装甲悪鬼紅魔-FullMetalDaemon Remilia- 作:武安国
酔った勢いだけでやっていきますので、拙い文章力はどうか生暖かい目で見守ってもらえると・・・
しっかしまぁこれどうやって続けようかな
気がつけば、ここはどこだろう?
紫の魔法使いの戯れに付き合っていた。
あの魔法使いが何かして辺りが閃光に包まれた。
それはまぁ・・・いつものことだけど・・・いつもの爆発オチでしょ。
なんて彼女は思っていた。
しかし、今目の当たりにしている光景は何なんだろうか?
私はあの館であの魔法使いの戯れに付き合っていたのだ。
間違っても外になどは出ていない。なのに今目に見える景色はなんだ?
風に靡かされ揺れる木々。木々の間から差し込む木漏れ日。
彼女は日の下になぞ出ない。
それは年相応の娘が考える、肌への気遣いなのかもしれない。
しかし彼女の場合は種族的なものである。
吸血鬼
彼女はそれである。
ニンニクや銀の銃弾や刃物、雨、流水・・・様々な弱点がある悪魔だ。
そしてその悪魔は日光に対してはこれ以上になく弱い。当たり続ければ灰になるのだ当然だ。
そんな彼女は今森の中にいる。
木々に遮られ弱々しいものの日光は差し込んでくる。
なぜそんな場所に吸血鬼たる彼女がいるのか?
「あの馬鹿魔法使い・・・失敗したわね・・・!」
原因は紫の魔法使いが行った実験の失敗であることは間違いない。
あれはなんだ・・・たしか他世界の住人を召還するとか言っていた気がする。
今自分の置かれた立場を鑑みるにあれは失敗したのだろう。
よりによってその場の者を他世界に召還させる失敗を。
「まったく・・・なんで私が立ち会うときはいつも失敗するのかしらね?いい加減追い出してしまおうかしら。」
愚痴の後、ふぅ、とため息をつき彼女は考える。ここはどこなのかと。
見たところ何の変哲もない森だ。妖や獣などの気配は周りには感じられない。
「とりあえず、日が落ちるまで待ちましょうか。」
不幸中の幸いか、彼女は多少の日光に当たっても肌が焼ける程度済むような吸血鬼であった。
彼女曰く日光は「弱点ではない。大嫌いなだけ」と言う様に、諸説で聞く吸血鬼のように日を浴びた瞬間灰になるようではないようだ。
しかしやはり日に当たると肌が焼ける様な痛みを味わうため、積極的に日光の下に出るようなことは避ける。
夜。彼女の時間になるまで思案を巡ることにしたのだ。
彼女は考える。まずはここが自分がいた場所なのか?それともそうではないのか?
元々自分がいた場所であるならば対処は簡単だ。
私のお抱えのメイドが血相を変えて飛んでくる。誇張ではなく飛んでくる。
ならば私はそれを待てばいいだけ。
だが、ここが元の場所と違う場所ならば・・・?
メイドが飛んでくることはないし、その他の誰かが探しに来ることはまずない。
それにあの魔法使いが実験していた魔法は{他の世界のモノをこちらに呼ぶ}ものだったはず。
それが盛大に失敗したということはその逆ではなかろうか?
{こちらの世界のモノをあちらに送り込む}というまったく逆の成功。
成功ではないのだが。逆の意味では成功であろう。
彼女に館に住む紫の魔法使いは決して落ちこぼれた魔女ではない。むしろ天才なのだ。
魔女として何百年もの時を生きている。その分の知識の量も生半可ではない。広大な図書館の本の知識を吸収し余すことなく使える技量を持つ。
そんな魔女も好奇心には勝てないことがある。自分の知らぬ魔術、呪術、魔法・・・そういったものを見つけると嬉々として実験したがる。
・・・そういったときは大方失敗したものだった。あの魔女は「失敗は成功の母よ!!」と豪語していたがつき合わされる方としてはたまったものではない。
転移魔法を思いついたので付き合ってと言われた時は、妹共々薄汚い○○に飛ばされてとんでもない目に遭った。
・・・後の待遇がよかったし、ちゃんと帰れたからから不問にするけど。
ともかく彼女がキラキラした瞳で行う実験は禄でもないものが多かった。
今回もそうなのだろう。ここは私が居た【紅魔館】でもないし【幻想郷】でもない。
そう空気が絶対的に違う。
【幻想卿】の空気は良い意味でほのぼのとしていた。
妖怪が人を食うのにも、妖怪を退治する人間にしても。
だがここはなんだ。
殺伐とした血の香り。私は好きな香りだけど。
ここは戦争でもあったのだろうか?
そんな匂いがする。それこそが幻想卿ではないと物語っている。
それだけわかれば十分だと彼女は思案をやめる。
そして辺りに注意を回す。・・・周辺に敵意の気配はない。
・・ただ麓の方。集落があるようだ。
そこはめったやたらに殺気といった気が溢れ出している。
彼女はそれがとても気になった。吸血鬼の性か、血が見れるような気がしたのだ。そしてなによりも彼女の能力・・・直感と言っていいものだろう。
彼女は何かを予期した。己の直感を信ずるに、あの麓の集落に向かえば何かあると。
ちょうど日も落ちてきた。動くには頃合だった。
そうして見た目幼い吸血鬼【レミリア・スカーレット】は行動を開始する。面白い余興が見られるのだと悟ったように。
だが彼女は血を見ることよりも、楽しみなことができていた。
「今は朧気なこの運命。
己が使命に殉ずるのか
英雄となるのか。・・・そしてあるいは・・・。フフフ…
面白いわ。異(この)の世界も捨てたものじゃないわね。
気に入ったわ。死と死を織り交ぜる幻想曲。“彼”がどうこの唄を奏でるのか。
自分が起した異変以来ね。こんなに胸を躍らせるのは。
ここのところずっと退屈だったの。せいぜい楽しませて頂戴?
“世界に囚われた死刑囚”さん?」
そして見た目幼い吸血鬼【デーモンロード】は逢魔時の空を飛ぶ。己の退屈を埋めるモノを求めて。