東方狐答録   作:佐藤秋

81 / 156
第七十八話 風神録①

 

 真が紫に頼まれたとかで、外の世界まで出かけてもう三ヶ月くらいになるのかしら。紫のことだからどうせ大した用事でもないくせに、真は一体何してるんでしょうね。

 思えば真とはレミリアの異変のとき以外、ずっと神社で一緒に暮らしてきたような気がするわ。その真が長い間いないなんて変な感じ。寂しい? いやいやいつぞやの真じゃあるまいし、私はそんなことを思ったことが無い。

 真は「萃香もいるし大丈夫だろ」とか言ってたけど、真と萃香は別物だ。真とは持ちつ持たれつの関係だけど、萃香は私が一方的に世話をしている感じがする。まぁだからと言って萃香を追い出す気なんて特にないんだけど。

 

 ここで一つ、少し例え話をしてみようかしら。修行において、回数や時間を先に掲示されるのと掲示されないの、一体どちらがキツいと思う? 要は『腕立て伏せを百回やれ』って言われるのと『いいと言うまでやれ』って言われるの、どっちがアナタは嫌かしらって話。

 腕立て伏せを始める前もしくは始めたばかりのときは、もしかしたら後者のほうがいいと思う人もいるのかもしれない。なぜなら少ない回数で済むかもしれないという希望が持てるから。体力のあるうちはそう思ってしまっても仕方が無い。

 しかし体力が減っていくにつれ、全員が全員前者を選ぶんじゃないかしら。いつまで苦痛が続くか分からないと、そのぶん精神的疲労も大きくなるのと私は思うのだ。

 

 ……さて、長々と変な例え話をして、結局私が何を言いたいのかというと…… 真のヤツ、一体いつまで外の世界に残ってるの! ……ってことなのよね。

 まったく、長くなるから長くなるで最初にそうと言っておいてほしかった。それなら二ヶ月くらい前から『明日くらいにはそろそろ真が帰ってくるかなぁ』なんて期待を何度も打ち砕かれるはめにはならなかっただろうし…… いやまぁ最初に『半年留守にする』って宣言されたら宣言されたで嫌だけど。その場合は阻止してたかもしれないわ。

 

 ……いや別に、例え話はああだったけど、真がいないことを苦痛だなんて思ってないわよ? ただ少し真がいる日常に慣れてきたせいで、最近変な感じがするなーってだけで…… 

 ……寂しい? いやいやいや、そんなの思ったこと無いって言ってるじゃない。 ……私はさっきから誰に説明をしてるのかしら。

 

 ……さっきからこんなことを考えても仕方が無い、今は体を動かして、考えないことに努めましょう。そう、今は神社の境内の掃除をしているんだったわね。いつ参拝客が来てもいいように、隅々まで綺麗に掃除しないと。

 ……ああ、いつもなら真が朝早くに神社の掃除はしてくれてるんだけどなぁ…… いやいやいや、考えないようにした矢先にこれとは、もしかして私は馬鹿なのかしら。前に真と藍の話を聞いたときに、何を話しているのかよく分からなかったし……

 

「……うわー! 神社ですよ真さん!」

「待てって早苗! なんで初めての飛行でそんなに速く飛べるんだ!」

 

 ……ああ、これはいよいよ重症かもしれない。真のことを考えすぎて真の幻聴まで聞こえてきた。こんなことってあるのかしらね。魔理沙とかとは三ヶ月以上会わなかったことなんか無いんだけど、もしかしたらそのときも魔理沙の幻聴が聴こえてきたりするのかしら。

 

「あ、真さん、巫女さんがいますよ巫女さん! わぁ、肩周りに布が無い! ……この人が真さんの言ってた霊夢さんですか?」

「そうだ。 ……たった三ヶ月でも久しぶりな気がするなー。よ、霊夢久しぶり」

 

 最近の幻聴はすごいわね、今度は幻まで見えてきた。真以外にも、隣に緑色の髪をした女の子が見える。参拝客が最近いないことを憂いているせいなのかしら、私の想像もここまで来ると面白いわね。

 

「? おーい、霊夢?」

「……すごいわこの幻、話しかけてきた」

「幻? おい霊夢? 寝ぼけてるのか?」

「……ひゃっ」

 

 幻の真が私の頬に手を伸ばし、そのまま軽くつねってくる。わぁ、この幻は触ることもできるんだ。折角だしこのまま真に抱きついて…… え? (さわ)れる?

