ジュエルシード事件がもうすぐ終わる。
なのは達や桜、聖はそれぞれの自宅に送られる。プレシア、アリシア、フェイトは今回の事件について、管理局の裁判を受けなければならなかった。主にプレシアに関してはジュエルシードを所持していたことも含まれている。
ただ、なのはの心はまた会えると信じている。
それは、ようやく大事な友達になれたからだった。
ようやく事件も終わりになる。
プレシア達はアースラの中にいた。
「フェイト、どうしたの?」
声をかけられたフェイト。
「ううん、何でもないよ?お姉ちゃん。」
しかし、何処か寂しいような、悲しいような表情をしていた。
それは、なのは達が友達になってくれた日からこうなっていた。
(友達って、離れているとこんなに寂しく感じるんだ。)
その時。
「気分はいかがですか?」
リンディがやってくる。
プレシアはリンディに聞きたい事を聞いてみる事にした。
それは、桜の力についてだった。
「空星 桜。あの子の力は正直に言えば驚かされてばかりなの。まさかアリシアを蘇らせてくれるなんて思わなかったのも事実。しかも、あの子の目を見た瞬間、恐怖を覚えた。何があったのか教えてもらえないかしら。」
リンディは確かにと思い、一から説明する。
アリシアとフェイトも近くにいたのか、話を聞いていた。
その頃。
地球では、なのは、桜、聖、ユーノの四人で話したりしていた。
聖「こんなに美味しいケーキが食べられる喫茶店は無い!凄く美味い!」
「あらあら、ありがとう。」
「ありがとうございます。なのはさんのお母さん。」
翠屋で。
「ごちそうさま。さて桜、少し話そうか。」
「?」
なのはの頭に?が浮かぶ。それは、なのはの知らない二人の会話を聞いているからだ。
「じゃあ。聖、サガシリーズはいくつやった?」
そう、サガ仲間ならではの質問だった。
「ロマンシングサガ1と3、ミンストレルソングに、サガフロンティア1、2。」
ユーノ「君達、その、ロマンシングサガって何だい?」
「ロマンシングサガは僕等の合言葉みたいな物。深くは考えない方が良い。」
聖も逆に。
「桜はサガシリーズ、何をやったんだ?」
桜は頷く。
「ロマンシングサガ1、2、3。ミンストレルソング。サガフロンティア1、2。かな。」
「俺よりやってるなあ。」
(主達、楽しそうで何よりです。)
VTX(桜さんの笑顔、また見ることが出来ました。)
ヴァルティスゼアとグランシャリオは主達の会話を見てとても嬉しかった。笑顔が溢れ、笑いあっている姿。これだけでも満足だった。
「しかし、君達は凄いよ、特になのは。よく頑張ったね。」
真っ赤になりながら。
「そ、そんな///、ほら皆だって頑張ったんだし、私だけじゃ出来なかった事沢山あるし・・・・・」
「でも、君達はやり遂げたんだ。自信を持っていいよ。」
「だがな、ちょっとあいつらは許せないかな。俺は。」
そこに、なのはの携帯にメールが送られてきた。
「三人共、行こう?」
「分かった。」
「うん。」
場所に向かったのは海に一番近い場所。港だった。
クロノが待っていた。
「来たか。」
「クロノ君。」
クロノが時間を作ってくれたようだ。話す機会はしばらく無いだろうと配慮した事だった。
「時間は限られているが、話したいことがあれば今のうちに伝えておくといい。」
離れていく。
「なのは、桜、剣糯。本当にありがとう。」
「フェイトちゃん。私、ようやくね?気持ちを伝えられて嬉しかった。だから、また会えるよね・・・・」
「大丈夫だよ。私達は絶対に会えるよ」
そう伝えるが、アリシアは疑問を独りにぶつける。
「ねえ、桜君だったよね。」
桜は頷いた。
「話を聞いちゃったんだけど、命を削ったって、本当なの?」
「それがどうしたの?」
聖はその対応の仕方に驚いていた。
「それがどうしたって、下手をしたら・・・・」
「約束した。だから死ぬ気はない。」
なのは達と交わした約束がある限り、桜は死なない。
(やっぱりそんな性格だったか。いるな。独りは確実に。)
「私は、皆に追いつきたい。なのはと同じ道を歩きたい。」
「フェイトちゃん・・・・」
涙。
そこに、桜は歌を歌いはじめた。卒業式で歌った、あの歌を。
「白い光の中に 山波はもえて 遥かな空の果てまでも 君は飛び立つ」
聖も。
「限りなく青い 空に心ふるわせ
自由をかける鳥よ 振り返ることもせず」
「気付いた事、私達あるんだ。」
「うん、友達が泣いていると、私達も悲しくなるんだね。」
勇気を翼に込めて 希望の風に乗り
「フェイトちゃん!アリシアちゃん!」
悲しみや寂しさが抑えられず、二人に抱き着いた。ようやく友達になれた存在、しかしその時間は一時ずつ進んでいく。
「ありがとうなのはちゃん。」
「私達は必ず帰ってくる。それまで互いに頑張ろう?」
この広い大空に 夢を託して
「なのは、困った時があったら呼んで?絶対に助けに行くから。」
今 別れの時 飛び立とう 未来信じて
「うわああああああああん!!!!!!」
はずむ 若い 力 信じて
この広い この広い
大空に
「悪いがそろそろ頼む。」
その場にいた全員は頷いた。
「またね!なのは!桜!剣糯!」
「必ず会いに行くから!待っててね!」
プレシアは桜を見た。
そしたら、自然な笑顔で見てくれていた。
(ちゃんと、笑えるのね。その傷付いた心でも、君は支える力を離さず抱くなんて。)
「君達は光だ。大切な光だから。その光を失ってはいけない。」
「そっちも、危なくなったら呼んでくれよ?」
涙を拭いてなのはが。
「私も、フェイトちゃん達がピンチになったら、必ず、必ず助けに行くから」
そして、自分のリボンをフェイトに。
フェイトも、自分のリボンをなのはに。
「「きっと会えると信じて」」
テスタロッサ一家と約束を交わし、別れを終えた。
「行っちゃったね。」
「信じ合えばまた会えるさ。だろ?」
「うん!」
(人の優しさか。僕の欠けている物はそこなんだろうね。きっと。誰かが優しくしたり、されたり、そんな気持ちを今まで抱いたこと無かった。母の優しさではなく、仲間と言ってくれた者達を守る剣になるのかな。)
三人はそれぞれに帰る場所に向かった。
「また会う日まで、手紙やビデオレターとか、送らなきゃ。」
約束を守るための行動を始めるなのはだった。
この日を持って、一つの事件が幕を下ろした。
はい、無印編をこれにて終わりです。
次回からA.sに突入します。
では、よろしくお願い致します。