転生の命を与えられて介入   作:T260

27 / 47
はい、ここでようやく登場します。


第二十六話 擦れ違った二つ 出会った少女

蒼臥の捜索に三日の時が過ぎていた。

 

桜はそれでも慌てず、考えながら行動している。

 

[桜さん、今日は確かスーパーの安売りがあった筈ですよ?早めに行かないと、欲しい食材逃します。]

 

桜の相棒、ヴァルティスゼアが知らせる。そう、今日だけは桜にとってある意味で大事な事なのである。簡単に言うと、食材不足なのです。

 

「やっと着いた。買い足し開始。今日は肉という気分じゃないから魚メインで行こうか。」

 

スーパーに入り、安売りセールの中を歩き回るが、

 

「この食材はあたしのよ!」

 

「はあ!?あんたに渡さないよ!あたしが先に手を付けたんだから!」

 

「甘い!秘技!○○どる!」

 

「何の!ならこっちも!○○取り!」

 

食材の戦争はやはり恐ろしいと改めて感じた桜だった。それは何故かと言うと現状、某何処かにあったゲームのアビリティ技や相手の武器を奪って攻撃するロマサガ3の技まで平気にやっている。

 

(ちまたのおばあちゃん達、強い。そして怖い((゚Д゚ll))互いが互いで相手の食材を奪い合ってる。)

 

とまあ、そんなこんなで次の食材を探して店内を回る。更に言えば魚の切り身を4パックも手に入れたのは余談である。

 

野菜コーナーに向かいどの野菜を付け合わせにするかを悩んでいると、

 

「ううん、やっぱり大勢やしこれくらいは必要やな。シャマルは何かあるん?」

 

「いえ、大丈夫ですよ。でも今日は安売りセールで良かったですね。思いのほか沢山買えますし。」

 

そんな会話が聞こえてくる。

 

(楽しそうな会話だ。)

 

そんな風にしか思えなかったが、だが次の瞬間にまさかな出来事。

 

「白菜忘れてた。」

 

「あ、白菜が無いんやった」

 

気付かずに互いに伸ばしていた物が一緒な為、手が触れ合ってしまった。

 

「「あ」」

 

急いで手を引っ込める少女、しかし桜はその子を見た時、ちょっとだけ悲しいと思ってしまった。何故ならその子は車椅子に乗っていたからだった。

 

「すみませんでした。」

 

「いえいえ、こちらこそ申し訳ないです。お先にどうぞ?」

 

「いえ、女性優先でどうぞ、自分は別のを選びます。」

 

互いに野菜をカゴに入れる。すると。

 

「うち、八神はやて言います。」

 

自己紹介をされてしまった。

 

桜は見ず知らずの女の子に名前を名乗られ、少々困ったが待たせる訳にもいかず、

 

「空星 桜。よろしく」

 

名前を明かした。

 

「桜ちゃん?」

 

「ううん、これでも男の子だから。」

 

それを聞いた当人はびっくりしていた。

 

だが、

 

「はやてちゃん、ありましたよ?無くなっていた調味料が・・・・・」

 

偶然がなのか必然なのか、そこで顔を合わせた二人は驚きを隠せなかった。

 

念話。

 

《な、何で君がここに。まさかはやてちゃんを狙ってきたの?》

 

桜は首を傾げる。

 

《こっちも驚いたよ。それはさておき、この女の子を狙う?意味が分からない。僕は今日普通に買い足しに来たんだ、第一管理局の人間でも無いんだ。あの時はただ、友達を助けたかっただけ。いきなり襲ってきたそっちには分からないことがあるんだろうけどね》

 

不可思議な事を聞いた桜だが、今ヴォルケンリッターの一人に念話で話しているが、はやてという女の子が。

 

「なんや不穏な空気やな、初対面なのにそんな人を敵視するんはあかんで?二人とも。」

 

話って入り、異様な空気を普通に戻そうとする。

 

「そうですね、すみません。」

 

「いえ、こちらも無礼をしました。申し訳ありません。」

 