 

「……本物? ……真!?」

「そうだよ。ただいま」

「きゃああああ! ちょ、ちょっとタイム!」

 

 両頬に触れていた真の手を振りほどき、本物だった真と距離を取る。どうしよう、まさか本物だとは思ってなかったから、私いま絶対変な顔してた。

 真とは反対方向に顔を向け、ゆっくりと呼吸を整える。 ……よし、もう顔は赤くなったりしてないはず。さっきのことは何も無かったかのように、ごく自然に真にこのまま話しかけましょう。大丈夫、真ならきっと深くは聞いてこないと思うから。

 

「……ふぅ。久しぶりね真、外の世界はどう……」

「貴女が霊夢さんですね! こんにちは!」

 

 落ち着いた様子で再度真に話しかけようとしたら、真の隣にいる緑髪の少女がうるさく私に話しかけてきた。そうだ、真が幻じゃなかったのなら、この参拝客も幻じゃなかったに決まってる。

 この少女は私の名前を知っているようだが、真から私の話でも聞いたのだろうか。人里でも私の存在は一方的に知られているわけだし、いちいち気にかけることでもない。

 

「……誰、貴女」

「初めまして! 私は東風谷早苗と言います! この度は真さんに連れられて幻想郷まで引っ越してきました!」

「……引っ越してきた?」

「はい!」

 

 早苗と名乗る少女がいちいち大きな声で返事をしてくる。"幻想郷まで"ってことは、もともと外の世界に住んでいたのだろうか。それに、真に連れられてってどういうことだろう。言葉通りの意味なのは分かるが、なんのために真がそうしたのかが分からない。

 

「……それはまた、珍しいわね。で、ここへは何の用で来たのかしら」

「特に深い理由はありません。強いて言うなら挨拶に、です。今日から私も、妖怪の山にある守矢神社の巫女みたいなんですよ。同じ巫女として仲良くしましょう!」

「は? 神社?」

 

 早苗の早口の説明の中で、思わず気になった言葉を繰り返す。この幻想郷には、神社はここ博麗神社しか存在しないはずだ。それなのに早苗は守矢神社という別の神社の名前をあげ、あまつさえ自分も私と同じ巫女だと言う。

 早苗の言葉がいまいち飲み込めない事態に陥っていると、横から真が私たちの間に割り込んできた。

 

「そう。外の世界で、知り合いの神社の信仰が減って困ってるのを見つけてな。ついさっき神社ごと、外の世界から妖怪の山まで移動してきたというわけだ」

「……はぁ」

 

 なにそれ、意味が分かんない。いや言ってる意味自体は分かるんだけど……確かに幻想郷から出ることより幻想郷に入ることのほうがいくらか簡単だ。しかし決して容易ではないし、どうして真が自分以外のためにそんな大変なことをするのか理解に苦しむ。どうせ真のことだから報酬をもらったわけでも無いでしょうし、この男の頭はどうなっているのだろう。

 

 ……まぁ真のすることだしどうでもいいわ。私にとっては真が無事に帰ってきた事実で十分。まったく、外の世界でそんなにすることがあったのかしら。 ……っていうかまさか……

 

「……ねぇ、ちょっと聞きたいんだけど、真はどうして帰ってくるのに三ヶ月もかかったのかしら。 ……もしかしてこの、早苗とかいう子の神社が原因で遅くなったり……」

「お、よく分かったな。戻ってくる日時をこいつらのためにギリギリまで遅らせたんだ。待ってるあいだ俺はずっと観光を……」

 

