転生の命を与えられて介入   作:T260

17 / 47
約束を果たす為にプレシアの所に向かう桜、その表情は悲しみと辛さが入り混じったような顔。

しかし、救わなければならないと本人の意思が進ませている。

家族は失ってはならない欠片。

大切な心の一部だからと。

BGM

聖剣伝説Legend of manaより

滅びし煌めきの都市

どうぞ。




第十六話 命の形 仲間

医務室

 

プレシアは医務室にて待ちながら、自分の愛娘を見ていた。

 

(アリシア、貴女との時間を取り戻したかった私を許して。本当はアリシアの願いを叶える為にフェイトを造ったのに、傷をつけてしまった。私は親として失格。けど、諦めなかった子達がね?私に気付かせてくれた。私の間違いを。)

 

ドアが開いた。

 

プレシアは振り向いた時、言葉を失った。

 

「約束、守りに来ました。遅れてすみませんでした。」

 

その少年が傷だらけになったままで、やってきたのだ。傷は深く立っているだけでもやっとの筈なのに。

 

「桜君・・・・・貴方・・・・・本当に・・・・・」

 

その姿は痛々しく、悲しみを感じ取れた。

 

歩いた先は、寝かせられていたアリシアの所。

 

なのは達はリンディ達と話をしていた。

 

「本当に、良くやってくれた。ありがとう。」

 

クロノが四人に礼を言った。

 

だが。

 

「お前、四人だけか?」

 

聖が言葉をかける。

 

「空星に関しては確かに申し訳無かったとは思っている。だが、虚数空間に落ちたら出られないというのは本当の事だった。だから高町達を行かせたくなかった。」

 

そのことを聞いて理解出来ない訳では無い、だが、だったら・・・・・。

 

「それは俺も理解はしている、だが、桜は最初独りで戦っていた。もしお前達が黙って見ていて、桜が勝っても負けても、動けない状態のあいつを見殺しにしろって言う気か?置いていくのか?放って置いて自分達は助かろうとしたのか?それっていい加減過ぎるだろ」

 

「・・・・・確かに、私達はその判断を下そうとしました。その時に、君が現れた。桜君と似たような境遇と言った、貴方が。」

 

なのは達は衝撃的だった。

 

本当に桜を独りに、孤独にしようとした。

 

聖は更に。

 

「なら、はっきり言わせてもらおうか。あんた達は人間を道具みたいに捨てようとした。違うか?」

 

クロノ「!?」

 

怒りを表すが、聖にはそういう風にしか見えなかったのだ。

 

だが、先に聞きたいことが少女達にはあった。

 

「すみませんリンディさん、桜君は何処に?」

 

リンディは頭を抱えていた。

 

「彼は医務室に行ったわ。約束を守ると言って。」

 

その一言に、聖は理解した。桜はその約束だけは果たさねばならないと思っていた。

人の命を救う事がどれだけ危険を招くのか、一番理解している。

 

「仕方なし、行くか。」

 

「い、行くって何処に・・・・・」

 

[決まっていますよ?]

 

聖のデバイス、グランシャリオが答える。

 

黙って聖に着いていく事にしたなのはとフェイト。

 

「あいつも、やっぱり思うところがあるみたいだね。でなきゃあんな発言は無いよ。」

 

アルフでもやはり共感出来たらしい。それはそうだと感じた。人を道具みたいに扱うやり方を見てしまった以上、聖はそれだけで怒りを一部表していた。

 

「剣糯 聖。空星 桜。あの二人は、家族がいない。彼らにとっての孤独は一体何なのだろう。」

 

クロノとリンディも考えさせられていた。人を道具みたいに扱っていると言われた時、確かに傍から見たらその通りだった。逆にクロノは管理局に誇りを持っていたのだが。

 

(何故なんだ、僕はどうすれば良かったんだ、そこまで僕は強くはないんだ・・・・・・)

 

そして、医務室では。

 

「桜君、本当にアリシアを?」

 

頷く桜。

 

その理由を話始めた。

 

「命はかけがえのない心でもあります。そして、家族と言うのは心を互いに支え合い、守り合うもの。だけど、一つの問題に責任がやってきて悲しみや憎しみに支配され、亀裂が入り崩れてしまう。」

 

唱え、構える。

 

桜はその時、涙を流していた。

 

「貴女は生きなければならない。そうでなければ、フェイト・テスタロッサが悲しむ。今眠っている。この子も絶対。」

 

プレシアは初めて桜の辛さを理解した。

 

「僕にはもう、親がいません。ですが、母との約束があったから、前を向いて歩いてきました。でも、アビスナーガと戦っている中、独りの限界を知ってしまい、寂しさに支配されてしまいました。」

 

「じゃあ、君はずっと孤独を背負って戦っていたの?何度も自分を傷つけて、人を救っては傷を負って、私を救い、フェイトを救い、あの子達を守り、心にある感情までも犠牲にして。」

 

黙って頷く。

 

そして、光が強くなった。

 

ドアが開き、誰が来たのかすぐに分かった。

 

「聖・・・・・来たんだ・・・・」

 

「・・・・約束を交わせ・・・・桜・・・・」

 

桜は黙って聖の目を見た。

 

「命を失うな、そして、俺達と本当の友達になれ。」

 

「・・・・・頑張る」

 

更なる力が桜に集まる。

 

「生命よ 天より授かるは魂の鼓動

 

今ここに 眠れる幼子に目覚めを

 

心を与えよ!」

 

手を合わせ、静かに願う優しさを纏い、意識を集中させた。

 

「目覚めの力!エリクシアレイズ!」

 

エリクシアレイズ、白魔法アレイズとサガシリーズ、ロマンシングサガ2の最高回復術、エリクサーをメガシードの魔力により合成させた。桜特有の合成最高医術である。

 

なのは達も驚かされ、聖もびっくりしていた。

 

そして、

 

「後は、君達に任せる」

 

部屋を出た。

 

その瞬間。

 

「ううん・・・・・あれ?お母さん?」

 

プレシアはその声を聞いて。

 

ギュッと抱きしめた。

 

「アリシア・・・・・アリシア・・・・良かった・・・・」

 

アリシアに生命が戻り、目が覚めたのだった。

 

「お母さん、苦しいよ。」

 

涙を流すプレシアを見た聖は、

 

(・・・・・約束、守れて良かったな桜。)

 

少し笑っていた。

 

「二人は話しをしたらどうだ?」

 

「うん、そうする。」

 

「沢山、話したいことがある、だから。」

 

「家族は大切にな?」

 

聖は部屋を出た。

 

そして、

 

「空気を読みすぎだ、桜。」

 

すぐに横を見たら、立っていた桜を見る。

 

「君もね?さて、話したい事は山ほど、だけれどここではなんだし、地球にある僕の家で話さない?」

 

「ああ、そうするか。だが、まずお前も治療しとけよ?結構我慢してるだろ。たく、無茶苦茶な奴だ。」

 

笑いながら。

 

「そうだね、実は相当ギリギリだ。でもね?約束は守らなきゃ」

 

二人は顔を見合わせ。

 

「まあ、なんだ。」

 

「うん、じゃあ改めて。」

 

「「サガ仲間として、宜しく。」」

 

握手をした。




はい、今回はこんな形になりました。

では、宜しくお願い致します。

サガ仲間、つまりは、サガシリーズのゲームをやっていたからという事で繋がった。簡単に言えば友達です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。