれているわね。髪の色も近いし、こうして見たら姉妹みたい。そんなことを思って見ていたら、なぜか魔理沙がしたり顔をしてきた。

 

 このあと魔理沙がフランからお酒を持ってきてもらって、三人で乾杯をしてお酒を飲んだ。さぁて、魔理沙も来たことだし真にお酒を飲ませましょうか。

 

「フラン、あっちを見ろ」

「え、どうしたの? 美鈴?」

「そうだ、折角の宴会なんだから美鈴にも飲むように誘ってきたらどうだ?」

「! そうだね!」

 

 魔理沙が、フランに美鈴のところに向かわせる。なるほど、フランの相手を美鈴に任せているうちに、真にお酒を飲ませに行くつもりね。付き合いが長いからか、魔理沙の考えていることがすぐ分かる。

 しかし魔理沙と共に真に飲ませるお酒を取りに行っている隙に、真はどこかにいなくなってしまっていた。

 

 

 結局真を見つけたのは会場の片付けをする時間になってからだった。咲夜と一緒に食器類を片付けているところを発見して歩み寄る。

 

「真! アンタ今日途中でどこ行ってたのよ!」

「ん? おー霊夢。もうすぐ片付け終わるから待ってろなー。ほい残ったお酒、蔵に片付けておいてくれ」

「あ、うん」

 

 真は私の質問には答えず、お酒の入った壷を渡してきた。あまりに自然な動作だったためついそのまま受け取ってしまう。仕方ないからそのお酒を持って蔵まで向かうことにしよう。

 

「紫様、もう帰りますよ!」

「……ん~藍~、おんぶして~」

「まったくもう…… あ、霊夢。すまないな、紫様がこんな調子だから後片付けを手伝えないで」

「別に、真と咲夜がやってくれてるから……」

「そうだな、その二人にも謝っておいてくれ。じゃあ」

 

 蔵まで向かう途中に、ものすごく酔っている紫とそれを支える藍を見つける。藍は私にそう言うと、スキマを開いて紫を連れて行ってしまった。

 そういえば、紫も途中から見かけなかったような気がする。もしかして真は紫とどこかに行っていたのだろうか。真に聞けば分かるだろうと思い、お酒を片付けて真の元へと戻った。

 

「片付けてきたわよー」

 

 神社の前に戻ると、そこには真しかいなかった。集まるのが勝手なら帰るのも勝手。まぁ宴会会場が神社じゃなかったら私もそうしてるわね。

 

「お、ありがとなー霊夢。霊夢もいい子だなー」

 

 真が私の頭を撫でてくる。そんな少し片付けたくらいで大袈裟な……とは思うけど、悪い気はしない。

 

「さ、片付けも終わったし霊夢戻ろう。ん」

「あ、うん」

 

 真が私を撫でるのを止め、その手を前へ差し出してきた。私はその手を取って、真に連れられて神社に戻る。

 

「……じゃあ霊夢お休み。俺はもう少しここにいるから」

 

 真は縁側に腰を下ろすと私にそう言ってきた。真とは別の部屋で寝ているので、寝る時間を合わせるなどはしていない。

 

「……まだ眠くない。私ももう少しここにいる」

「……そうか? 分かった」

 

 真の隣に腰を下ろし、真の肩に寄りかかる。普段は魔理沙に見られる可能性もあるし、そうでなくても恥ずかしいからこんなことはしないけど、今の私は少し酔っているから仕方がない。

 

「…………」

「……霊夢?」

「……何? 別にいいでしょ、魔理沙も似たようなこといつもしてるんだから」

「……それならこっちの方がいい」

「え? ……わっ」

 

 真に少し持ち上げられて、膝の上に下ろされる。いつも魔理沙が真にやってるような体勢だが、真から座らせてくるなんてとても珍しいことなんじゃないだろうか。

 私の背中が真の体に触れ、真から少しお酒のにおいがした。

 

「……もしかして酔ってる?」

「うん」

 

 真はそう答えて、私の体を抱き締めた。いつも魔理沙の椅子になっているときは横か後ろについている両手が、今は私の前にある。そのまま真は私を支え、自分の体重を預けてきた。

 

「…………」

「…………」

 