 やっぱりか! ……真が紫に頼まれた用事ごときでそんなに時間をかけるとは思えないし、そもそも紫が真に時間のかかる用事を頼むことなんてあり得ないものね。 ……そうか、アンタたちのせいで真が帰ってくるのが遅れたわけか……

 

「…………」

「?」

 

 外の世界でこんなことをしたと話す真の言葉を聞き流しながら、私は早苗を睨み付ける。どうして睨まれてるのか分からないでしょうけどまぁいいわ。もう真は帰ってきたことだし、アンタたちのところにいる理由なんか無い。いい加減、真を返してもらいましょうか。

 

「……いいわ、真。お土産話は中でゆっくり聞かせてちょうだい。さ、中に戻りましょう。早苗もお賽銭をくれるなら、お茶くらい出してあげないことも無いわ」

 

 そう二人に言い放ち、神社のほうに私はその身を(ひるがえ)す。掃除? そんなもの後回しに決まってるじゃない。物事には優先順位ってものがあるんだから。

 

「お賽銭ですか。一応お金は全部持ってきたんですよね、小銭はいくらあったかなぁ……」

「待て早苗。霊夢も」

「ぐえっ」

「? どうしたの?」

 

 早苗が真に首の後ろの襟を掴まれて引き止められ、私もまた真に言葉で引き止められる。一体どうしたというのだろうか。賽銭が外の通貨であることを気にしてるのなら心配無いわ、紫に渡せば換えてくれるし。

 しかし真が、今この場でそんなこと心配するだろうか。するにしてもわざわざ引き止めて言うことでもないし…… なんだろう、勘だけど少し嫌な予感がするような……

 

「悪いが、今はそんなことをしている暇は無いんだ。早苗、帰るぞ」

「……え。ちょっと真、それってどういう……」

「真さん! いきなり何をするんですか!」

 

 襟を掴まれた早苗が、私の言葉を遮って真に文句を言う。嫌な予感がどんどんと膨らんできた。やっと真が帰ってきたと思ったら、真はまたどこかへ行ってしまうのだろうか。今一度真に問い詰めたいのに、早苗が邪魔で真まで私の声が届かない。

 

「……実は俺にはまだやらないといけないことが残っていてな。ほら、こいつら幻想郷に来たばっかりだからもう少し面倒を見てやらないと。今も神社に残っているはずだったのに、早苗が勝手に飛んでいくからここまで戻ってきてしまったわけで……」

「ちょ、ちょっと待ってよ! もう少し面倒を見るって、どうして真がそんなこと……」

「勝手にじゃないですよ! 守矢神社からちょっと離れた位置に来ただけじゃないですか! いくら私だって神社を留守にして遠くまで行くわけが…… あれ? 私たちどっちから来ましたっけ?」

「向こうだ」

 

 またも私の言葉が遮られ、早苗は真と二人で勝手に話を進めている。なんで真がまた向こうの神社に行く話が進んでいるのよ、真の住んでいる神社はこっちだというのに。

 百歩譲って一旦向こうの神社に戻るのは良いとしましょう、向こうの神社が留守ということなので賽銭泥棒を心配する気持ちはよく分かるから。しかし真がそのまま向こうに残るというのは絶対に駄目。私は真を三ヶ月も待っていたのだ、もう一日だって待ちたくない。

 

「え、えぇー! あんなに遠くから来てたんですか!? そんなに時間もかかってないのに!」

「あれだけ速く飛べば当然だろ。それに時間だってそこそこかかってる。空を飛ぶのに夢中で気付かなかったみたいだが」

「こ、こうしてはいられません! 早く神社に戻らないと……きゃあっ」

「おっと」

 

 早苗が足をもつれさせて倒れそうになったところを、すかさず真が抱きとめる。うらやまし……じゃなくて、真が行ってしまう前に、向こうの神社に行った後はすぐに戻ってくる約束をしてもらわなければ。

