桜「何してたの?」
T「いろいろ、あそうだ。読んで下さっている皆様へ。二話限りですが、サガフロンティアのキャラを一人だけ登場させようと思います。」
蒼臥「また急ですね。」
では、
炎の化物、イフリートが海鳴市で暴れている中守護騎士達は主を守るために魔物と対峙する。だが、神は何を考えたのか、とてつもない事を考えたのだ。その頃桜は勿論現場に向かっているが、何処か不思議な感覚が頭を過ぎる。それでも誰も分からず、桜達すらでも神を理解出来ない
その日だけを限定に、かつて悪に挑んだヒーローを呼びだそうとしていた。
しかし、戦いは免れることのない激戦へと成り果てる。
だが、その存在は一体何なのか。
BGMロマンシングサガミンストレルソングより
~Believing my Justice~
「手始めだ!ファイヤーボール!」
大玉の火球が四人に向けて放たれる。
意思を持った魔物はどことなく達が悪く、異常に強く感じる。
それでも、主の為に戦う彼等は諦めは無かった。
「火竜!一閃!」
「通さん!でええや!」
シグナムとザフィーラが防ぎ、シャマルはサポートに回り、ヴィータは魔力をアイゼンに込める。
「ラケーテン・ハンマー!!!」
「ふはははは!!!それしきの鎚が通ると思うな!アッパースマッシュ!」
イフリートの拳がアイゼンとぶつかるが、勢いだけで飛ばされて行く。
「くうう!!なんて馬鹿力だ!」
シグナムもレヴァンティンで応戦、しかしながらこんな奴が今までにいたかと思うとそうではない。まさしく人を滅ぼす為に存在する邪悪。
ザフィーラが殴りかかろうとした瞬間、イフリートは鉄兜の顔腰からニヤリと嫌な笑みを浮かべた。
シャマルが、
「ダメ!!!」
ザフィーラは勢い良く突っ込み、拳同士がぶつかり合う。
「ほう?拳か、だが温いな」
「何!?」
ザフィーラの腕を片方で掴み地面に叩き付ける。
「がはぁ!」
何とか救おうと試みるが、イフリートの身体は炎にて守られ、近付くだけで熱が身体を支配する。
そしてそこから、上に投げて。
最も恐れる怒涛の連撃が放たれる。
「コラプトスマッシュ!!!」
一、二、三、四、五、六、七。
投げてから連続でその技に捕まった人間は死を免れない。しかしザフィーラは盾の守護騎士。
最後の七撃目を見て、右に敵の打撃を殴り飛ばす。
「ほう?中々やるな、普通だったら死んでもおかしくねえんだぜ?良く堪えられたな。この世界の奴ら、十分楽しめるじゃないか!」
ザフィーラは何とか立っていたが、想像を超えるダメージを負いて、腕を抑えていた。
「今回復を!」
シャマルがクラールヴィントを翳し、治癒を開始。
「あれほどの力と悪、魔物はやはり魔物か、ザフィーラは少し休んでいろ、私とヴィータで攻める。」
その頃、桜はその場所に向かおうとする。
何故桜だけかは簡単で、なのはとフェイトのデバイスがもうすぐで修理完了する、それまで持ちこたえて欲しいの事。
椿には負傷した魔導士達の治療、聖と蒼臥は周辺の街に被害が無いかを確認してもらっている。
「ルーティア、まさかだけど。」
[間違いはありません、イフリートです。]
そう、既に感覚は理解していたのだ。それゆえにもう一つ、不思議な感覚が少年の頭を過ぎらせる。
(何だろうか、この感じは力だけど、ただの力じゃない。闇に染まっている訳でもなく、真っすぐに向かっている、戦っている彼女達の場所に。一体何だ?)