食材をレジに運び、清算を終えたはやて達と桜は。

 

「それじゃ自分はこっちの家なので。」

 

「うちらはこっちや。今日は話してくれてありがとな?」

 

桜は頷いた。しかし。

 

シャマルは彼にとって聞いてはいけないことを。

 

「桜君だったわよね」

 

「はい。」

 

「君、ご家族はいるの?」

 

聞いてしまった。

 

桜はその問いには流石に戸惑った。

 

「シャマル、それは失礼やろ?人様のプライベートもあるんやから。」

 

はやてが注意する。

 

しかし、

 

「家族はいない。」

 

はやて達はその言葉を聞いてしまった。

 

「少し話してあげるよ。」

 

そう、一から順をそって説明していくと、桜の辛さや過去、傷痕、本人がかかっていた病気等も話した。

 

シャマルですら言葉を失う。

 

「まあ、今はもう何とも無いよ。身体も何とか治ったし友達もいる。これ以上の贅沢は無いんだ。でもね?一人は寂しい。誰も助けてくれなくて、涙を流した時もあった。」

 

話を聞いていたはやて。

 

どうしてこんなにも傷だらけな人が増えていくのだろうかと考えていた。最初から孤独で居続けた男の子の表情は何処までも遠くを見ている様に感じている。

 

シャマルは初めて他人の為に涙を流した。

 

(何なの、この感覚は。どうしてこの子から悲しみしか感じないの?ずっと抱いてきたって言うの?悲しみも、苦しみも全部)

 

「ごめん、何か辛い話を続けて。だけど、八神さん達は大丈夫。良い家族に巡り会ったのだから、でも、大切な心を失ってはいけないよ?」

 

それを伝え、帰ろうとする。

 

「じゃ、またね」

 

だが。

 

「シャマル、本当にうちら放っておいてええんやろうか」

 

疑問が過ぎていく中、はやてが呟く。

 

あんな少年を一人にしていたら危険が迫り続けるかもしれないと考えている。しかし今ではどうすることも、支えることも難しい。だったら次にあったときは友達になる。と誓ったのだった。

 

「はやてちゃん、あの子はこの先どうなるんでしょうか?」

 

二人はそれを考えながら帰路に足を運んだ。

 

[桜さん、話して良かったのですか?]

 

「うん、正直に伝えないと気が済まないから。それにね?あれはとても良い家族だ。ちゃんと支え合っている。だからこそなんだ。」

 

家族の大切さを理解している事に桜は嬉しさを現していた。あのはやてという女の子の暖かい心は守護騎士達は分かっているのだろう。しかし、彼女を狙っている理由が何なのか理解できない。

 

そこに、連絡が入ってきた。

 

通信。

 

〔悪いな桜、急に連絡入れて〕

 

「聖、どうしたの?」

 

〔蒼臥がようやく見つかったんだ、アースラに運ばれるみたいだから一緒に行かないか?〕

 

「分かった、今から行く」

 

通信を切って転送指定場所まで歩こうとすると、とても人とは思えない程の何かと擦れ違う。

 

「貴様ではないな、だが焦らずとも見つかるだろう。」

 

(な、何でこいつがここにいる。)

 

様子が分からずに振り向いた。

 

「案ずるな、人間は殺さん。我が目的はただ一つ。奴と戦い勝利することのみ。」

 

そう言って姿を眩ませる。

 

「こんな時に限って奴が出てくるのか、神様達大丈夫なのかな。」

 

そう。たった一つの信念で動いているかつてヒーローと壮絶なる死闘を繰り広げた存在。

 

「・・・・・・まだ、やろうとしているのか、メタルアルカイザー」

 

サガフロンティアに出て来たアルカイザーのライバルと言える存在、メタルアルカイザーがこの世界にやってきたのだった。

 

 




はい、本日登場と、初登場させました。

さて今回はサガフロンティアからのボスであるメタルアルカイザー(正式名称メタルブラックⅢだったかな?)

今回の話は戦闘はありません。が。

いつ戦いになるか分かりません。

では、よろしくお願い致します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。