 

「す、すいません…… あれ? 体がうまく動かせない……」

「おそらく霊力を使いすぎたせいだ。少し休めば回復するだろうが……仕方ない、神社までは俺が運ぶか。よっと」

「きゃっ」

 

 真が早苗の背中と膝裏に手を回し、そのまま両腕で抱えあげる。これはますますうらやまし……じゃなくて、早苗に自分を重ねている場合でもなくて、ああもうズルい私まだそれやったこと無いのに!

 

「……じゃあ霊夢、もうしばらく留守にするから」

「しばらく!? ま、待ってよそんなの私は認めな……」

「あ、そうだ。もし紫が俺を訪ねてきたら妖怪の山にいるって伝えといてくれ。まぁ紫のことだし言わなくても分かりそうだが一応な。じゃ、またな」

「え!? ちょ、ちょっと真!?」

 

 真は私が引き止める暇も無く、早苗を抱えて飛んでいってしまった。 ……いや、確かに少し考え事をしてて引き止めるタイミングを逃したということもあるけれど。真はたまにこういう人の話を聞かないことがある。

 

「…………」

 

「……しばらくってどのくらいよ。 ……真の馬鹿」

 

 真が小さくなっていくのを遠目に見ながら、私は小さく悪態をつく。またしても真は具体的な期間を言わずに行ってしまった。長生きした妖怪である真が言う"しばらく"がどの程度の長さなのか、人間である私には見当がつかない。少なくとも半刻や一刻ほど短い時間じゃないことは明らかだと思う。もしかするとまた三ヶ月以上待たされる可能性も……そんなに待たされるのは絶対に嫌だ。

 

「……なによ、もう……」

 

 そんなことなら、一度顔を出してぬか喜びなんてさせないでほしかった。例えば賽銭箱がただ空っぽなときと、中身があると思ったら葉っぱだったとき。どちらもお金が入ってないことに変わりはないが、どちらかといえば後者のほうが腹が立つ。

 真がここまで来たのは早苗のせいだって話だし……そもそも今日まで真がいなかったのも今日からも真がいないのも全部早苗とかいうヤツのせいじゃない。私と同じ巫女らしいけど、もともと幻想郷には神社はここにしか無いはずよ。それなのに別の神社が増えたりしたら、ウチのお賽銭が減ってしまう。

 

「……だんだん腹が立ってきたわ……」

 

 怒りの原因である真以外にも、早苗や早苗の住むという神社に対してまで腹が立ってくる。どうして私がこんなにイライラしないといけないのだろうか。私は今のイライラを、誰にぶつければいいのだろう。

 

「……霊夢ー? まだ掃除してんのー? 私お腹が空いたんだけど」

「…………」

「霊夢?」

「……っ!」

 

 神社のほうから、萃香が私の様子を見にやってくる。思わず怒鳴り散らしてしまいそうになったが、関係無い萃香に当たるほど私は理不尽な性格はしていない……はずだ。無意識に握り締めていた拳をほどいて、私は呼吸を整える。

 

「おーい、霊夢? どうしたの? なんかあった?」

「……いえ、なんでもないわ。今ちょっと真が帰ってきててね」

「え、真が? どこどこ?」

「もういないわ。妖怪の山でまだやることがあるとかでまた行っちゃった」

「えー。なんだよー、久しぶりに真と飲めると思ったのに」

 

 萃香に先ほどまで真がいたことを伝えると、萃香は口を尖らせて真がいないことに文句を言う。真がいないことについては私も同じ気持ちだが、言うほど萃香って真とお酒を飲んでたかしら? 付き合ってはいるけどお酒を飲んでるのは萃香だけといった印象なのだが、萃香の中ではそれでも一緒に飲む内に入るらしい。

 