それが分からないと考えた瞬間に通信があった。
《桜、今大丈夫か?》
「聖?どうしたの?」
凄く不安そうな表情をしていた。
《多分の考えだが、何か来る気がする》
「一体何が・・・・・」
そしたら、空から一つの光が戦場ど真ん中に降り立つ、というより攻撃しようとせんばかりのポーズが見えてしまった。
「・・・・・まさか、神様・・・・・呼んだの?」
誰にもわかる訳が無い、と思いたかった。しかし確信に至ってしまった。
見間違う筈の無い黒いラヴァースーツ。
それは、ヒーロー。悪を許さず、悪を見逃さない。
そして、戦っている守護騎士達はまだ攻撃を続けている。ダメージと熱で疲労が高まっていたが、その機会を見逃す事なくイフリートは己が最大の技を放たんとしていた。
「は!もうスタミナ切れか?つまらんな。なら良い、次で終わりだ。」
身体中の炎が強大な力へと変わる。
空を見た瞬間、そこには炎が形を作り、今にも羽ばたかんとする鳥の姿が目に焼き付く。
「火の鳥」
放たれた一撃は周囲を燃やし熱は岩や木を溶かし尽くす。
全力でシールドを張っていてもそのシールドすら溶けていく。
「うわああああ!!!」
「ぐあああああ!!!」
「ああああああ!!!」
「きゃあああああ!!!」
守護騎士まとめて火の海に負いやり、圧倒的な力に倒れてしまう。
「ち・・・ちくしょう・・・・」
「我々では・・・・ダメだというのか・・・・」
「まだ・・・・はやてちゃんを・・・・」
「助けて・・・・ねえのに!・・・・・」
イフリートはゆっくりと近づいて来る。
そして、
「まずは貴様から燃やしてやろう。」
シャマルの頭を掴み、拳を構える。
「ああ・・・・あああ・・・・」
「あばよ、楽しませてもらったぜ?」
勢いが乗った拳に火が纏う。
「シャマル!!!!」
「やめろおおおおおお!!!!」
やられると思ったその時。
「シャイニングキック!!!!!」
敵の腹にとてつもなく強い光を纏った蹴りを繰り出された。
「がふぅ!!?」
イフリートはその蹴りに吹き飛ばされ、瓦礫に埋もれた。
「待っていろ!今助ける!我が力を使い傷負いし者達を回復させよ!ファイナルクルセイド!!!」
その身から放たれた光はたちまちに四人の傷を治していく。全体に光が降り注ぎ、壊れていた住宅は元通り、自然は全てに命が吹き込まれ、花を咲かせた。
「お、お前は。」
「話は後だ。だがもう三人、助太刀してくれるようだ。」
「え?」
そして来たのは。
「レイジングハート・エクセリオン!」
「バルディッシュ・アサルト!」
「あ、あいつらは!」
「ヴァルティスゼア、スタンバイ」
「まさか、あいつまで」
「「セェーット!アップ!!!」」
「セットアップ」
高町なのは、フェイト・テスタロッサ。
そして、空星 桜だった。
「白い奴!何しに来やがった!」
「私だってこの町の人間なの。だから守りに来たんだよ」
「私も、守りたい人達がいるから。」
「テスタロッサ」
そこに、
「よくもやってくれやがって!貴様は何だ!」
そう、桜は唯一理解していた。
ブラッククロス一味が現れた事は分かっていた筈なのに、予想を遥か斜めを上回る出来事。
「貴方は、やはり。」
そのラヴァースーツに身を包んでいる男性に話をかけると、
「この世界に悪があるのなら私は戦う。だがブラッククロスが存在すると聞いた時、私は耳を疑った。倒した筈だとな。」
「ですが、悪はブラッククロスだけではありません。今もこうして戦いが広がっています。恐らく貴方が呼ばれたのは他でも無いはず。」
その大きな背中を見て桜は自分と比べた。正義という覚悟、憎しみや悲しみを背負う事、自分にはまだ足りない何かをその存在は知っていると考えていた。
「少年、今のお前には背負う覚悟は無い。そのような考えを捨てねば、いつか死を迎えるぞ。」
意図されたか、考えを読み取られた。
「だが、今はこの場全員で力を合わせ戦うべきだ。これ以上被害を広げればまた人の涙を見ることになる。」
イフリートは怒り狂った。
「許さんぞおおおおお!!!!人間風情がああああああ!!!!」
「やはり単調か、だからいつまで経っても魔物だというのだ。なら教えてやろう!私はサントアリオからやってきたヒーロー、アルカールだ!!!炎の魔物よ!正義によって貴様を倒す!」
そう、神様が呼んだ人物、サガフロンティア、サントアリオからやってきたヒーロー、アルカイザーを鍛えてきた張本人。
(誰が予想するかな、こんな状況。聖や蒼臥がいたら尚驚くよ。)
戦士アルカール。
その姿はまさに絵本やテレビに出てくるようなヒーロー。しかし、諦めることはせず、どんなことでも退かず堂々と敵の前に立てるのは流石と思っていた桜だった。
はい、今回はサガフロンティア1から一人のヒーローを出させて頂きました。
ただ、また更新が遅れてしまうかもしれませんが、何卒よろしくお願い致します。