 なんだろう、今さらまたお酒が回ってきたのかな。顔のところがすごく熱い。真は酔ったら人肌恋しくなるのかしら。それにしてもいつの間に飲んでたんだろう。

 

「……あ、そうだ。真は今回の宴会中どこ行ってたのよ。姿が見えなかったけど」

「……あー、気付いてたのか」

「そりゃあ気付くわよ。紫の姿も見えないし……二人で何してたの?」

「……少し離れたところで飲んでただけだ。昔話に花が咲いたなー」

「……ふーん」

 

 やっぱり紫が真をどこかに連れて行ってたのね。そこは少し許せないけど、酔った真を見れたから許してあげることにするわ。

 

「……今日は飲みすぎた。酔いが覚めるまでもう少し風に当たってよう」

「……そうね、私も」

「夜はまだまだ涼しいなー。霊夢は寒くないか?」

「大丈夫、真がいるから」

「そうか」

 

 真の抱きしめる力が少しだけ強くなる。寒くないようにしてくれた配慮だけど、そんなに密着したらますます暑い。けれど不思議と、もう少し離れてとは言う気にはならなかった。

 

「…………」

「…………」

 

 会話の無いこの静かな時間が、なんだかとても心地よかった。

 

 

 

 

《二日目》

 

 目が覚めたら布団の中にいた。真がここまで運んでくれたのかしら。なんていうか……とてもいい夢を見てた気がする。宴会ってのも悪くないわね。次は……真の尻尾に触れたいな。

 真はもう起きてるのかしら、真はいっつも朝早いのよね。大体早く起きて神社の周りを掃除しているみたい。

 案の定外に出たら真は神社の掃除をしていた。

 

「おはよう、真」

「おはよう、霊夢」

 

 朝の挨拶を真と交わす。真は昨日の夜のこと覚えてないのかしら。反応はいつもと同じだけど……覚えているかどうかを聞く気にはなれなかった。

 

 

 

 

 夕方くらいに咲夜が真を訪ねてきた。

 

「ご機嫌よう霊夢、今日は真様に話があってやって来たの。真様はいるかしら?」

「……え、真に? 真ー、咲夜が真に用事だってー」

 

 真を呼んで、入れ替わるように神社の中に戻る。戻ったのはいいけれど、咲夜は真に一体何の用事かしら。なんだか少し気になってきたわね……でもまた出て行くのは不自然だから、こっそり何を話しているのか聞いてみましょう。

 

「……っていない!」

 

 入り口に戻ったら真も咲夜もいなかった。むー…… 一体どこに行ったのよ!

 

 

 

 

《三日目》

 

 真は昨日、屋根の上で話してたみたい。そうよ、真は勝手にどこかに行くようなヤツじゃないわ。今日は真は魔理沙と紅魔館の図書館に行ったみたいだけど、行く前にちゃんと私に一声かけたもの。

 

 真が紅魔館に行っている間、おせんべいを食べながらお茶を飲んでいると文がやってきた。

 

「どうも! 清く正しい射命丸です!」

「そう。ちなみに素敵なお賽銭箱は向こうよ」

「特に用は無いのですがやってきてみました、やはり巫女はネタの宝庫だからでしょうか。ほら霊夢さん、何か面白い話は無いですかね」

「無いわ。これで本当に用は無くなったわね、帰りなさい」

「あ、おせんべい一枚いただきますね」

「聞きなさいよ」

 

 図々しくも天狗が私の向かいに座っておせんべいを食べ始める。お賽銭もいれない天狗に出すお茶なんか出涸らしで十分だ。私は文の分の湯飲みを台所へから取ってくる。

 

「あ、これはどうもありがとうございます」

「飲んだら帰りなさいよ?」

「そうですねぇ……本当に用事は無いのに来てしまいましたからね、そうします。何でしょう……無意識に萃められたような気がしますよ。ですが折角来たんですから、そうですね……前回の異変の詳細でも聞かせてもらいましょうか」

「前の異変って言うと……冬が終わらなかったやつ? 出鱈目な記事ばっかり書いているアンタが詳細なんて興味があるの?」

「そりゃあ勿論。もうその異変の賞味期限は過ぎているので記事にするつもりはありません。これは単純な興味ですよ」

 