「……って妖怪の山? あれ、真は外の世界に行ったんじゃなかったっけ」

「そうよ。そのときに会った外の世界の連中が妖怪の山に引っ越してきたらしくて、その連中のためにまだ何かするんですって」

 

 萃香に対して大雑把ながらも、真のことについて説明する。ほんと、真は赤の他人のためにどうしてそこまでするのだろうか。連中は、選択肢が無かったとはいえ自分の意思で幻想郷まで来たんだから、自分でなんとかすればいいのに。 ……いや別に死んでもいいとまでは思ってないけど、真の場合は異常に過保護が過ぎると思う。

 

「……へぇー、真らしいと言うかなんと言うか…… あぁなるほど、だから霊夢は不機嫌なんだね。せっかく帰ってきた真が知らない連中に取られたから寂しいんだ」

「……はぁ? 寂しいなんて子どもじゃあるまいし、そんなことあるわけないじゃない」

「……ふふふ、真と一緒に住んでたせいか、霊夢も嘘をつくのが下手だねぇ。この場には私しかいないんだから素直になればいいのに。鬼に嘘は通じないよ?」

「…………」

 

 寂しいかどうかは別にして、真が行ってしまったことに対してイライラしていることは間違いではない。それに萃香があまりに堂々と言うものだから、反論の言葉が出てこなかった。ただ一つ反論するとするならば、鬼は嘘が嫌いなだけで普通に騙されることはあると思うのだけど。

 

「霊夢は真に自分の意思は伝えたの? 『行ってほしくない』だの『行くにしても早く帰ってきてほしい』だの」

「それは……言う前に真はさっさと行っちゃったから……」

「真は優しいけど馬鹿だからねぇ、言葉にしないと伝わらないよ。今からでも遅くないから、真のところに行ってくれば? 神社には私が残ってるからさ。異変なら私が代わりに解決してあげるよ」

 

 そう言って萃香はカラカラと笑い出す。別に行っている間に都合よく異変が起きるなんて心配はしていないが、それでも真のところに行く理由への決定打には足りない気が……

 

「……ん? 異変?」

「そうだよ。何も異変は絶対に博麗の巫女が解決しなければいけないって決まりは無いだろう? ただそうするのが普通ってだけで……」

「……そうよ! 異変だわ!」

「……え?」

 

 萃香の言った言葉を考えていたら、全身に雷を受けたような衝撃が走る。そうだ、どうしてこんな簡単なことが分からなかったんだろう。私は異変解決を生業にする博麗の巫女だ、異変が起きたのなら当然解決しないといけない。

 

「妖怪の山に外の世界の人間が住み着くなんて、これは立派な異変だわ! それに幻想郷に神社は二つもいらないの! ここは一つ、私がガツンと言いに行かないと!」

「……あれま、そう来たか」

 

 そうと決まれば、一刻も早く異変解決に向かわないとね。今回のような異変だったら人里から報酬はもらえないかもしれないけど…… 私は博麗の巫女よ、報酬があるから異変を解決しに行くのではなく、異変が起きているから異変を解決しに行くのだ。

 ついでにそのときに真に会ったら、いろいろと話をさせてもらいましょう。 ……そう、真が妖怪の山にいるのはあくまで偶然なのだ。

 

「じゃあ萃香! 私は今から異変解決に行かなきゃいけないから、お昼ご飯は我慢してちょうだい!」

「……やれやれ、素直じゃないねぇ。いいよ、行ってらっしゃい」

「行ってくるわ! 戸棚に入ってるおせんべい、半分までなら食べてもいいからね!」

 

 そう萃香に言い残し、私は地面を蹴って空を飛ぶ。お昼ご飯を食べてないのは私も同じだけど、物事には優先順位というものがあるんだから。掃除よりも食事よりも、もっと大切なものが私にはある。

 

 今から向かうは真が去っていった妖怪の山。異変解決という博麗の巫女の仕事をこなすため、私は急いで妖怪の山まで飛んでいった。 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。