だが、彼には有り得る事の無い出来事が起きる。
それでも、諦めたくない彼や彼等は、誰かの意思を守るために戦う。
勿論。少女達も・・・・・
そして、ヴァルティスゼアは微かな反応を感知する。その反応には誰もが知らない力がやってくる事を意味していた。
明白、V-MAXに関係する者達が向かって来ている。
FF8より
~Eyes On Me~
青き流星SPTレイズナーより
~メロスのように-LONELY WAY~
どうぞ。
(ここでようやく、第一の本命が二人登場します。)
少年は目が覚めた。
見たことのある風景に見たことがある机、そしてそこに置いて合った時計を見たら7時になる10分前。
自然と身体が覚えていたのか、着替えを始め、着ていた服を畳み、部屋を出る。そしてリビングの扉を見つけ、開けてみたら。
「おはよう?桜」
「起きたか?何時もより早いな」
本来いるはずの無い存在、優しく微笑んでくれた表情は忘れることの無い笑顔で彼を迎えてくれた。
「お父さん・・・・・お母さん・・・・・」
少年は涙を流した。
どうしてか分からない、分かるわけが無い。なのにここに今目に映る二人の大人は間違いなく桜の家族だった。
「桜?嫌な夢でも見たの?」
「大丈夫か?まさかまたイジメにあってるんじゃ無いのか?」
首を左右に振る少年。だが、喜びも哀しも混じり合った感情が桜の心から溢れ出す。どうしているのか、どうして存在しているのか、夢なのに、夢で有る筈なのに、二人が目の前にいるだけで、少年は泣き続けた。
しばらくして落ち着き。学校へと向かう、元々通っていた学校に向かう桜、だが、そこで、小さな細い並木道を見つけた。
学校に行く前に、その場所に入ると、
綺麗な花びらが桜の手に落ちる。
「桜の花びら・・・・」
並木道を進む、すると、花びら達が待っていたかのように少年を案内するかのように飛び舞う。
黙って頷き、たどり着いた場所は。
「・・・・・おはよう・・・・・」
たった一本、立派に立っていた桜の木。
ゆっくり近づいていき、そっと指で触れては耳を澄まし、音を聴く。
「分かってはいるんだ、ここは、僕が住んでいた街。だけど、お父さんとお母さんは居ない筈なのに生きている。それでも、嬉しかった。また・・・・会えたから。」
そして少年はその夢の世界の学校へと向かう。
このような出来事の後、学校に入り、桜は何時もの席に座った。
懐かしい風景、懐かしい感覚。
桜は黙って目を閉じた。
(僕は本当に愚かだったのかも知れない。なのに。ここには全てがある。身を委ねたくなってしまう。甘えたくなってしまう。だけど・・・・・)
その頃、外で戦っているなのは達。
「お前達が・・・・お前達がいなければ!!!」
涙と怒り、感情を表す闇の書の存在。
だが、
「いい加減にしやがれ!俺達がいなければ平和になっていたとでも言う気か!甘ったれるな!!!いつまでも逃げている奴に人間を!ましてや主を救えると思うな!!!」
聖が一喝するも、すぐに魔力を放たれるが、蒼臥が槍を回し、その放たれた魔力を全て払い落とす。
「他に方法が無かったのですか!誰かと話そうとはしなかったんですか!」
寂しさ、はやてが思った家族と一緒。この願いだけは、世界を破滅など絶対考えはしないはずなのだ。しかしながら、彼女は主や騎士達以外は皆敵と判断してしまっている。ならそれを覆す意味は今、桜が握っている。
「たった一人を信じないで、仲間を守れない。」
「弟が頑張っているのに、私達がここで諦めたら、誰があの子を待てば良い?桜の居場所、あの子の帰るべき場所は一つしかないんだ。貴女の帰る場所だって一つの筈だ!本気で主の為だと言うのなら逃げるな!」
「私は・・・・・・私は!!!」
椿の言葉に暖かさと寂しさが心に響く。そう、桜の帰る場所をたった一人でも守っていた存在が彼女だったのだ。だが、今は違う。
今は彼女達だ。
なのはやフェイト、ユーノにアルフ。
クロノ達やアリシア、プレシアは彼等に生きてほしいと願っている。そしてその願いは自分達だけではない。世界に生きる命にまで生きる希望を失って欲しくないと本気で考えている。
そしてまた、夢の中で。
桜は学校から家に戻り、引き出しを開け、取り出した。
「ルーティア。いこう」
[はい、桜さん。]
そして後ろに立っていたのは二人。
「行くのか?桜」
桜の父親が言葉を掛けた。
「はい、お父さん。僕にはこの世界は辛すぎました。本来、僕には有り得ない出来事でしたから。」
ゆっくり近づく桜の母親。そして、ゆっくり抱きしめ、泣いた。
「ゴメンね・・・・・桜・・・・・私達を許してとは言わない・・・・・それでも・・・・貴方が大好きなのは変わらない・・・・・」