 文の新聞に真実なんてものは無い。あるのは実際にあった事実と、そこから文が勝手に想像した面白おかしい背景だ。新聞にはそんな面白さよりも真実のほうが必要だと思うのだが、真は真でそんな文の新聞を楽しんでいるみたい。

 ともあれ、文が興味あるというなら別に隠す必要は無い。幽々子が妖怪桜の花を咲かせるために、妖夢を使って春を奪ったということを文に説明してあげた。

 

「……あれ? そんなものですか? 異変のときに真さんと何かあったりしてないんですか?」

「なんで真が出て来るのよ。真には、異変解決に協力してもらって……少し守ってもらったくらいよ」

「へぇ! 霊夢さんが守ってもらうことなんてあったんですね! ははあなるほどなるほど、これで合点がいきました。霊夢さんは守ってくれた真さんに、心奪われてしまったというわけですね」

 

 文がニヤニヤとした目でこちらを見てくる。確かに誰かに守ってもらったりしたことは初めてだけど、どうしてそういう発想になるのかなぁ。

 

「……なんでそういう話になるのよ」

「いやぁ実はあのとき私も長い冬の原因を独自に調査していまして、異変解決直後の博麗神社で偶然にもこんな写真が撮れてしまったんですよね」

 

 そう言って文が何枚かの写真を見せてきた。そこに写っていたのは、白玉楼から博麗神社まで戻ってきた私たちの写真と、雪の中で博麗神社の桜が徐々に咲いている瞬間の写真。そして

 

「…………!」

 

 真の背中に抱きついて笑っている私の写真だった。

 

「はははは、霊夢さんも女の子ですねぇ! なんて可愛らしいお顔でしょうか、これはもう……」

「な、な、な、何よこれ! 偶然撮れたってどう見ても狙って撮ってんじゃない! しかも一枚じゃないし!」

「おやぁおかしいですね? 私のカメラに連射機能はついてないはずなんですが……」

 

 文が白々しい態度でそう言ってくる。一体いつの間にこんな写真を…… あ、写真の真には尻尾と耳がついていて新鮮ね……じゃなくて……

 

「ぼ、没収よ! こんな写真誰かに見られたら…… って誰にも見せてないでしょうね!?」

「霊夢さんに見せるのが初めてですが……おおっとポケットにもまだ写真が!」

 

 わざとらしく文がポケットから写真を落とす。これも……アングルは違うけどさっきと同じ写真だ。この天狗め、一体何枚撮っているのよ。

 

「あ、そうだ! よかったら霊夢さん一枚五十文で譲ってあげてもいいですよ? 全部で何枚あるかは知りませんが……貧乏巫女が一体いくら出すのか興味がありますね」

「……いらないわ」

「あっれ~? いいんですかぁ~? じゃあ他の人に見せて譲ってしまいましょうかねぇ? いえ、『妖怪退治の博麗の巫女、狐の妖怪にご執心!?』みたいな見出しで新聞にするのも……」

「全部アンタを殺してから回収するから!」

「……え、殺気? うわっ、ちょっ!」

「……ちっ」

 

 文に不意打ちするも紙一重で避けられる。あわてて文が外に逃げ出すが逃がさない。私を怒らせた罪は重いのだ。

 

「ちょ、ちょっと霊夢さん!? やだなあ可愛い冗談じゃ……」

「そう」

「ゲフッ!? ま、待ってくださいよ、せめて弾幕ごっこでしょう!? ほら、霊夢さんが勝ったら写真は全部譲りますから! 『ね? そうしましょう?』」

「『……そうね』」

 

 文と私の言葉に、弾幕ごっこ用の結界が形成された。文がふう、と安心したように息を吐く。

 

「……全く、危ないところでした……」

「……文も甘いわね」

「……え?」

「弾幕ごっこでなら生きて帰れると思ってるんだから」

「……それってどういうああああああああーーーーー!!」

 

 結界を張ることで自ら逃げ道をなくした文を、あとはじっくり料理するだけだ。

 

 

 

 

 なんとか真が帰ってくる前に、文をボコボコに成敗して写真を全部処分しておいた。でもまぁ一枚くらいは、こっそりとっておきましょうか。

 