優しく抱擁してくれた人は。どんな夢でも、どんな存在でも失われることの無い母の愛だった。桜は二人に正直な言葉を送る。命を、愛を教えてくれた二人に。
「ありがとう、お父さん、お母さん」
笑った。悲しみや痛みが堪えず、他の人間から受けた心の傷を抱えていた筈なのに、桜は最もな表情で二人を真っすぐ見つめた。
「行ってきます。」
「気をつけて行くのよ?」
「桜、空で見ているからな。しっかり自分のやるべき事をこなせよ?」
桜は頷いた。そして、目を閉じて精神を研ぎ澄ます。
その瞬間、自分が落ちる感覚が肌で感じる。
「二人の意思、無駄にはしない。」
だが、少年はまだ始まってもいない、スタートラインにすら立っていないのだと。なら今から立てば良い。そう考えた瞬間、少年は溜まった感情を、たった一言を叫ぶ為に息を吸う。
(僕は皆の所に帰りたい。誰かを失いたくないだけじゃないから、守りたい人があそこには沢山いる。だから・・・・力を貸して・・・・・あと一つだけ・・・・たった一度の奇跡を・・・・・・希望を・・・・・・)
そして・・・・・・・・・・・・・
「レイズナァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
叫んだ、彼が叫んだ一言、V-MAXが何故使えたのか、それは彼にとって『サガ』だけではない、だからこそ。いつか読んだ小説は彼自身の心を歩ませる。
「レイ!行くぞ!」
[Rady!]
「私も行きます!」
桜は感じた、二つの力の存在を。
「ああ・・・・・あああ・・・・・」
「少年、大丈夫か?」
「本来は私の任務、貴方だけにはやらせません。一度やり遂げた任務だから尚更です。協力しますよ」
その存在二人は桜の傍まで来た。
その名前を桜は呼んだ。
「T260・・・・・」
「ハイ、貴方の事は上の羽の這えた人に聞きました。」
神様が寄越したらしいが、ただそれだけではないようだ。
そして、V-MAXの原点であり、桜がV-MAXを使う理由にもなった伝説のSPT乗り。
「お会いしたかったです。エイジさん。」
「君には僕も会いたかったよ。だが、言葉はいらないみたいだ。君に聞きたかったことは一つだけだったからね。」
彼の名はアルバトロ・ナル・エイジ・アスカ。
たった一人でも世界の為、地球の為、グラドスの為に、そして、自分自身の為に戦い続けた大きな存在。
聖、蒼臥は大きな力が本の中にいると遅れて気付いた。しかし、桜花幻影は誰にも気付かれないように、微笑んだ。
(この反応、彼等が来てくれたのか。なら打開できる。あともう少しで)
「聖、蒼臥。やるぞ、もう少しでこの戦い、制することができる。」
二人は頷く。誰一人諦めてなどいない。諦めたら助けることも出来ないまま、破滅を見ることになる。だがそうならない為に戦っているのが自分達なのだと今改めて自覚する。
なのは達は今助けたい人のために一生懸命なので新しく来た反応にはまだ気付いていない。だが、本人達はまだ知らない悪が動き始めようとする事はまだ知るよしもない。
そして、闇の書内部の中心部に辿り着いた三人だが、邪魔をしてきた。巨大メカが阻んで来る。
「まさかこいつまで、さっきまでのバグウィルスとは違うにしろ、まさかバロールまで。」
「この機械は一体・・・・」
「あれは機械神バロールです。しかし、今の我々を止められる敵などいません。目的のまず一つ、RB3のコアを破壊するのです。」
二人は頷いた。
今までに無い有り得もしない者達が一丸となって敵を倒す。
機械神でさえ、前より強力になったとしても、三人を止める事は出来ず、
「どっきりナイツ!」
「レーザードライフル!」
「清流剣!」
一撃が重い清流剣や、全体攻撃を得意とするどっきりナイツ、更にレーザー武装のレーザードライフルによりバロールは簡単に砕け散るが、T260はその砕かれたバロールからデータを収集し、『猛虎プログラム』を収集した。
そして、T260が声をかける。
「ここからが本番です。準備は良いですか?」
「いつでも良い。」
「大丈夫。」
そして、周りの仮装データが散り、姿を現した巨悪のコア。
「ジェノサイドハート、再びお前を破壊する。そして、彼女達を救う!」
この戦いは負けられない戦い。
故に、自分自身との戦い。
今、宿命の対決が始まろうとしていた。
はい、このように、なりました。
SPTに関しては次回に説明させて頂きます。
そして、V-MAX関係にしては無くてはならない物が二人の登場なのです。
また次回も頑張らせて頂きますので、よろしくお願い致します。