 

 

 

《四日目》

 

 昨日魔理沙が言った通り、今日の夜も宴会があるみたい。いいわね魔理沙、宴会は好きよ。魔理沙は多分まだ酔った真を見ていないから、協力してあげましょうか。それに真の尻尾を触るのも私は諦めていないからね。

 

 まだ日が沈むにはまだ早い時間だというのに、幽々子と妖夢がやってきた。なんでも神社で夕ご飯を食べに来たみたいだけど、まぁ食材を向こうが準備しているなら文句は無い。真の協力もいるらしく、妖夢が真をつれて台所へと向かっていく。必然、ここには幽々子と二人っきりだ。

 

「やっほ~霊夢~。真と妖夢が作ってくれるお料理楽しみね~」

 

 幽々子がニコニコと笑いながら話しかけてくる。紫と同じか、それ以上に何を考えているのか分からない。

 

「……なんでまたいきなり、ここで食べるなんて言い出したのよ」

「ん~? 真や霊夢と一緒に食べたいと思ったからよ?」

「……それにしたって急すぎない?」

「……自分の本能に従ってやりたいことをやることで、無意識の行動を無くすことができるかもと思ってね~」

「……無意識の行動?」

「あら、霊夢はまだ気付いてないのかしら」

 

 幽々子が細めていた目を見開いて、じろじろと私のほうを見てくる。気付いてないって何のことかしら?

 

「……なるほど、霊夢は操られていないのね。そういえば西行妖の死の誘いもすぐに解けたみたいだし……それなら違和感も感じにくいというわけね」

「? 一体何の……」

「あら~、いい匂いがしてきたわね。もう料理ができるのかしら。白玉楼で作るときより随分と早いわね~」

 

 そう言って幽々子はまた、ニッコリと笑って鼻唄を歌い始めた。本当にやりたいことをやる亡霊姫ね。

 

 このあと真と妖夢が運んできた料理の量に驚愕して、更に食べ終わった後もまだまだ食べられると判断している自分のお腹に驚愕した。ヒダル神にでも憑かれたかしら…… 幽々子が「腹八分目、といったところね」と呟いているのを聞いたので私だけじゃないみたい。

 宴会が始まっても最初は、幽々子と一緒にまだ別のご飯を食べていた。魔理沙が来てから、また真にお酒を飲まそうと試みたけど、紫や藍が邪魔で尻尾を出させることはできなかった。

 

 

 

 

《五日目》

 

 私はこの神社から出ていないのに、毎日誰かに会っている気がする。なんで毎回誰かが神社に来るのだろう、どうせ来るならお賽銭でも入れていけばいいのに。

 今日は妖夢がやってきた。といっても真が対応して外で話してたみたいだから会話らしい会話はあまりしていないけど。

 

 少し時間が経って真と妖夢が戻ってきたとき、妖夢は少しボロボロになっていた。真に稽古でもつけてもらったのだろうか。真は紅魔館の門番と稽古するときは、尻尾を数本出すらしい。妖夢も真に尻尾を出させるくらいの稽古を受ければよかったのに……

 

 あ、私が真と修行すれば真は尻尾を出すかもしれない。でもなぁ……修行するのは面倒だし、真にそんな提案をしたら紫が出張(でば)ってくる可能性もある。そうなったら最悪ね。

 

 今日は妖夢は神社でご飯を食べては行かなかった。そのせいかは分からないけど、昨日みたいに食べても食べても満腹にならないなんてことは起きなかった。

 

 

 

 

《六日目》

 

 魔理沙がまた明日宴会を開くみたい……なのはいいのだけれど、魔理沙のヤツ誘うときに言ってきた「期待してるぜ」ってのはどういう意味かしら。別に私は皆に料理やお酒を振る舞うつもりは無いのだけれど……

 むしろ私のほうが、毎回皆にお賽銭を期待しているわ。っていうか場所を提供してるんだから、むしろ払うのが義務なんじゃないかしら。

 明日こそ誰かがお賽銭をいれることに期待しながら、他の連中を宴会に誘いにいく魔理沙を見送った。

 

 





レミリア「次回から通常の話にもどるわよ。 ……って私の出番これだけ!?」


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